標高2,000m！東館山高山植物園で志賀高原の絶景と高山植物を楽しむロマンチックなデート

この記事では、長野県の志賀高原にある「東館山高山植物園」を中心に、志賀高原の名所を満喫できるデートプランを紹介しています。

東館山高山植物園は、標高2,000mに位置し、北アルプスの山々を一望しながら500種類以上の高山植物を楽しめる植物園です。

シーズンは6〜9月で、毎月見頃の植物が変わるため、訪れる度に異なる景観を楽しめるのが魅力です。

今回は、「東館山高山植物園」ゴンドラリフト業務係の窪谷さんに、おすすめのハイキングコースや撮影スポット、見どころについて詳しく伺いました。カップルでのデートの参考にしてください。

東館山高山植物園を中心とした志賀高原1日デートプラン

東館山高山植物園を中心に、その後温泉でリラックスできるデートプランをご紹介します。自然豊かな志賀高原で、植物観賞と温泉を楽しむ1日の過ごし方です。

朝9時	蓮池の志賀高原「山の駅」に集合
9時半	志賀高原ゴールデンラインを通って東館山高山植物園へ移動
10時〜12時	植物園をゆっくりと散策
12時〜13時	持参したお弁当でランチ または、 レストラン営業日は、窓際の席で景色を楽しみながらゆっくりランチ
13時〜14時	のんびりと園内を散策し、ふもとに戻る
15時〜	ふもとの日帰り温泉でゆっくりとした時間を過ごす

東館山高山植物園には3つの散策コースがあり、30分〜2時間程度で回ることができます。美しい景色と季節の花々を楽しんだ後は、ふもとにある日帰り温泉でリフレッシュしてお帰りいただくのがおすすめです。

また、志賀高原「山の駅」から車で20〜30分ほど移動すると、温泉に入る猿を見られる「地獄谷温泉」や、リフトで登れる日本一標高の高い「横手山」などの志賀高原の名所があります。植物園見学後にこれらの観光スポットを訪れるのも良いでしょう。

志賀高原の観光では歩く機会が多いため、ハイキングが好きな方や、アクティブな休日を過ごしたいカップルに特におすすめのプランです。

東館山高山植物園の魅力：標高2,000mの絶景と500種の高山植物

東館山高山植物園は、標高2,000mの東館山山頂エリアに1960年（昭和35年）に開園された植物園です。その広さは東京ドーム2個分（約10万平方メートル）に及び、自生している高山植物の数は500種類以上で、日本有数の高山植物園として知られています。

6月から9月のシーズン中は、月ごとに見頃の高山植物が変化するため、訪れるたびに植物園の異なる魅力を楽しむことができます。また、標高2,000mの山頂付近からは北アルプスや北信五岳の山々を一望でき、壮大な自然景観を満喫することもできます。

目に飛び込んでくるのは、黄色や白色、紫色、橙色などの色鮮やかな植物と青空。耳に届くのは心地よい風の音と鳥のさえずりのみ。この環境で過ごすことで、身も心もリフレッシュできること間違いありません。

東館山山頂までは便利なゴンドラで行くことができ、植物園はコースによっては1周15〜30分ほどで周ることができます。体力に自信のない方でも気軽に楽しめる、自然豊かな植物園デートはいかがでしょうか。

四季折々の花が楽しめる東館山高山植物園の魅力

高山植物園と聞くと、漠然と「自然」「緑」を思い浮かべる方が多いでしょう。実際、どのような楽しみ方があるのか想像しづらいものです。そこで、東館山高山植物園の魅力について窪谷さんに伺いました。

窪谷さん

東館山高山植物園は、志賀高原に自生する貴重な植物を手軽に楽しめる高山植物園です。標高2,000ｍの広大な山の地形を生かした志賀高原を代表する植物園で、約500種類の貴重な高山植物を見ることができます。植物園へのアクセスは志賀高原「山の駅」から3本のゴンドラを乗り継ぐ志賀高原ゴールデンラインがおすすめです。

色とりどりの高山植物が季節ごとに咲き誇ります。特に7月のニッコウキスゲの群生や、8月のヤナギランの群生が見どころです。

編集部

季節ごとに見頃の花が異なるのは大きな魅力ですね。訪れるたびに新しい発見があり、異なる思い出を作ることができそうです。また、ゴンドラで頂上まで行けるので、体力に自信がない方や普段アウトドア活動をしない方でも気軽に楽しめそうです。自然を満喫したいカップルにもおすすめの観光スポットだと感じました。

