福岡市博物館で国宝金印と名刀を鑑賞!アジアの歴史を学ぶ知的デートプラン
この記事では、福岡の歴史とアート、そして海浜エリアの景色と夜景を楽しむ充実した1日デートプランを紹介します。
今回のデートのメインは福岡県福岡市の「福岡市博物館」です。こちらでは、古くから大陸や朝鮮半島との交流の窓口として重要な役割を果たしてきた福岡の豊かな歴史や文化を詳しく学ぶことができます。
常設展示で見られる国宝の金印「漢委奴国王」は必見です。また、1〜2月には国宝の太刀「圧切長谷部(へしきりはせべ)」と「日光一文字(にっこういちもんじ)」も展示されており、刀剣ファンにも大変人気があります。歴史や文化に興味のある方は、ぜひ訪れてみてください。
今回は福岡市博物館の広報担当であるパクハナさんに、博物館の見どころや魅力、周辺のおすすめデートスポットについてお話を伺いました。
おすすめカップル:アジアに関心があるカップル、きれいな景色を見たいカップル
どんなデート?:知的好奇心を満たせる、アート、写真映え
目安時間:1日
目安予算:3,000円〜
福岡市博物館で体験する歴史とアートの1日デートプラン
福岡で歴史やアートに触れたあと、海浜エリアの景色を満喫するデートプランを紹介します。豊かな自然と文化が共存する福岡の魅力を存分に楽しめるコースです。
10時 | 大濠公園駅で待ち合わせ 大濠公園内を散歩しながら福岡市美術館へ向かい、展示を見学 |
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12時 | 福岡市博物館へ移動 |
13時 | 福岡市博物館内のレストランでランチ |
14時 | 福岡市博物館を見学し、福岡の歴史と文化に触れる |
16時 | シーサイドももち海浜公園に移動、美しい浜辺を散歩やマリゾン(複合商業施設)でショッピングを楽しむ |
18時 | 福岡タワー内のレストランでディナー 展望室から福岡の夜景を楽しむ |
国宝金印と名刀:福岡市博物館の見どころと魅力
福岡市博物館では、アジアとの交流が盛んな福岡の歴史や人々の生活を学ぶことができます。また、福岡藩(筑前藩)の名家である黒田氏についての展示も充実しており、福岡の歴史を多角的に知ることができます。黒田氏については、2014年のNHK大河ドラマ「軍師官兵衛」で注目を集めました。
館内の見どころとして、絶対に見逃せないのは国宝の金印です。実物はさほど大きくありませんが、本物の迫力を間近で感じることができます。また、「みたいけんラボ」では、福岡と交流のあるアジア各国の資料を実際に見て触れて学べるため、カップルの会話も自然と弾むでしょう。
それでは、広報担当のパクさんから福岡市博物館について詳しくお話を伺いましょう。
アジアとの交流を物語る福岡市博物館の展示
編集部
福岡市博物館は、小学校の修学旅行以来の訪問です。「金印」が印象に残っていますが、改めて福岡市博物館の特徴について教えていただけますか。
パクさん
当館は平成2年(1990年)10月に、地域の歴史と民俗を研究・展示する博物館として開館しました。館内には、常設・企画・特別の3つの展示室があり、古代から大陸との交流が盛んだった福岡ならではの資料を多数展示しています。
常設展示室の目玉は、志賀島で発見された国宝の金印「漢委奴国王」と、黒田節で有名な名刀「日本号」です。
▲国宝の金印「漢委奴国王」
金印のレプリカなどユニークなグッズが豊富なミュージアムショップや、広大な前庭を一望できるレストランも併設しています。周囲には多くの樹木があり、四季折々の博物館の風景を楽しめます。
福岡を訪れる方はもちろん、長年福岡に住んでいる方にとっても、福岡について最も詳しく学べる場所だと自負しています。
編集部
志賀島は博多湾に浮かぶ島ですね。金印は歴史の授業で初期に学ぶ内容なので、多くの方の記憶に残っているでしょう。まさに福岡と大陸との交流を示す貴重な史料の一つですね。
来館者には博物館でどのようなことを学び、感じてほしいですか?
