大阪府高石市で暮らす良さとは?移住のための仕事・住居・支援情報
この記事では、関西圏での移住を検討している方に向けて、大阪府高石市の暮らしに役立つ情報を紹介します。
大阪の南エリアに位置する高石市は、交通アクセスの良さから、市外へ通勤・通学する人のベッドタウンとしても機能しているまち。
身近に大きな公園や海などの自然があり、独自の子育て支援制度にも取り組んでいる地域なので、子育て世帯の移住先にもおすすめです。
今回は高石市総合政策部・まち未来戦力室・地域創生課の長江悠斗さんにインタビュー取材させていただいた内容をもとに、高石市の特徴や魅力についてお伝えしていきます。
高石市の3つの特徴
高石市で暮らす大きな特徴として、次の3点が挙げられます。
- 交通アクセス良好、大阪市内に通勤・通学する人も多い
- 人気の花火イベントや「だんじり祭り」がある
- あちこちに「おしゃれなカフェ」や「飲食店」がある
ここからは、これらの特徴について詳しく紹介します。
特徴1:交通アクセス良好、大阪市内に通勤・通学する人も多い
高石市の魅力の一つは、交通アクセスの良さ。市内には「南海電気鉄道」と「JR西日本」の路線が通っているため、大阪の中心部まで以下の時間で移動できます。
▼電車移動での所要時間
- 大阪駅:約30分
- 難波(なんば)駅:最短15分
- 天王寺駅:最短17分
南大阪のなかで人気スポットが集まる「堺市」までは、「羽衣駅」から急行に乗れば5分でアクセスできるので、若者世代でも暮らしやすいまちなのだそう。
▲高石市のキャッチコピー「天女の住まう街」は、市内の地名「羽衣」をもとに作られたそうです
職員さんのお話では、高校生以下は堺駅周辺、大学生になると大阪駅周辺まで遊びに行く方が多いそうなので、年齢を重ねてもおでかけ場所に困らない点も、高石市で暮らすメリットと言えるのではないでしょうか。
阪神高速を利用すれば、「大阪駅」や「関西国際空港」まで車で30分でアクセスできるので、出張の多い方や旅行好きな人にはおすすめの場所です。
高石市に住まいを構え、大阪市内まで通勤・通学している方も多いですよ。
特徴2:人気の花火イベントや「だんじり祭り」がある
高石市は大阪府内でも、「治安が良いまち」と言われています。市内に大きな繁華街はありませんが、閑静で住みやすいので、「都会で働きたいけど、生活する場所は落ち着いた場所が良い」という方にはぴったりの場所です。
そんな高石市は、身近な場所に緑や海がある自然に恵まれた地域で、四季折々のイベントも盛んに行われているのだそう。
なかでも、6月に「浜寺公園」で開催される「高石シーサイドフェスティバル」は、市外からも大勢の観客が訪れる人気のイベント。
昼には屋台やイベントが楽しめ、2023年は大阪スクールオブミュージックの学生さんやFM大阪のDJを招き、大盛況だったそうです。
▲多くの観客で賑わうイベント会場は、熱気に包まれています
夜には花火が30分間打ち上げられ、色とりどりの大輪の花が高石市の空を彩ります。大阪府内の花火大会では早期に開催されるので、参加すれば一足早く訪れる夏の雰囲気に心躍るのではないでしょうか。
▲色とりどりの花火が、大阪の初夏の夜空を彩ります
また、老若男女が参加する「だんじり祭り」も高石市の住民にとってかけがえのないイベント。職員さんのお話では、高石市のだんじり祭りは気軽に参加できるそうです。
移住者でも参加しやすいイベントと伺ったので、地元の方との交流を深めるために参加してみてはいかがでしょうか。
▲子どもから大人まで参加する高石市のだんじり祭りは、地元の方にとって大切な行事の一つなのだそう
「だんじり祭り」は身近なイベントで、私も子どもの頃にだんじりを曳いていました。
特徴3:あちこちに「おしゃれなカフェ」や「飲食店」がある
高石市には大型ショッピングモールはありませんが、魅力的なお店がいっぱい。浜寺公園や「羽衣駅」「高石駅」周辺、国道26号線周辺をはじめ、市内のあちこちにおしゃれなカフェや飲食店があります。
なかでも、職員さんのオススメは商業施設「アプラたかいし」内にある「生パスタ&クレープカフェ『ひかり』」。
こだわりのイチゴをタワーのように積み上げた「苺の山登りパフェ」は有名で、過去にはメディアに取り上げられたこともあるそうです。
スイーツ好きな方はもちろん、旬の素材にこだわったオシャレな料理を味わいたい方は、一度訪れてみてはいかがでしょうか。
高石市の暮らしに関する情報
それでは、高石市の暮らしに関するデータを見ていきましょう。
気候 | 1月:5.6℃ 8月:28.6℃ ※参考:気象庁ホームページ (高石市に観測地点がないため、近隣の堺市のデータを掲載) |
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人口 | 56,416人 (2024年2月1日時点) |
病院 | 病院:4、診療所:51、歯科:39 |
学校 | 保育所:1、幼稚園:1、認定こども園:9 小学校:7、中学校:3 |
交通 | 【電車】JR西日本(阪和線、羽衣線)、南海電気鉄道(南海本線、高師浜線) 【バス】南海バス、岸和田観光バス、福祉バス(らくらく号) |
