山形県戸沢村で暮らす魅力とは？移住に役立つ仕事・住まい・支援の情報｜縁結び大学
本記事では、地方への移住を考えている人に向けて、山形県戸沢村で暮らす魅力について解説します。
戸沢村は「最上川舟下り」が有名な、四季の移ろいを感じられる地域です。教育関連の施設がリニューアルされ、子育て支援の新築住宅も整備されているため、子育て世帯からの注目も高まっていますよ。
今回は戸沢村役場まちづくり課・企画調整係の大山さんに、地域の魅力や移住に役立つ情報についてお聞きしました。
戸沢村の暮らしの特徴3つ
山形県の北東部にある戸沢村には、最上川が東西に流れており、古来より最上川舟運の要衝として発展しました。
四季の風景がはっきりとしており、米をはじめとして旬の味覚が豊富なのも魅力ですよ。
近年は子育て支援や教育に力を入れており、子育て世帯からの評判もよいのだと言います。
それでは戸沢村の魅力について、あらためて詳しく見ていきましょう。
特徴1：米作りに適した豊かな土地。四季を感じられる川下りが人気
戸沢村には、最上川を中心に雄大な自然が広がっており、観光資源や特産品が豊富です。
観光では「最上川舟下り」が有名で、春は桜、夏は新緑、秋は紅葉、冬は雪景色など、四季を通して魅力的な景観を満喫することができますよ。
▲最上川舟下りは景色はもちろん、船頭さんの語りにも定評がある
運営会社の異なる2つのコースがあり、船頭さんが義経伝説や松尾芭蕉、最上峡の自然などについて語ってくれるそうです。詳細は下記リンクをチェックしてみてください。
また戸沢村の特産品としては、米やパプリカ、エゴマ、山菜、カブなどが挙げられます。
▲戸沢村の特産品であるエゴマからは、さまざまな商品が作られている
特に豊富な日照時間と昼夜の気温差が米の栽培に適していることから、はえぬき、つや姫、雪若丸など、人気の山形県オリジナル品種も育てられています。
▲米作に適した土地で収穫された新米は、格別の美味しさ
お米は、ふるさと納税の返礼品としても人気があります。
四季の自然を感じながら、美味しいお米を食べて暮らしたい人におすすめの土地です。
特徴2：新しい教育施設が充実。新築の子育て応援住宅あり
戸沢村では、さまざまな子育て支援策を打ち出しています。
「戸沢村子育て応援住宅」は、村が借り上げているメゾネットタイプ（※）の新築住宅です。子どもの数が多いほど安く住むことができ、クオリティも高いので好評のようです。
※マンションやアパートで、部屋の中に階段があって、2階層以上にまたがっているもの
経済面では、高校生までの医療費が無償化されており、出生祝金（第1子：3万円、第2子：7万円、第3子：10万円）や、戸沢学園初等部入学祝金（2万円）などが支給されます。
また保育園の建て直し、小中一貫の戸沢学園の開校により、新しい教育施設が整っています。放課後児童クラブもありますよ。なお、待機児童数はゼロとなっています。
▲リニューアルしたばかりの戸沢保育園の園内
地域の子どもたちは、家の周囲に広がる自然の中で、自由に遊びまわっているようです。また館内に遊具のある温泉施設「ぽんぽ館」は、人々の憩いの場になっていると言います。
▲温泉施設「ぽんぽ館」には、プールや子供向けの遊具もある
戸沢村での子育てに関する情報について詳しく知りたい方は、移住に関する公式ページ「とざわ暮らし」をご覧ください。
特徴3：共助の精神が根づく国民健康保険発祥の地
戸沢村は国民健康保険発祥の地として知られています。
昭和11年、交通の便が悪く、医師のいない村であったことから、自主的に「保険組合」が発足しました。以来、人々は安心して診療を受けられるようになったと言います。
昭和13年に国民健康保健法が施行されると、これを国民健康保険組合に改め、全国第1号の設立認可を受けたのです。
いまも戸沢村には「相扶共済」の文字が刻まれた記念碑が立っており、村内には共助の精神が強く根づいているのだそうです。
戸沢村の暮らしに関する情報
では次に、戸沢村での暮らしを具体的にイメージするために、さまざまな情報について見ていきましょう。
| 気候 | 8月平均：24.2℃ 1月平均：-0.8℃ ※参考：気象庁。戸沢村に観測地点がないため、直近の新庄地点を参照 |
