一宮市博物館で歴史と文化に触れる!静かな環境で楽しむカップルデート|愛知県
この記事では、愛知県の「一宮市博物館」を中心に、市内の寺社や博物館を巡って一宮市の歴史を感じるデートプランをご紹介します。
一宮市博物館は、一宮市の歴史を学ぶのに最適な施設です。考古学的資料の土器から、一宮市の主要産業である織物に関する機械、さらに市内の寺社が所有する宝物まで幅広く展示されています。見学者からは「長年住んでいても知らなかった一宮市の一面を発見できた」という感想が多く寄せられています。
博物館見学後は、隣接する「妙興寺」や、最寄り駅近くにある「真清田神社」も訪れてみましょう。
このデートプランでは、博物館や寺社を巡りながら、一宮の豊かな歴史を再発見する体験をご紹介します。
おすすめカップル:歴史好きカップル、博物館好きカップル
どんなデート?:博物館や寺社で歴史に触れるデート
一宮市博物館を中心に静かな環境で楽しむデートプラン概要
今回メインで紹介する「一宮市博物館」の周辺には有名な寺社があり、歴史を学びながら自然の中で心静かに過ごすことができます。そこで、一宮市の歴史を感じつつ、ゆったりと自然の中を散策するデートプランをご提案します。
今回のデートのメイン |
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一宮市博物館 |
周辺のデートスポット |
・妙興寺 ・真清田神社 |
ランチにおすすめのお店 |
・三栗 ・ザ・ルーモァバーガー ・Felicissimo Cooma |
まずは「一宮市博物館」を見学しましょう。館内には縄文時代から近代まで、幅広い年代の展示があります。博物館の見学後は、隣接する「妙興寺」へ。豊かな自然に囲まれた妙興寺で、心穏やかなひとときを過ごせます。
妙興寺での散策後は、次の目的地がある一宮駅周辺でランチをいただきましょう。
駅近くの「三栗」では、ハンバーグやコロッケなど少し贅沢な洋食が楽しめます。真清田神社前の「ザ・ルーモァバーガー」では、手作りのハンバーガーが味わえます。お二人の気分に合わせてお店を選んでください。
ランチ後は、「真清田神社」を散策しましょう。尾張国の一宮である真清田神社は広大な敷地を持ち、服職神社などの摂末社も多数あります。結婚式が行われることもあるので、運が良ければ結婚式の様子を垣間見ることができるかもしれません。
真清田神社の見学後は、近くのカフェ「Felicissimo Cooma」で一息つきましょう。おしゃれな店内で、一日のデートを振り返りながらゆったりとした時間をお過ごしください。
ここからは、今回のメインスポットである一宮市博物館について、詳しくご紹介します。
一宮市博物館の魅力:歴史を感じる展示と建築美
一宮市博物館は、一宮市の歴史を学べる施設です。妙興寺の境内に隣接し、自然豊かな環境に囲まれているため、静かなデートを楽しみたいカップルにぴったりです。
展示コーナーは「いちのみや歴史絵巻」「自然と暮らす」「人と暮らし」「祈りと文化」の4つに分かれています。縄文時代の出土品から近代の工業機械まで、幅広い時代の展示物を通して、知っているようで知らなかった一宮の歴史を深く学ぶことができます。
常設展示に加え、企画展や特別展も多く開催されています。一宮市ゆかりの画家の展覧会なども行われるので、開催情報をチェックしてみてください。また、週末には歴史や文化を体験しながら学べる「わくわく体験」も開催されています。
一宮市博物館の魅力は、一宮の歴史学習だけではありません。建築家・内井昭蔵さんが設計した博物館の建物自体も多くの賞を受賞しており、建築学生の見学も多い注目の建築物です。展示と共に建物の魅力も楽しんでみてください。
今回は、一宮市博物館で学芸員を務める瀧さんに、博物館の展示内容や魅力について詳しくお話を伺いました。
多彩な展示:土器から美術工芸品まで一宮の歴史を網羅
▲今回インタビューにお答えくださった瀧さんです!
編集部
一宮市博物館は、静かで落ち着いた場所にありますね。織物の街としても知られる一宮市の博物館ですが、まずは展示内容について教えてください。
瀧さん
当館は、一宮市の歴史や文化を紹介している博物館です。
一宮市内から出土した土器などの考古資料や文書などの歴史資料、一宮の主産業である織物関係の資料、美術工芸品など多種多様な資料が展示されており、いろいろな角度から一宮市の歴史や文化を知ることができます。
▲一宮市の歴史の流れを紹介するコーナーは、考古資料からスタートします
▲水田の中に作られる畑「島畑」も再現されています
編集部
街を紹介した資料館や博物館は全国にたくさんあると思いますが、考古学的な資料があるのは珍しいと思います。教科書で見ていたような土器などが実際に目の前にあると、見入ってしまいそうです。
一宮市博物館がほかの博物館と違う点はどのようなところでしょうか?
