【埼玉県】さいたま緑の森博物館で武蔵野の里山散策!自然に癒されるデート|入間市

この記事でご紹介するのは、埼玉県入間市の「さいたま緑の森博物館」を訪ねて、武蔵野の面影を残す里山を散策しながら、四季折々の自然の営みを体感するデートプランです。

さいたま緑の森博物館は、雑木林や湿地が展示物となっている県立の野外博物館(フィールドミュージアム)です。入館料が無料というのも、魅力的なポイントの一つです。

緑と土の香りに包まれてリフレッシュしたい、自然豊かな武蔵野の里山の雰囲気を堪能したいと考えるカップルにとって、理想的なスポットとなるでしょう。

今回は、さいたま緑の森博物館の特徴や見どころ、デートでの楽しみ方などについて、スタッフの秋山さんにお話を伺いました。

さいたま緑の森博物館:武蔵野の里山を体感できる野外博物館

「さいたま緑の森博物館」の敷地内で観察できるイシミカワ
▲敷地内で観察できるイシミカワ

「さいたま緑の森博物館」は、埼玉県所沢市にある狭山湖の北岸、狭山丘陵の一角に位置しています。県立狭山自然公園の中にあり、総面積は85ヘクタール以上もの広大な敷地を有しています。ここでは、狭山丘陵の自然や雑木林そのものが展示物となっており、自然をそのまま体験できる博物館となっています。

それでは、さいたま緑の森博物館の魅力について、詳しく見ていきましょう。

狭山丘陵に広がる85haのフィールドミュージアム

編集部

さいたま緑の森博物館には、今回初めて伺いました。池や森の木々のトンネルがあり、どこか懐かしい武蔵野の里山の風景に心が和みました。

最初に、施設のコンセプトや概要について、お聞かせいただけますか?

秋山さん

さいたま緑の森博物館(通称:みどり森)は、狭山丘陵に残る武蔵野の里山環境を展示対象としたフィールドミュージアムです。一般的な博物館と異なる点としては、大きな建物や展示室がなく、敷地内の里山の自然そのものが展示物となっています。

「武蔵野」と呼ばれるこの地域では、古くからクヌギやコナラが植えられ、雑木林が形成されてきました。現在も、雑木林や畑、水田などの変化に富む里山の環境が維持されており、さまざまな動植物が生息しています

「さいたま緑の森博物館」敷地内の土手の様子(12月)
▲狭山丘陵に広がる里山を展示物とした野外博物館。武蔵野の面影を感じる光景が懐かしい(12月)

カップルでみどり森を散策しながら、里山の四季折々の風景や、草花、野鳥、昆虫などと出会ってみてください。自然に囲まれた環境で、お二人の絆を深める心癒されるひと時を過ごせると思います。

雑木林と湿地が展示物:四季で変わる里山の風景を満喫

編集部

野外展示について教えてください。また、メインの展示の見どころはどこになりますか?

秋山さん

みどり森の里山環境には「雑木林」や「湿地」があり、これらが常設展示となっています。雑木林には、さまざまな樹木や野草が生えていますが、最も多いのはクヌギとコナラといったどんぐりの木です。

昔は薪(まき)の生産の場として使われていた雑木林で、人間の手が一年を通して入っていました。現在も雑木林の管理はイベントやボランティア活動を通して行っているため、昔ながらの雑木林の様子を見ることができます

「さいたま緑の森博物館」敷地内に広がる雑木林
▲敷地内に広がる晩秋の雑木林。もちろんメインの展示物!

湿地は、「大谷戸湿地」、「西久保湿地」、そして「糀谷八幡湿地」の3か所があります。西久保と八幡では、湿地を活用した米作りなどを行っており、四季折々の里山の風景を楽しみながら散策ができます

編集部

さいたま緑の森博物館の中で、秋山さんが特にお好きな場所・散策コースを教えていただけますか?

秋山さん

みどり森の数ある散策路の中でも、大谷戸湿地から西久保湿地を回ってくるコースが好きですね。雑木林や湿地、田んぼといった里山の一通りの景観を眺めて歩けます。散策時間も約90分と、長すぎず短すぎず程よいコースだと思います。

案内所ではおすすめのコースを提案:散策を効果的に楽しむコツ

編集部

さいたま緑の森博物館を初めて訪れる方に、秋山さんおすすめの見学方法などがあればご紹介いただけますか?

