札幌の中心地で自然に囲まれた神前式|彌彦神社で叶える結婚式
今回は、札幌市にある「彌彦神社(いやひこじんじゃ※)」での神前式についてご紹介します。
※)伊夜日子神社と表記することもある
彌彦神社は、札幌市民の憩いの場として親しまれる「中島公園」の敷地内にあり、公園の豊かな自然の風景に溶け込むようにたたずむ神社です。
大きな朱色の鳥居が目印となる神社の境内は、街中にいることを忘れさせる静けさで、心を落ち着けてゆっくりと参拝することができます。
また、人気観光地でもある札幌の繁華街からほど近い抜群のアクセスも魅力で、結婚式に参列するゲストにも案内しやすいと評判です。
和装が映える神社で挙式をしたい、便利な場所で本格的な神前式をしたい、というカップルにおすすめですよ。
今回は、彌彦神社の祢宜(ねぎ※)である中村さんに、彌彦神社の特徴やどんな挙式を行っているのか、詳しく教えていただきました。
※)神職の役職の一つ。
彌彦神社の基本情報と神前式の特徴
- 幌平橋駅から徒歩3分の好アクセス
- 札幌市街にある広大な中島公園の中にある
- 静かな境内で厳かな神前式ができる
挙式スタイル | 神前式 |
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対応人数 | 2~50名 |
予算目安 | ・普通結婚式/5万円(神前式玉串料) ・結婚式雅楽/10万円(神前式玉串料・巫女舞、雅楽生演奏) |
札幌中心部に位置する彌彦神社:豊かな自然と都市の調和
「彌彦神社」は、札幌の中心部にある自然豊かな「中島公園」の敷地内にある神社です。
彌彦神社のある中島公園は、広大な敷地の中にボート遊びができる池や日本庭園、天文台や体育館、重要文化財などがある総合公園です。春は桜、秋は紅葉に美しく彩られ、札幌市民の都会のオアシスとして親しまれています。
そんな中島公園の美しい風景の中に建つ「彌彦神社」では、古き良き伝統を大切にした神前式が叶います。札幌の中心街にいながら街の喧噪を忘れ、とても静かな環境で挙式ができるのが魅力ですよ。
それでは、祢宜の中村さんに彌彦神社について詳しく伺っていきましょう。
新潟からの移民が創建:彌彦神社の由緒と歴史
編集部
まずは「彌彦神社」がどのような神社なのか、ご由緒を伺えますか?
中村さん
「彌彦神社」は、明治の末に新潟から北海道へ移住してきた新潟県人の有志によって建てられた神社です。
御祭神は天香具山命(あめのかぐやまのみこと)という、新潟県の開拓の神様です。新潟の諸産業の発展へ人々を導いた神様として、古くから親しまれ信仰されてきました。
天香具山命は万葉集にも登場します。「いやひこ」と詠まれ、万葉仮名では「伊夜日子」と書くことから、当社の社名も「彌彦神社」のほかに「伊夜日子神社」と表記することもあります。
大正9年(1920年)に60坪の社殿が造営され、その後昭和45年(1970年)には太宰府天満宮より学問の神様である菅原道真公の御分霊(ごぶんれい※)を拝戴し、合わせてお祀りするようになりました。
※)神の霊を分かち祭ること
編集部
明治時代には北海道の開拓が盛んに行われ、各地から大勢の人々が北海道開拓民として移住したんですよね。
そんな時期に新潟から移住してきた人達が、故郷を懐かしみ、心の拠り所として「彌彦神社」を建てられたのですね。日本人の中にある、故郷を大切に想う郷愁や信仰の心が立派な形となり、後世に引き継がれているのだなと感じます。
中村さん
そうですね。当社のシンボルともいえる真紅の鳥居は、新潟県に鎮座する御本社「彌彦神社(やひこじんじゃ)」の大鳥居を模したものです。
▲緑の木々に朱色が映える大鳥居(引用:彌彦神社公式Facebook)
参道の入り口にあり、両部鳥居(りょうぶとりい)という珍しい形状の鳥居です。本体の鳥居の二本の柱の前後に、それぞれ低い控え柱を設けて連結されています。
編集部
鮮やかな朱色が目を惹きますね。この形状、どこかで見たことがあるなと思って調べてみたところ、世界遺産にも登録されている広島の「厳島神社」も両部鳥居の形状でした。
合わせて新潟の彌彦神社の鳥居の画像を検索して見比べたところ、御本社に忠実に模して創られていることが分かりました。新潟からの移り住んだ方々は、鳥居を見るたびに故郷を思い出し、あたたかな気持ちになれたのではないでしょうか。
中島公園内の絶好のロケーション:都心にありながら自然豊か
編集部
彌彦神社のロケーション、周囲の環境について教えてください。
中村さん
彌彦神社は、札幌の繁華街すすきのや大通公園からも近く、地下鉄幌平橋駅下車徒歩3分というアクセスしやすい場所にあります。
札幌という大都市ながら、豊かな緑に包まれた「中島公園」内に鎮座しているので、四季折々の景色が楽しめます。借景ですが、中島公園の木々が春夏秋冬それぞれの季節感を醸し出してくれ、美しい景色の中で結婚式をすることができます。
編集部
列席ゲストにとって、アクセスの良さはとても重要なので、挙式会場選びのポイントになりますね。
また、自然が美しい場所でのロケーション撮影はとても人気がありますから、神社の周りが広大な公園というのは、大きな魅力だと思います。
挙式の後、参列者の方々と公園で一緒に記念写真を撮ったり、ゆっくり歩きながら歓談の時間を楽しんだり、ロケーションを活かした素敵な時間の使い方ができるのではないでしょうか。
彌彦神社の神前式:静寂な環境で執り行う厳かな儀式
編集部
彌彦神社ではどのような神前式を行っていますか?