近隣都市 | 堺市、和泉市、泉大津市 |
※人口以外の数字は2024年3月時点のものです
高石市は医療機関をはじめ、生活利便施設が充実しているエリアです。スーパーも10店舗以上あるので、あちこち巡って、お気に入りのお店を探す楽しみもあります。
先述した通り、市外への移動手段は電車や車が便利ですが、市内は平坦な土地で、自転車で移動する方も多いそうです。
また、市内には無料で乗車できる福祉バス「らくらく号」が運行しています。対象は以下の通り限定されていますが、子育て世帯も活用できるのでチェックしてみてください。
▼福祉バス「らくらく号」の利用対象者
- 60歳以上の方
- 障がいのある方や介添者
- 妊娠中の方
- 乳幼児を連れた方 など
▲「らくらく号」は乳幼児連れも利用できるので、車好きの子どもがいる家庭は要チェックです
参考:高石市役所(福祉バス)
高石市は交通アクセスが抜群のまちで、大阪市内への通勤・通学にも困りません。治安も良く、子育てしやすい環境が整っているので、ぜひ一度足を運んでみてください。
【子育て】パパママに嬉しい、市独自の制度あり
高石市は子育て支援に力をいれているまちで、妊娠期から子育て期まで切れ目ない支援が行われています。
保育中に私用した紙オムツを園内で処分したり、小学校1年生から英語授業やタブレット学習を行ったりと、親と子に嬉しい取り組みに力をいれているとのこと。
そんな高石市では、さまざまな子育て支援が実施されていますが、以下のような市独自の制度もあります。
▼高石市独自の子育て支援
すこやか見守り支援訪問 | すこやか見守りサポーター(地域ボランティア)が生後5ヶ月、8ヶ月、1歳の子どもがいる家庭を訪問し、保護者から子育てに対する不安や悩みなどをヒアリング |
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たかいし出産・子育て応援事業 | 市内に住む妊産婦を対象に、妊娠届時と出産後に50,000円ずつ応援給付金を支給 |
妊産婦おでかけチケット | 市内の母子健康センターのイベントで使えるチケットを、1人につき1,000円分配布 ※有効期限は発行から出産後1年を経過する日の前日まで |
※参考:高石市役所(すこやか見守り支援事業)
※参考:高石市役所(たかいし出産・子育て応援事業)
※参考:高石市立母子健康センター
特に注目したいのは「すこやか見守り支援訪問」で、自宅でボランティアの方に育児相談できるだけではなく、年齢ごとに以下のようなプレゼントがもらえます。
▼「すこやか見守り支援事業」からのプレゼント
- 5ヶ月:5,000円分の育児用品購入チケット
- 8ヶ月:5,000円分の育児用品購入チケット
- 1歳:子どもの名前入りのオリジナル「積み木」
「積み木」は高石市の友好都市である和歌山県有田川町産の木材で作成され、長く愛用できるものなので、子どもたちが1歳まで健やかに育った良い記念品にもなるのではないでしょうか。
その他の子育て支援については、市役所の公式サイトに掲載されている『パパママ応援ブック』に詳しく掲載されているので、高石市での子育てを検討している方はチェックしてみてください。
公式:高石市役所(パパママ応援ブック)
外遊びできる場所が充実、「ボーネルンド」とコラボした屋内施設もある
乳幼児の子どもがいる保護者にとって、子育てしやすい環境が整っている高石市。市内には地域子育て支援センターが4ヶ所あり、育児相談や子育てに関する情報提供や、子どもとその親が交流を深める場所作りにも取り組まれています。
そんな高石市には64ヶ所の公園や緑地があり、なかでも高石市と堺市をまたぐ「浜寺公園」は親子連れや小学生に人気のスポット。
子供汽車が本物そっくりの線路を走る「交通遊園」や空気で膨らんでいるドームの上で遊ぶ「ふわふわドーム」、屋外プールなどもあり、一年中遊び場には困りません。
参考:浜寺公園
広い公園なので、小学生が缶蹴りを楽しんでいる姿も目にしますよ。
▲児童遊戯場には大型遊具があるので、外遊びが好きな子どもにもピッタリの場所です
ほかにも、アイススケート場のある「臨海スポーツセンター」や、2023年3月にスケートボード専用施設を開設した「高師浜総合運動施設」など、身近な場所に体を動かせる場所がたくさんあるので、遊び盛りの子どもでも外遊びを満喫できるのではないでしょうか。
▲スケートボード専用施設では、未来のメダリスト候補たちが練習に励んでいます
参考:大阪府立臨海スポーツセンター
参考:高師浜総合運動施設
屋内施設では、商業施設内にある子育てウェルカムステーション「HUGOOD TAKAISHI(はぐっどたかいし)」が人気なのだそう。こどもの遊び場作りで定評のある「ボーネルンド」とコラボした親子のための施設で、遊びや学びがいっぱいの3つのゾーンで親子の関係を育むことができます。
▼HUGOOD TAKAISHIの3つのゾーン
- SQUAER(まなびのひろば):地域の子育て情報や絵本が充実している子育て支援ルーム
- TERRACE(いこいのひろば):親子でゆっくりと寛げる憩いの広場
- PLAY LAB.(あそびのひろば):五感を刺激する遊具がある有料の室内あそび場