秋山さん

まずは必ず「案内所」にお立ち寄りいただくことをおすすめします。案内所に常駐しているスタッフが、皆様のご予定や歩きたい距離、体力などをお聞きして、最適な散策コースをご提案します。

「さいたま緑の森博物館」の案内所外観
▲案内所の外観。まずはこちらに立ち寄ろう!

また、特に興味のある対象や観察したい動植物があれば、スタッフにお伝えください。具体的な観察ポイントやおすすめスポットなどもご案内できます。

ご注意いただきたいのは、みどり森の敷地内には食事処や売店、自動販売機などがないということです。そのため、お越しの際には事前に飲み物やお弁当などをご用意いただくことをおすすめします。

自然解説員が常駐:専門家の解説で里山の魅力を深く知る

「さいたま緑の森博物館」の展望広場の大エノキ
▲展望広場で見られる大エノキ

編集部

秋山さんが考える、「さいたま緑の森博物館」の一番の魅力・見どころはどこでしょうか?

秋山さん

当館最大の魅力は、里山の自然が豊かに残っていることに加えて、「インタープリター(自然解説員)」が常駐している点だと考えています。

インタープリターは、休館日以外は基本的に案内所にいます。コース案内はもちろん、散策中に気になったものや発見したものがあれば解説したり、一緒に図鑑で調べたりもします。

来館者の皆さんの興味や知識の幅を広げるお手伝いができると思います。ぜひお気軽にお声掛けください。

「さいたま緑の森博物館」の敷地内で出会えるヤマアカガエル
▲みどり森の敷地内で出会えるヤマアカガエル。インタープリターさんに尋ねてみよう!

編集部

他の類似施設と差別化できるポイントや、特に自慢したい部分がありましたら、ぜひお聞かせください。

秋山さん

年間を通して、里山ならではのイベントを実施していることは、当館の自慢できるポイントだと考えています。自然観察や里山の管理作業体験、5~10月頃にかけての田んぼでのお米作りなど、里山ならではの豊富な体験内容を用意しています。

イベントは子ども向けだと思われがちですが、大人も参加できる里山体験教室などもあります。現在申込可能なイベントについては、公式サイトの「イベント」ページをご確認ください。

>>公式サイト「イベント」

「さいたま緑の森博物館」の敷地内で見られる熟したカラスウリ
▲敷地内の自然観察で見かける熟したカラスウリ

編集部

さいたま緑の森博物館の里山環境は、大きく分けて「雑木林」と「湿地」の2種類だと伺いました。これ以外にも、見どころはありますか?

秋山さん

みどり森は、そこまで標高が高くありませんが、冬の空気が澄んだ日には場所によっては、市街地や遠くの山々を見渡せたりもします。散策中のちょっとした見どころとして、爽快な気分になれる景色を楽しめますよ。

編集部

来館時期や季節によって、異なる楽しみ方ができることはありますか?

秋山さん

四季折々の楽しみ方ができる当館ですが、散策におすすめの時期は、気候が安定していて歩きやすい春と秋です

「さいたま緑の森博物館」の春の様子

春には、敷地内に点在するヤマザクラの花を観賞したり、道端を彩るスミレを眺めたりなど、さまざまな草木の花を楽しめます。

「さいたま緑の森博物館」の敷地内で見られる落ち葉

秋は、湿地の可憐な花々やどんぐりなどの木の実が見られ始める時期で、思いがけない出会いがあるかもしれません。

「さいたま緑の森博物館」の狭山丘陵の様子
▲ジブリの人気作品のモデルの1つと言われる狭山丘陵。こんな可愛い生き物が森に潜んでいます。

イベントを定期的に開催:季節の里山を楽しむ「みどり森ガイドウォーク」

「さいたま緑の森博物館」の敷地内で見られるカラスノエンドウ
▲敷地内の散策で見かけるカラスノエンドウ。小さなピンク色の花が可愛らしい

編集部

ここまで、「さいたま緑の森博物館」の特徴や見どころなど、観光で訪れた際の魅力を中心に伺ってきました。次は、デートで訪れる場合を想定して、お話を聞かせてください。カップルで楽しめるようなイベントの開催はありますでしょうか?

