【山形県朝日町でデート】絶景棚田から花手水まで!カップルで巡る5つの名所
この記事では、山形県朝日町観光協会の齋藤さんにお聞きした情報を元に作成した、朝日町の撮影スポットをめぐる“映え”デートプランを紹介します。
県のかたちが人の横顔によく似ている山形県のほぼ中央に位置する朝日町は、例えるなら頬にできる"えくぼ"の辺りにある町です。朝日連峰と白鷹山地に囲まれた東北のアルプス・朝日町ならではの珍しい風景に出会うことができます。
世界でも類をみない「空気」を祀った神社や、扇状に広がる美しい棚田、1300年もの長い間、信仰の対象となっているミステリースポット、美しい手水舎がある神社の他、町自慢のワイナリーや湯船にりんごが浮かぶ温泉など立ち寄りスポットもありますよ。
そんな魅力あふれる朝日町の見どころを、1日で効率よくめぐるプランを考えました。ドライブデートを楽しみたいカップルはぜひ、参考にしてくださいね。
朝日町デートスポット巡りのおすすめルート
山形県の中央部にある山間の町・朝日町は、雄大な朝日連峰を遠くに望み、町の中心部を流れる最上川や日本の棚田百選にも選ばれた「椹平の棚田(くぬぎだいらのたなだ)」、国指定名勝「大沼の浮島」など、美しい風景がいくつもある自然豊かな町です。
町内の広い範囲に見所が点在する朝日町を効率良く回るには、車での移動がおすすめです。マイカーが利用できない場合はレンタカーを利用しましょう。
山形空港、JR山形駅のほか、近隣の寒河江市(さがえし)で借りることができます。車窓を流れるのどかな風景を満喫しながら、思い出に残るドライブデートを体感しましょう。
ドライブに欠かせない観光マップは「道の駅あさひまち・りんごの森」で入手できます。館内にある観光案内所で各スポットのパンフレットを手に、いざ、出発です!
公式サイト:道の駅あさひまち「りんごの森」
おすすめ“映え”スポット1「空気神社」
▲環境モニュメント「空気神社」は、鏡に見立てたステンレス板に四季折々の風景を映し込むこで空気を表現している
道の駅あさひまち・りんごの森から車で30分ほど走ると、空気を御神体とする神社「空気神社」があります。神社で祀られる御神体はさまざまありますが、空気を祀っているのは世界で空気神社だけです。
空気神社は、美しい地球を守り、次の時代へ引き継いでほしいとの願いを込め、1992年に環境モニュメントとして建立されました。
ブナ林の中には、鏡に見立てた5メートル四方のステンレス板があり、四季折々の風景を映し込むことよって空気を表現しています。モニュメントの地下、深さ3メートルの位置に納めらている本殿では、1年を表す12個の素焼きの瓶にきれいな空気を入れ、祀っています。
▲冬期間は閉鎖になるため、新緑や紅葉の季節がおすすめ
参道には、宇宙を創る5元素といわれる「木・火・土・金・水」のモニュメントがあります。空気神社の参道は整備されていますが、スニーカーなど歩きやすい靴での参拝がおすすめです。
▲境内に続く「空気神社」の参道
齋藤さんからのおすすめポイント
空気神社の本殿には鳥居やお社はなく、ステンレス鏡板があるのみです。こちらの鏡面を使った面白い構図の"映え写真"にぜひ、チャレンジしてみてくださいね。
幻想的なリフレクション撮影で思い出の1枚を
▲ステンレス製の鏡に映し出される四季折々の風景をリフレクション撮影するのがおすすめ!(引用:インスタグラム)
インスタグラムには美しい風景をリフレクション撮影した画像が多く投稿されていました。神社の概念を変える空気神社はアートスポットとしても人気です。初夏の新緑、秋の紅葉がなど四季折々の表情を写真に収めてくださいね。
空気神社の基本情報とアクセス
住所 | 〒990-1574 山形県西村山郡朝日町白倉745-1 |
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電話番号 | 0237-67-2134(朝日町観光協会) |
アクセス | 左沢駅より車で約40分 |
公式サイト | https://asahimachi-kanko.jp/detail/?no=9466(朝日町観光協会) |
※冬期間は閉鎖
おすすめ“映え”スポット2「大沼の浮島」
空気神社から朝日町内を経由し、次に目指すのは山形県内最古の歴史を持つ浮島稲荷神社にある「大沼の浮島」です。
大沼の浮島は681年に山岳修験者によって発見され、大正14年に国の名勝地に指定されました。沼の周囲には散策道があり、ブナやミズナラなど、多様な植物群を目にすることができます。
浮島に浮かぶ大小30あまりの浮島には、風の向きや水の流れの影響を受けずに動くという、不思議な現象が起こります。1300年以上も信仰の対象になっている大沼の浮島ですが、なぜ、浮島が動くのかはいまだにわかっていません。なんともミステリーですよね。
▲沼の周りは豊かな植生の森林に囲まれ、大沼のシンボルとも言える「出島」が静かに佇んでいる
浮島稲荷神社は古来より家内安全・病気平癒・開運・武運長久の守護神であり、戦前は県社として盛大に祭礼が催されていました。現在は、海上安全・交通安全・学業成就を願う人が訪れています。
▲山形県内最古の歴史を持つとされる「浮島稲荷神社」
齋藤さんからのおすすめポイント
「大沼の浮島」にはいくつか撮影スポットがありますが、桟橋で撮影されている方をよく見かけます。また、参道を下ってすぐの「鵲橋(かささぎばし)」をカップルで渡れば、固く縁が結ばれると云われていおり、縁結びスポットとしてもおすすめです。
大沼のシンボル「出島」を美しく撮影しよう