中村さん
伝統的な式次第に沿って、厳かな雰囲気の神殿で行います。神様の前で永遠の愛を誓い、家内安全、無病息災、子孫繁栄を祈願します。
▲参進:巫女に付き添われ一歩ずつ本殿へと進む
▲本殿入場:親族が新郎新婦をあたたかく迎える
▲儀式開始:厳かな空気の中、神職が粛々と儀式を進行する
編集部
挙式会場の本殿は広々としていますね。何名くらいまで参列できますか?
中村さん
ご両家で50名ほど可能です。挙式にはご友人の皆様も参列いただけますよ。
編集部
神前式は親族以外の参列は不可、という神社もありますので、友人にも参列して貰えるのは嬉しいポイントだと思います。
彌彦神社の神前式は、どんなカップルに向いていると思われますか?
中村さん
「古き良き日本の結婚式」をイメージされる方に向いていると思います。
彌彦神社では、結婚式をとても大切な儀式であると捉えています。まったくの他人であったおふたりが、縁あって末長く生活をともにする契りの儀式ですから、冠婚葬祭の中でも最も慶ばしく、しっかりと行うべきと考えます。
人生の門出に、真に夫婦一体となって苦楽をともにし、お互いに手を取り合って世の中の荒波を超えていこうと覚悟を固める、大切な意味のある儀式です。
だからこそ、厳粛な神社の大前で誓いをかわし、神様のお恵みとご加護を仰ごうとすることは、日本人としてふさわしい儀式だと思います。
編集部
様々な理由で結婚式を行わないカップルもいますが、お金を掛けたり、派手にではなくとも、きちんとしたカタチで誓いを立てることは、長い夫婦生活を続けるためにもとても大切なことなのですね。
四季で彩りを変える境内:紅葉や雪景色など美しい自然
編集部
彌彦神社の境内は、四季によってどのような景色になりますか?中村さんから見て特におすすめの季節があれば教えてください。
中村さん
春夏秋冬、季節によって様々な表情があるので、どの季節も風情があると思います。
▲春が遅く訪れる北海道ではGW頃に桜が満開になり、境内は幸せなピンク色に包まれる
▲赤や黄色に色づいた紅葉に彩られる秋の境内。絵巻のように美しい
▲空気の澄んだ冬は青空がひと際美しく、心が洗われるよう(引用:彌彦神社公式Facebook)
編集部
春や秋が絵になるのはもちろんですが、個人的には冬の境内も素敵だなと思いました!雪が多すぎる時は難しいかもしれませんが、冬ならではの澄み切った空気の中で挙式を行うと、より身が引き締まる気がします。
選べる2つの挙式プラン:雅楽ありなしで5万円から
編集部
さて、費用についてはカップルも気になるところかと思いますが、彌彦神社の挙式料金について教えてください。
中村さん
神前式のプランとして、下記の2種類がございます。
普通結婚式 | 50,000円 ・結婚式玉串料 |
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結婚式雅楽 | 100,000円 ・結婚式玉串料 ・巫女舞(雅楽・豊栄の舞)と雅楽生演奏 |
また、控室や着付け室をご利用の場合は、別途下記料金がかかります。
控室使用料 | 16,500円 |
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着付け室使用料 | 16,500円 |
編集部
新郎新婦ふたりだけ、もしくは家族のみの挙式の場合は「普通結婚式」を選んでシンプルに、友人も参列してもらって少し華やかに行いたい場合は「結婚式雅楽」を選ぶなど、人数や希望によって変えられるのは良いですね。
中村さん
そうですね、雅楽の生演奏は圧巻の迫力なので、より印象に残る挙式になると思いますよ。
編集部
私も個人的に神前式に参列した経験があり、雅楽の生演奏を体感したことがあります。笙(しょう)という楽器の美しい和音が響き渡り、周りの空気が凛とした雰囲気に包まれ、とても感動しました。
神前式に参列経験のない方には特に、素敵なおもてなしになるのではないでしょうか。
提携先紹介可能:衣裳やカメラマンの手配もサポート
編集部
衣裳やヘアメイクの手配もお願いすることは可能でしょうか?
