坂本龍馬記念館で学ぶ幕末の英雄！高知の歴史と絶景を楽しむカップルデートプラン

この記事では、高知市にある「高知県立坂本龍馬記念館」を中心に、高知を代表する観光スポット「桂浜」周辺を楽しむデートプランをご紹介します。

坂本龍馬記念館は、高知県出身の幕末の偉人・坂本龍馬の生涯を学べる博物館です。館内見学後は、桂浜公園や桂浜水族館など周辺のデートスポットを巡りましょう。高知名物の鰹のたたきや、その他のご当地グルメも堪能できます。

今回は、高知の歴史と観光を楽しむデートプランをご紹介します。

坂本龍馬ゆかりの地を巡る！桂浜周辺の歴史と絶景デートプラン

今回メインで紹介する「坂本龍馬記念館」は、高知の観光名所「桂浜」にあります。そこで、桂浜周辺を満喫できるデートプランを考えました。

今回のデートのメイン
坂本龍馬記念館
周辺のデートスポット
桂浜公園 桂浜水族館 かつお船　土佐タタキ道場
ランチにおすすめのお店
かつお船　土佐タタキ道場 桂浜水族館のフードストア

まずは「坂本龍馬記念館」を訪れ、高知を代表する人物・坂本龍馬について学びます。展示を見終わったら屋上へ移動し、広大な太平洋を背景に写真を撮ったり、水平線を眺めたりして、2人の時間を満喫しましょう。

その後は、すぐ近くにある桂浜水族館や、雄大な太平洋を望む「桂浜」へ。桂浜水族館は、ユニークな取り組みで話題の水族館です。楽しい展示や可愛らしい動物たちに癒やされますよ。

桂浜の龍頭岬には、有名な坂本龍馬像があるので、カップルで記念撮影をすると思い出になります。

また、ランチには高知名物の鰹のたたきを味わいましょう！お土産も買えて、鰹のたたき体験もできる「かつお船　土佐タタキ道場」がおすすめです。

ここからは、そんなデートプランの中でメインとなる「坂本龍馬記念館」について、詳しく紹介していきます。

坂本龍馬の生涯を学ぶ「坂本龍馬記念館」の8つの魅力

坂本龍馬記念館は、坂本龍馬を中心に幕末に関する資料などを展示する博物館です。

新館と本館の2つの施設があり、新館の常設展示室には坂本龍馬が書いた手紙や、所持していたピストルと同型の実物など、龍馬に関する貴重な資料が展示されています。展示されている坂本龍馬の手紙には現代語訳と詳細な解説が付いているので、手紙の内容やその歴史的背景まで深く理解することができます。

本館の展示は、龍馬や幕末史について、映像や音声を通して学べる内容になっています。坂本龍馬が暗殺された近江屋の一室を精巧に復元した展示や、坂本龍馬が仲立ちした薩長同盟成立の経緯をわかりやすいアニメーションで見ることができます。

また、本館の屋上からは水平線まで見渡せる素晴らしいオーシャンビューを楽しめます。ベンチも設置されているので、カップルでゆっくり休憩したり、記念写真の撮影を楽しむのもおすすめです。