▲空や周辺の木々が沼に移り込んだ、リフレクション写真が人気(引用:インスタグラム)
インスタグラムには浮島のシンボル的存在の「出島」と周辺の美しい自然が水面に映る構図が多くアップされていました。季節によって表情を変えるリフレクションも素敵ですね。
大沼の浮島・浮嶋稲荷神社の基本情報とアクセス
住所 | 〒990-1305 山形県西村山郡朝日町大沼字大比良984 |
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電話番号 | 0237-67-2134(朝日町観光協会) |
アクセス | ・JR左沢駅から車で約25分 ・寒河江ICから車で約30分 |
公式サイト | https://asahimachi-kanko.jp/detail/?no=9467(朝日町観光協会) |
*冬期間は閉鎖
おすすめ“映え”スポット3「椹平の棚田」
続いて向かうのは、日本の棚田百選に選定されている「椹平の棚田(くぬぎだいらのたなだ)」です。緩やかな斜面に扇状に広がった地形が特徴的で、SNS等では「神が落とした扇の田」と言われることもあります。
扇の中に整然と並ぶ長方形の田んぼは、春には水田が空を映す水鏡となり、緑が萌える夏を迎えた後、稲穂が黄金色に色づく収穫の秋を迎えます。
刈り取った稲を杭に掛けて自然乾燥をさせる昔ながらの「くいのこ(杭掛け)」が規則正しく並ぶ風景は、残したい日本の原風景としても大切に守られています。
▲季節ごと表情を変える椹平の棚田は、“映え”スポットとして大人気
椹平の棚田を一望できるのが、高台から棚田を眺めることができる「一本松公園の展望台」と、扇状棚田の一番上にある「第二展望台」です。条件が良ければ最上川から発生する霧に包まれた幻想的な風景を撮影することができます。
また、初夏には「ヒメサユリ」の花が咲き、冬は一面の銀世界を見ることができます。1年を通して“映え”写真が撮れるのも、椹平の棚田の魅力です。
齋藤さんからのおすすめポイント
ロケーションで特におすすめのは、晴れた日の夕方、夕日に染まった空と棚田の組み合わせです。棚田の北側にある「一本松公園」から見下ろすように撮影してみてくださいね。休憩所がある駐車場からは遊歩道を登ることになりますが、登り切った先にはあずまやもあり、のんびりと撮影することができますよ。
扇状に広がる棚田の絶景を高台から撮影
▲展望台に登り、椹平の棚田のスケール感が伝わる写真を撮影しよう!(引用:インスタグラム)
扇状に広がる椹平の棚田は、全体を撮影することでそのスケールの大きさがわかります。“映え”写真を狙うなら、高台にある展望台からの撮影がおすすめです。インスタグラムに投稿された画像を参考に、ベストなロケーションを見つけてくださいね。
椹平の棚田の基本情報とアクセス
住所 | 〒990-1551 山形県西村山郡朝日町三中乙265 |
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電話番号 | 0237-67-2114(朝日町農林振興課) |
アクセス | 寒河江ICより車で25分 |
公式サイト | https://www.town.asahi.yamagata.jp/portal/soshikinogoannai/norinshinkoka/kanko_midokoro/index.html(朝日町公式サイト) |
※降雪時は車両通行不可
おすすめ“映え”スポット4「豊龍神社」
▲季節を彩った期間限定の御朱印も人気
椹平の棚田から約4kmの場所にある「豊龍神社(ほうりゅうじんじゃ)」は、竜宮城の姫神・豊玉姫命を祭神とする神社です。歴史は古く、844年に龍の神霊を鎮め祀った寺が豊龍神社のはじまりとされています。
五穀豊穣・安産・子授け・子孫繁栄・縁結び・恋愛成就・海上安全などの神様として親しまれています。
その豊龍神社が“映え”スポットとして知られるようになったのは、手水舎(ちょうずや)がきっかけです。神社を参拝する際、手や口を清める手水舎に花が浮かベたところ、"映える"と人気に火がつき、SNSに画像が投稿されるようになりました。
豊龍神社では手水舎を「花手水(はなちょうず)」と呼び、四季折々の花で参拝者を迎えています。冬期間は花手水がお休みになるので、豊龍神社の公式インスグラムで開催時期をチェックしてから予定を立ててくださいね。
豊龍神社公式インスタグラム:houryujinja
▲「豊龍神社」の社殿
齋藤さんからのおすすめポイント
参拝に訪れている方は季節ごとに変わる手水舎の飾りつけを楽しみにされている方も多く、たくさんの写真がSNSに投稿されています。また、期間限定の御朱印と手水を組み合わせた写真も素敵ですよ。
インスタ映えする華やかな「花手水」を撮影
▲花のほか、ビー玉や水引などが浮かぶこともある「豊龍神社」の花手水(引用:インスタグラム)
訪れる時期によって浮かぶ花が異なる豊龍神社の花手水は、見ているだけで華やか気分になりますね。参拝の際はぜひ、期間限定の御朱印も受けましょう。デートの良い思い出になりますよ。
豊龍神社周辺のおすすめ立ち寄りスポット
続いて、豊龍神社周辺の、おすすめ立ち寄りスポットを紹介します。
珍しいダチョウと触れ合える「オーストリッチ展示圃」
町の新しい産業創出のため、1998年に南アフリカから9羽のダチョウを輸入した朝日町には、飼育されたダチョウに会うことができる「オーストリッチ展示圃」があります。広い敷地でのびのびと暮らすダチョウと一緒に、記念撮影にトライしてみましょう!
