熊本県伝統工芸館で工芸品の魅力を堪能!歴史と芸術に触れるデートプラン

今回ご紹介するのは、伝統工芸品やアート作品に触れるデートプランです。メインとなる「熊本県伝統工芸館」では、熊本県の伝統工芸品を多数展示・販売しています。伝統工芸品に詳しくなくても、その魅力に引き込まれる興味深い展示が楽しめます。

さらに近くにある「熊本市現代美術館」では、最新のアート作品を鑑賞したり、ホームギャラリーで美術図書や漫画を閲覧したりと、ゆったりと過ごせます。また、熊本の定番観光スポットである「熊本城」や「上通アーケード・下通アーケード」にも立ち寄ります。

このデートプランは、熊本県を初めて訪れる方はもちろん、近隣にお住まいの方も新たな魅力を発見できる内容となっています。

こんなカップルにおすすめ!
向いてる年代:20歳以上
おすすめカップル:歴史好きなカップル、美術館好きなカップル、芸術が好きなカップル
どんなデート?:芸術、歴史
目安時間:半日
目安予算:2人で10,000円前後

概要:熊本県伝統工芸館で伝統工芸品とアート作品に触れる感性磨きデート

今回紹介するのは、熊本県伝統工芸館で伝統工芸品を鑑賞し、熊本市現代美術館でアート作品に触れ、感性を磨くデートプランです。

11:00 熊本市現代美術館に到着
11:00〜12:00 熊本市現代美術館でアート作品を鑑賞
12:00〜12:10 上通アーケード・下通アーケードに移動
12:10〜13:00 上通アーケードでランチ
13:00〜14:00 上通アーケード・下通アーケードを散策
14:10〜15:00 熊本城を散策
15:10〜 熊本県伝統工芸館で伝統工芸品をじっくり見学

また、近隣の人気デートスポットである熊本城にも立ち寄ります。上通アーケード・下通アーケードではグルメや買い物も楽しめます。

それでは、今回のデートのメインスポットである熊本県伝統工芸館について詳しく紹介します。

熊本県伝統工芸館で見て触って伝統工芸品の魅力を体感

「熊本県伝統工芸館」外観の写真

熊本県伝統工芸館は、熊本県の伝統工芸品の展示・販売をメインに、伝統工芸品の魅力を知ることができるワークショップや講演会なども開催する施設です。

施設は主に常設展示室と貸し展示室の2つで構成されています。常設展示室では、人々の暮らしに根ざした国や県指定の伝統的工芸品が多数展示されており、来館者は実際に見て触れることができます。

一方、貸し展示室では週替わりで様々な催しが行われています。毎週異なる工芸家による展示や販売が行われるため、訪れるたびに新しい発見があります。

さらに、施設内のショップでは熊本県内の伝統工芸品や厳選された工芸品を購入することができます。展示品を鑑賞するだけでなく、気に入った作品を手に入れる機会も提供しています。

今回は熊本県伝統工芸館の魅力をより深く知るために、工芸館の業務班スタッフの方にお話を伺いました。

熊本県内の伝統的工芸品に実際に触れて楽しむ体験

「熊本県伝統工芸館」常設展示室の展示の写真
▲常設展示室

編集部

まずは熊本県伝統工芸館の主な展示や、施設の特徴を教えていただけますか?

スタッフさん

熊本県伝統工芸館では、国指定の伝統的工芸品である「肥後象がん」「小代焼」「天草陶磁器」「山鹿灯籠」のほか、熊本県が指定した県内の伝統的工芸品を中心に展示しております。

当館には「手で観る工芸館」「市の立つ工芸館」「誂えのきく工芸館」という3つの理念があり、それぞれに特徴的な見どころがあります。

・手で観る工芸館…工芸品に実際に触れて観ることのできる常設展示室

・市の立つ工芸館…工芸家による週替わりの展示会(館内の5つの貸ギャラリーにて週替わりで異なる作家の展示会を開催)

・誂えのきく工芸館…常設ショップ「工芸ショップ匠」での熊本の工芸品の販売

「常設展示」と「企画展」を一度に見ることができる企画・常設展示室が一番の見どころです。

また、1階にある常設ショップ「工芸ショップ匠」では熊本の工芸品のお買い物ができます。さらに、館内の5つの貸ギャラリーでは、週替わりで県内外の作家の展示・販売を楽しむことができます。