パクさん
福岡は、日本列島の西端に位置し、ユーラシア大陸と朝鮮半島に近接しています。この地の人々は、古来より日本で最初に新しい文化に触れてきました。そして、未知の生産手段や経済活動を発展させ、前例のない脅威を克服し、豊かな都市を営み続けてきました。
当館を通じて、アジアとの人・もの・文化の交流がつくってきた特色ある福岡の歴史と、そこに生きる人びとのくらしを、ぜひ感じてほしいと思っています。
編集部
福岡と韓国・ソウルは飛行機でわずか1時間強の距離で、東京までのフライトよりも短いのですね。それほど隣国に近い立地であることから、大陸からの渡来人や元寇など、アジア諸国との交流が盛んだったことがよくわかります。
国宝「金印」の実物を間近で見よう!
編集部
福岡市博物館の見どころはどんなところですか?
パクさん
志賀島で発見された本物の金印はここでしか見られません。福岡の歴史と文化についてのたくさんの資料を保有している博物館と自負しております。
▲金印に刻まれた文字「漢委奴国王」
しかも大人1人の観覧料が200円で、大変見ごたえがあるかと思います。
編集部
金印は一辺およそ2.3cmと意外と小さいのですが、さすが歴史の重みと神秘を感じます。つまみの部分にかたどられた蛇のインパクトが大きくて驚きました!こちらを目当てに来館される方も多いのではないでしょうか。
カップルでもじっくり観察し、新たな気づきをシェアすると良いですね。
福岡藩黒田家の威信:国宝刀剣「圧切長谷部」と「日光一文字」
編集部
パクさんが特に好きな展示やコレクションはなんですか?
パクさん
黒田家の名宝コレクションです。当館の「企画展示室2」は黒田記念室で、季節や特定のテーマに合わせて、黒田家に関連する様々な展示品を公開しています。
また、常設展示室の福岡藩のコーナーでは、定期的に展示替えを行い、歴代福岡藩主の甲冑をご覧いただけます。これらの展示は、福岡の歴史と文化を深く理解する上で非常に重要です。
▲歴代福岡藩主の甲冑が飾られた常設展示室(展示替えあり)
さらに、毎年1月と2月にそれぞれ公開される国宝の刀「圧切長谷部(へしきりはせべ)」と太刀「日光一文字(にっこういちもんじ)」は多くの刀剣ファンが訪れる人気展示です。これらの貴重な刀剣は、日本の刀匠技術の粋を集めた逸品ですので、ぜひご覧ください。
▲[国宝]刀 名物 圧切長谷部
地域の歴史から世界文化まで:多彩な企画展と特別展
編集部
福岡市博物館では企画展などの催しを行っていますか?
パクさん
当館では、福岡に関する歴史や文化をテーマとした企画展と、日本を含む世界各地のさまざまなテーマの特別展を行っています。
過去には古代エジプトやインカ・マヤ文明の展覧会、福岡藩主である黒田家に関する展覧会などを開催しました。
編集部
2021年夏には特別展「徳川家康と歴代将軍〜国宝・久能山東照宮の名宝〜」を開催されていましたね。徳川家康をはじめ、歴代徳川将軍ゆかりの貴重な資料が展示され、多くの来場者で賑わったと思います。
また、ミイラ展やジブリの大博覧会など、一般の方にも親しみやすいテーマの展覧会も多数開催されていました。
個人的には、2020年に開催された特設展示「やまいとくらし~今みておきたいモノたち~」が非常に興味深かったです。人類の歴史の中で未知の感染症に直面し対処した事例は数多くあります。現代の私たちが過去からどのような教訓を得られるのか、考えさせられる展示でした。好奇心旺盛なカップルなら、この展示をきっかけに意見交換をしても面白いかもしれません。
2021年8月からは公式Instagramにて疾病についての資料を紹介しているので、関心がある方はぜひチェックしてみてください。
体験型展示「みたいけんラボ」でアジア文化を体感
編集部
福岡市博物館では、体験やワークショップは催されていますか?
パクさん
はい。当館には「みたいけんラボ(体験学習室)」という施設があります。ここでは、当館がアジア各国を中心に収集してきた多様な展示物を「みて」「きいて」体験できる場所として公開しています。
また、夏休みや冬休みなどの長期休暇期間中には、国宝「金印」の実際の使用方法を学べる封泥体験などができるワークショップ「みんなのミュージアム」も開催しています。
▲国宝「金印」の使われ方を学べる封泥体験の様子
▲ワークショップではスタッフが丁寧に指導してくれます
これらのワークショップは事前申込や参加費が不要で、どなたでも気軽に楽しめます。機会がありましたらぜひご参加ください。
編集部
貴重なアジア各国の展示品から新たな発見を得られる体験は大変価値があります。「どんなことを感じたか」を恋人と話し合ってみると、異なる視点が得られて会話が盛り上がりそうですね。
また、博物館内には読書室もあるそうですね。展示を見て学びを深めたいカップルや、より詳しく知識を得たい方にはおすすめの場所だと思います。
昭和レトロな空間で思い出づくり:カップル向けフォトスポット
編集部
館内で思い出の写真を撮影できるスポットはありますか?
