海が目の前の舞子六神社で幸せが舞い込む神前式|神戸市の神社
この記事では、兵庫県神戸市にある「舞子六神社」での神前式について紹介します。
地元の氏神様として古くから地域の人々に信仰されてきた舞子六神社は、少人数のアットホームな神前式が話題です。
まつられている神様は“日本で最初の夫婦の神様”なので、神前式を挙げるのにぴったりな神社です。また目の前に海があり、絶好のロケーションでもあります。
今回は、舞子六神社での神前式の魅力、流れ、歴史や見どころについて宮司の的場さんにお話を伺いました。
基本情報
- すぐ近くの海の潮風を感じながら挙式できる
- 縁結び・夫婦和合の神様が見守ってくれる
- 海を背景にした撮影ができる
挙式スタイル | 神前式 |
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定員 | 約30名 |
予約時期 | 空きがあれば直近では約1か月前~1年前 |
アクセス | ・JR「舞子駅」から徒歩11分 ・山陽電鉄「西舞子駅」から徒歩2分 |
明石海峡や淡路島を望める絶好のロケーションの舞子六神社
兵庫県神戸市にある舞子六神社は、この周辺エリアの鎮守として地域の人から深く信仰されてきた神社です。舞子六神社の「舞子六」が「まいこむ」とも読めるので「幸せがまいこむお宮」とも言われています。
まつられている神様も「日本最初の夫婦の神様」をはじめ、幸せな結婚生活を送るにあたって力を貸してくれそうな神様がずらり。そんな神様の前で挙げる結婚式は、特別なものになるでしょう。
また境内からは海も見渡せる絶好のロケーションです。海を背景にした記念撮影も舞子六神社ならではの魅力です。
今回、舞子六神社の宮司さんの的場さんにお話を聞きましたので、これから舞子六神社での神前式を考えているカップルはぜひ参考にしてみてくださいね。
舞子六神社の神前式について
編集部
神前式を始められたのは、いつ頃なのでしょうか?
的場さん
神前式は50年ほど前から斎行しております。
編集部
神前式を行っている長い歴史と経験がおありなので、これから神前式を行うカップルにとって心強いですね。
どのようなきっかけで神前式を始められたのでしょうか?
的場さん
舞子六神社は、先代の宮司までは神職が常駐していませんでした。平日は無人の神社で、地元の方たちだけで守っていただいていたお社なんです。
先代の宮司が、昭和42年にこの神社に常駐しはじめ、そこから神社で結婚式をするようになりました。
編集部
昨今は神社の運営もなかなか厳しいと聞きますが、地元の方たちの思いもあって守られてきたのですね。
的場さん
そうですね。ありがたいことに「花手水」のお花も参拝者の方にご奉納いただいています。
編集部
境内を少しでも華やかにしようという地元の方の神社への思いが伝わるエピソードですね。参拝の際に、こんな素敵な花手水があったら思わず写真を撮ってしまいます。SNS映えもしそうですね!
結婚生活を守護してくれる神様が全て揃っている
編集部
舞子六神社の神前式で、他の神前式にはない強みなどあれば教えていただけますか?
的場さん
境内からは海を見渡すことができ、徒歩30秒で明石海峡大橋を眺めることができます。海を眺めながらの写真や、白い白浜で写真を撮られるカップルもいますよ。
周辺には披露宴会場やレストランなどお食事できる場所も多いので、それも魅力の一つかもしれません。また、「舞子六」が「まいこむ」とも読めるので「幸せがまいこむお宮」とも言われています。
編集部
鳥居越しに見える海も素敵ですし、歩いてすぐの場所から明石海峡大橋も見れるロケーションで挙げる結婚式は思い出深いものになりそうです。神社の名称も幸せな結婚生活をイメージできますし、神前式を挙げるのにぴったりだと感じました!
他に、舞子六神社での神前式の強みなどありますでしょうか?
的場さん
当社には6柱の神様がまつられているのですが、人生の節目節目に対応できる神様がいらっしゃいます。
- 伊邪那岐大神(いざなぎのおおかみ)と伊邪那美大神(いざなみのおおかみ)夫婦神
- 天照皇大神(あまてらすおおみかみ):太陽の神様で、昼間をお守りいただく神様
- 素盞男大神(すさのおおおかみ):海の世界をおさめる神様でもあり、海上安全や交通安全、疫病、疫病退散の神様
- 月夜見大神(つくよみおおかみ):夜の世界の神
- 蛭子大神(ひるこのおおかみ):商売繁盛の神様
この6柱の神様は、すべて家族関係にある神様なんですよ。
昼間は天照皇大神にお守りいただいて、日が暮れたら月夜見大神に夜の世界をお守りいただくといったように、結婚生活を送っていくにあたって必要な神様がみな揃っていると考えていただければと思います。
編集部
神社によってまつられる神様は様々ですが、日本で最初の夫婦の神様が見守ってくれているとなれば、力強いサポートとなりますね!夫婦としての生活も揺るぎないものになりそうです。
指輪交換もあり。舞子六神社独自の「組紐」の交換も!