今回は坂本龍馬記念館の広報担当・河村さんにインタビュー取材を行い、施設の魅力やおすすめの周辺施設などについて詳しくお話を伺いました。

まずは龍馬の魅力が伝わる「高知県立坂本龍馬記念館」のプロモーション動画をご覧ください。

新旧2館で学ぶ！龍馬の生涯と幕末体験

編集部

とても洗練されたデザインの外観が非常に魅力的ですね。どのようなコンセプトの博物館なのか教えていただけますか？

河村さん

当館は日本だけでなく、世界にもファンの多い坂本龍馬の故郷・高知にあります。

幕末史を動かし、近代日本への道をつくった人物のひとりである坂本龍馬の生涯や幕末史を、貴重な歴史資料で知ることができる唯一の博物館です。

有名な桂浜の坂本龍馬像も徒歩圏内にあり、「龍馬への入口」「龍馬の殿堂」として、龍馬ファンはもちろん、高知観光にいらした方にもお楽しみいただけると思います。

編集部

メインとなる展示や、取り組みについて教えていただけますか？

河村さん

「新館」では、龍馬の手紙（複製含む）などの資料の展示、龍馬の生涯を時系列で紹介し、龍馬や幕末に関する企画展も開催しています。

また、漂流の末にアメリカに渡り、英語や西洋文化を身に着けて帰国したジョン万次郎を紹介する展示もあります。

▲写真左に見える建物が本館、右が新館。本館の特徴的な外観にも注目です。

「本館」では、映像や音声を用いた体験型の展示を行っています。龍馬や幕末史を楽しみながら学べる展示内容になっています。

編集部

以前入館させていただいた際、特に本館の映像による体験型展示がわかりやすく、坂本龍馬に詳しくない方も楽しめる内容でした。坂本龍馬について気軽に学べる展示ですね。

龍馬の人柄に触れる！貴重な手紙の展示と解説

編集部

展示物の中で、河村さんが特に好きな展示を教えていただけますか？

河村さん

龍馬が手紙に書いた言葉には魅力的なものが多いですが、その中でも「日本を今一度せんたくいたし申候事にいたすべく」はスケールが大きく、心魅かれる言葉だと思います。この言葉は、姉の乙女宛てに文久3年（1863年）6月29日に書いた手紙（複製を展示、原資料は京都国立博物館所蔵）の中にあります。

▲「日本を今一度せんたくいたし申候事」という言葉が書かれた実際の手紙（複製）

「日本を…」の言葉がとても有名ですが、ほかの部分では龍馬自身の生き方や心情を語ったり、婚家との不和から厭世的になっている姉に対し、からかい気味に説教したり慰めたりと、姉を心配する気持ちも記しています。

また、当時の女性に読みやすいように平仮名を多く使い、漢字にもルビを振っています。そうした龍馬の心遣いも感じられ、長い手紙に"龍馬らしさ"が詰まっていると思います。

編集部

「日本を今一度せんたくいたし申候事にいたすべく」という言葉は、座右の銘にしているファンも多いですよね。その言葉が実際に書かれた手紙を見ることができるということで、感激するファンも多そうです。

展示されている龍馬の手紙などを通して、来館者にはどんなことを学び、感じてほしいでしょうか。

河村さん

筆まめだった龍馬の手紙からは、当時の状況や心情はもちろん、家族や友人への飾らない気持ちが伝わってきます。それらの手紙からは、龍馬の人柄も滲み出ています。龍馬の業績はもちろんのこと、彼の人となりも感じていただきたいと思っています。

また、同志に宛てた手紙には、幕末の緊迫した息づかいが伝わるようなものもあり、龍馬の活躍をリアルに感じていただけると思います。

編集部

確かに手紙に書かれた文章や文字を見ていると、龍馬の人間味ある部分や豪快な性格が伝わってきます。ファンが多いのも納得ですし、手紙を読むことで坂本龍馬のファンになる人も多そうですね。

龍馬と同じ視点で太平洋を一望！屋上展望スポット

編集部

展示物以外の魅力・見どころを教えていただけますか？

河村さん

本館は、海に向かって突き出るようなガラス張りの建物が特徴で、桂浜のランドマークとなっています。高知の名建築の一つとして、建築目当てでご来館される方もいらっしゃいます。

▲坂本龍馬記念館の本館（右）は、一度見たら忘れられない特徴的な造り。

また、本館屋上からの太平洋の眺めも絶景です。壮大な"龍馬の見た海"が眼前に広がります。屋上にはベンチも設置されていますので、土佐の海と空を見ながらゆっくりと休憩していただけます。

▲坂本龍馬記念館の本館屋上からは、雄大な太平洋を望むことができる

季節ごとに楽しめる！年4回の企画展

編集部

過去の企画展、または今後予定している企画展があればご紹介ください。

河村さん

過去には以下のような企画展を中心に、様々な内容の企画展を開催しました。

• 龍馬が書いた手紙の本物を多数展示する企画展
• 日本人初の国際人「ジョン万次郎」に関する企画展
• 海援隊士「髙松太郎（龍馬の甥）」等ゆかりの人物や幕末史の意義深さを紹介する企画展

テーマを定めた企画展は年4回開催し、他の博物館などからお借りした貴重な本物の歴史資料も多数ご覧いただけます。

2022年は、特別展「龍馬と北の大地」第2部「北海道で"龍馬"生きる―チョッコウさん再び」を開催していました（2022年4月3日まで）。「チョッコウさん」とは、龍馬の子孫である坂本直行のことで、北海道十勝の原野を開拓する傍ら、日高の山々や野に咲く花々を描いた生涯と作品を紹介する展示でした。

＞＞開催中の企画展

また、令和4年度は、龍馬が脱藩してから160年になることから「龍馬脱藩160年維新へつながる土佐の道」展を皮切りに、龍馬が7歳だった時の土佐の人々の生活や、龍馬の最後の帰郷を紹介する企画展など4本を行いました。これらの展示を通じて、龍馬の生涯や当時の社会背景をより深く理解していただけるよう努めています。