パクさん
常設展・企画展示室の中は、一部を除き写真撮影が可能です。特におすすめなのは、昭和時代に実在していたカフェをモチーフとして再現されたスペース「カフェドミュゼ」です。レトロな雰囲気の中で思い出に残る写真を撮ることができますので、ぜひご活用ください。
また、晴れた日には建物の外観も人気の撮影スポットとなっています。展示の観覧の合間には、館内のレストランでコーヒーやデザートを楽しみながら休憩することもできます。
博物館でのひと休み:おすすめのショップとレストラン
編集部
館内にお土産を買えるショップや一休みできるレストランはありますか?
パクさん
金印のレプリカ、ストラップ、ハンドタオルなど、当館のオリジナルグッズを販売しているショップがあります。博物館グッズマニアの方々にも人気があり、当館監修の精巧な作りとなっています。ぜひ手に取ってみてください。
また、館内にはゆっくり食事とお茶が楽しめるレストランがあります。人気のメニューは、日替わり御膳、カツカレー、エビフライカレー、担々麺、ヘルシー牛サラダ丼です。
さらに特別展の際には、展覧会にちなんだ特別メニューも販売しています。多くの方が楽しみにされています。
▲人気メニューのステーキ丼
編集部
デートの後はショップでグッズを選び合うと楽しそうですね。「国王気分が味わえる」という金印スタンプが特に気になります。
ミュージアムショップのグッズはオンラインでも購入できるので、外出を控える方は事前に購入して気分を高めておくのもよいでしょう。
展覧会にちなんだメニューは気分が上がりますし、デートの記念にもなりそうです。
来館者の声:福岡市博物館の魅力と評判
編集部
来館者さんからはどのような感想が聞かれますか?
パクさん
国宝「金印」については、「実際に観たら忘れられないほど、その美しさに驚いた」という感想をよく耳にします。常設展示室で展示しているため、何度も観に来られる方もいらっしゃいます。
他にも多くの方から嬉しい感想をいただいています。
- 福岡市内でこれほど多くの展示品がある博物館の存在を知らなかった
- 期待以上に美しく、素晴らしい施設だった
- 落ち着いて過ごせて、1日中見学していられる
編集部
来館者の満足度が高い博物館だという印象を受けました。口コミを見ると、「福岡の歴史をしっかり学べた」「特別展が毎回興味深い」といった展示の質の高さだけでなく、「施設がバリアフリーで清潔だった」という声も見られます。デートで訪れる場合、このような快適な環境は大きな魅力になると思います。
福岡市博物館からのメッセージ
パクさん
まず、旅行で福岡を訪れたカップルにはぜひお越しいただきたいと思います。福岡の歴史や文化的背景を知ることで、街歩きや観光をより一層楽しんでいただけると思います!
また、当館はカップルのお2人でゆっくりと休日を過ごせる最適なスポットでもあります。静かな環境で展示を鑑賞しながら、会話を楽しむこともできます。お気軽にご来館いただけると幸いです。
福岡市博物館:アクセス・開館時間・料金情報
住所 | 〒814-0001 福岡県福岡市早良区百道浜3丁目1-1 |
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アクセス | ■市営地下鉄 ・博多駅[K11]から約13分、天神駅[K08]から約7分 ・西新駅[K04](1番出口)から徒歩で15分、西鉄バスで10~15分 ・藤崎駅[K03]1Fバスターミナルから西鉄バスで10分 ■西鉄バス 博多駅から約25分(最速の場合) ・乗車バス停:博多バスターミナル1階5番 行先番号:312、行先:能古(のこ)渡船場、降車バス停:博物館北口 ・乗車バス停:博多バスターミナル1階6番 行先番号:306、行先:藤崎、降車バス停:博物館北口 天神から約20分(最速の場合) 乗車バス停:天神高速バスターミナル前1A ①行先番号:300・301、行先:能古渡船場、降車バス停:博物館南口 ②行先番号:302、行先:能古渡船場、降車バス停:博物館北口 ③行先番号:303、行先:マリノアシティ福岡、降車バス停:博物館南口 ④行先番号:W1・W2、行先:藤崎、降車バス停:博物館北口 ⑤行先番号:W1・W2、行先・降車バス停:福岡タワー(TNC放送会館) ■高速道路 福岡都市高速道路「百道(ももち)ランプ」から約3分 |
駐車場 | あり(普通車250台・無料) |
開館時間 | 9:30~17:30(入館は17:00まで) ※夏期は開館時間に変更あり。詳しくは公式HPをご覧ください |
休館日 | 毎週月曜日 (月曜が祝休日にあたる場合は翌平日) ※年末年始の休館日は12月28日から1月4日まで |