秋山さん

「みどり森ガイドウォーク」というイベントを定期的に開催していて、デート中のカップルにもおすすめです。当館のインタープリターが旬の自然や、みどり森の見どころなどについて解説しながら、60分ほどかけてゆったりと敷地内を散策するイベントです。

案内所の窓口にて当日受付を行っており、参加費は無料です。先着順で、各回15名さま程度の定員となっています。土曜日と日曜日で開催時刻が異なりますので、ご注意ください。

詳細は公式サイトの「イベント」ページでご確認いただけます。また、公式サイト・トップページの「新着情報」コーナーも定期的にチェックすることをおすすめします。

>>公式サイト「イベント」

さいたま緑の森博物館からカップルへのメッセージ

「さいたま緑の森博物館」のスタッフ・秋山さん
▲お話を伺った秋山さん。

編集部

「さいたま緑の森博物館」を今後訪れるカップルへのメッセージや、今回のインタビュー取材で伝えきれなかった想いなどがありましたら、ぜひお話しください。

秋山さん

日頃から自然観察や、アウトドアのアクティビティに親しんでいるお二人には、とても楽しめるスポットだと思います。また、自然の中でのんびりと過ごしてみたい方や、お散歩コースを探している方にもおすすめできます。四季折々の自然を楽しめる広大な敷地で、ゆったりとした時間を過ごせますので、ぜひ一度お越しください。

編集部

さいたま緑の森博物館は、里山の雑木林や湿地が展示物というコンセプトで運営される県立の野外博物館(フィールドミュージアム)です。来館者が過度に多くないので、デート中でもゆったりと散策できるのが魅力的ですね。

穏やかな自然の中で、のんびりとリフレッシュしたいカップルや、忙しい街中から少し離れたい二人にも、ぴったりのスポットだと感じました。

秋山さん、本日はお忙しい中お時間を割いていただき、大変ありがとうございました。

さいたま緑の森博物館の口コミ・感想をチェック!

「さいたま緑の森博物館」の敷地内で見られるヤブミョウガとヤブラン(右)
▲散策中に敷地内で見かけるヤブミョウガ(左)とヤブラン(右)

ここまで、「さいたま緑の森博物館」についてさまざまな魅力を伺ってきました。デートの参考になるよう、実際に訪れた方々の口コミや感想もチェックしてみましょう。

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人も少なく静かで、歩きやすいことが気に入りました。自然を楽しむには最適な穴場スポットです。
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街中から近いのに、豊かな里山の自然に癒やされました。季節によって景色が変わるので、何度来ても楽しめそうです。
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スタッフさんが親切で、質問にも丁寧に対応していただけました。全体的に、施設や自然が綺麗に管理されていて好印象でした。

全体的に評価は高く、満足して帰る方が多い印象です。特に安全でリラックスして歩ける散策コースと、インタープリターさんの親しみやすい解説が支持されているようです。

デートの一環でカップルが初めて訪れても、豊かな自然と親切な対応に触れ、来てよかったと感じられるスポットだと言えるでしょう。

さいたま緑の森博物館の料金・予約・混雑しない日時

「さいたま緑の森博物館」案内所の展示室内の様子

入館料 無料
※イベント参加費は、別途必要な場合があります(詳細は公式サイトの各イベント告知ページをご確認ください)
予約 不要
※イベントに参加希望の場合は、予約が必要です(詳細は公式サイトの各イベント告知ページをご確認ください)
混雑しない日時 (平日)どの時間帯でも比較的空いています

(土日祝日)14:00~15:00頃を境に徐々に空いてくる傾向があります

※表示されている金額はすべて税込です。

さいたま緑の森博物館の基本情報(アクセス・営業時間)

住所 〒358-0014
埼玉県入間市宮寺889-1
電話 04-2934-4396
アクセス 【公共交通機関】
西武池袋線「小手指(こてさし)駅」下車。西武バス「宮寺西行」または「金子駅入口行」で「荻原(おぎわら)」バス停下車、徒歩約12分

【車】
首都圏中央連絡自動車道(圏央道)入間ICから約10分
駐車場 無料駐車場あり(普通車8台分・身障者用1台分)
※近隣に代替駐車場なし
※路上駐車は近隣住民の迷惑となるため禁止
※公共交通機関または自転車・バイクの利用を推奨(駐輪場あり)
開館時間 9:00~17:00
休館日 ・毎週月曜日(祝日または県民の日の場合は開館)
・祝日の翌日(土日祝日の場合は開館)
・年末年始(12月29日~1月3日)
公式サイト https://saitama-midorinomori.jp/
公式SNS FacebookTwitter

※最新の情報は公式サイトやSNSでご確認ください。
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