海南市での移住はどう?暮らし・仕事・住居・支援内容を解説|縁結び大学

この記事では、地方への移住を検討している方に向けて、和歌山県海南市(かいなんし)で生活する魅力を詳しく紹介します。

海南市は、県庁所在地である和歌山市(人口約35万人)のすぐ隣にあり、県内では中程度の都市です。海や山が近くて自然豊かなロケーションと、都市部へのアクセスのよさを兼ね備えていますよ。もちろん、スーパーマーケットやホームセンターから、図書館や公園などの子育てに最適なスポットまで、各種施設も充実しています。

今回は都市整備課の角野さんから伺った情報をもとに、海南市の仕事や住まいなどを含めた移住に役立つ情報をお伝えします。

住宅や仕事などを含めた移住に役立つ情報を幅広く紹介するので、ご自身の希望する条件に合っているかを確認してみてくださいね。

海南市まちづくり部都市整備課の角野さん

和歌山県海南市の暮らし・3つの魅力

和歌山県海南市の暮らしの特徴

和歌山県の北西部に位置する海南市は、北半分は比較的なだらかな地形で、南半分は長峰山脈や藤白山脈などの山岳に覆われています。自然の豊かさと生活のしやすさを併せ持った地域なので、車があれば買い物やレジャーなどに出かけられます。

瀬戸内気候に属した温暖な気候で、年間の降水量もそれほど多くはありません。海や山が近いロケーションなので、季節に合わせて海水浴や釣り、山登りなどのアウトドアを堪能できそうですね。

そんな海南市は、とくに以下のような方にオススメです。

  • 自然豊かな環境で、のびのびと子育てがしたい
  • ある程度の利便性も大切
  • 農業に興味がある
  • アウトドアが好きで、海や山によく出かける

理由を踏まえて、海南市の特徴を3つ紹介していきます!

特徴1:子育て世帯にうれしい施設や支援

海南市は、子育て世帯の目線に立った施設や制度などのサービスが充実しています。妊娠中から産後の育児期まで、幅広いサポートを受けながら子育てができますよ。

日本で一番絵本に出会える「海南nobinos」には、子育てを応援するサービスが充実

海南市にある子育て支援施設「海南nobinos」の外観

絵本の開架冊数日本一である市民交流施設「海南nobinos」には、図書館や託児室、カフェ、キッズスペースなど、子育て世帯にうれしいサービスが盛りだくさん。

2階にあるノビノスパークは、丸みがあって柔らかい素材のおもちゃやままごとセットなどが設置されたキッズスペースです。同じフロアには託児室とカフェもあり、子どもを見てもらいながらコーヒーを飲んでひと息つくこともできますよ

詳しい内容は託児室パンフレットに記載されているので、ぜひチェックしてみてくださいね!

>>託児室パンフレットはこちら

「海南nobinos」の内観

3階は児童書のフロアで、子ども向けの仕掛け絵本や図鑑まで、幅広い種類の本がそろっています。寝転がって本を読んだり、カードゲームで遊んだりできるスペースなどもあるので、親子でのんびりと過ごしたいときにも便利ですね。

海南nobinosは「市民が交流する場」として設けられた施設のため、使用に年齢制限はなく、子育てが落ち着いてからも利用が可能です。4階には学習席もあるため、中高生や大人も静かに勉強をしたり、読書をしたりして過ごせますよ。

待機児童ゼロ!給食費や医療費の一部をサポート

海南市のみらいこども園の様子

海南市では妊娠中から産後、学齢期など、ライフステージに合わせて支援が受けられます。なかでも海南市が力を入れている子育て支援は、以下の3つです。

  • 待機児童が0人(*1)
  • 未就学児の給食費が無料(*2)
  • 中学校卒業までの子どもの医療費を助成

(*1)厚生労働省調べ、令和3年4月1日時点
(*2)上限あり

都市部で生活していると、子どもを保育所に預けるのにも一苦労なのではないでしょうか。海南市には3つの保育所と4つの認定こども園があり、働く親をサポートする環境が整っています

また、保育所や認定こども園、幼稚園の給食費がかかりません(諸条件あり)。さらに中学校を卒業するまでは、保険診療の範囲内で自己負担額が軽減されます。

妊娠から出産、育児までのサポートをまとめた応援サイトでは目的ごとの支援を検索できるので、お子さんがいる方はぜひこちらもチェックしてみてくださいね。

>>海南市子育て応援サイトはこちら

特徴2:関西国際空港まで車で1時間以内!都市部にアクセスしやすい

海南市には、病院や学校、スーパーマーケットなどの施設がそろっているため、生活に必要な用事の大半は市内で済ませられます。県庁所在地である和歌山市までは、電車で約15分、車で約20分で移動できるので、大きな街に出かけたいときにも便利です。

