三浦綾子記念文学館で学ぶ夫婦愛!旭川市の感動デートプラン

この記事では、北海道旭川市にある三浦綾子記念文学館と、その周辺のスポットを巡るデートコースについてご紹介します。

三浦綾子は昭和から平成にかけて活躍した北海道・旭川出身の女流作家です。鋭い洞察力を持つ彼女の文章は、多くの人々の心に深い感動を与えました。

1998年、三浦綾子の生前に、全国のファンからの募金によって建てられたのが、この三浦綾子記念文学館です。

今回は、三浦綾子記念文学館とその周辺をめぐる、文学とアートを楽しむスタイリッシュなデートプランをご紹介します。

このデートプランの特徴
向いている年代:20歳〜59歳
おすすめカップル:将来について考え始めているカップル、パートナーとしての関係を深めているカップル、子育てや仕事が一段落してゆったりと旅行を楽しむカップル
どんなデート?:学びと節約を兼ねたデート、カップルの絆を深められる
目安時間:5~6時間
目安予算:3,000円

三浦綾子の愛に触れる!大人の旭川文学デートプラン

今回のデートプランのポイントは「静かに大人の愛を深める」です。

アートや文学を中心としながら、ゆったりと過ごす大人のデートを楽しみましょう。

おしゃれなカフェでふたりの将来について語り合ったり、素敵なデザインの家具店で新生活への夢を描いたりしながら、より親密な関係を築くことができるデートコースです。

10:00~11:30 北海道立旭川美術館を散策
12:00~13:00 旭川の自然を感じるカフェでランチ
13:30~15:00 三浦綾子記念文学館を散策
15:30~17:00 旭川デザインセンターでショッピング

このデートの予算は約3,000円です。内訳は、北海道立旭川美術館の観覧料(200円~1,200円)、カフェでのランチ(約1,000円)、三浦綾子記念文学館の入館料(700円)です。

三浦綾子記念文学館内の氷点ラウンジも人気スポットです。ここでの食事を希望する場合は、別途予算を確保しておくとよいでしょう。

三浦綾子記念文学館で学ぶ夫婦愛と波乱の人生

三浦綾子記念文学館分館の氷点展示室の写真
▲氷点展示室の奥には、三浦綾子夫妻が口述筆記で小説を執筆した書斎が忠実に再現されている

小説「氷点」の舞台になった「外国樹種見本林」にある美術館

今回は三浦綾子記念文学館の事務局長・難波真実さんに三浦綾子記念文学館の魅力をお伺いしました。

編集部

三浦綾子記念文学館がどのような施設か教えてください。

事務局長・難波さん

当館は、小説『氷点』の舞台である「外国樹種見本林」の中に建っています。作家・三浦綾子の人生に触れることのできる施設で、書籍も含めれば1,000点以上の資料を展示しています。展示資料には、三浦綾子の直筆原稿や愛用品なども含まれており、作家の創作過程や日常生活を身近に感じていただけます。

編集部

三浦綾子ファンにとっては聖地のような場所だそうですね。カップルも多く訪れるデートスポットと伺っています。

難波さん

3ヘクタールもの広大な林と、近くを流れる美瑛川のせせらぎは、憩いと癒やしの空間です。四季折々の自然の美しさを楽しめるこの場所は、文学ファンだけでなく、多くの方に愛されています。

この林を眺めながらお茶を楽しめるカフェテラスを併設しています。カップルでくつろいでお過ごしいただけたらうれしいです。また、季節ごとの企画展示も行っており、何度来ても新しい発見があります。

三浦綾子記念文学館の本館2階の企画展示室の写真
▲本館2階の企画展示室の様子

貴重な絶版本と海外翻訳書:三浦綾子コレクションの魅力

編集部

難波さんから見て、三浦綾子文学の魅力とはどんなところでしょうか。

難波さん

三浦綾子の真骨頂はストーリー展開ですね。

「まさか、こんなことが!?」と思うような展開が次々に起こり、読者をぐいぐいと惹きつけます。キャラクターがはっきりしていて、読者は共感したり、時には反感を抱いたりします。その後の展開がとても気になる作品が多いと思います。

また、心が和むようなひとことが、読者に投げかけられることがあります。

自分のことだけではなく、他者のことを気にかけるきっかけにもなるでしょう。特に、"愛"について深く考えるきっかけをくれるように思います。

編集部

ここにしかない展示作品には、どんなものがありますか?

難波さん

資料類はほぼすべて、当館にしかないものです。

書籍については書店や図書館でも閲覧できるものが多いですが、絶版になった作品や海外翻訳版もあります。これらを当館で閲覧できるという点で、貴重なコレクションとなっています。

三浦綾子記念文学館の本館1階第1展示室の展示の様子
▲第1展示室の展示の様子

文学館の見どころ:「氷点」創作ノートと夫婦の書斎再現

編集部

コレクションの中で有名なものをご紹介いただけますか?

