菅野美術館で彫刻鑑賞!不思議空間と海の幸を楽しむ塩竈デート|宮城
今回は、宮城県塩竈市の「菅野美術館(かんのびじゅつかん)」を中心に塩竈の街をめぐるデートプランをご紹介します。
菅野美術館は、彫刻を専門に展示する小さな美術館です。いろいろな角度から違う姿を見てとれる彫刻は、何通りもの鑑賞の仕方があって見るたびに発見があります。
特徴的なキューブ型の外観も印象的です。館内には、外からは想像できないような立体空間が広がり、美術館の建物そのものがアート作品として、訪れる人を不思議な感覚で魅了しています。
周辺にはカップルの記憶に残るようなデートスポットもありますので、あわせてご紹介していきます。
彫刻の魅力に触れて印象に残るような時間が過ごせると思いますので、ぜひデートプランの参考にしてみてくださいね。
おすすめカップル:美術館、彫刻好き
どんなデート?:彫刻鑑賞、塩竈の街を散策
菅野美術館で体験する不思議なアートの世界
今回ご紹介するのは、菅野美術館でのアート鑑賞を中心に塩竈の街をめぐるデートプランです。菅野美術館では、彫刻を展示するためにデザインされた不思議な空間のなかで、思い思いの方法で芸術作品を鑑賞します。
今回のデートのメイン |
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菅野美術館 |
周辺のデートスポット |
・長井勝一漫画美術館 ・浦霞酒ギャラリー ・海商の館 旧亀井邸 |
ランチにおすすめのお店 |
・廻鮮寿司塩釜港 塩釜店 ・ブレアマリーナ |
普段、彫刻作品にあまり触れる機会がないカップルでも、作品の魅力が効果的に演出された空間で、日頃感じられないような芸術センスが引き出されるかもしれません。いつもと違ったドキドキ感を味わいたいカップルにはおすすめのデートスポットです。
塩竈の街には他にも美術館や大正時代の旧宅など、感性に刺激を受けるスポットがあります。のんびりと散策しながらめぐるとデート気分も盛り上がります。
海が近いエリアですから、ランチには地元でも人気のお寿司か、塩竈湾を眺めながらのイタリアンがおすすめですよ。
コンパクトな塩竈の街で、非日常的なアート体験をして美味しいものを食べたいカップルは、ぜひデートプランの参考にしてみてくださいね。
ここからは、菅野美術館の見どころを詳しくご紹介していきます。
菅野美術館の魅力:彫刻と融合する独特の展示空間
「菅野美術館」は、宮城県塩竈市にある小さな美術館です。住宅地の小高い丘に浮かび上がるように建つ外観は、その色合いや壁面のデザインがとても印象的な建物です。
「彫刻のある不思議なアートキューブ」と題された美術館の内部には独特の立体空間が広がり、所蔵される彫刻と見事に融合し、空間芸術としてさまざまな可能性を広げています。
館内では、グレコ、デスピオの人物像やファッツィーニの猫、ムーアの抽象的作品など、9点のコレクションをメインに常設展示が行われています。作品の点数こそ多くはないものの、不思議な空間でそれぞれが見事な存在感を放っています。
菅野美術館の最大の特徴は、そのような作品を展示するための建物そのものが大きな芸術作品であることです。不思議な内部空間に身を置くことで、非日常的な世界を存分に堪能することができますよ。
館内では常設の立体作品にとどまらず、版画や写真、音楽コンサートやギャラリートークなど、さまざまなジャンルの文化が発信され、アートキューブの持つ不思議な魅力を膨らませ続けています。
そんな不思議な世界観を持つ菅野美術館の見どころについて、今回は、学芸員の齋藤さんにお話をうかがいました。
白亜の多面体空間に映える彫刻コレクション
▲住宅地の中に出現した独特な外観が目を引く菅野美術館の外観
編集部
菅野美術館は、どのような特徴をもった美術館なのでしょうか。どのような作品が展示されているのか、あわせて教えていただけますか?