また、海南市内には高速道路のインターチェンジが3つあるのもポイント。例えば阪和自動車道の「海南東IC」を使うと、関西国際空港まで車で1時間以内で行けます。東京方面への出張が多い方はもちろん、海外や国内を旅行したい方も注目の利便性です。

また、北部にある海南駅には特急列車が停車するため、和歌山駅には約15分、大阪市内へも約1時間で移動できます。日帰りで関西圏のレジャースポットに行ったり、ショッピングモールなどに買い物に行ったりと、アクティブに動き回れるのが特徴です。

特徴3:豊かな自然を生かしたアクティビティがたくさん♪

海南市にある釣り公園「しもつピアランド」
▲海南市には釣り公園「シモツピアーランド」もあり、気軽に釣りにチャレンジすることができる

年間を通して温暖な気候で、降水量もそれほど多くない海南市は、アウトドアにぴったりな地域です。海と山が近い環境なので、夏は海水浴や釣りを満喫したり、秋には紅葉を見に出かけたりと、季節に合わせたアウトドアを体験できます。

片男波海水浴場や浜の宮ビーチ海水浴場、釣り堀のある和歌山マリーナシティなど、1日中遊べるレジャースポットが近くにそろっているのは、海南市ならではの魅力です。

さらに、海南駅から車で10分圏内の場所には、海南市わんぱく公園などの大きな公園がたくさんあります。お子さん連れのファミリーはもちろん、アウトドア派のカップルやご夫婦もきっと満足できると思いますよ。

海南市の暮らしに関する情報

ここからは、移住をする際に役立つ情報をまとめて紹介します。まずは、海南市の暮らしについてまとめた一覧表をご覧ください。

気候 ・1月:平均気温6.2℃
・8月:平均気温28.4℃
※参考:気象庁ホームページ(直近の和歌山市地点参照)
気候は瀬戸内気候に属し、年中温暖で降水量はそれほど多くない。
人口 48,031人(2022年10月末日現在)
病院 地域の中核病院である「海南医療センター」をはじめとし、51の医療施設、32の歯科医院がある。
学校 ・保育所:3か所
・認定こども園:4園
・小学校:13校
・中学校:7校
・高等学校:2校
文化・芸術 【文化財など】
・絶景の宝庫「和歌の浦」
・参詣の道「熊野古道」
・みかん・お菓子発祥の地「六本樹の丘」
・古代紀国の女王伝説「名草戸畔」
【年中行事】
・紀州漆器まつり
・塩津のいな踊り
・橘本神社の菓子祭
・泣き相撲
食べ物 ・みかん
・貯蔵みかん
・びわ
・もも
・すもも
・かき
・しらす
交通 【鉄道(西日本旅客鉄道・きのくに線)】
新大阪駅まで約70分
【自動車(阪和自動車道)】
・海南東IC
・海南IC
・下津IC
※関西国際空港まで1時間以内
【路線バス】
・和歌山バス
・有田鉄道バス
・大十バス
・海南市コミュニティバス
娯楽 わんぱく公園にはアスレチックや遊具があり、子どもたちに人気。
海が近く、海南駅から車で10分ほどの場所に海水浴場がある。
近隣都市 ・和歌山市
・有田市
・紀の川市
・海草郡紀美野町
・有田郡有田川町

移住を検討する上で、衣食住を含めた生活の利便性はチェックしておきたいのではないでしょうか。海南駅の周辺には、スーパーマーケットやホームセンター、コンビニ、飲食店などの商業施設がそろっています。業務スーパーもあるため、必要な食材をまとめて買っておく際にも便利ですね。

また、小中学校はもちろん、保育所や高等学校もあり、病院やクリニックも充実しています。山岳地帯が広がる南部からも車で20分ほどで海南駅に出られるので、日常に必要な用事は市内で済ませられそうです。

バスや電車などの公共交通機関を利用できる反面、南部の山岳地帯では本数が少ないため時間がかかりやすいのも事実です。車があれば、和歌山市内や大阪市内にも移動しやすく、商業施設やレジャースポットなどに行ける範囲も広がりますよ

仕事情報:ものづくりの企業が豊富!みかん農業に携わる選択肢も

大手の求人サイトで公開されている海南市内における正社員の求人数は、約1,600件でした。

※求人情報の一例

海南市では漆塗りの漆器やたわしなどの家庭用品の製造を行なっているため、ものづくりに関わる企業が多いのも特徴です。

また、日本酒や梅酒などを製造する酒蔵メーカーも豊富にあります。30分以内の車通勤ができる都市を含めると、求人数は約12,000件まで増えます。

さらにみかん発祥の地ともいわれる海南市の下津地域では、下津蔵出しみかんシステムを用いた栽培が行われています。収穫したみかんを木造の蔵で1か月以上熟成させる下津蔵出しみかんシステムは、甘味が増す技術として「日本農業遺産」にも認定されているほどなんですよ。