歴史を体感！「近江屋」暗殺現場の原寸大復元

編集部

坂本龍馬記念館で、実際に体験できるコーナーなどあればご紹介いただけますか？

河村さん

本館には龍馬が暗殺された「近江屋」の八畳間の原寸大復元があり、実際に畳の上に上がることができます。これは当時の雰囲気を直接体感できる貴重な機会です。

▲坂本龍馬が暗殺された近江屋の部屋を復元。実際に畳に上がることができる。

また、龍馬のイラストや言葉などのスタンプを楽しめるコーナーもあります。スタンプ用紙は用意していますが、自分のハガキなどを持参して、オリジナルのポストカードを作ることもできます。

▲設置されたスタンプを使ってオリジナルのポストカードも作れる（※ハガキ用紙はお持ちください）

編集部

近江屋の復元は、実際の古写真を基に作られたそうですね。畳に上がってみると天井の低さに驚きます。血が飛び散ったとされる掛け軸（簡易複製）もあり、当時の状況を生々しく想像できます。

スタンプコーナーでは自分のハガキを使えるので、訪問時に持参するといいでしょう。ミュージアムショップで購入した絵はがきを使うのも良い案だと思います。

龍馬と思い出を残す！館内のフォトスポット

編集部

来館の時期によって異なる楽しみ方があれば教えてください。

河村さん

年4回の企画展と常設展示室の龍馬の真筆の定期的な展示替えがあり、季節ごとに新たな発見があります。

▲常設展示の様子。龍馬の真筆も定期的に展示替えが行われている

また、季節によって変化する屋上からの眺めや、建物南側の日時計も魅力的です。周辺には石碑や史跡があり、桂浜の渚では四季折々の植物や昆虫を観察できます。

▲太陽の動きによって変わる「影」を利用した「日時計」

編集部

カップルが記念撮影できるスポットや休憩場所はありますか？

河村さん

本館地下2階の「幕末写真館」には龍馬と並んで写真が撮れる撮影スポットがあります。また、本館出口付近の開館20周年記念「シェイクハンド龍馬像」も人気の撮影スポットです。

▲本館にある幕末写真館の撮影スポット。龍馬と並んだ写真を撮れる。

休憩には、本館中2階の休憩コーナーがおすすめです。自動販売機も設置されており、海を眺めながらくつろげます。

編集部

太平洋を一望できる休憩スペースは、カップルにとって特別な思い出になりそうですね。

龍馬グッズでお土産探し！ミュージアムショップのおすすめ

編集部

館内にミュージアムショップがあるそうですが、河村さんおすすめのグッズがあれば教えてください。

河村さん

ミュージアムショップでは、当館でしか買えないオリジナルグッズを多数そろえております。特におすすめなのは、かわいらしいイラストの龍馬の顔が描かれた「ぜよバッヂ」（缶バッジ）や「ぜよバッグ」（トートバッグ）です。これらは軽量でかさばらないため、お土産にも最適です。

▲本館ミュージアムショップで購入できるカラフルな「ぜよバッヂ」

来館者が語る！坂本龍馬記念館の魅力と評判

編集部

来館者さんからよく聞く感想や声を教えてください。

河村さん

「坂本龍馬のことがよくわかった」というお声が多いです。常設展示では、熱心に龍馬の手紙の説明を読む方も多く、「じっくり見ていると、あっという間に2時間たっていた」というお声もあります。

また、「海の見える・ぎゃらりい」や屋上では、「わあ！」と歓声をあげる方もおられます。龍馬の偉業を学びながら、土佐の美しい海と空を楽しまれているようです。

▲本館「海の見える・ぎゃらりい」からはガラス越しに太平洋を一望できる

来館者の声で分かる！記念館の3つの魅力ポイント

編集部でもインターネット上の口コミサイトなどで、来館者の感想を調査してみました。

展示の仕方や映像などでの解説が「わかりやすい」といった感想が多く見られました。また、景色に関する口コミも非常に多く、特に屋上からの眺めが好評でした。晴れた日には水平線が美しく見えるそうなので、カメラを忘れずに持っていくことをおすすめします。

カップルへ贈る！坂本龍馬記念館からのメッセージ

編集部

最後に、デートでの来館を検討しているカップルへのメッセージをいただけますか？

河村さん

龍馬の手紙には、後に妻となるお龍を姉・乙女に紹介するものや、お龍との鹿児島旅行の報告など、プライベートに関するものもたくさんあります。こうした内容は現代人とあまり変わらず、親しみを感じてもらえるのではないかと思います。

博物館ときくと堅苦しいイメージがあるかもしれませんが、手紙にはユニークな比喩や絵図、ふりがな、追伸等が添えられているものもあります。また、当館では現代語訳と解説もつけていますので、内容について色々なお話をしながらご覧いただくのも楽しいと思います。例えば、「龍馬はこの手紙をどんな気持ちで書いていたのかな？」など、2人で会話しながら手紙を読み込むことで、学びの多いデートになるでしょう。

