【福岡県大野城市への移住】住み心地はどう?暮らしの特徴・仕事・支援情報

この記事では、地方移住を検討している方に向けて「福岡県大野城市(おおのじょうし)」をご紹介します。

大野城市は“暮らしやすさ”が評判のまち。2017(平成29)年には、日経BPが実施した「シティブランド・ランキング―住みよい街2017―」にて、全国1位を獲得しました。

特に大野城市が高く評価されたのが「生活の利便性」「子育て」などの分野です。実際に、大野城市は、福岡市までのアクセスが抜群に良いことから利便性が高く、子育て・教育の制度も充実。また、自然が身近にありのびのび子育てができる点も魅力的です。

そんな大野城市について、暮らしの特徴や仕事・住まいの状況など、移住を検討するために役立つ情報をたっぷりとお届けします。

本日お話を伺った方
大野城市役所プロモーション推進課にぎわいづくり担当の岸川 達哉さん

大野城市役所 プロモーション推進課 にぎわいづくり担当

岸川 達哉さん

大野城市役所プロモーション推進課にぎわいづくり担当の塚本 莉帆さん

大野城市役所 プロモーション推進課 ふるさと広報担当

塚本 莉帆さん

大野城市の暮らし、3つの特徴

福岡県大野城市の暮らしの特徴

大野城市は、次のような特徴のあるまちです。

  • 福岡市へのアクセスが抜群に良く、通勤や通学、買い物などに便利
  • 育児や教育を、地域と行政が一体となってサポートしている。市内の小中学生の学力も高い
  • 身近なところに自然が多く、アウトドアレジャーやスポーツも盛ん

ここからは、これらの特徴について、詳しく紹介していきます。

特徴1:福岡市まで20分。アクセスの良さがもたらす高い生活利便性

大野城市の特徴としてまず挙げられるのが、九州最大の都市・福岡市へのアクセスの良さです。

市内にはJR鹿児島本線と西鉄天神大牟田線が通り、福岡市の中心部「博多」「天神」両方へのアクセスが叶います。

JR「大野城駅」から「博多駅」までは、普通電車でも20分以内。快速を利用すれば10~15分でアクセスできます。西鉄の「下大利駅」から「西鉄福岡(天神)駅」までは、急行電車で約15分です。

この交通利便性によって、通勤・通学やショッピングには選択肢の多い福岡市を利用し、住まいはゆったりと落ち着いた大野城市という、“ベッドタウン”ならではのメリットの多い暮らしができるでしょう。

そのほか、市内には福岡都市高速道路と九州自動車道が通り、太宰府ICも有しています。このため九州各地への移動も快適。車の運転が好きな方なら、休日にはドライブがてら、あちこちへのお出かけが楽しめそうです。

さらに、九州の空の玄関口「福岡空港」へも車で20分程度です。福岡空港からは、国内・海外の各地へ便が就航しています。出張が多い方や旅行が好きな方にピッタリなのはもちろん、他地域にお住まいの家族や友達との行き来にも便利です。

大野城市は、福岡都市圏で最も交通利便性の高いまちの1つなのです。

特徴2:遊び場・見守りシステム・学習支援で、子育て世帯をサポート

大野城市では、妊娠中から子育て期まで、子育て世帯への手厚いサポートを行っています。

さまざまな支援の中でも特徴的なのが、小さいお子様連れでのお出かけ先が充実している点と、通学時などの子どもの安全に配慮した「見守りシステム」を導入している点です。

また、教育現場と地域が一体となって育児・教育環境づくりに取り組んでいる結果、大野城市は子どもの学力テストでも高いスコアを出しています。

親子の遊び場

大野城市内には、親子で遊んだり体験したりできる場所、また子育てについて相談できる場所がたくさんあります。小さなお子様連れの方にとって、お出かけ先に困らないのは嬉しいところではないでしょうか。

以下にその一例をご紹介します。

親子サロン(れいわ子ども情報センター)  就学前の乳幼児とその保護者が、自由に遊べるサロン。子育てについての相談などにも対応
ぽっかぽかひろば(ファミリー交流センター) 子育ての中の方の、交流や憩いの場。子どもを自由に遊ばせながら、サロンやサークル・団体などの活動の場、子育て情報ひろばとして利用できる
心のふるさと館 「百間石垣ウォール・クライミング」、「ここふる体験工房」など親子で楽しめる市民ミュージアム
のびのび広場 子育て応援指導員(保育士)と一緒に、あそびを通して親子のふれあいやお友達づくり、集団生活を体験
まどかぴあキッズルーム 自由に利用できる畳仕様の遊び場。年齢別のおはなし会、うたあそびや折り紙などのお楽しみ会も開催
キッズクッキング教室 5~6歳(未就学児)と保護者を対象に《ご飯を炊く》《だしをとってみそ汁をつくる》などの調理を体験。「自分で料理して食べる力」を育てる