山形県公式観光サイト:オーストリッチ展示圃
豊龍神社やオーストリッチ展示圃周辺には、昔ながらの定食屋さんから町中華のお店、スペイン料理屋さんなどがあります。街歩きをしながらお店探しをするのもおすすめです。
カップルで入浴!りんごが浮かぶ「りんご温泉」
朝日町の特産品・りんごの名前がついた「りんご温泉」は、豊龍神社から車で約6分ほどの高台にある日帰り温泉施設です。強アルカリ泉質は、肌がつるつるになる美肌の湯として人気があります。
りんごが浮かんだ露天風呂からは山並みを一望することができ、地元産直の農産物が買える直売コーナーもあります。
公式サイト:りんご温泉
豊龍神社の基本情報とアクセス
住所 | 〒990-1442 山形県西村山郡朝日町宮宿1203-1 |
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電話番号 | 0237-67-2236 |
参拝時間 | 9:00~16:00 |
アクセス | バス停「本町」から徒歩3分 |
公式サイト | https://www.houryujinja.org/ |
※冬期間は「花手水」を休止しています
おすすめ“映え”スポット5「朝日町ワイン城」
「朝日町ワイン城」は山形の風土に根ざしたワインを作っている観光ワイナリーです。ワイナリーの前に広がる約1ヘクタールのブドウ畑や芝生、敷地内に咲く季節の花が出迎えてくれます。
今回は車で回るデートプランなのでドライバーは試飲はできませんが、ワイナリー内にはショップもあるので、お土産用や自宅で味わうためのワインを購入することができます。
瓶詰め工程などの工場見学、オリジナルのワインラベルの作成など、ワインを飲まなくても楽しめる体験メニューがあるのも魅力です。レンガ調のおしゃれな外観をバッグに、2ショット写真を撮るのもおすすめですよ。
また、試飲を楽しみたい方は、貸切タクシーで朝日ワイン城を含む近隣のワイナリーを回るツアーがあります。いろいろなワイナリーのワインを楽しみたい方は利用してみてはいかがでしょう。
予約サイト:貸切観光タクシー「朝日町ワイン&月山トラヤワイナリーを巡る旅」
齋藤さんからのおすすめポイント
ブドウ畑や草花に囲まれた可愛らしいワイナリーは、ヨーロッパのお城のような外観です。広い敷地を生かし、寄ったり引いたりしながらとっておきの映え写真にチャレンジしてくださいね。
お城と花を背景にロマンチックな写真撮影
▲ヨーロッパのワイナリーのような雰囲気を体感できる「朝日町ワイン城」。季節の草花と共にベストショットにトライしてみよう(引用:インスタグラム)
広大な敷地内には、色とりどりの花が咲き、自然を感じながら散策ができます。インスタグラムにはたわわに実ったブドウをバッグに、購入したワインの画像もアップされている方もいました。ヨーロッパのお城のような外観を構図に入れながら、デートの思い出になるベストショットを撮ってくださいね。
朝日町ワイン城の基本情報とアクセス
住所 | 〒990-1304 山形県西村山郡朝日町大字大谷字高野1080 |
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電話番号 | 0237-68-2611 |
営業時間 | 4月~10月:9:00~17:00 11月~3月:9:00~16:00 |
定休日 | 年末年始 |
アクセス | 寒河江ICから車で約20分 ※アルコールを飲む方はタクシーを利用してください |
公式サイト | ・https://asahimachi-kanko.jp/detail/?no=9463 ・https://asahimachi-wine.jp/ |
取材協力:朝日町観光協会(https://asahimachi-kanko.jp/)