齋藤さん
当館は、所蔵する西洋近代彫刻の展示を中心とした彫刻の美術館です。所蔵作品は、ロダン、ムーア、グレコなど、9点と少数ではありますが、企画展の際は20~30点の展示を行っています。
常設展示と、年に数回の企画展を交互に開催しています。
▲オーギュスト・ロダン作「カレーの市民、ピエール・ド・ヴィッサンの右手」1886年頃
編集部
彫刻を専門に展示する美術館は珍しいのではないでしょうか。所蔵品は、医師として働きながら絵画や彫刻を学んだという館長が長年収集してきた作品だそうですね。
ロダン、ムーア、グレコというと、聞き馴染みのある芸術家で、作品を目にする機会も多いと思います。ロダンは「考える人」で広く知られるフランスの彫刻家ですね。
ムーアはイギリスの芸術家で、人体を抽象的に表現したモニュメント作品を見たことがある方もいると思います。丸みを帯びた独特な形状は温かみがあり、観ていると心が和むムーアの作品は私も好きです。
それぞれ思い入れのある作品を所蔵されているのだと思いますが、作品の魅力と同じくらい気になるのが建物外観ですね。エンボス加工が施されたような外壁や銅板のような色合いが目を引きます。
彫刻を展示する美術館ということで、何か特別な工夫がされているのでしょうか?
齋藤さん
建物デザインは、気鋭の建築家・阿部仁史(あべひとし)氏によるものです。内部は多面体で構成された白亜の展示空間を贅沢に使った展示となっています。
▲エミール・アントワーヌ・ブールデル作「マドレーヌ・シャルノ」1917年頃
▲多面体の展示空間に彫刻品が置かれることで、空間全体が一つのアート作品となって映ります
編集部
内部空間にも外壁と同じデザインが施されているのですね。構造そのものがアート作品のようで、多面体で囲われたスペースが異質な空間を生み出しています。
建物自体は10m×12m×10mという大きさで、小ぶりな美術館といってよいと思いますが、外見からは想像できないような広がりが感じられて驚きです。
館長は、文化的な施設がなかったこの土地にコレクションを役立てたいとの思いで、この美術館を建てられたとうかがいました。建物をデザインされた阿部氏は宮城スタジアムなどを手掛けられた建築家で、館長とご縁があったそうですね。
大切な収蔵品を地域の方と共有したいという館長の思いが、大変意義のある空間の誕生につながったのだと感じられました。
高低差を活かした展示空間の美しさを体感
編集部
菅野美術館の館内では、きっと言葉では表現しきれない、さまざまな感覚を得られるのではないかと思います。彫刻鑑賞が初めての方は、どのように見たらよいのでしょうか?
特徴のある菅野美術館での鑑賞の仕方について、何かアドバイスをいただけますか?
齋藤さん
当館は露出展示をしており、ロダンを始め教科書で見るような彫刻を間近で鑑賞できるので、興味を持って観てもらえると思います。
館内は高低差があるので、吹き抜けや階段など、通常は見ることのできない角度から彫刻を鑑賞していただくことができますよ。
編集部
彫刻作品は絵画などの平面作品と違って、360度、ぐるりと見られる点が特徴でもありますね。
階段から作品を見下ろすような角度で見ると、また違った印象を受けるのでしょうね。この内部空間は外からは想像ができないので、かなりインパクトがありそうです。
デートで訪れたときに「知識がないと観てもわからないのでは?」と心配するカップルもいると思いますが、菅野美術館では何も情報がなくても自由な見方ができそうだなと思いました。普段、美術鑑賞の機会がない2人だからこそ、思いがけない体験ができるかもしれませんね。
「展示を見た方にこんなことを感じてほしい」というような思いはありますか?