会社員から農家まで、仕事の選択肢が幅広いことも、海南市の大きな特徴といえます。

住まい情報:空き家バンクの支援制度も活用して

地方に移住するスタートとして、賃貸物件の利用を考えている方も多いのでないでしょうか。大手の住宅情報サイトで公開されている、海南市内の賃貸マンションやアパートの物件数は約400件でした。

※賃貸物件情報の一例

ワンルームから6LDKまで、部屋の種類も豊富なので、家族の人数や好みに合わせて物件を選べそうです。

空き家の購入やリフォームに支援あり

海南市の空き家

移住後の生活が落ち着いたら、「空き家バンク」を利用して海南市内で家を購入することも可能です。

不要になった空き家を住居や店舗として活用できる空き家バンクの取り組みには、市内の住宅業者も携わっています。空き家調査を行い、必要に応じて修理業者の協力を得ながら良い物件を紹介できるように工夫しているそうですよ。

>>海南市空き家バンクはこちら

空き家バンクに登録された物件のリフォームには、以下のような支援制度が設けられているので、利用してみてはいかがでしょうか。

海南市内 20万円
海南市外 80万円~90万円

※物件価格の2/3が上限

ただ、空き家バンクに登録された物件の中には、買い物や移動などに車の利用が必須になる物件もあります。車がない場合には、スーパーや医療施設、学校などが集まっている海南駅エリアへの居住がおすすめです。

海南市に移住した人の感想をチェック

和歌山県海南市への移住者の声

実際に海南市に移住した方々の声をまとめてみました。移住の先輩の声をぜひ参考にしてみてくださいね。

  • 海と山が近いロケーションで、アウトドアを満喫できる
  • 地域の方々が、移住者を温かく迎え入れてくれた
  • 関西国際空港に近く、海外旅行にも行きやすい
  • 海や山に出かけたりと、子どもたちと過ごす時間が増えた
  • 農作業から買い物やレジャーまで、楽しいことが詰まっている地域

豊かな自然はもちろん、交通の利便性や地域住民の温かさに満足している声が多く見られました。バスや自動車、電車などで市内外を移動しやすい環境は、多趣味でアクティブな方からも好評でしたよ。

海南市への移住に向けた2ステップ

特徴や支援制度などを知り、海南市への移住を本格的に検討しはじめた方もいるのではないでしょうか。ここからは、海南市への移住を検討する際に役立つ情報を紹介します。

ステップ1:移住のPR動画で海南市の暮らしをチェック

海南市が制作した3本のPR動画では、アクセスと子育て、釣りの視点から海南市で暮らす魅力を確認できます。

とくにアクセス編では、海南駅から関西国際空港を利用して東京都内に到着するまでの流れが所要時間とともに紹介されているので、実際の道路や空港などのイメージがつかめると思いますよ。

1本につき2分~3分ほどの短い動画なので、通勤や家事などの合間にスマートフォンからチェックしてみてはいかがでしょうか。

>>海南市の移住PR動画はこちらから

ステップ2:移住者への支援制度を確認する

海南市で生活するイメージがわいてきたら、移住者への支援制度を確認しましょう。和歌山県が行う東京圏からの移住者に対する支援の対象地域には、海南市も含まれています。

東京23区内に住んでいる既婚者が海南市に移住して、和歌山県のマッチングサイトに掲載された企業に採用された場合に、100万円(*4)の移住支援金がもらえます。また、以下の地域に在住で、東京23区内に通勤している方も対象になります。

(*4)単身者は60万円。18歳未満の帯同で30万円を加算

  • 東京都(23区以外)
  • 神奈川県
  • 千葉県
  • 埼玉県

就職はもちろん、起業やテレワークによる移住も対象なので、和歌山県のマッチングサイトを利用して仕事を探してみてはいかがでしょうか。

>>マッチングサイト「はたらコーデわかやま」はこちら

>>和歌山県「移住支援金」の詳細はこちら

海南市への移住に関するお問い合わせ

海南市への移住に興味を持たれた方は、海南市のまちづくり部・都市整備課にお問い合わせください。移住のために必要な手続きや、海南市に関する疑問などにも対応してもらえますよ。

担当課 まちづくり部 都市整備課
住所 〒642-8501
和歌山県海南市南赤坂11
電話番号 073-483-8480
対応時間 8:30〜17:15
公式サイト https://www.city.kainan.lg.jp/kakubusho/machizukuribu/toshiseibika/izyu/index.html