瀧さん
内井昭蔵さん設計の建物も当館の魅力のひとつです。上から見ると扇を組み合わせた形をしておりますし、館内にも扇形のモチーフがあちこちにあるので、ぜひ探してみてください!
博物館の中心にある中庭も、ハリー・ベルトイアさんがデザインしたダイヤモンドチェアに座ってくつろげる空間になっています。
▲外から見ても、屋根が扇形になっているのがわかります
編集部
ハリー・ベルトイアさんはイタリア出身の彫刻家ですね。家具のデザインもたくさん手掛けていたと聞いたことがあります。彼がデザインした家具は今でも販売されているので、ファンの方もいらっしゃるでしょうね。
内井昭蔵さんは、多くの美術館や大学などの建築を手掛けた、戦後を代表する建築家ですね。内井さんの設計した建物は、屋根に特徴のあることが多いように思います。
博物館に来たカップルには、ぜひ建物やイスにも注目してほしいですね。
来館者にはどのようなことを感じてほしいと思われますか?
瀧さん
当館の多種多様な資料から、少しでも一宮市に親しみや興味関心を抱いていただければと思っています。
▲一宮市で盛んな毛織物に関する展示もあります
編集部
文化財などはもちろんですが、美術品もすばらしかったといった口コミを見ました。すばらしい美術品が見られて歴史まで学べるなんて、とても魅力的ですよね!
文化勲章受章者の作品と建築賞を受賞した美しい建物
編集部
瀧さんは、博物館の魅力はどのようなところにあると考えていらっしゃいますか?
瀧さん
展示物はもちろんですが、館内には文化勲章を受章した絹谷幸二さんのフレスコ画があり、博物館の建物自体も建築賞を受賞しているなど、展示物もそれ以外も両方楽しめると思います。
▲絹谷幸二さんの大きなフレスコ画は間近で見ることができます!
また館外にもイサム・ノグチさんなどの彫刻作品が展示されており、自然も豊かです。四季折々の風景を見ながら、館外をぐるりと回るのもおすすめです。
編集部
数ある展示のなかで、瀧さんのお気に入りを教えてください。
瀧さん
私のお気に入りは、2階の展示室にあるパレススタイル土器です。弥生時代に作られた弥生土器ですが、他の地域のものと異なり、器肌の白色と塗られた赤色のコントラストと、模様の緻密さが特徴です。
「本当に弥生時代に作られたのか?」と疑ってしまうくらいデザイン性が高く、見れば見るほどその美しさにハマっていきます。
▲こちらがパレススタイル土器。弥生土器といえば「色も模様もない」と思っている方も多いのではないでしょうか?
年3〜4回開催される企画展:一宮ゆかりの画家の作品展など
編集部
一宮市博物館では、企画展も開催されていますか?
瀧さん
はい、企画展は年に3~4回開催しています。
毎年恒例の企画展「くらしの道具」は、市内の小学校との授業と連携して開催される展覧会です。多くの子供たちが訪れ、昔の暮らしを学んでいます。一宮の小学校に通っていた方の中には、博物館見学の思い出がある方も多いでしょう。
また美術作品も多く収蔵しており、過去には川合玉堂さんや筧忠治さんなど、一宮と縁の深い画家たちの展覧会を開催しました。2022年も様々な展覧会を企画していますので、ぜひ博物館のウェブサイトをご確認ください。
編集部
博物館を訪れる際に企画展も合わせて見たいというカップルは多いでしょう。一宮にこのような素晴らしいアーティストがいたことを知り、地域の魅力を再発見できる場になりそうですね。
週末開催の「わくわく体験」:予約不要で気軽に参加可能
編集部
一宮市博物館で体験できることはありますか?
瀧さん
館内の展示物のシルエットクイズには、甘口・中辛・辛口・激辛の4つのレベルがあります。激辛レベルは大人でも難しいので、ぜひチャレンジしていただきたいです。ただし、中学生以下の方には正解時にプレゼントがありますが、大人の方にはありません。そこはご了承ください。
編集部
体験プログラムやイベントはありますか?