難波さん

『氷点』の創作ノートや、『氷点』の入選通知書などが有名です。

特に創作ノートは、表紙に別のタイトルが書いてあり、『氷点』という作品が当初は違うタイトルで書き始められたことがわかります。これは作品の誕生過程を知る上で貴重な資料です。

編集部

カップルで訪れた際に、特におすすめの展示はありますでしょうか。

難波さん

カップルの方には、分館にある"口述筆記の書斎"をおすすめします。

三浦綾子は、結核、心臓発作、直腸がんなど様々な病気に苦しみ、文字を書くことが困難になりました。文章が書けなくなってからは、夫の光世(みつよ)との二人三脚で、口述筆記で作品を著しました。

二人は常に一緒で、執筆のパートナーであり、生活のパートナーでもありました。この二人の協力があったからこそ、数々の名作が生まれたのです。その二人の執筆場所である書斎を、当時のままに移設復元してあります。

お互いを思いやりながら作品を作り上げた三浦夫妻の姿と、来館されたカップルの姿が重なって感じられることでしょう。当時の雰囲気をそのまま感じ取ることができます。

三浦綾子記念文学館分館にある口述筆記の書斎の再現
▲三浦綾子の口述を夫が筆記した書斎を忠実に再現

カップルの記念撮影スポット:ホール正面の三浦夫妻写真

編集部

デートで訪れたカップルが撮影をする場所があるそうですね。

難波さん

ホールに入って真正面に三浦綾子・光世夫妻の写真が掲示してあり、ここで記念写真を撮られる方が大変多いです。

夫婦愛の象徴的なスポットで、カップルお二人で写真に収まると素敵な思い出になります。

ツーショットの撮影をご希望の場合は、当館のスタッフが撮影のお手伝いをいたしますので、お気軽にお声がけください。

居間で笑顔を見せる三浦夫妻の写真
▲居間でくつろぐ三浦夫妻の写真も。

編集部

三浦綾子作品を読んだことがないカップルでも、訪れて大丈夫でしょうか。

難波さん

もちろんです!事前の準備は特に必要ありません。お気軽にお越しください。

本が好きな方は、三浦綾子作品を読んでから来られるとより感動が深まると思います。

また、カップルに好評なのは「外国樹種見本林」を眺めながら過ごせるカフェテラスと、「氷点ラウンジ」です。デート中の休憩にぴったりですので、ぜひお立ち寄りください。

三浦綾子記念文学館の分館の氷点ラウンジの写真
▲林を見渡せる氷点ラウンジ

編集部

氷点ラウンジは明るく開放的な雰囲気ですね。カップルの会話も弾みそうです。

メニューでは、デミグラスソースのオムライスセット(700円)と森のアイス(550円)が気になりました。グラノーラは当麻町の菓子店「Koo's garden」のこだわり製品だそうですね。

難波さん

はい、その通りです。良質な原材料を使ったグラノーラは、牛乳やヨーグルトとの相性も抜群です。

人気なのは氷点ビール(750円)です。このクラフトビールを楽しみにいらっしゃる方も多いんですよ。

来館者の感動の声:三浦綾子記念文学館の口コミ評価

編集部

来館した方からの感想で記憶に残っているものはありますか。

難波さん

「人生で一度はここに来たかった」とおっしゃる方が多いですね。そして、「来られてよかった。感激しました」と感想をくださいます。

特に印象に残っているのは、新婚間もないカップルがお二人で書いてくださった感想です。

お付き合い中に引っ越しする機会があり、女性が「私にとってとても大事なものが入っている」と言った箱に、三浦綾子の本が入っていたそうです。

それを見た男性が、「大切なものの中に三浦綾子の本がある。こういう感性を持った方であれば、一生を共にできるのではないか」と感じ、プロポーズしたそうです。

「結婚して、2人で今日ここに来ることができました。本当に嬉しく思います」と書かれた文字を見て、私たちも深く感動しました。

編集部

そのようなエピソードがあるんですね。三浦綾子さんの本がお二人の絆をさらに強く結び付けたなんて、とても素敵です。

作家・三浦綾子のデビュー当時の写真
▲三浦綾子のデビュー当時の写真がこちら。代表作『氷点』は71万部を売り上げる大ベストセラーに。

Googleでの口コミも高評価が多く見られました。特に多かった声を簡単に紹介します。

アイコン
ずっと来たいと思っていて、ようやく来られました。聞いていた通り素敵な場所でした
アイコン
三浦夫妻についてスタッフの方がいろいろ教えてくださいました。
アイコン
三浦綾子さんの才能と人生にただ感服です。
アイコン
見本林の景色も素晴らしかったです。