齋藤さん
彫刻そのものの迫力や美しさはもちろんですが、彫刻を展示することを前提に設計された展示空間と彫刻が織りなす美を体感していただければと思います。
また彫刻は、町なかや学校、名所旧跡などで実は日常的に目にしていて、身近な芸術でもあります。当館での鑑賞後、今まで通り過ぎていた彫刻にもふと足を止めていただけたらと思います。
▲シャルル・デスピオ作「アリス・ドラン(アンドレ・ドラン夫人」1923年。ロダンの作品との配置も面白い
▲正面から見た「マドレーヌ・シャルノ」。バックの壁面も角度をなして独特な空間が広がっています
▲少し違う角度から見た「マドレーヌ・シャルノ」。壁の傾斜もあり、また違った空間に見えます
編集部
彫刻と周りの空間を1つの作品ととらえて見るというのは、立体アートならではの鑑賞の仕方だと思いますが、この特別な空間では作品の魅力が最大限引き出されていると感じました。さまざまな角度からながめて、いろいろな感じ方ができると思います。
齋藤さんがおっしゃるように、彫刻は確かに身近なところで目にする機会が多いものです。こちらにも、女性像の作品が多いことで知られるエミリオ・グレコの所蔵作品がありますよね。
このグレコの「夏の思い出」という彫刻作品が、県内の仙台市に設置されていると知ったのですが、こうして街中で見かける作品は実に多いと思います。「彫刻のあるまちづくり」の一環として置かれたそうですが、街並みにすっかり溶け込んでいると、普段は目に留まらないかもしれません。
そういった作品に興味を持って見始めると、思いがけず身近に多くの作品があることにびっくりするのではないでしょうか。
いつも何気なく目にしているモニュメントも、どんなアーティストが手掛けたものなのか、どんなテーマがあるのか、といったことに着目して見てみると、あらためて感じることもあると思います。
菅野美術館を訪れたカップルにそうした気づきがあり、デートの中でアートを感じる機会が増えたら素敵ですね。
多彩な企画展:岡本太郎展など幅広いジャンルの展示
編集部
過去には、どのような企画展を開催されたのか、教えていただけますか?
齋藤さん
これまで国内外の彫刻家の展示を始め、阿部仁史氏によるインスタレーション、野老朝雄(ところあさお)氏によるアート・デザインの展示、塩竈市のフォトフェスティバルと連動した平間至氏の写真展など、様々なジャンルの展示を行ってきました。
なかでも「岡本太郎展」は反響も大きく多くの方にご来館いただきました。社会情勢によって最近は企画展の開催を自粛し、所蔵作品展のみの開催でしたが、今後は状況を見つつイベントなどから徐々に再開していきたいと思っています。
編集部
インスタレーションというのは、現代アートの表現方法のひとつなのですね。展示空間全体を一つの作品とし、見ている観客もその中に取り込まれたような感覚で空間を体験できる芸術だということで、まさに菅野美術館にぴったりな表現だと思います。
「岡本太郎展」では、代表作「太陽の塔」のレプリカも展示され大好評だったとうかがいました。自由な発想の作品たちが、この不思議な空間にどのように設置されたのかとても興味深いです。さぞかしインパクトがあったことでしょう。
平間至氏は塩竈市出身の写真家ですね。過去に行われた写真展は、舞踏家の田中泯さんとのコラボだと知り、躍動的な写真が立体的な空間に置かれた様子を想像してしまいました。
このような印象的な空間を活かして、イベントやワークショップなども行われているようですが、どのような企画があるのですか?