編集部
神前式では指輪交換を省略される神社も多いと思いますが、指輪交換は行われていますか?
的場さん
はい、指輪交換も基本的には行っております。ただ、様々な理由があって指輪を持たないご夫婦も増えてきていますね。
▲笑顔で指輪交換する夫婦の様子
当社では組紐で組んである指輪があり、これを結婚式の時にお使いいただく場合もあります。日常的に使うものではなくて、儀式の時だけに使います。指輪交換の儀式や結婚記念日に、この組紐を交換しお互いに付けてもらいます。
編集部
指輪交換ならぬ「組紐交換」というのは初めて聞きました!
こちらの組紐交換はお願いをすれば、ご用意いただけるのでしょうか?
的場さん
はい、神前式の時に準備させていただきます。伸縮性がない紐で、サイズが3種類なので、前もってお越しいただける方であれば、1回はめていただくと安心です。
編集部
日本の伝統工芸品であり“縁を結ぶ”意味も込められている「組紐交換」は、理由があって指輪交換をしないカップルにも嬉しい演出ですね。
神前式の流れ、貸衣装・ヘアメイク・申込予約について
編集部
挙式が行われる場所はどこになりますか?
的場さん
本殿で執り行います。神社の建物は奥から本殿・幣殿・拝殿というように3つの建物になっています。
真ん中の「幣殿」には、新郎新婦様と一番近いご親族の方5名ほどに対面方式でお座りいただきます。また、「拝殿」には他のご親族の方、ご友人の方にお座りいただいています。
編集部
神様に一番近い本殿での挙式は、神聖な雰囲気の中で行われるので記憶にも残りそうです。
神前式の流れを教えていただけますか?
的場さん
神前式の流れは、基本的には他の神社さんと変わりません。
参列人数によっても違いますが、鳥居の外から神社に入場という形で、皆さんに並んでいただきます。中に入っていただいたら、修祓(しゅばつ)をさせていただくという順番です。
編集部
鳥居をくぐり境内を進む参進から始まり、修祓や祝詞奏上などを行うという、神社ならではの流れですね。
雨の日には入場(参進)できない神社も多いと思いますが、雨の日でも大丈夫なのでしょうか?
的場さん
挙式は雨天でも可能ですよ。
▲舞子六神社の神前式「参進の儀」は、雨の日でも入場可能
編集部
雨天でも挙式可能であれば、せっかく都合をつけてくれた参列者も嬉しいですよね。天気の心配をしすぎる必要はなさそうです。
結婚式の参列は何名まででしょうか?親族以外の友人も参列できますか?
的場さん
ご友人の方も含め、30名までご参列いただけます。境内にご両家の控室、着付け部屋も準備しています。
編集部
30名までであれば親しい友人も呼べそうですし、着付け部屋や控室を別に用意する必要がないのは嬉しいですね!
衣装レンタル、着付け、メイクの手配もお願いできる
編集部
ヘアメイクに関しては手配や、紹介していただくことは可能でしょうか?
的場さん
当社近くのホテルの方に対応していただくこともできますし、それとは別に全て一式担当いただける方をご紹介することも可能です。
編集部
臨機応変に対応してくださるとのことで助かります。舞子六神社近くの提携ホテルであれば、神前式の経験も豊富でしょうし、安心してお任せできますね。
着付けに関しては、どのような対応をしていただけるのでしょうか?
的場さん
2パターンがございます。
- 神社で全て着付けしていただく間、ご親族にお待ちいただく
- ホテルで全て着付けなどもすませて、ホテルから自家用車やバスで神社までお越しいただく
ホテルからは5分ぐらいの距離ですので、そこから身支度してしてこられる方はおられます。
編集部
柔軟に対応していただけるのですね。着付けできるホテルがすぐ近くということなので、着付け前後の移動も楽ですし、当日の参列者の状況などを考えて相談するとよさそうです。
予約は1年前から、空きがあれば最短で1か月前からも可能
編集部
神前式の申し込みはいつからできますか?
的場さん
申し込みは1年前から可能で、お電話にて日時のご予約をいただきます。規模にもよりますが、日にちさえ空いていれば、1か月前でも承れます。
編集部
1か月前まで予約可能なのであれば、急きょ結婚式を行う必要ができた場合でも非常に助かりますね。
遠方などの場合、神前式当日しか行けなくても大丈夫でしょうか?