中村さん
提携している衣裳屋さんをご紹介させていただきます。着付けやヘアメイクも一緒にやっていただけます。
▲「文金高島田」は日本の花嫁らしい伝統的な髪型
▲神前式に白無垢&綿帽子が抜群にマッチする
また、披露宴を行うホテルで衣裳をお借りして挙式だけ当神社で行う、という場合でも対応可能です。その場合は、披露宴先にて「彌彦神社で結婚式を行う」とお伝えいただくとスムーズかと思います。
編集部
衣裳やヘアメイクについては、花嫁さんの関心が特に高いと思いますので、彌彦神社のことを熟知している提携の衣裳店におまかせするのも良いかも知れませんね。
その他、写真撮影や披露宴会場についてのご相談もあると思いますが、どのようなご対応になりますか?
中村さん
お写真については、提携しているスタジオを紹介させていただきます。おふたりの写真やご家族での集合写真、スナップ撮影に至るまで様々なプランがございます。
また、披露宴会場については、あてがなければご相談に応じます。他にも、気になることは何でも気兼ねなくご相談いただきたいですね。
編集部
カップルによって様々なシチュエーションがあると思いますので、都度ご相談できるのはありがたいと思います。
彌彦神社からのメッセージ:結婚を決めたカップルへ
編集部
最後に、これから結婚式のことを考えるカップルへのメッセージをお願いします!
中村さん
人生において、結婚という大きな節目のお手伝いができますことを嬉しく思っています。一生残る思い出を、ぜひ彌彦神社で作ってみませんか。
不明な点や不安なことがあれば、どうぞお気軽にお問い合わせください。
編集部
今回のお話を伺って、ロケーションもアクセスも良い神社だからこそ、別の会場での披露宴とも組み合わせしやすく、ふたりらしい結婚式のスタイルが叶うと感じました。
参考になるお話をお聞かせいただき、どうもありがとうございました!
彌彦神社での結婚式:実際の利用者の口コミと評判
編集部では、ウエディング情報サイトなどで、実際に彌彦神社で結婚式をした方の口コミを調べてみました。一部を要約してご紹介しますね。
- 神社挙式が新鮮!と好評だった
- 観光客で混むことも無く静かに挙式ができた
- 低価格で格式高い挙式ができた
- ドローン撮影もできてキレイな写真が撮れた
他にも、ゲストには朱色の大鳥居を目印に案内しやすいという声や、中島公園の中なので札幌市民なら誰でも知っている場所だという声もあり、やはりアクセスの良さが好評を得ていることが分かりました。
参拝者の声:彌彦神社の魅力と印象
さらに編集部では、結婚式以外の参拝で彌彦神社を訪れた方達の声を、Googleマップなどで調査してみましたので、こちらも一部要約したものをご紹介します。
- 中島公園の中なので散歩がてら行きやすい
- 鳥居の立派さに感動した
- 清々しく気持ちの良い境内
- お守りが可愛い
散歩やウォーキングがてら気軽にお参りする方の声が多数挙がっており、札幌市民に普段から親しまれている神社であることが分かりました。
また、「参拝前に手を清める手水舎(ちょうずしゃ)に花が浮かべてあり、『花手水(はなちょうず)』になっていて素敵だった」という声も多く、参拝する人々を気持ちよく迎えたいという想いが感じられました。
彌彦神社の詳細情報
住所 | 〒064-0931 北海道札幌市中央区中島公園1番8号 |
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アクセス | 【電車】幌平橋駅1番出口より徒歩約3分 【バス】幌平橋バス停より徒歩約1分 |
電話 | 011-521-2565 |
問合せ時間 | 9:00~17:00(社務受付時間) |
駐車場 | 5台程度 |
付帯設備 | 控室あり(50名1室のみ) |
衣裳・ヘアメイク | 提携衣裳店の紹介可能 |
写真 | 提携写真スタジオの紹介可能 |
挙式申込・予約 | 1ヶ月前までに |
公式サイト | https://www.iyahiko.or.jp/ |
※最新の情報はホームページ等でご確認をお願いいたします。
※記事中の金額はすべて税込表示です
まとめ:札幌中心部の彌彦神社で叶える自然に囲まれた美しい神前式
今回は、札幌市の中心地にある「彌彦神社」で叶う神前式の魅力についてご紹介しました。
彌彦神社は、札幌市民の都会のオアシスである「中島公園」の敷地内にあるので、街中とは思えない豊かな自然に囲まれ、厳かな神前式が叶います。
挙式会場は広々とした空間になっており、ふたりだけの挙式や家族中心の挙式だけでなく、友人に参列してもらうことも可能です。
また、アクセスの良い街中にあるので、挙式後にレストランやホテルで披露宴を行うなど、様々な組み合わせをしやすいのも魅力ですよ。
札幌で結婚式を考えているカップルは、ぜひ参考にしてくださいね。