「熊本県伝統工芸館」にある工芸ショップ匠の写真
▲1階にある常設ショップ「工芸ショップ匠」では様々な伝統工芸品が購入できる

編集部

常設展示室では、約90品目、2,000点の伝統的工芸品が展示されているんですね。熊本各地の様々な伝統工芸品には、それぞれの地域ならではの魅力があり、とても興味深いです。

その中でも特に「個人的に好き」な展示があれば教えてください。

スタッフさん

私のお気に入りは「2階企画・常設展示室」にある肥後象がんの展示です。肥後象がん師の作品が複数ありますが、制作工程の見本も展示されています。

「熊本県伝統工芸館」で展示している肥後象がん
▲約400年前から受け継がれてきた、熊本県を代表する金工品「肥後象がん」

鉄の生地に1ミリ以下の刻み目を全体に入れる「布目切り」と言われる作業や、金や銀を嵌め込んで模様を表現する作業、その後の布目消しの作業など、完成品からは想像できない作家の苦労を感じられるところが好きです。

「熊本県伝統工芸館」で展示している肥後象がんの工程の展示
▲肥後象がんの制作工程

編集部

肥後象がんは古くから熊本県で作られてきた金工品なのですね。1つずつ丁寧に作られている背景を知ると、伝統工芸品の見方が変わりそうです。パートナーと2人で好きな展示について話しながら鑑賞することで、お互いの趣向や好みを深く知るきっかけになりそうですね。

工芸ショップ匠で幅広いジャンルの伝統工芸品を購入

「熊本県伝統工芸館」にある工芸ショップ匠の写真
▲工芸ショップ匠に並ぶ伝統工芸品

編集部

実際に伝統工芸品を深く知り、気に入った商品をその場で購入できるのは魅力ですね。「工芸ショップ匠」ではどのような商品を販売しているのでしょうか?

スタッフさん

はい、その通りです。当館は工芸品を手で触れて鑑賞できる全国でも珍しい施設です。広い常設ショップでは、国指定の伝統的工芸品である小代焼、天草陶磁器、肥後象がん、山鹿灯籠をはじめ、県内の陶磁器、竹工芸、木工芸、い草製品、和紙、染織、ガラスなど幅広いジャンルの作品を展示販売しています。

特筆すべきは、肥後象がんの品揃えが県内最大級であることです。常設展示室と同様に、商品を手に取って選ぶことができます。また、工芸品に詳しいスタッフがお買い物をサポートいたします。さらに、結婚式の引出物やお礼の品などをオーダーすることも可能です。

編集部

素晴らしいですね。ショップでは肥後象がんをペンダントやカフス、文具などのアクセサリーやグッズにして販売しているそうですが、カップルでお揃いのアイテムを記念に購入するのも素敵な思い出になりそうですね。

伝統工芸の魅力を深める企画展とワークショップ

編集部

熊本県伝統工芸館で開催している企画展やワークショップなどあれば教えてください。

スタッフさん

過去には、県内外の優れた工芸品や収蔵品を展示する企画展を多数開催してきました。今後も、収蔵品展や華道展などを開催予定です。

また、くらしの中の工芸の魅力を知っていただくために、ワークショップや講習会も開催しています。肥後象がん(金工)、陶芸、染色工芸、木工芸、竹工芸などの各種の専門分野の職人を講師に迎え、充実した内容になっています。

さらに毎月第3日曜日には、鍛冶屋さんによる「包丁研ぎ」も開催していますよ。自宅で使用している包丁を、プロの技術で研いでもらえる貴重な機会です。

編集部

企画展やイベントが定期的に開催されているので、行くたびに違った楽しみ方ができそうですね。伝統工芸品の制作工程を展示で見た後に、実際にワークショップで体験してみるのも、より思い出に残るデートになりそうです。

建築の魅力と熊本城の絶景も楽しめる伝統工芸館

「熊本県伝統工芸館」屋外テラスの写真

編集部

熊本県伝統工芸館でカップルがゆっくり過ごせるおすすめの場所はありますか?

スタッフさん

熊本県伝統工芸館は、目の前に熊本城がそびえ立つ好立地にあり、特に2階のギャラリーは、熊本城の天守閣が一望できるお勧めのスポットです。春は城内の桜、秋は銀杏が楽しめるので、季節ごとに異なる景色を楽しむことができます。

また、当館の建物は建築家・菊竹清訓氏が手掛けており、随所に菊竹氏の建築らしいエッセンスが盛り込まれています。

建築に関心のあるカップルはもちろん、そうでない方でも、熊本城周辺の緑を望むテラスやショップでゆっくりとお過ごしいただけます。カップルで建物の細部を探索しながら、伝統工芸品を鑑賞するのも楽しい過ごし方の一つです。

「熊本県伝統工芸館」階段の手すりの写真
▲叩き跡を残した階段の手すり

「熊本県伝統工芸館」外観の写真
▲外壁を覆う打込みタイル

「熊本県伝統工芸館」外観の写真
▲屋外テラス地面のタイル

来館者の口コミから見る熊本県伝統工芸館の魅力

編集部

熊本県伝統工芸館に実際に訪れた方からは、どのような感想をもらいますか?