子ども見守りシステム

大野城市では、小・中学生のお子様を対象とした見守りサービス「Qottaby(通称:オッタバイ)」を導入しています。

これは、子ども達が小型端末を携帯することで、通った場所と時間を自動記録。固定の見守りポイントの他にも、地域の方々や企業の協力によって見守りポイントが増え、より細かな位置情報が分かるようになります。

大野城市役所プロモーション推進課にぎわいづくり担当の岸川 達哉さん
岸川さん

Qottabyは希望される方に無料配布しています。「子どもが安全に通学していることが分かって安心」などと好評ですよ

学習支援

学習面では、ICT授業の導入など最新の教育環境を整備。必要に応じて学力向上支援員(大学生ボランティア)の配置や、外国語指導助手・スクールカウンセラー・スクールソーシャルワーカーの小・中学校への派遣を行っています。

加えて、地域の人々の協力による放課後サポート、教員の働き方改革など、取り組みは多面的。

このように、地域ぐるみで子育て・教育を熱心に行う姿勢は、結果として子ども達の学力にも表れるようです。学力調査での平均点は、全ての教科において福岡県や全国平均を上回っています。

参考:令和5年度全国学力・学習状況調査の結果

特徴3:アウトドアレジャーもスポーツも楽しめるまち

「大野城いこいの森中央公園」のアスレチック
▲「大野城いこいの森中央公園」の大きなアスレチックは、子ども達に大人気

大野城市は自然の豊かなまちです。

市内には公園やキャンプ場などの施設も多く、自然の中でのびのび子育てをしたい方、アウトドアレジャーの好きな方にはピッタリといえるでしょう。

「大野城いこいの森中央公園」は、キャンプ場や水辺公園、スポーツ公園などを備えた、広大な公園です。中央公園にはトランポリン(ふわふわドーム)やアドベンチャーフィールドなどもあり、大人も子どももたっぷりと体を動かして遊べます。

また、大野城市はスポーツの盛んなまちでもあります。

市内には、体育館や武道場、相撲場まである「大野城総合公園(まどかパーク)」をはじめ、夜間照明の設置された「乙金多目的広場」、ウォータースライダー付きの「北市民プール」など、スポーツに親しめる施設も多数。

「市内の全小中学校の屋内・屋外運動場の一般開放」や、「夏休み期間中は、小学校のプールを小中学生および幼児とその保護者に無料開放」といった取り組みも行われています。

日常生活や遊びの中で体を動かす機会に恵まれた大野城市では、「子どもの運動不足が気になる」「ゲームばっかりしていないで外で遊んでほしい」という保護者の方の心配も、減るのではないでしょうか。

「大野城いこいの森」の水辺公園
▲「大野城いこいの森」は牛頸ダムのそばに位置し、水辺で遊ぶこともできる

山中の雪道を走る2匹の犬
▲樹々に囲まれた「牛頸山(うしくびやま)」は低山で登りやすく、のんびりハイキングにもおすすめ

大野城市の暮らしに関する情報

桜の木の下で遊ぶ子ども達
▲市内の御笠川沿いは、桜並木も美しいスポット

ここでは、移住を検討するうえで重要となる、大野城市の暮らしに関してのさまざまなデータをお届けします。

気候 1月:平均気温6.9°C
8月:平均気温28.4°C
(大野城市内に観測地点がないため、近隣の福岡地点を参照)
※参考:気象庁ホームページ
人口 人口:103,055人
世帯数:46,675世帯
(2024年2月時点)
近隣都市 福岡市、春日市、太宰府市、筑紫野市、糟屋郡宇美町、那珂川市
公共交通 鉄道:JR鹿児島本線、西鉄天神大牟田線
バス:西鉄バス、大野城市コミュニティバス「まどか号」
大都市へのアクセス 福岡市へ:電車で約15分
病院 診療所:65、病院:7、歯科:55
学校 小学校:10、中学校:5、高校:1、専修学校:1
行事・イベント おおの山城大文字まつり、まどかフェスティバル、大野城いこいの森ロードレース・中学校対抗駅伝競走大会、まどかリンピック、MADOKAれくスポ祭、大野城いこいの森まつり、クリスマスマーケット

大野城市は“暮らしやすさ”が評判のまち。2017(平成29)年には、日経BPが実施した「シティブランド・ランキング―住みよい街2017―」にて、同票1位を獲得しました。