東館山高山植物園の月別開花カレンダー

東館山高山植物園では、6月から9月にかけて季節ごとに異なる花々が見頃を迎えます。各月の見頃の花について詳しく調査しましたので、その結果をご紹介します。

6月の見頃：ミズバショウなど27種

6月に開花・見頃を迎える花は、およそ27種類あります。代表的な花をいくつか紹介します。

• ミズバショウ
• シラネアオイ
• ベニサラサドウダン
• ハクサンチドリ
• イワカガミ
• ナエバキスミレ
• シナノキンバイ

こちらはミズバショウです。山間部の湿地や沼地など、水のきれいな場所に自生します。草丈は大きくても60cmほどです。開花時期は低地では3月～4月の早春ですが、東館山高山植物園は気温が低い高地のため、5月～6月に見頃を迎えます。

ミズバショウは冬の間、雪の下でじっと春を待ち、5月ごろに姿を現します。そのため志賀高原では春を告げる花とも言われています。

ミズバショウに関する豆知識を紹介します。ミズバショウの花のように見える白い部分は実は葉で、花は中央の黄色い円柱状の部分です。また、花言葉は「美しい思い出」で、デートにもぴったりな花です。

7月の見頃：ニッコウキスゲの大群生

7月に開花・見頃を迎える花は、およそ58種類あります。代表的な花々には以下のものがあります。

• シガアヤメ
• タカネバラ
• ニッコウキスゲ
• ハクサンフウロ
• タカネナデシコ
• アカモノ
• ヒオウギアヤメ
• コバイケイソウ
• クボタテンナンショウ

7月の東館山高山植物園を代表する花と言えば「ニッコウキスゲ」です。鮮やかなオレンジ色で、ラッパのような形をした花びらが特徴的です。

ニッコウキスゲは高山に自生する花で、標高2,000mに位置する東館山高山植物園は絶好の環境です。7月の見頃の時期には、広大な草原がニッコウキスゲの大群生でオレンジ色に染まる壮観な景色を楽しむことができます。

毎年この美しい光景を目当てに多くの方が訪れるため、東館山高山植物園への訪問時期を検討中の方には、7月がとくにおすすめです。

8月の見頃：ヤナギランの絶景

8〜9月に開花・見頃を迎える花は、およそ42種類あります。主な花々は以下の通りです：

• ヤナギラン
• マツムシソウ
• シモツケ
• アキノキリンソウ
• ヤマハハコ
• クガイソウ

7月はニッコウキスゲの大群生が見どころですが、8月は「ヤナギランの大群生」が見どころとなります。

ヤナギランはスキー場などの高原によく咲く花で、60〜150cmほどの高さまで成長します。赤紫色の小さな可愛らしい花をいくつも咲かせるのが特徴で、涼しげな印象を与えます。

東館山高山植物園でヤナギランの大群生を見るなら、「寺小屋レストハウス」（夏期休業）周辺が外せないスポットです。詳しくは後ほどおすすめコースで紹介します。

ニッコウキスゲの元気をもらえるようなオレンジ色と、ヤナギランの落ち着いた雰囲気の赤紫色で、異なる魅力を楽しむことができます。

カップルで楽しむ東館山高山植物園の3つのおすすめコース

東館山高山植物園を楽しむためのおすすめコースをいくつか紹介します。体力や時間に合わせて選べるプランをご用意しています。

見晴らし編	所要時間：15〜30分 気軽に景色と花を楽しむ散策プラン （体力に自信がない方や短時間で楽しみたい方におすすめ）
花編	所要時間：30〜60分 見頃の花々とトレッキングを楽しむ自然満喫プラン
ぐるっと一周編	所要時間：60〜120分 高山植物園の自然をとことん満喫する本格プラン

それぞれのコースについて、詳しく説明していきます。

初心者カップル向け：15〜30分で楽しむ「見晴らし編」コース

見晴らし編は、高天ヶ原方面へ向かいながら景色や高山植物を楽しむトレッキングコースです。

山頂からの眺望と東館山高山植物園を楽しめるコースで、ニッコウキスゲの群生地を通過するルートです。所要時間は15〜30分と短めながら、高山植物の美しさをしっかり堪能することができます。

このコースは短時間で楽しめるため、志賀高原を周る観光プランに東館山高山植物園を組み込みたい人にぴったりです。

朝一番の涼しい時間帯に訪れて一日の始まりを爽やかに過ごすのもよし、夕方に訪れて一日の締めくくりとするのもおすすめです。季節や時間帯によって変化する高山植物の表情を楽しむことができます。

花好きカップル向け：30〜60分で巡る「花編」コース

花編は、東館山高山植物園のメインエリアを巡るルートです。東館山高山植物園の魅力を存分に楽しむことができるコースです。

1周約30分のコースですが、途中にゆっくりくつろげるベンチや写真撮影に適したスポットがいくつもあるため、60分程度の時間を見込んでおくとよいでしょう。

このルートの見どころは、「いろいろな花ロード」です。色とりどりの高山植物が咲き誇る中に木道が整備されており、木々に包まれるような空間で心が癒されます。

さらに、このルートでは天然記念物の光る苔「ヒカリゴケ」を観察することができます。涼しくて薄暗い湿った環境に生育するヒカリゴケは、大気汚染や乾燥などの環境変化に弱いため非常に貴重です。東館山高山植物園で是非とも見ておきたい植物の1つといえるでしょう。

