【長野デート】蓼科高原美術館で彫刻鑑賞と八ヶ岳の絶景を楽しむ芸術の旅

長野県茅野市、北八ヶ岳ロープウェイ駐車場の目の前に位置する「蓼科高原美術館(矢崎虎夫記念館)」。蓼科高原美術館は、彫刻界の巨匠・矢崎虎夫氏の作品を展示する美術館です。

蓼科高原美術館は八ヶ岳の壮大な自然の中に佇んでいるのも魅力的です。周辺にはスニーカーで気軽に散策を楽しめるエリアもあり、美術鑑賞とともに四季折々の美しい木々や草花を眺めながら、すがすがしい気分を味わうことができます。

今回は、蓼科高原美術館の彫刻作品と自然に魅了される半日コースのデートプランをご紹介します。芸術と自然を楽しむ特別なひとときを過ごせる、このプランをぜひ次のデートの参考にしてみてください。

こんなカップルにおすすめ!
向いてる年代:20歳〜59歳
おすすめカップル:アートに興味のあるカップル
どんなデート?:学ぶ、眺めて楽しむ、自然を感じる

概要:八ヶ岳の絶景と芸術作品に出会う蓼科高原美術館デート

紹介するのは、北八ヶ岳ロープウェイから徒歩圏内のエリアで楽しむデートプランです。自然と芸術を楽しめる、魅力的な1日コースとなっています。

12時 北八ヶ岳ロープウェイに到着・ロープウェイに乗車
12時すぎ〜 山のカフェ2237でランチ
13時〜 周辺を散策してからロープウェイに乗車
13時半すぎ〜 蓼科高原美術館を見て回る
15時〜 蓼科アミューズメント水族館を見て回る

予算はロープウェイの乗車料金と水族館の入館料、カフェでのお茶代で1人5,000円程度です。雄大な自然や芸術作品、珍しい水生生物など、非日常の体験が豊富にあることを考えると、非常にお得なプランと言えるでしょう。

ロープウェイの乗車時間は7分程度です。八ヶ岳の壮大な景色に魅了されていると、あっという間に山頂に到着してしまうかもしれません。

山頂では山のカフェでランチを楽しみます。食事の後は、周辺を散策して山頂からの絶景を堪能しましょう。十分に景色を楽しんだら、ロープウェイで下山し、今回のメインである蓼科高原美術館へ向かいます。

蓼科高原美術館は北八ヶ岳ロープウェイ駐車場の正面にあり、ロープウェイ乗車口から歩いて1分の距離にあります。美術館での鑑賞を終えたら、すぐ近くにある蓼科アミューズメント水族館も訪れてみましょう。

このプランは時間に余裕があるので、山頂でもう少しゆっくりしたい方は滞在時間を延ばすこともできます。ただし、ロープウェイは冬季期間中は16時で運行終了となることがあるため、時間には十分注意が必要です。北八ヶ岳ロープウェイの詳しい運行情報は公式サイトで確認することをおすすめします。

蓼科高原美術館で出会う生命力あふれる彫刻

長野県茅野市にある蓼科高原美術館で展示されている彫刻作品

蓼科高原美術館へ向かう際に利用する北八ヶ岳ロープウェイは、標高1,771mの山麓駅と標高2,237mの坪庭駅を結んでいます。

坪庭駅へ向かう間、日本百名山のひとつである八ヶ岳や蓼科山、美しい蓼科湖などの絶景を楽しめます。長野県を代表する自然の魅力を一度に堪能できる贅沢な時間です。カップルで壮大な自然に感動しながら、名所を一つずつ見つけていく体験は、きっと心に残る思い出になるでしょう。

雄大な自然に心を奪われた後、彫刻界の巨匠・矢崎虎夫氏の作品を展示する蓼科高原美術館が待っています。

彫刻専門の美術館は、アート愛好家でもあまり馴染みがないかもしれません。

しかし、矢崎虎夫氏は茅野市駅前に立つ彫刻作品「調和」の制作者でもあります。意外と身近な場所に置かれている作品も多いため、思っている以上に自然に矢崎虎夫作品の世界に親しめるはずです

それでは、蓼科高原美術館の支配人を務める両角正志さんに、美術館の魅力や見どころについて詳しくお話を伺いましょう。

矢崎虎夫の代表作110点を収蔵・展示する蓼科高原美術館

編集部

山の中に佇む美術館ということもあり、すがすがしい気持ちで作品に向き合えますね。両角さんはどのような点が蓼科高原美術館の魅力だと考えていますか?

両角さん

蓼科高原美術館は、矢崎虎夫彫刻記念館となっております。建物も魅力的で、流線型の屋根が特徴的です。唐松林の中で美しく映えています。

当館は、茅野市出身で茅野市の名誉市民でもある、彫刻界の巨匠として知られる故・矢崎虎夫氏の、初期から晩年に至るまでの代表作110点を収蔵・展示しています。矢崎氏の芸術人生の全貌を一度に見られる貴重な場所となっています。

蓼科高原美術館に作品が収蔵されている彫刻家・矢崎虎夫氏のポートレート写真
▲彫刻家・矢崎虎夫氏

編集部

矢崎虎夫氏は明治時代に生まれ、昭和の後期まで活躍された芸術家だそうですね。1965(昭和40)年にはパリのフォワイエ・デ・ザルテイスト画廊で個展を開催されたと伺い、驚きました。当時の海外渡航の困難さを考えると、彫刻と芸術への強い情熱があったからこそ成し得た偉業だと思います。

このような素晴らしい芸術家の作品を一堂に集めた記念館は、訪れる人々に深い感動を与えることでしょう。蓼科の自然に囲まれた環境で、矢崎氏の芸術世界に浸れる贅沢な空間となっているのですね。

圧倒的な力強さと生命力を感じる彫刻作品

蓼科高原美術館に作品が収蔵されている彫刻家・矢崎虎夫氏の制作風景

編集部

続いて、作品について教えてください。両角さんのおすすめの作品はありますか?