参考:シティブランド・ランキング―住みよい街2017―

この“暮らしやすさ”の大きな要素として、先にご紹介した通り福岡市に隣接していることが挙げられますが、大野城市内の利便性の高さにも要注目です。

大野城市は、中心部に都市機能がギュッとまとまったまちです。

市内にはスーパーや飲食店のほか、大型商業施設が3ケ所あり買い物にはとても便利。なお、これらの大型商業施設では駐車場がすべて無料で利用できます。

市内に4ケ所ある商店街(錦町通り商店街、白木原商店街、下大利商店街、南ヶ丘商店街)も、大野城市のご自慢です。昔ながらの古き良き商店街の面影を残しつつ、若い方が始めたお店なども多数。

多彩なカテゴリのお店が並ぶ中、お店の方とのコミュニケーションをとりながら、にぎやかにお買い物が楽しめるでしょう。

活気があふれるまちの雰囲気は、年間のさまざまな行事にも共通しています。

「おおの山城大文字まつり」や「まどかフェスティバル」は、出店やステージ、パレードなどが催され、市外からも多くの人が集まる一大イベント。MADOKAれくスポ祭などのスポーツ関連のイベントが多数行われるのも、スポーツの盛んな大野城市ならではです。

【仕事】福岡市への通勤がメジャー

2024年3月現在、大手求人情報サイトで大野城市の正社員求人を検索すると、約2,400件がヒットしました。

次に、この検索範囲を大野城市から通勤30分程度のエリア(25km圏内)まで広げると、福岡市などが圏内となることから、約83,400件と大幅に増加。

実際に、お仕事の選択肢の多い福岡市で働きつつ、自然環境に恵まれた大野城市に住まいを持つというスタイルの方が多いそうです。

参考:正社員求人情報の一例(大野城市内)
参考:正社員求人情報の一例(大野城市から25km圏内)

また、移住を機に起業を希望している方もいらっしゃるのではないでしょうか。

大野城市商工会には創業支援制度があり、講習会での専門指導によって知識(経営、販路開拓など)を習得したのち、各種優遇措置を受けることも可能です。

興味のある方は、お問い合わせをしてみてください。

詳細:創業支援|大野城市商工会

【住まい】賃貸マンション・アパート物件が充実

2024年3月現在、大手住宅情報サイトで大野城市の賃貸物件を検索すると、約690件と豊富な数の物件がヒットしました。

ほとんどが集合住宅ですが中には一戸建て物件も見つかるので、一戸建てを希望している方も参考にしてみてください。

家賃の相場は大まかに以下の通りです。

~1LDK ~7.5万円
2K~3LDK 6~11万円
4K~ 12万円~

参考:賃貸物件情報の一例

賃貸でなく購入を希望している場合、新築や中古物件のほか、空き家バンク物件も利用できます。

空き家バンクは、需要が高いため取り扱い中の物件数は多くありませんが、分譲物件希望の方は選択肢に含めてみてはいかがでしょうか。

参考:新築一戸建て物件情報の一例
参考:中古一戸建て物件情報の一例
参考:空き家バンク物件の一例

大野城市へ移住した人の体験談・感想

福岡県大野城市の移住者の声

ここでは、実際に移住して大野城市に暮らしている方の体験談や感想をご紹介します。

  • 福岡市にすぐに出られるので、便利さは抜群。それでいて豊かな自然にも恵まれているのが大野城市の魅力
  • 子育てサポートが充実している。保護者や子ども同士、友達づくりのできる場も多く、子育てにはピッタリなまちだと思う
  • 大きな公園があり、スポーツ施設も多い。家族みんな、たっぷり体を動かして遊べる環境が気に入っている
  • 人のつながりや、助け合いの精神が豊かなまち。地域のイベントなどでは色々な人と交流してみんなで盛り上がれる

大野城市は便利で暮らしやすく、子育て環境としても魅力的なまちと感じている方が多いようです。「移住前のイメージ通りで、ギャップがほとんどなかった」という声も見つかりました。

大野城市への移住に向けた行動

大野城市への移住に関する情報をさらに集めたい方は、市役所へのお問い合わせがおすすめです。

利便性と自然環境の良さを兼ね備えた、“住みよい”まち・大野城市。都市部と郊外のいいところ取りを求める方は、ぜひ移住先として検討してみてください。

大野城市役所プロモーション推進課にぎわいづくり担当の岸川 達哉さん
岸川さん

大野城市のことならなんでも気軽に聞いてください。仕事や住まいなどの情報はもちろん、個人的にとてもおすすめのコーヒー店やレストランなどもお教えしますよ

大野城市への移住に関するお問い合わせ

担当課 大野城市役所
住所 福岡県大野城市曙町二丁目2-1
電話番号 092-501-2211
対応時間 8:30~17:00(土・日・祝日と12月29日から翌年1月3日を除く)
公式サイト https://www.city.onojo.fukuoka.jp/