アクティブカップル向け：60〜120分の「ぐるっと一周」コース

最後に紹介するルートは、東館山高山植物園の隅々まで楽しみ尽くす「ぐるっと一周コース」です。（当編集部が考案したプラン名のため、MAPには記載がありません）

ぐるっと一周コースは、東館山高山植物園のメインエリアを周る「花編」と、MAP右側の散策＆トレッキングコースを組み合わせたルートです。

所要時間は60〜120分ほどのトレッキングコースとなっており、午前から15時頃までの時間帯でゆっくり周るのに適したデートコースです。お弁当を持参して見晴らしのいい場所でランチを楽しむと、心身ともにリフレッシュできること間違いありません。

やや長めのトレッキングコースのため、十分な水分と行動食（塩タブレット、カロリーメイトなど）を持参することをおすすめします。また、歩行をサポートするトレッキングポールがあれば疲労を軽減できます。

このコースでは汗をかく機会も多いため、帰りにふもとの温泉でくつろぎ、心身をリフレッシュしてから帰宅するのもおすすめです。

東館山高山植物園内のカップル向けおすすめスポット

編集部

カップルにおすすめのデートスポットはありますか？例えば、景観がいい場所やライトアップされるスポットなどはありますか？

窪谷さん

東館山山頂からの景色が素晴らしいです。植物園のメイン散策路から少し外れた場所にあり、人通りが少ない穴場スポットなので、二人だけの静かな時間を過ごすことができます。

また、手作りのベンチもあるので、景色を眺めながら持参したお弁当でランチを楽しむのもおすすめです。さらに、長野オリンピックメモリアルモニュメント付近からの北アルプスの眺望も絶景ですので、ぜひ訪れてみてください。

利用者の声：東館山高山植物園の評価と感想

編集部

利用された方から、どのような感想をもらうことが多いでしょうか？

窪谷さん

植物園から見える景色がよかったという声をよく聞きます。また、貴重な高山植物を見られてよかったという感想も多いです。

植物園は1960年（昭和35年）に開園し、約60年の歴史があります。開園当初からある"東館山高山植物園"の手作りの看板は、今でも同じ場所にあります。

先日、40年前にその看板と一緒に写真を撮った年配のご夫婦が訪れ、「看板はまだあるか」とお尋ねになりました。同じ場所にあることを伝えると、記念の写真を撮りに行かれました。

帰りに「記念の写真が撮影できてよかった」と笑顔でお帰りになり、思い出の場所として親しまれていることをとてもうれしく思いました。

編集部

昔の環境がそのまま残っている場所は少なくなってきていますね。思い出の場所に行って昔と同じ景色が見られるのは貴重です。環境を維持していくのは大変だと思いますが、これからも頑張っていただきたいです！

ネット上の口コミから見る東館山高山植物園の魅力

東館山高山植物園の評判を知るため、編集部でGoogleマップやTwitter、口コミサイトなどを調査しました。以下が実際の訪問者からの感想です。

季節ごとに咲く植物が異なるため、何度訪れても新しい発見があるという感想が多く見られました。また、ハイキングコースの途中にベンチがあり休憩できるため、体力に自信がない人でも楽しめるという子連れや年配の方からの声もありました。

東館山高山植物園は、年齢を問わず幅広い層の方々が楽しめる場所だといえるでしょう。

東館山高山植物園の基本情報とアクセス

持ち物	日差しが強いので、紫外線対策として帽子、日焼け止めクリームなどをご用意ください。 山の天気は変わりやすいため、雨具も必ず持参しましょう。
服装	園内の散策路は未舗装で傾斜があるため、ハイヒールやサンダルは避けてください。 歩きやすいスニーカーやトレッキングシューズが最適です。
イベント	現在中止
雨の日でも楽しめる場所	なし
営業時間	[6月中旬-10月下旬]9:00~16:00
アクセス	志賀高原「山の駅」から東館山山頂高山植物園まで片道約30分 JR長野駅から急行バスで志賀高原「山の駅」下車　約1時間10分
駐車場	駐車場あり 駐車場料金は無料です。
入園料	・東館山高山植物園は入園無料 ・志賀高原ゴールデンライン 往復1dayパス：大人3,000円、小人1,800円
空いている時期	平日運行時期は、一般的に平日の方が混雑しにくいです。 ただし、団体予約状況により混雑する平日もあります。
おすすめの時間帯	午前中
おすすめの時期	6月〜8月の晴れた日