編集部

河村さん、インタビューへのご協力ありがとうございました！

坂本龍馬記念館の基本情報とアクセス方法

住所	〒781-0262 高知県高知市浦戸城山830
電話番号	088-841-0001
アクセス	【車】高知自動車道 高知南インターチェンジから約15分 【電車】JR土讃線 高知駅から車で約30分 【路線バス】「龍馬記念館前」バス停から徒歩2分
営業時間	9:00～17:00（最終入館16:30）
休館日	年中無休
駐車場	無料（普通車42台、うち障がい者用2台）
利用料金	【企画展開催時】大人700円 【通常展示期間】大人500円 高校生以下無料
空いている時間	平日（特に15時以降）
平均滞在時間	1～2時間程度
公式サイト	https://ryoma-kinenkan.jp/

※最新の情報は公式ホームページ等でご確認をお願いいたします。
※記事中の金額はすべて税込表示です。

坂本龍馬記念館周辺で楽しむ！カップル向けデートスポット3選

坂本龍馬記念館は、高知県を代表する観光スポットである桂浜のすぐ近くに位置しています。周辺には多くの見どころがあり、散策だけでも十分に楽しむことができます。

おすすめのデートスポット

絶景と龍馬像を楽しむ「桂浜公園」散策

坂本龍馬記念館から徒歩圏内にある「桂浜公園」は、高知県を代表する観光スポットの一つです。「桂浜」とは弓状に広がる美しい海岸のことで、月の名所としても知られています。

公園内には、太平洋を見つめるブーツ姿の「坂本龍馬像」があります。台座を含めて高さ13.5mの龍馬像は、下から見上げると圧倒的な迫力があります。

毎年4月上旬から2か月間と、坂本龍馬の誕生日・命日である11月15日前後の約2か月間は、龍馬像の横に展望台が設置されます。この期間中は坂本龍馬と同じ目線から太平洋の彼方を眺めることができる貴重な機会となります。

公園内には売店に加えて「桂浜水族館」などの施設もあるので、合わせて巡るのもおすすめです。自然と歴史、そして海の生き物たちを一度に楽しむことができます。

公式サイト:https://www.city.kochi.kochi.jp/

高知名物を体験！「かつお船 土佐タタキ道場」

桂浜から車で約8分の場所にある「かつお船　土佐タタキ道場」は、船の形をした特徴的なドライブインです。

売店には高知名物の"鰹のたたき"をはじめとした新鮮な海の幸の加工品、土佐の地酒や名菓、高知にちなんだグッズなどの魅力的なお土産が豊富に揃っています。

また「土佐タタキ道場」では、カツオのたたき作りを体験し、その場で食べたりお持ち帰りすることができます。さらに、喫茶・定食の「くじらのいっぷく」、カフェ「かしこ」、うどんのお店「おむすびころりん」といった多様な飲食店も併設されており、訪れる方の様々な食事ニーズに対応しています。

公式サイト:https://www.tataki.co.jp/index.htm

SNSで話題の「桂浜水族館」でユニークな体験

桂浜公園内にある「桂浜水族館」は、昭和6年（1931年）にオープンした歴史ある水族館で、地元の人々から「ハマスイ」の愛称で親しまれています。

館内では、至るところに隠れている「妖怪探し」や、ウミガメに餌やりができる「恐怖体験タートルズ・スリラー」など、ユニークな体験型イベントが行われています。また、館内のフードストアでは、うどんややきそばなどの食事のほか、コロッケなどの軽食も楽しむことができます。

さらに、個性的な姿の公式キャラクター「おとどちゃん」や、動物よりも飼育員さんが注目を集めるSNS投稿など、ユニークな取り組みがメディアでも話題となり、人気のデートスポットとして注目を集めています。

公式サイト:https://katurahama-aq.jp/

まとめ：坂本龍馬の足跡を辿る高知の歴史と自然満喫デート

今回は高知県高知市にある「高知県立坂本龍馬記念館」と、周辺の観光スポットをめぐるデートプランを紹介しました。

坂本龍馬記念館は、坂本龍馬が高知で最も愛したという「桂浜」に位置する、龍馬の生涯や思想について学べる博物館です。興味深い展示内容はもちろん、屋上からの太平洋の絶景も見逃せないデートスポットとなっています。

桂浜周辺には桂浜公園や桂浜水族館、高知名物の鰹のたたきを味わえるお店など、多くの観光スポットがあります。歴史や郷土料理好きのカップルは、ぜひ今回のデートプランを参考に、高知の魅力を存分に楽しんでみてください。