スタッフさん

「たまたま入ってみたけれど、作家さんと直接お話ができて感激した」「小さい頃家にあった郷土玩具と同じものがあって懐かしい気持ちになった」「ショップでは様々な工芸品を販売していて、見て回るだけでも楽しかった」など、工芸に詳しくない方でも、様々な発見があり喜んでいただいているようです。例えば、伝統的な技法や素材の面白さ、現代的なデザインとの融合など、多くの方が新鮮な驚きを感じておられます。

編集部

普段なかなか会うことができない工芸家の方から色々なお話を聞けるのは興味深いですね。展示を通じて、伝統工芸品の奥深さや魅力を直接感じられる貴重な機会になりそうです。

いつ来ても楽しめるとの口コミが多数

編集部でも、Googleに掲載されていた口コミを調べてみました。

アイコン
いつ行っても素敵な作品との出会いがあります。
アイコン
様々な作家の作品を見ることができて、とても楽しかったです。
アイコン
季節によって展示品が変わっていくのが楽しみです。
アイコン
2階のギャラリーから見る熊本城の天守閣は圧巻です。

全体的に「行くたびに変化があるため、いつ行っても楽しめる」といった感想が多い印象です。また、2階ギャラリーから見える熊本城についての声も多く見られました。熊本県伝統工芸館を訪れる際は、展示物を楽しむとともに、2階からの素晴らしい眺めもぜひお見逃しなく。カップルでゆっくりと鑑賞しながら、熊本の伝統工芸と歴史的な景観を楽しむことができます。

メッセージ:伝統工芸品を通じて日々の暮らしに豊かさと潤いを感じて欲しい

「熊本県伝統工芸館」外観の写真

編集部

熊本県伝統工芸館の利用を考えているカップルに向けて、メッセージをお願いします。

スタッフさん

熊本県伝統工芸館は伝統工芸品の展示や販売、体験イベントなどを通して皆様の生活と伝統工芸品をつなぐ場所です。

伝統工芸品を「観て」「触れて」「知って」いただき、そして実際に使っていただくことで、皆様の日々の暮らしに豊かさと潤いを感じていただきたいと願っています。

「工芸はよくわからない…」という方でも是非一度お越しください。伝統工芸は古くて堅苦しいものというイメージがあるかもしれませんが、実際はそうではありません。将来の生活をイメージしながら工芸品を見たり、木葉猿やおばけの金太などの熊本ならではの郷土玩具を楽しんだり、作家と直接お話をしたりと、いつものデートとはちょっと違う一日になると思います。気軽に立ち寄っていただければ幸いです。

最近では、結婚の引出物やお礼の品に伝統工芸品を選ばれる若いカップルも増えています。皆様の記念になる一品を見つけていただけるかもしれません。

編集部

本日はありがとうございました!

熊本県伝統工芸館へのアクセスと基本情報

住所 〒860-0001
熊本県熊本市中央区千葉城町3-35
アクセス 【バス】
・「通町筋」バス停より徒歩約10分
・「熊本城・市役所前」バス停より徒歩約7分
・熊本城周遊バスしろめぐりん「KKRホテル熊本前」バス停より徒歩約2分

【市電】
・「通町筋」電停より徒歩約10分
・「熊本城・市役所前」電停より徒歩約7分

【JR熊本駅から】
・市電またはバスで約10分、「熊本城・市役所前」バス停・電停下車、徒歩約7分

【JR新水前寺駅から】
・市電またはバスで約15分、「熊本城・市役所前」バス停・電停下車、徒歩約7分
電話番号 096-324-4930
営業時間 9:30~17:30
(貸ギャラリーは最終日のみ16:30閉場)
定休日 月曜日(祝日の場合は翌日)
年末年始(12月28日~1月4日)
料金 入館無料
2階企画・常設展示室の入場料
大人:210円
大学生・短大生・専門学校生:130円
高校生以下:無料
駐車場 普通車20台
公式サイト https://kumamoto-kougeikan.jp/