両角さん

私のお気に入りは、矢崎虎夫の代表作である「雲水群像」です。フランス・パリのヴァンセンヌ公園、神奈川県横浜市にある曹洞宗大本山總持寺、そして当蓼科高原美術館に置かれていて、合計三像が現存しています。

展示作品の多くは彫刻でして、どの作品も力強さと生命力にあふれています。この魅力をぜひ直接感じていただければと思います。

編集部

「雲水群像」は私も強い印象を受けました。間近で見ると細部まで惚れ惚れし、全体を眺めると圧倒されます。心がピンと緊張するような感覚もありましたが、禅の精神に感銘を受けて制作された作品だと聞き納得しました。

矢崎虎夫氏の作品は、茅野市駅前や蓼科山聖光寺の境内などにも展示されているそうですね。身近な場所で目にしていた彫刻も、こうしてじっくりと拝見すると、さらに心に響くように感じます。

作品それぞれが命を宿しているような印象を受け、展示されている空間全体が神聖なパワーで満ちているような雰囲気を感じました。

来館者の声・口コミ:蓼科高原美術館の魅力

長野県茅野市にある蓼科高原美術館に収蔵されている作品たち

編集部

来館者からよく聞く感想を教えてください。

両角さん

「知識のない方でも作者の力強さを感じることができる、素晴らしい作品だ」と喜ばれることが多いです。

編集部

私もインターネットで探してみたところ、次のような口コミを見つけました。

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彫刻の知識がなくても作者の実力を感じることができる
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仏像や雲水像など迫力があり驚いた
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広々とした美しい美術館
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展示品が充実しているので時間を忘れて眺めていられる

「雲水群像」の力強さに感動したという声もありました。やはり人気があるのですね。

30分〜1時間ほどあればひと通り見ることができますが、もっと時間をかけて見たい方もいるようです。美術館を訪れた後にカップルで感想を語り合うのも、熱が入りそうです。

蓼科高原美術館(矢崎虎夫記念館)の基本情報

公式サイト https://www.kitayatu.jp/museum/
住所 〒391-0301
長野県茅野市北山4035
アクセス 北八ヶ岳ロープウェイより徒歩約1分
(ロープウェイ駐車場から正面に見える建物が美術館)

<ロープウェイへのアクセス>
【車】
諏訪ICから40分~50分
【電車・バス】
茅野駅よりアルピコ交通バス2番のりばから「北八ヶ岳ロープウェイ」行きで約60分
営業時間 10:00~15:00(8月は16:00まで)
入館受付は10:00~14:30
休館日 火曜日(8月は無休)
※要確認
11月~4月は冬季休館
駐車場 なし
※ロープウェイ駐車場をご利用ください
入館料 大人500円/子供300円
電話番号 0266-67-6171
予約 不要

※最新の情報はホームページ等でご確認ください。
※記事中の金額はすべて税込表示です。

蓼科高原美術館周辺のおすすめデートスポット

蓼科高原美術館へ訪れる際は、ぜひ北八ヶ岳ロープウェイに乗って山頂まで足を延ばしてみましょう。四季折々の美しい景色が広がり、素晴らしい眺望を楽しむことができます。

山頂には、カップルにぴったりなデートスポットがたくさんあります。おしゃれなカフェでくつろいだり、気軽に散策できるエリアで自然を満喫したりできます。歩き疲れたら、ゆっくりと休憩するのもおすすめです。

豊かな自然の中でリラックスした後は、落ち着いた気持ちで蓼科高原美術館を訪れましょう。心に余裕を持って作品の世界観に浸ることで、より深い芸術体験を楽しむことができるでしょう。

標高2,237mの絶景カフェ「山のカフェ2237」

山のカフェ2237は山頂にある喫茶店です。店名は、山頂の坪庭駅が標高2,237mにあることに由来しています。

ログハウスのような雰囲気のアットホームな店内で、ツツジ科の高山植物・こけももを使ったこけももジュースやこけももソフト、コーヒーなどを楽しむことができます。こけもも製品は、山のカフェ2237ならではの特色ある味わいが楽しめます。

カフェには売店が併設されていて、山のカフェ2237限定のこけももを使ったお土産を購入することもできます。これらの商品は、この場所でしか手に入らない貴重なものとなっています。

公式URL:https://www.kitayatu.jp/restaurant/

高山植物の宝庫「坪庭自然園」で自然散策

坪庭駅を起点にした散策路です。八ヶ岳の最後の噴火でできた溶岩台地で、厳しい環境下でたくましく生きる高山植物の生命力を間近で感じることができます。眺められる植物は季節ごとに変化するので、四季それぞれに魅力がありますが、とりわけ秋の紅葉風景は圧巻の美しさです。

所要時間の目安は30分程度です。整備された散策路はスニーカーでも歩けますが、砂利道や階段があるため、ハイヒールやサンダル、下駄などの履き物は避けたほうが良いでしょう。歩きやすい靴での来訪をおすすめします。

公式URL:https://www.kitayatu.jp/toparea/

蓼科アミューズメント水族館で淡水魚の世界を探検

北八ヶ岳ロープウェイの乗り場・山麓駅の隣にある淡水魚専門の水族館です。世界最大級の淡水魚「ピラルク」をはじめ、南米アマゾンや世界中から集められた約数千匹もの魚が展示されています。

鯉やカメにエサやりができる体験コーナーも人気の理由です。また、各水槽に設置されている生き物の詳しい案内板は、大人の来場者からも興味深いと好評を得ています。

公式URL:https://www.tateshina-aquarium.jp/