齋藤さん
不定期ですが、館内に設置しているピアノの演奏会や、講演会、ギャラリートークなども開催しております。開催情報はホームページやTwitterなどでご案内しております。
▲1階展示室のピアノ。館長の長男でピアニストの菅野潤さんが、この空間でコンサートを行うことも
編集部
この空間で音を奏でたら、どのような響きになるのでしょうか。音楽好きなカップルであれば、演奏会も要チェックですね。
講演会も、目的に合わせた演出がなされると想像すると、ワクワクします!本当にさまざまな可能性を秘めた空間なのですね。
自然光が彩る空間で彫刻と向き合う特別な時間
編集部
ここまでお話を聞いただけでも十分、菅野美術館に魅了されてきましたが、あらためて、齋藤さんが思う菅野美術館の魅力について教えてください。
齋藤さん
彫刻を専門とした美術館は、比較的珍しいかと思います。また、彫刻の展示を前提に設計された建築なので、通常の美術館では難しい、自然光がふんだんに差し込むつくりになっています。
▲白亜とブロンズのモノトーンの空間に差し込む光が印象的です。他の美術館ではなかなか見られない光景
時間帯や天候によって彫刻の表情も変わりますし、空間の雰囲気も変わりますので、ぜひ2度3度と足を運んでいただきたいです。
小規模ではありますが、日常を忘れ静謐な空間で一点一点の彫刻と向き合う贅沢な時間をお過ごしいただけることも、魅力のひとつかと思います。
また、イベントとしてのギャラリートーク以外でも、ご来館の際にお声がけいただければ、業務に支障のない範囲でとはなりますが、随時解説も行います。気軽にお声がけください。
そういった、小規模美術館ならではのフランクな対応も、お客様から喜んでいただけることのひとつだと思います。
編集部
光の差し込み方によって彫刻がどんどん表情を変えていくのは面白そうですね。これは時間帯を変えて何度も訪れないと確かめられません。ぜひ解説付きで見て回れたらいいなと思います。
来館する時間帯によっては、観客はふたりきりという状態になることもありそうですね。
こうした特別な空間でアートと向き合う贅沢な時間というのは、日常ではなかなか得られないものです。いろいろな角度から作品を鑑賞して感想を言いあったり、館内に差し込む光と影を感じながら想像力を思いきり膨らませて、カップルならではの世界を過ごすのも素敵だなと思いました。
齋藤さんにとっての一押しコレクションはありますか?
齋藤さん
所蔵作品については1点、1点思い入れもあり、それぞれの良さがあるため、特に1つに絞るのは難しいです。しかし学芸員としては、「この唯一無二の展示空間での展示」というシチュエーションを、特に好きなものとして挙げたいと思います。
いわゆるホワイトキューブではないので難しさもありますが、多面体の白亜の空間は彫刻がより美しく映えるので大変やりがいを感じています。
▲館内展示室の階段の様子。エンボスデザインの壁づたいに階段を上がると、不思議な空間が待っています
▲トリックアートのような館内は、どんな展示空間に迷い込むのかとドキドキします
編集部
公式サイトの館長のあいさつの中にも「美しく緊張感のある空間」という印象的なお言葉があったのですが、この白亜の空間には、美しさだけではなく、なんとなく踏み込んではいけないというか、何かいい意味で近寄りがたい結界のような雰囲気を感じます。
この空間に身を置いたら、芸術作品に閉じ込められるような錯覚に陥りそうでドキドキしてきましたし、実際にどのような体験ができるのか、この空間でしか得られない感覚を確かめてみたくなりました。
自分には芸術的なセンスがないと思っている方でも、自分の中から何か引き出されるものがあるかもしれませんね。
菅野美術館の象徴、三角窓での記念撮影スポット
編集部
大変印象的な館内なので、思い出にと写真に残したいと思う方は多いと思うのですが、館内では写真撮影は可能でしょうか?
齋藤さん
大変申し訳ありませんが、展示室内は撮影禁止です。
ただ、エントランスの三角窓は撮影が可能です。当館の象徴的な窓でもありますので、ぜひその前で撮影してみてください。
▲館内に入ると、近未来的にも見える空間が出迎えてくれます
▲撮影可能な三角窓からは、塩竈の街並みが広がります
編集部
三角窓からは、外の街を見下ろすような感じで眺められるのですね。
おしゃれな窓ですが、館内の独特な空間と窓から見える日常の景色は、同じ世界には見えないような、何か隔たりを感じますね。お話を聞いて想像をめぐらせるうちに、不思議なアート空間の世界にどっぷり浸ってしまったようです。
入館したときと出るときでは、この窓からの景色が違ったものに見えるかもしれませんね。そんな体験をしたカップルがどんな思いで撮影することになるのか、これはぜひ行きと帰り、2回撮影してみるのも面白いと思いました。
アーティスト監修のオリジナルグッズをお土産に
編集部
館内にショップやカフェはありますか?