瀧さん
2階の「たいけんの森」では、毎週土日祝の9:30~12:00と13:00~16:30に、工作などを行う「わくわく体験」を開催しています。事前申込は不要なため、お越しいただければすぐ体験できますよ。
展覧会に合わせて約2か月に1度の頻度で体験内容が変わっていくため、いつ来ていただいても楽しめます。高校生以上は100円で参加できますので、興味のある内容でしたらぜひ参加してみてください。
なお、以前実施していたはたおり・糸つむぎ体験はしばらくお休みしています。再開予定は公式ページでご確認ください。
▲はたおり機や糸車を使う体験の様子
編集部
土日にイベントがあるなら、大学生カップルはもちろん社会人カップルでも参加しやすいですね。
はたおり・糸つむぎは「尾張もめん伝承会」のボランティアの方が実演されていると聞きました。織物の町である一宮だけに、多くのカップルが一度は見てみたいと思うでしょう。
カップルにおすすめ:裏庭のベンチでゆっくり休憩
▲受付ではグッズを販売しています
編集部
続いてデートでの利用についてお伺いします。デートだとなるべく空いている時間に見て回りたい方も多いと思いますが、空いている時間帯はいつ頃でしょうか?また、来館者の方々は平均してどのくらいの時間をかけて見学されていますか?
瀧さん
平日は比較的どの時間も空いています。土日は11:00~14:00を避けていただくと、比較的のんびりとご覧いただけます。来館者の方々の平均的な滞在時間は、約1時間程度です。
編集部
カップルでゆっくり過ごせる場所はありますか?
瀧さん
裏庭のベンチは2人で過ごすのにうってつけの場所です。ベンチの前には三枝惣太郎さん作の苔むした石の彫刻「三重塔」があります。しみじみとした雰囲気の素晴らしい作品で、作品を眺めながらまったりとした時間を堪能できるのではないでしょうか。
編集部
お庭からは四季を感じることもできそうですが、季節ごとのお楽しみはありますか?
瀧さん
博物館の外の自然は本当に豊かです。特に紅葉シーズンは見事な紅葉が楽しめる穴場スポットです。また、季節ごとに企画展を開催しており、夏休み期間には夏季イベントも実施しています。そのため、いつ来ても新しい展示をご覧いただけます。
編集部
館内にレストランやショップはありますか?
瀧さん
館内にカフェやレストランはありません。ショップという形ではありませんが、受付付近では一宮市出身の日本画家・川合玉堂さんのポストカードやクリアファイルなどを販売しています。また、当館オリジナル缶バッジのガチャガチャを設置しています。
▲お気に入りの展示品が缶バッジになっていたら、ぜひゲットしてください!
編集部
土器などがプリントされた、缶バッジのガチャガチャがあるんですね。100円と手頃な価格ですし、記念に挑戦してみるカップルも多いのではないでしょうか。
来館者の声:一宮市博物館の魅力と評価
▲一宮市内の寺社から集められた貴重な宝物を展示しているコーナーもあります
編集部
一宮市博物館を訪れたお客様からは、どのような感想をいただくことが多いですか?
瀧さん
建築家の内井昭蔵さんが設計した公共建築ということで、建築を学ぶ学生さんが頻繁に来館されます。また「一宮に住んでいても、こんなに美しい建物があることを知らなかった」と驚かれるお客様も多くいらっしゃいます。
特に近隣にお住まいの方は、ぜひ一度足を運んでいただきたいですね。博物館の魅力を直接体験していただけると思います。
魅力的な建物の中で、一宮について深く学べる
それでは、編集部で調べた口コミをご紹介します。
- 単なる歴史の展示に留まらず、自然・暮らし・祈りの視点から一宮市を多角的に紹介しています。
- 建物自体が魅力的で、館内では一宮の歴史がわかりやすく展示されていました。
- 妙興寺と併せて見学しましたが、どちらも静かで心が落ち着きました。
- 市内在住ですが、初めて訪問しました。一宮について深く学べて満足です。もっと早く来ればよかったと思いました。
一宮に長年住んでいる方からは、「知らなかった一宮の一面を知ることができた」「もっと早く見ておけばよかった」といった感想が多く寄せられています。また、瀧さんがおっしゃる通り、建物の素晴らしさを評価する声も多数ありました。
静かな環境で、大人ならではの楽しみ方ができる一宮市博物館。ぜひ実際に来館して、見て、体感してみてください。
一宮市博物館からカップルへのメッセージ
編集部
最後に、一宮市博物館でデートしてみようと考えているカップルへメッセージをお願いします。
瀧さん
一宮市博物館は南北朝時代(14世紀)に創建された妙興寺に隣接し、うっそうと茂る森に囲まれた自然豊かで落ち着いた環境にあります。この静寂な雰囲気の中で、歴史や文化に触れながら、普段の喧騒から離れてゆったりとした時間を過ごすことができます。日常生活から離れ、ゆったりとした気分で愛を深めていただければと思います。また、四季折々の自然の変化も楽しめるので、何度訪れても新しい発見があるはずです。ぜひ、お二人の思い出づくりの場として活用してください。