▲PLAY LAB.(あそびのひろば)では、子どもたちが大好きなボールプールもあります
近隣市町の方も訪れる人気の施設で、保育士の資格を持つスタッフが常駐しているので、子育てに関する相談に乗ってもらったり、親が買い物をしている間に子どもを預かってもらったりすることもできます(最大3時間まで)。
公式:子育てウェルカムステーション「HUGOOD TAKAISHI」
このように、高石市には子育て世帯が暮らしやすい環境も整っているので、まずは親子で遊びに訪れてみて、遊びスポットを巡ってみてはいかがでしょうか。
【仕事】アクセスの良い立地を活かし、市外へ通勤している人が多い
高石市の正社員求人を大手の求人情報サイトで検索したところ、1,769件の求人が見つかりました。また、車で30分程度の通勤圏(25km圏内)まで範囲を広げると、253,736件の求人情報がありました。(2024年3月時点)
※参考:求人情報の一例(高石市のみ)
※参考:求人情報の一例(高石市から25km圏内)
職員さんのお話では、高石市の住民は大阪市内や堺市、和泉市まで通勤している方が多いとのこと。一方で、市内では臨海部の埋め立て地で働く人が多く、鉄鋼や石油化学産業などの製造業に就いているそうです。
移住を機に転職を検討している方は、高石市の平均年収522万円前後の求人を探すと、移住後の生活基盤が築きやすくなるのではないでしょうか。
※参考:高石市の平均年収
【住まい】空き家あり、賃貸は物件も間取りも選択肢が豊富
大手住宅情報サイトで高石市の賃貸物件を検索したところ、683件の物件が見つかりました。家賃相場は6.0万円で、ワンルームから3LDKまでさまざまな間取りがあります。(2024年3月時点)
高石市には空き家バンクもあり、2024年3月時点で登録物件数は16件。そのうち売買物件が14件、賃貸物件が2件で、空き家の売買価格は300~3,000万円台で掲載されています。移住先の住まいに空き家を検討している方は、公式サイトで詳細をチェックしてみてください。
公式:高石市役所(空き家バンク制度)
ほかにも、市内には市営住宅が3棟あります。入居には所得制限などの利用条件が定められているので、市営住宅を検討している方は、以下の公式サイトで詳細をご確認ください。
公式:高石市役所(市営住宅)
高石市にはマンションや新築住宅も多いので、住まい探しには困りませんよ。
「空き家購入」に関する補助制度や「固定資産税」の軽減事業あり
高石市には、移住者も活用できる住まいに関する制度があります。以下に内容をまとめていますので、ぜひ参考にしてみてください。
▼空き家に活用できる制度
空き家対策補助制度 | 空き家バンクの物件で売買が成立した場合、改修費用と購入費用に対する補助金を支給 ※改修費用の上限は30万円、購入費用の上限は20万円 ※子育て世帯の場合、「購入費用」の補助金に10万円の加算あり(上限30万円) |
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参考:高石市役所(空き家対策補助制度)
▼家屋にかかる固定資産税の軽減事業について
二・三世代同居支援事業 | 二・三世代家族で同居又は近居する方を対象に、固定資産税新築軽減相当額の2分の1を軽減 |
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子育て世代の定住促進事業 | 義務教育終了までの子どもを扶養する方を対象に、新築軽減額の2分の1を軽減 |
在勤者の定住促進事業 | 市内の事業所に勤務する方を対象に、新築軽減額の2分の1を軽減 |
災害に強いまちづくり事業 | 準防火地域以上の建築物の基準に適合する戸建住宅を対象に、固定資産税新築軽減相当額から定められた建物の割合を軽減 |
参考:高石市役所(家屋にかかる固定資産税の軽減事業)
このように、高石市には空き家を購入した方への補助制度、また条件を満たす方や住宅を対象とした固定資産税の軽減事業があります。
どちらも家計に嬉しいサポートが受けられるので、高石市での暮らしを検討している方は、自身が活用できそうな制度がないかチェックしてみてください。
高石市への移住に関するお問い合わせ
高石市への移住については、高石市役所までお問い合わせください。
担当課 | まち未来戦略室 地域創生課 プロモーション戦略係 |
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住所 | 〒592-8585 大阪府高石市加茂4丁目1番1号 |
電話番号 | 072-275-6138 |
お問い合わせフォーム | https://www.city.takaishi.lg.jp/cgi-bin/inquiry.php/50?page_no=1082 |
対応時間 | 9:00〜17:30 |
公式サイト | https://www.city.takaishi.lg.jp/index.html |
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