東館山高山植物園周辺のおすすめデートスポット

東館山高山植物園の滞在時間は30分〜5時間ほどです。軽めのコースを選べば、植物園以外の志賀高原を楽しむ時間が十分に確保できます。ここでは、植物園周辺のおすすめスポットをご紹介します。

トレッキング後の癒しスポット：周辺の日帰り温泉

窪谷さんがおすすめしてくれたのは、トレッキングからの温泉で癒されるデートプランです。

窪谷さん

東館山高山植物園の麓には発哺温泉（ほっぽおんせん）があるので、植物園を満喫したら、ゴンドラリフトで下りて、日帰り温泉に入ってリフレッシュして帰るのがおすすめです。

発哺温泉には数軒のホテルがあり、高天ヶ原地区にも温泉付きのホテルが複数あります。

日帰り温泉を利用できるホテルをいくつかご紹介します。

ホテル名	詳細情報
西発哺温泉ホテル	入浴時間：12時～20時（外来入浴の場合） ※タオル無料・バスタオルは有料 ※不定休
ホテル東舘	入浴時間：12:00～17:00
サンシャイン志賀	入浴時間：10:00〜15:00
リバティ志賀	入浴時間：10:00〜16:00

※日帰り温泉の営業状況、料金、時間帯は季節によって変更される可能性があります。ご利用前に各施設へ直接お問い合わせください。

編集部

これらの温泉はいずれも発哺温泉山麓駅から車で数分の距離にあり、アクセスが良好です。

発哺温泉の利用者の声を見ると、「ホテルがある場所の標高が高くて眺めが素晴らしい」「北アルプスに沈む夕日を見ながら入浴できて贅沢」など、身体だけでなく心もリフレッシュできたという感想が多く寄せられています。

東館山高山植物園とはまた違った景色を楽しめる、自然を存分に満喫できるデートプランといえるでしょう。

志賀高原の名所：地獄谷野猿公苑で温泉に入る猿を観察

東館山高山植物園から長野方面に車で約30分の場所に、世界でも珍しい、温泉に入浴するニホンザルを観察できる「地獄谷野猿公苑」があります。サルの入浴は冬がピークですが、夏でもその光景を見ることができます。

志賀高原の人気観光スポットなので、デートプランに組み込むのもおすすめです。

サルが入浴している場所までは徒歩15〜25分程度です。平坦な山道を歩きますが、木陰と近くの川のせせらぎで涼しく快適な散策が楽しめます。

サルのいる温泉周辺には柵がないため、非常に近くで観察できます。動物が苦手な方は注意が必要かもしれません。サルに触れたり、餌を与えたり、直接目を合わせたりすることは禁止されているので、ルールを守って観察しましょう。

地獄谷野猿公苑は1時間程度で十分に楽しめるので、東館山高山植物園の後に立ち寄るのがおすすめです。

公式：地獄谷野猿公苑

標高2,307mの絶景：横手山スカイレーターでゆったりデート

東館山高山植物園から群馬方面に車で20分ほど行くと、「リフトで上がれる日本一標高の高い横手山」があります。山頂まで動く歩道の「スカイレーター」とサマーリフトを乗り継いで、2,307mの山頂に到達できます。

東館山高山植物園がトレッキングを楽しめるアクティブな場所だったのに対し、横手山はゆっくりくつろげる癒しの山という印象です。

山頂付近には広大な草原が広がり、シートを敷いて寝転んだり、お弁当を楽しんだりできるリラックススポットとなっています。東館山高山植物園での思い出を語り合ったり、これからの予定を相談したりするのにも最適な場所です。

さらに、「2307満天ビューテラス」からは富士山、浅間山、木曽駒ヶ岳、北アルプス、日本海までの壮大なパノラマを一望できます。山頂には手作りパンの店やおしゃれなクランペットカフェなど、食事を楽しめる場所も充実しています。

アクティブに山を満喫したい方にも、景色と共に食事を楽しみたい方にも、おすすめのデートスポットです。

公式：志賀高原 横手山

志賀高原周辺のおすすめデートスポット

まとめ：東館山高山植物園で楽しむ自然満喫カップルデート

今回は、東館山高山植物園とその周辺にある志賀高原の名所を巡るデートプランを紹介しました。

東館山高山植物園は月ごとに見頃の植物が異なるため、訪れるたびに違った景観を楽しむことができるのが魅力です。また、標高2,000mに位置する植物園のため、足元には色鮮やかな高山植物が広がり、顔を上げれば壮大な山々の景色が広がるなど、自然を存分に満喫できます。

東館山高山植物園の周辺には、地獄谷温泉や横手山スカイレーターなどの魅力的な観光スポットがたくさんあります。志賀高原で充実したデートを楽しみたい方は、ぜひこのプランを参考にしてみてください。