一宮市博物館の基本情報:アクセス・営業時間・料金など
住所 | 〒491-0922 愛知県一宮市大和町妙興寺2390 |
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電話番号 | 0586-46-3215 |
アクセス | 【公共交通機関】 ・名鉄名古屋本線「妙興寺」駅下車南口より徒歩7分 ・ニコニコふれあいバス「博物館西」下車徒歩5分 【車】 ・名神高速道路一宮インターチェンジより約10分 ・東海北陸自動車道一宮西インターチェンジより約10分 ・東海北陸自動車道尾西インターチェンジより約15分 |
営業時間 | 9:30~17:00 (最終入館は16:30まで) |
休館日 | ・毎週月曜日 (月曜日が祝日の場合は翌日) ・祝日の翌日 (土日または祝日の場合は開館) ・年末年始 (12月28日~1月4日) |
駐車場 | あり(乗用車61台収容可能) |
常設展観覧料 | ・一般:300円 ・高校生・大学生:150円 ・小学生・中学生:無料 ※企画展や特別展の際には別途観覧料がかかります。 |
公式サイト | https://www.icm-jp.com/ |
※最新の情報は公式ホームページ等でご確認ください。
※記事中の金額はすべて税込表示です。
一宮市博物館周辺で楽しむデートスポット
一宮市博物館に隣接している「妙興寺(みょうこうじ)」は歴史ある禅寺で、現在も雲水(修行僧)が修行を続けています。勅使門などの建造物が文化財に指定されており、自然豊かで静謐な環境の中で歴史を体感できます。
また、博物館の最寄り駅である妙興寺駅のお隣は一宮駅です。一宮駅から徒歩8分の場所に、「一宮」の名前の由来となった尾張国の一宮、真清田神社(ますみだじんじゃ)があります。こちらも歴史ある神社で、妙興寺とあわせて一宮の歴史を堪能する充実したデートプランをお楽しみいただけます。
周辺のおすすめデートスポット
妙興寺:自然豊かな境内で静かなひとときを
南北朝時代の1348年に創建された妙興寺は、一宮市博物館のすぐお隣に位置しています。臨済宗妙心寺派に属するこの寺院は、勅使門が国指定重要文化財、境内が県指定の史跡として認定されています。幾度かの災害で被害を受けましたが、勅使門は創建当時の姿をよく保っているとされています。
日中は自由に境内を散策することができます。座禅体験に興味がある方は、毎月1日または15日の18:00~21:00に開催される参禅会に参加できます。また、仏殿の天井には鮮やかな色彩の龍が描かれており、見応えがあります。
公式URL:https://www.138ss.com/spot/detail/64/
真清田神社:縁結びの神様を祀る由緒ある神社
真清田神社は、尾張国の一宮として建てられ、一宮市の名前の由来となった神社です。その歴史は古く、紀元前の神武天皇33年にまで遡るという伝承があります。
「真清田」という名前は「清く澄んだ水でたたえた水田」を意味するともいわれています。この水にちなんだ建造物として、境内には「神水舎」があります。ここでは井戸に顔を映して家内安全や健康を祈願することができるので、ぜひ立ち寄ってみてください。
真清田神社の摂社である服織神社(はとりじんじゃ)には、萬幡豊秋津師比売命(よろづはたとよあきつしひめのみこと)が祀られています。この神様は織物の神として有名ですが、同時に子宝や安産、そして縁結びの神様としても広く知られています。カップルでお参りすることで、より深い絆を築くきっかけになるかもしれません。
公式URL:http://www.masumida.or.jp/
周辺のおすすめグルメスポット:デートにぴったりのレストラン・カフェ
- 「三栗」…一宮駅から徒歩3分の洋食店。地元で人気の老舗店
- 「ザ・ルーモァバーガー」…真清田神社の目の前にあるハンバーガーレストラン。手作りバンズが自慢
- 「フェリチシモ クーマ」…真清田神社参拝後の休憩にピッタリなカフェ。落ち着いた雰囲気が魅力
まとめ:一宮市博物館で歴史を学び、心豊かな時間を過ごすカップルデート
一宮市博物館では、街の歴史を改めて学ぶことができます。「長年住んでいても、博物館を見学して初めて一宮の魅力を再発見した」という声もあるので、ぜひ一度訪れてみてください。豊かな水資源と交通の要所として栄えた一宮が、どのように繊維産業の町として発展していったのかを、じっくりと見つめ直すことができます。
また、一宮市を代表する名所である妙興寺や真清田神社も、豊かな自然に囲まれた境内をゆっくりと散策できるので、きっと穏やかな気持ちになれるでしょう。
日頃の忙しさで静かなデートの時間を持てていないカップルは、ぜひ一宮市の静かな博物館や由緒ある寺社でゆったりと一日を過ごしてみてください。心が落ち着き、お二人の絆を深める良い機会となるはずです。