齋藤さん
カフェなど飲食できる場所はありません。
ショップについては別途設置はしていないのですが、彫刻家による彫刻と同じ工程を経て作られた、オリジナルアクセサリーやポストカードなどのグッズを受付にて販売しています。
アーティスト・野老朝雄氏のグッズも取り扱っており、なかでも「PPP TOKOLO PATTERN MAGNET」は人気商品です。
▲野老氏が制作を手掛け続けている “野老紋”は、現代の“唐草紋様”として人気があります
編集部
野老さんというと、2020年東京オリンピック・パラリンピックのロゴマークをデザインされたアーティストですね。「PPP TOKOLO PATTERN MAGNET」は、マグネットのパーツの組み合わせによって、いろいろなパターンのデザインが出来上がる作品なのだとか。
大変斬新なアイデア商品で、興味をひかれる方も多いと思います。カップルで訪れた記念におみやげに買って、2人で「トコロパターン」を楽しむと、芸術センスが磨かれるかもしれませんね。
オリジナルアクセサリーにも素敵なデザインのものが見つかりそうです。カップルで互いにプレゼントするのも良いなと思いました。
来館者の声:菅野美術館の魅力と感想
編集部
訪れた方は、どのような感想を持たれているようですか?
齋藤さん
- 美術館というと絵画のイメージが強かったけれど、彫刻を改めて鑑賞してみたら面白かった
- こんな住宅街にこんな素敵な場所があるなんてびっくりした
このような声を頂きます。
編集部
彫刻を鑑賞する美術館が、意外な場所にあるというのがインパクトをもたらしている印象ですね。
住宅街のなかにアート鑑賞できる場があることで、芸術がより身近なものに感じられるのだとしたら、大きな意義があると思います。
意外な内部空間に満足の声も
編集部では、ほかにも来館者のクチコミをたくさん見つけましたのでご紹介します。
- 意外な広がりを見せる内部空間に満足
- 美術館からの眺めがよくて素敵
- 面白い構造が印象的、苦労して行った甲斐があった
独特な建物外観や、館内で体験した不思議な空間が心に残ったという方が多いようですね。トイレの中にもアートな雰囲気が感じられるという感想もありました。
ぜひ、足を運んで自分の五感で確かめてみたくなりました。
菅野美術館を訪れるカップルへのメッセージ
編集部
デートで来館するカップルへメッセージをお願いします。
齋藤さん
住宅街の中にある隠れ家的な美術館で日常とは少し違う時間をお楽しみいただければと思います。
「アリス・ドラン(アンドレ・ドラン夫人)」は大変めずらしい、目を閉じた肖像彫刻です。「もしまぶたが開いたら、どんな目をしているのか?」など、自由に想像力をはたらかせて鑑賞してみてください。
▲「アリス・ドラン(アンドレ・ドラン夫人)」は、デスピオが隣人をモデルにしたという。ドランはフランスの画家
またブロンズ彫刻は基本的にモノトーンですので、この人物の髪は何色だろう?この猫の毛の色は?と想像してみても楽しいと思います。現在は館内での会話は控えめでお願いしていますが、帰り道、そんな話題でお2人の会話が弾んだなら嬉しい限りです。
編集部
なるほど。目の前にある像をもとに、色や形を自由に想像してみるという鑑賞の仕方もあるのですね。そうした見方のヒントを知っているだけでも、美術館での過ごし方が違ってきます。
想像力豊かなカップルであれば、鑑賞後にいろいろな話題が膨らみ、2人だけのストーリーができるかもしれませんね。これまでにない思い出作りができるのではないかと感じられました。
きょうは菅野美術館の不思議な空間や作品の見どころについて、素敵なお話を聞かせていただきありがとうございました。
菅野美術館:アクセス・営業時間・料金などの基本情報
住所 | 〒985-0042 宮城県塩竈市玉川3-4-15 |
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アクセス | JR「塩釜駅」から徒歩10分、タクシー3分 |