|---|---|
| 人口 | 人口：4,072人 世帯：1,540世帯 （2022年11月末現在） |
| 病院 | 戸沢村中央診療所 |
| 学校 | 保育園：1園（戸沢保育園） 義務教育学校（小中一貫）：1園（戸沢学園） |
| 文化・芸術 | 奥の細道紀行、御祭灯、白山神社祭 |
| 食べ物 | 戸沢流キムチ、エゴマ、パプリカ、戸沢流冷麺、そば焼酎 |
| 交通 | 【鉄道】 JR陸羽西線：津谷駅、古口駅、高屋駅 【バス路線】 ・最上川交通 ・戸沢村営バス 【周辺の空港】 ・庄内空港（酒田市・鶴岡市） ・山形空港（東根市） |
| 観光・レジャー | 最上川舟下り、幻想の森、白糸の滝、浄の滝、三ノ滝、野口温泉（いきいきランドぽんぽ館）、わらび採り体験（6月ごろ）、そば打ち体験、トレッキング、道の駅とざわ（高麗館） |
| 近隣都市 | 新庄市、舟形町、大蔵村、鮭川村 |
戸沢村の冬は氷点下の日が多く、雪が多いところでは2メートルほど積もるようです。道路の除雪はしっかりしてもらえるため、自宅前の雪を処理する程度で済むのだと言います。
買い物施設としてはスーパー、ホームセンター、コンビニや商店があります。週末には、車で20分ほどの新庄市へ買い出しに行く人も多いようです。
医療機関についても、新庄市には総合病院が2つあり、利用する人が多いと言います。戸沢村までの送迎バスも運行されているようです。
主要な都市へのアクセスは、山形市まで約2時間、仙台市まで約3時間、東京まで約4時間となっています。
特に新幹線の便がいいため、東京までスムーズに行くことが可能です。移住の下見や観光で訪れる際にも便利ですよ。
仕事：限られた求人。アクセスの良い近隣都市へ通勤も
大手の求人情報サイトで、戸沢村の正社員求人を検索したところ、約50件が見つかりました。求人がないわけではないものの、選択肢は限られています。
※参考：求人情報の一例
アクセスの良い、近隣の新庄市へ通勤している人も多いようです。
地域おこし協力隊の活動を通じて、定住された方もいらっしゃいます。
また戸沢村の産業振興課（0233-72-2111）では、就農を希望する人の相談を受け付けています。関心のある方はぜひ一度お問い合わせください。
住居：賃貸・空き家とも10件未満。公営住宅の活用を
▲村が新築の物件を借り上げている「戸沢村子育て応援住宅」の外観
戸沢村の賃貸住宅を大手の検索サイトで調べたところ、約5件がヒットしました。ほとんど同じエリアのようです。
※参考：賃貸情報の一例
また戸沢村公式の空き家バンクには、5件が登録されていました。基本的にはきれいな状態になっているため、すぐに入居できるようです。
空き家バンクを利用する場合、最大150万円の補助を受けられる「戸沢村持家住宅整備促進事業」もありますよ。
イチ押しの「戸沢村子育て応援住宅」や村営住宅もありますので、ぜひご検討ください。
戸沢村へ移住する場合は、とにかく空いている物件から選ぶ必要があります。各種住宅や補助金の詳細については、下記のページからご確認ください。
戸沢村に移住した人の感想・口コミ
それではここで、戸沢村に移住した人の感想を見てみましょう。
- 地域の人々がとても温かく迎え入れてくれたので、快適に暮らすことができています。
- 遊ぶところも、仕事も、新しいことを探すのが楽しいです。それを魅力と感じられる人におすすめです。
- ご近所の方から野菜を頂くなど、助け合う雰囲気があります。
- 雪はもちろん、新米や山菜、キノコなど、四季を感じながら生活できることが幸せです。
地域の人に優しく受け入れてもらえたなど、助け合いの風土を感じている人が多いようでした。冬の寒さが厳しいからこそ、豊かな四季を体感できるという声もありました。
戸沢村への移住に関するお問い合わせ
戸沢村への移住に関しては、まちづくり課・企画調整係までお問い合わせください。
| 担当課 | まちづくり課・企画調整係 |
|---|---|
| 住所 | 〒999-6401 山形県最上郡戸沢村大字古口270 |
| 電話番号 | 0233-72-2152 |
| 公式サイト | https://tozawagurashi.jp/ |