的場さん
当日だけお越しいただく形でも大丈夫です。
以前、初めてお会いした東京の新郎新婦様の神前式も行いました。おじいちゃん、おばあちゃんの地元がこちらで、晴れ姿をお見せしたいということで、神社で挙式を挙げられました。
基本的には、当日のことに関しては神社の方で全て対応いたします。それ以外の部分は、プランナーさんと打ち合わせしていただきます。
編集部
遠方の方にとっては打ち合わせを少なめで済ませられるのは、非常に助かりますね。
様々な季節に神前式をされるご夫婦がいらっしゃると思いますが、おすすめの時期はありますか?
的場さん
おすすめはやはり春先ですね。4月5月ぐらいが気候的にもすごく良いと思います。春には桜も咲きますよ。
編集部
桜が咲いている中での挙式は記憶に残りそうですね。春の穏やかな気候の中、気持ちよく挙式が挙げられそうです。
舞子六神社での神前式エピソード
編集部
舞子六神社で神前式を挙げられたご夫婦で記憶に残るエピソードなどはありますか?
的場さん
結婚式の当日は、ご親族の方も友達もたくさん来るので緊張するということで、結婚式前日の夜に新郎新婦さん二人だけ来ていただいて、まず二人だけで誓いをたてたことがあります。
その時は夜だったのですが、夜はやはり参拝人数も減りますし、厳粛な空気に変わります。2人としてのスタートを誓う場合には、すごく適している時間だと思います。
編集部
そんな対応までしてくださるんですね!素敵です。参列者が並ぶ中だと色々と気になってしまって、誓いに集中できない方もいらっしゃるかと思います。
二人だけの時間であれば、誓いをたてることに集中できそうですし、忘れられない体験になりそうです。
もし、希望する場合はご相談をさせていただいても大丈夫なのでしょうか?
的場さん
もちろん、対応させていただきます。
元禄にまで歴史を遡れ、御朱印も大人気の舞子六神社
編集部
舞子六神社の歴史や由来について教えていただけますか?
的場さん
創建は、御輿渡御に供奉する金幣の刻銘により元禄2年(1689年)まで遡ることができます。ただし、神社に関する古記録が失われているので、それ以前については不詳です。
江戸時代前期に播州明石郡山田村の総鎮守として六社大明神の社を建て、六柱の神を祀ったのが創始であると思われます。
村人の崇敬の厚かった六社大明神は、明治初期の神仏分離令により明神号が廃止され、六社神社と名所が変わりました。明治7年2月には六神社(舞子六神社)と改称し、現在に至っています。
編集部
約400年近くこのエリアの鎮守・氏神様として、地域の人々から信仰されてきたのですね。地域を代表する神社なので、初詣や七五三などでもお世話になれますし、神前式を舞子六神社で挙げたいという方も多そうです。
カラフルな漢字の御朱印が大人気
編集部
舞子六神社の御朱印はSNSなどで大人気ですよね!
的場さん
毎月漢字一文字、二文字が変わる、月替わりの御朱印を出しています。中には毎月お参りにこられて、御朱印を額に入れてお店に飾って、また次の月に入れ替えて飾っていらっしゃる方もいます。
当神社の花手水をご奉納くださった方には、特別な御朱印もお渡ししています。
編集部
素敵な御朱印なので、飾りたくなるのはすごくわかります!結婚式当日の日付が書かれた御朱印を額に入れて飾っておくのもいいですね。
記念にもなりますし、飾っておけば常に当日の素敵な思い出を思い出せそうです。
御朱印を受けた方の口コミを見ると、「宮司さんも、御朱印を書いてくださった女性も対応が素晴らしい」「また伺いたい」といった声がたくさんありました。
“幸せを離さない”結び石やおしゃれなお守りも
編集部
舞子六神社でカップルに向けた縁結びアイテムなどは授与されていますか?
的場さん
「結び石」を出させていただいています。
中に石(玉)が入っていて、布で包んであるものです。玉が「幸せ」の意味で、それを布で包むことで「幸せを離さない」「幸せを掴んだままにしておく」という意味合いをもつものなんです。
手水舎の周りに「結び石」をつけていく慣わしです。絵馬と同じように奉納していただくものですね。
編集部
これから神前式を挙げるカップルには見逃せない奉納品ですね!
舞子六神社には、他にかわいいデザインの御守もありますよね。授与品選びも楽しみです。
結婚式後にも感謝や誓いを伝える儀式ができる!
編集部
舞子六神社で独自に行なっている取り組みがあれば教えていただけますか?
的場さん
ご祭神が夫婦の神様なので、結婚記念日などの節目に感謝や誓いを伝える儀式にも取り組んでおります。
10年、20年など節目の結婚記念日には食事に行かれる方も多いと思いますが、普段からは「面と向かって感謝を言葉にして伝えられない」「伝えるのが恥ずかしい」という方もいらっしゃるのではないでしょうか?