営業時間 | 10:00~17:00(16:30まで入館受付) |
休館日 | 月曜日・火曜日 (ただし祝日の場合は開館し翌日休館) 年末年始 展示替えのための臨時休館 |
駐車場 | あり(3台) ※公共交通機関の利用推奨 ※住宅地内のため、車2台がすれ違うことが難しい狭い道であることを留意 |
料金 | 【企画展期間】 大人:500円 大学生・高校生:300円 中学生以下:無料 【常設展期間】 大人:300円 大学生・高校生:200円 中学生以下:無料 ※年数回の企画展と、所蔵品による常設展を交互に開催 |
開いている時間帯 | 平日 |
平均的な滞在時間 | 10~30分程度 |
公式サイト | http://www.kanno-museum.jp/ |
※最新の情報はホームページ等でご確認をお願いいたします。
※記事中の金額はすべて税込表示です。
菅野美術館周辺のおすすめデートスポット
塩竈には菅野美術館の他にも杉村惇美術館や長井勝一漫画美術館などアートスポットがあります。「しおがマルっとミュージアムMAP」というスタンプラリーも行っているので、ミュージアム巡りもオススメですよ。
また塩竈はお寿司の激戦区として知られ、海の幸を食べるところには困りません。スイーツの名店や酒蔵、全国的に有名なフレンチ、本格的なイタリアンなどもあります。
塩竈はコンパクトな範囲に魅力が集中している街なので、美術鑑賞後の雰囲気に浸りながら、カップルのんびり歩いて見て回るのもいいですね。
おすすめのデートスポット
大正時代にタイムスリップ:海商の館 旧亀井邸
旧亀井邸は東北を代表する商社の社長・亀井文平の邸宅で、大正13年に建てられた古い館です。和風と西洋建築を取り入れた建物で、その技術は再現が難しいとされるほど歴史的価値が高く、必見のスポットと言えるでしょう。
参考サイト:松島観光ナビ(海商の館 旧亀井邸)
地酒と酒器のお土産に:浦霞酒ギャラリー
浦霞酒ギャラリーは、浦霞醸造元の酒蔵「佐浦」に併殺された酒ギャラリーです。日本酒文化の発信をテーマに掲げ、浦霞の製品や酒器などを展示・販売しています。
蔵ガイドやきき酒カウンターがあり、オリジナルグッズも人気です。日本酒好きな方は、地元のお酒を試飲してお土産に買って帰るのもいいですね。
※蔵ガイドときき酒カウンターをご利用の際は、ホームページなどで利用状況をご確認ください。
公式サイト:浦霞酒ギャラリー
塩竈市内のアートスポット:美術館めぐり
新鮮な塩釜産ネタを堪能:廻鮮寿司塩釜港
こちらはお寿司の激戦区と言われる塩竈で人気の回転すし店です。菅野美術館からは徒歩10分ほどの距離にあります。
日本有数のマグロの水揚げ港でもある塩釜のメバチマグロなど、旬のネタが評判のお店です。ランチメニューのレディースセットは、海鮮サラダ、海鮮茶わん蒸し、お味噌汁、デザートが付いて大満足と女性にも人気です。
公式SNS:塩釜港Instagram
塩釜湾の絶景と本格イタリアン:ブレアマリーナ
ブレアマリーナは、「マリンゲート塩釜」2階にあるイタリアンレストランです。海の幸を使った本格イタリアンを、ベイエリアの風景を楽しみながらいただくことができます。
・魚または肉料理から選べるブレアランチ:1,518円
・ピッツァランチ:1,298円 など
公式サイト:ブレアマリーナ
※記載されている金額は2022年3月時点での価格です。
まとめ:芸術と美食を楽しむ塩竈カップルデート
今回ご紹介した菅野美術館は、現代美術の表現法で見せる空間アートの魅力が満載でしたね。
独特な建物の内部に広がる空間は、展示品とコラボすることで作用しあい、一つの大きな立体作品を作りあげていました。館内に差し込む光も芸術作品の一部となり、印象的でしたね。
普段彫刻に馴染みのないカップルでも、菅野美術館を訪れることで、芸術作品への見方を広げるきっかけになると感じられました。美味しい魚介類が楽しめる塩竈の街も堪能できますよ。
いつもよりハイレベルなアート鑑賞をしてみたいカップルは、美味しいものとタイアップしたデートプランで素敵なひと時を過ごしてみてくださいね。