事務局長からのメッセージ

三浦綾子記念文学館・事務局長の難波真実さんの写真
▲事務局長の難波真実さん

編集部

三浦夫妻が丁寧に重ねた時間をたどることで、大切な人と生涯を共にする思いがより強くなると感じます。この文学館を訪れようとしているカップルへメッセージをいただけますか。

難波さん

病気を乗り越えて結婚し、生涯お互いを尊敬し支え合った三浦綾子・光世夫妻の思いを感じていただける文学館です。

ここで過ごす時間が、人を愛することや生きることの喜びを新たにする機会になればと願っています。

静かな空間ですので、ゆったりと落ち着いて雰囲気を味わいながら過ごしていただくのが一番です。お二人そろって、ぜひお越しください。

三浦綾子記念文学館:基本情報とアクセスガイド

住所 〒070-8007
北海道旭川市神楽7条8丁目2-15
アクセス JR旭川駅東口から車で約3分
営業時間 9:00~17:00
休館日

7月1日〜8月31日
毎日開館(無休)

9月1日〜翌年6月30日
月曜休館(月曜日が祝日の場合も休館)

12月28日〜1月5日
年末年始休館

料金 大人:700円
学生:300円
小中高生:無料
電話番号 0166-69-2626
予約 不要
駐車場 あり(乗用車30台)
公式サイト https://www.hyouten.com/

※最新の情報は公式ホームページ等でご確認ください。
※記事中の金額はすべて税込表示です。

書斎での三浦綾子・光世夫妻の写真

三浦綾子記念文学館周辺のおすすめデートスポット

三浦綾子記念文学館の滞在時間は約1時間半ほどです。文学館の見学前後に立ち寄りたい周辺のスポットをいくつかご紹介します。これらの場所を訪れることで、三浦綾子の世界観をより深く味わうことができるでしょう。

北海道立旭川美術館:文学と芸術の融合を楽しむ

北海道立旭川美術館では、「江口寿史イラストレーション展」や「山下清展」など、注目度の高い展示が開催されています。

女流文学に触れる文化的なデートの後に、芸術作品を鑑賞できるこの美術館を訪れることで、より充実した時間を過ごせるでしょう。

この美術館では、企画展示の内容によって観覧料が異なります。そのため、事前に公式ホームページで展示内容と料金をチェックすることをおすすめします。

北海道立旭川美術館公式サイト:https://artmuseum.pref.hokkaido.lg.jp/abj

旭川デザインセンター:未来の二人暮らしをイメージ

三浦綾子記念文学館で2人の今後をしみじみ考えたら、早速行ってみたいのが旭川デザインセンター。こちらは旭川地域の家具やクラフトのメーカーが集う、デザインの発信拠点です。

建物から空間からモダンでスタイリッシュ。素敵なデザイン家具が豊富すぎて困ってしまいます。「こんな家具に囲まれながら新生活をスタートさせたい」と、2人の将来をきっと思い描くことができますよ。

デートの締めくくり:周辺のおしゃれカフェガイド

旭川にはおしゃれなカフェがたくさんあります。愛を深めるデートだからこそ、立ち寄るカフェも素敵な空間にこだわりたいものです。市内には、落ち着いた雰囲気や独特の内装、こだわりのメニューを提供するカフェが多く点在しています。カップルで訪れるのにぴったりの、居心地の良い空間で特別な時間を過ごすことができるでしょう。

地元で人気のピザ:Cafe旭荘のおすすめメニュー

お店の看板の書体もかわいいCafe旭荘。国道40号を少し入ったところにあり、温かみのある店内でゆっくりくつろげます。地元で評判のピザは、薪窯で焼き上げた本格的な味わいです。ぜひ一度お試しください。

カフェ旭荘公式Facebook:https://www.facebook.com/cafeasahiso

季節を感じる空間:ハルニレカフェの魅力

窓から季節の移り変わりを楽しめる素敵なハルニレカフェ。

厳選された素材を使用した美味しい料理やケーキが人気です。また、常時展示されている様々なハンドメイド作品を鑑賞するのも、訪れる楽しみの一つとなっています。

旭川の絶景を楽しむ:ガーデンカフェソライロ

ガーデンカフェソライロの店内は、日の光が差し込む落ち着いた雰囲気が魅力です。ビルの7階に位置しているため、夜になると美しい夜景も楽しめます。

ランチメニューでは、北海道産小麦を使用した生パスタセットがおすすめです。地元の食材を活かした料理を堪能できます。

ガーデンカフェソライロ公式インスタグラム:https://www.instagram.com/sorairo_asahikawa/