料金 | ■常設展示・企画展示共通 一般:200円 高校生・大学生:150円 ※中学生以下無料 ※料金の詳細については、公式HPをご覧ください ※文化の日(11月3日)は、常設展・企画展を無料でご覧いただけます ■特別展観覧料 展示によって異なる |
電話番号 | 092-845-5011 |
比較的空いている時間帯 | ・平日 ・土日の9:30~10:30、15:00以降 |
※最新の情報はホームページ等でご確認をお願いいたします
※記事中の金額はすべて税込表示です
博物館周辺のおすすめデートスポット
福岡市博物館の見学所要時間はおよそ1〜2時間です。博物館の前後に訪れたいデートスポットをいくつか選んでみました。また、パクさんにも周辺のおすすめ場所を聞いてみました。
パクさんのおすすめデートスポット
シーサイドももち海浜公園:美しい砂浜と海を楽しむカップルの憩いの場
シーサイドももち海浜公園は、結婚式の前撮りにも使用される美しい人工砂浜を持つ公園です。ビーチスポーツ愛好家に非常に人気があります。徒歩で渡れる小島「マリゾン」には、ゆっくりと過ごせるレストランもあります。
福岡市博物館から徒歩約10分の場所に位置しています。
シーサイドももち海浜公園の基本情報
住所 | 〒814-0001 福岡県福岡市早良区百道浜2丁目902-1 |
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公式サイト | https://www.marizon-kankyo.jp/ |
福岡タワー:博多湾の絶景を一望するロマンチックなデートスポット
福岡タワーの展望台は地上123mの高さにあり、360度パノラマで福岡市街地と博多湾を一望できます。展望台だけでなく、ショッピングや食事も楽しめるため、デートや観光にぴったりのスポットです。また、福岡市博物館からは徒歩約5分の距離にあり、アクセスも便利です。
福岡タワーの基本情報
住所 | 〒814-0001 福岡県福岡市早良区百道浜2丁目3-26 |
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営業時間 | 9:30〜20:00(最終入館は19:30まで) |
休館日 | 2023年6月26日〜27日 |
料金 | 大人800円(税込) |
公式サイト | https://www.fukuokatower.co.jp/ |
福岡アジア美術館:アジアの芸術に触れる知的デートの締めくくり
福岡アジア美術館は、世界でただひとつのアジアの近現代美術専門館です。アジアの芸術と文化を体験できる福岡県博物館と合わせて訪れるのに最適なスポットです。両施設を巡ることで、アジアの多様な芸術と歴史を深く理解することができます。
福岡アジア美術館の基本情報
住所 | 〒812-0027 福岡県福岡市博多区下川端町3-1 リバレインセンタービル7・8階 |
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開館時間 | 9:30〜18:00(金曜・土曜は20:00まで) ※ギャラリーへの入室は閉室30分前まで |
休館日 | ・毎週水曜日(水曜日が祝日の場合は翌平日) ・年末年始(12月26日〜1月1日) |
料金 | ■入館料 無料 ■アジアギャラリー観覧料 大人200円 ※その他の料金については公式サイトでご確認ください |
公式サイト | https://faam.city.fukuoka.lg.jp/ |
福岡市美術館:日本の伝統と現代アートを楽しむカップルの文化体験
福岡市美術館は、大濠公園の中にある美術館です。前川國男氏の設計を踏襲しながら2019年に大規模改修が完了した施設で、約16,000点の美術作品を収蔵しています。国内外の近現代美術や古美術など、幅広いジャンルの作品を展示しており、特に草間彌生さんの代表作「南瓜(かぼちゃ)」も常設展示されています。
福岡市美術館の基本情報
住所 | 〒810-0051 福岡県福岡市中央区大濠公園1-6 |
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開館時間 | 9:30~17:30(入館は閉館の30分前まで) ※2023年7月22日~8月26日の金・土・日・祝日と8月14日・15日は20:00まで開館 |
休館日 |
・月曜日 ・年末年始(12月28日~1月4日) |
料金 | 一般200円 |
公式サイト | https://www.fukuoka-art-museum.jp/ |