※最新の情報は公式ホームページでご確認ください。
※記事中の金額はすべて税込表示です。

熊本県伝統工芸館とあわせて行きたいデートスポット

熊本県伝統工芸館の滞在時間は1時間〜2時間程度です。熊本県伝統工芸館と合わせて楽しめる、近隣のデートスポットをご紹介します。カップルで訪れて、熊本の魅力をさらに深く体験してみてはいかがでしょうか。

おすすめのデートスポット

アート作品を気軽に楽しめる熊本市現代美術館

「熊本市現代美術館」は、企画展以外は無料で入館でき、気軽に立ち寄ることができます。

館内には、アーティストの作品が並ぶギャラリーのほか、国際的に活躍するアーティストが制作した、建築と一体化した作品が様々な場所に展示されています。

お洒落な雰囲気はデートにぴったりです。伝統工芸品とは異なる魅力を持つアート作品を、ぜひ2人で細部までじっくりと鑑賞してください。

また、フリースペースのホームギャラリーでは美術図書や漫画の閲覧も可能です。休憩がてらゆっくり過ごすのもおすすめです。

公式サイト:https://www.camk.jp/

縁結び大学では、熊本市現代美術館を訪れるデートプランも紹介しています。ぜひ合わせてご覧ください。

熊本グルメを楽しむ上通・下通アーケードでのランチ

熊本市下通アーケード入り口の写真
引用:熊本市観光ガイド公式サイト

上通アーケードと下通アーケードは、熊本市の中心部にある昔ながらの雰囲気を残す商店街です。レストランや雑貨店、カフェなど多様なお店が軒を連ね、地元の人々や観光客で賑わう人気スポットとなっています。

この2つのアーケードには、ボリューム満点の食事処から洗練されたカフェまで、様々な飲食店が揃っています。デートの際のランチや、熊本らしいお土産を探すのに最適な場所です。

上通アーケード:https://kumamoto-guide.jp/spots/detail/138

下通アーケード:https://kumamoto-guide.jp/spots/detail/107

熊本ならではの味を楽しみたいカップルには、上通アーケードにある「ビアレストラン 壱之倉庫」がおすすめです。

古い倉庫を改装した隠れ家的な雰囲気の店内で、熊本名物の赤牛を使った丼ぶりやステーキを堪能できます。また、オムライスやパスタ、デザートなどメニューも豊富で、二人で様々な料理を楽しむことができます。

ビアレストラン 壱之倉庫:https://www.ichinosoko.com/

日本三名城の熊本城で歴史と絶景を堪能

熊本県伝統工芸館からも見える熊本城は、加藤清正によって1607年に建てられました。熊本城は日本三名城の一つで、別名「銀杏城」とも呼ばれています。その名の通り、秋には美しい銀杏の紅葉が楽しめます。

城内は天守閣ゾーン、本丸御殿ゾーン、平左衛門丸ゾーンなど様々なゾーンに分かれており、見どころが満載です。特に注目すべきは本丸御殿の床下にある闇り通路(くらがりつうろ)と呼ばれる、石垣でできた地下通路です。

この地下通路は日本の御殿建築の中でも珍しく、歴史愛好家にとっては必見の場所です。通路内は涼しく、夏場の散策にもおすすめです。

また、熊本城は四季折々の豊かな自然を楽しむことができる魅力的なスポットです。春には約800本の桜が咲き誇り、花見の名所としても有名です。城内や周辺を散策するだけでも心が癒され、カップルでのデートにぴったりの場所といえるでしょう。

公式サイト:https://castle.kumamoto-guide.jp/

熊本市内のその他おすすめデートスポット

また、近隣のデートスポットとしては以下もおすすめです。

これらはどれも熊本の人気観光地です。加藤神社は歴史ある神社で、熊本県立美術館では様々な展示を楽しめ、城彩苑では熊本の文化や食を体験できます。時間に余裕があれば、ぜひ立ち寄ってみてください。

まとめ:美しい作品にたくさん触れるデートを楽しもう

熊本県伝統工芸館を中心に、近隣の人気スポットを巡るデートプランをご紹介しました。

伝統工芸品やアートなど美しい作品にたくさん触れるデートは、お二人の感性が磨かれそうです。特に芸術に興味のあるカップルなら、気に入った作品について感想を言い合うことで、会話も自然と弾むでしょう。熊本の文化や歴史に触れながら、お互いの新たな一面を発見できるかもしれません。