そういった感謝や誓いなどを儀式としてきちんと伝え、神様にも聞いてもらうという取り組みです。
編集部
神社で結婚記念日などの節目にも感謝や誓いを伝えられる儀式というのは初めて聞きました。夫婦の神様が、挙式後の結婚生活も見守ってくださるのですね!
的場さん
例えば、海外では結婚記念日はすごく大切にされていますよね。
日本でも、家族のかたちというのは時代に合わせて変わってくると思うんです。新婚の頃なら感謝を伝えあう夫婦もいると思いますが、「年数が経てば経つほど、なかなかそういった言葉を言えない」ということもあるのではないでしょうか。
もう一度初心に戻り、夫婦として振り返る機会の一つになればと思っています。当社で神前式を挙げられたご夫婦も「今年で1年なんです」と、ご報告にきてくださいますよ。
編集部
確かに、付き合いが長くなればなるほど、お互いの存在が当たり前になってしまい、感謝の言葉を忘れてしまいがちですよね。
感謝や誓いを伝える儀式は、結婚記念日以外でも可能なのでしょうか?
的場さん
もちろん、必ず結婚記念日に来てくださいというわけではなく、例えば子どもが生まれたらお宮参り、七五三、夫婦の厄年に厄払いなど、神社に訪れる機会があると思います。そのような、夫婦にとっての節目にお越しいただければと思います。
編集部
先程教えていただいたように、人生の節目、節目に対応出来る家族関係の神様がいらっしゃるからこその素敵な取り組みだと感じました。
結婚後も神社とは様々な節目で関わる機会があるので、その都度挙式した際の素敵な思い出も蘇りますし、神様にも感謝をお伝えできますね。
神前式を検討しているカップルへのメッセージ
編集部
的場さんから見て、神前式の魅力は何だと思いますか?
的場さん
今は全体の数でいうと人前式が多いかと思いますが、神社で挙式する1つの目的としては、おじいちゃん、おばあちゃんに見てほしいという方が多いように思います。
また、人生の一番大きい節目でもありますし、きっちりとした形で誓いをたてるというのは、神前式の魅力だと思います。
編集部
結婚式を神社で挙げられた祖父母も多いと思うので、見慣れた神社での神前式は感慨深いものになりそうですね。
少し話が逸れるのですが、舞子六神社さんの口コミを拝見すると、「ご夫婦がとても素敵な夫婦で、あんな風になりたい」という声が多くありました。
そんな的場さんが結婚生活を送る上で、意識されている事があればぜひ教えてください。
的場さん
そうなんですかねー(笑)。ありがとうございます。
実は以前は一般企業で働いていて、息子が1歳の時に神社にこさせてもらったんですね。それまでは息子の成長を見られず、1歳で初めてお風呂に入れたような感じでした。
それからは夫婦で話をする時間、本来の家族の形というのをすごく大切に感じています。夫婦で24時間一緒にいるのでよい時ばかりではないですが、それがすごくありがたい関係だなと思っています。
編集部
長く一緒に暮らしているとお互いの存在が当たり前の感覚になってしまいますが、お互いを尊重し感謝も伝え合えるような夫婦関係を意識することが大切なんですね。
先程お伝えいただいた「結婚記念日などに感謝や決意を伝え合う儀式」は、家族のありがたさを感じるきっかけにもなりそうです。
この儀式は的場さんのご提案なんでしょうか?
的場さん
はい、そうです。自分が経験したからこそというのがありました。
私たち夫婦は結婚16年目になりますが、なかなか日常的な感謝を急に伝えるのも恥ずかしいというのがあるんですよね。神様を第三者として例えるのは失礼なことですが、感謝を神様に聞いてもらったり、誓ったりすることで、自分に誓うということができたんですよね。
結婚した後も、お互いを尊重し、感謝を伝える時代になってきたと思います。
編集部
ありがとうございます!お伝えいただいたご経験は、これから新婚生活をスタートさせるカップルのお手本になると思います。
的場さん、インタビューへのご協力ありがとうございました!
舞子六神社の詳細情報
住所 | 〒655-0048 兵庫県神戸市垂水区西舞子1丁目5-7 |
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電話番号 | 078-781-5584 |
控室 | あり |
公式サイト | https://rokujinjya.jp/ |
※最新の情報はホームページ等でご確認をお願いいたします。
まとめ:幸せがまいこむ舞子六神社の神前式
兵庫県神戸市にある「舞子六神社」の見どころと神前式について紹介しました。
舞子六神社は、目の前に明石海峡や淡路島を望める素晴らしいロケーションにあり、神前式以外でも「幸せがまいこむ」ための取り組みをされている神社です。
神戸周辺で神前式を探している方は、ぜひ検討してみてください。