サケのふるさと千歳水族館で100種の生き物と出会う!北海道の自然デート
「今年の春は水族館デートを楽しもう♪」第2弾でご紹介するのは、北海道千歳市にある「サケのふるさと千歳水族館」です。
サケのふるさと千歳水族館は、サケをはじめとする淡水魚を中心に、多種多様な魚や水鳥が観察できる水族館です。エサやり体験や季節ごとの各種イベントも豊富に用意されています。
特に注目すべきは、千歳川がそのまま展示物の一部となっている「水中観察窓」です。実際の川と野生の魚をリアルタイムで観察できる貴重な展示として、多くの来館者から高い人気を集めています。
水族館が好きな方はもちろん、自然の生態系に興味がある方にもおすすめの施設です。ぜひ足を運んでみてください!
※記事中の金額はすべて税込表示です
サケのふるさと千歳水族館:本物の千歳川で生態系を間近に観察
サケのふるさと千歳水族館は、サケの仲間を中心に約100種の生き物たちと出会える水族館です。サケ以外にも、珍しいカメレオンやカエルなどの爬虫類、水鳥のカイツブリなども展示されています。「水中観察ゾーン」では千歳川の一部が再現されており、川に生息する生き物たちの自然な姿を間近で観察することができます。
体験ゾーンでは、水族館の人気アトラクションであるドクターフィッシュや、ナマズ・ニシキゴイへのエサやりが楽しめます。また、チョウザメの赤ちゃんやウグイが泳ぐタッチングプールもあり、生き物たちとの触れ合いを体験できます。季節に応じて、ゴールデンウィークや夏休みには特別な企画展示が行われ、3月から5月にかけては「サケ稚魚の放流体験」などのイベントも開催されています。
今回は、サケのふるさと千歳水族館の館長である菊池基弘さんに、水族館の見どころやカップルにおすすめのイベントについてお話を伺いました。
世界の淡水生物100種との出会い:多彩な展示の魅力
インタビュアー
どんな生き物がいますか?
菊池さん
館名から「サケしかいないのでは?」と思われる方もいらっしゃいますが、実際はそうではありません。
サケの仲間を中心に、世界各地の淡水の水辺に住む生き物たちがおよそ100種類、7千匹ほど展示しています。
カメなどの爬虫類や、カエルやサンショウウオなどの両生類はもちろん、小型の水鳥やカメレオンなども展示しています。実はサケとは関係ない生き物の方が、種類としては多いくらいです。
インタビュアー
7千匹もの水辺の生き物が観察できる水族館なんですね!サーモンゾーンや支笏湖ゾーンなど、エリア分けされていて多様な生き物を観察できるのが特徴的です。
日本唯一!千歳川の生態をリアルタイムで観察できる水中観察窓
インタビュアー
サケのふるさと千歳水族館ならではのメリットを教えてください。
菊池さん
一番の特徴は、水族館の横を流れる清流・千歳川の水中を、そのままご覧いただける「水中観察ゾーン」があることです。
海中展望塔や人工河川、魚道を覗ける施設は他にもありますが、自然のままの川の中を観察できる施設は、当館が1994年に日本初としてオープンして以来、日本で唯一のものです。
四季折々に様々な生き物たちの野生の営みを目の前で観察することができます。例えば:
- 春:数千万匹のサケ稚魚が桜吹雪とともに海へ下る
- 夏:赤い婚姻色のウグイたちが川底で産卵する
- 秋:北洋から戻ったサケの親が大群で川を遡る
- 冬:サケの産卵と、それを狙う渡り鳥の潜水が見られる
これらは人工的な展示では再現困難な、川の生き物たちによる壮大なイベントです。新千歳空港から車で15分ほどの千歳市街地にこのような豊かな自然が残っており、それを活かした展示ができることが当館の最大の魅力です。
ただし、自然を相手にしているため、特定の生き物の姿を必ず見られるとは限りません。この点はご了承いただければ幸いです。
サケのふるさと千歳水族館の魅力:体験型サービスと季節展示
インタビュアー
人気の生き物や魚を教えてください。
菊池さん
サケは大人気ですが、意外にも見るより食べる方が人気があります。水槽を見ながら「美味しそう」という声をよく耳にします。
見て人気のトップは、おそらく水鳥の「カイツブリ」でしょう。当館で飼育する生き物のほとんどがウロコ系またはヌルヌル系の中で、カイツブリは羽毛という「毛」が生えた唯一の生き物です。これが人気の理由の一つかもしれません。
カイツブリはウズラくらいの小さな水鳥で、水中に巧みに潜って魚などを捕まえる様子が大人気です。体に対して羽が小さめで、助走しないと飛び立つことができないため、展示水槽は囲いで覆っていません。
オープンエアでその可愛らしい姿を間近に見られるのも好評です。水面にぷかぷか浮かんでいる姿も非常に愛らしく、多くの来館者を魅了しています。
冬限定の幻想的展示:「イクラのグラスツリー」
インタビュアー
カップルにおすすめのコーナーはありますか?
菊池さん
季節限定ではありますが、12月から1月に開催される「イクラのグラスツリー」がおすすめです。イルミネーションで美しく飾られたグラスツリーの中に、生きたイクラ(サケの卵)を入れています。運が良ければ、イクラがふ化してサケの稚魚になる瞬間も見られるかもしれません。
また、2月から3月のバレンタインからホワイトデーの期間には、フォトスポットを兼ねた「スイート水槽」が設置されます。ハート型の装飾や色とりどりの魚たちが泳ぐロマンチックな雰囲気たっぷりの展示で、カップルの皆さんに人気です。このように、季節に合わせてムードを盛り上げてくれる展示やイベントを開催しています。
サケの生態を反映:四季で変わる魅力的な季節展示
インタビュアー
おすすめの楽しみ方や見どころがあれば教えてください。
菊池さん
当館はサケをテーマとした水族館でもあるので、サケに合わせて常設展示も季節毎に変化するという特徴があります。
秋は、産卵のため川に戻ってきた迫力ある大きなサケの親たちを中心に展示しています。冬になると、秋に遡上したサケから生まれた卵や、ふ化したばかりのかわいいサケの子どもたちへと展示が変わります。春には、海へ旅立つ小さくても力強いサケ稚魚の群れが水槽に展示されます。
サケの生態に合わせて季節毎に変わる展示を「前とここが違う!」と、間違い探し的に楽しむこともできます。また、来館されるたびに成長する魚たちの姿に注目していただくのも、楽しみの一つです。
インタビュアー
ちなみに珍しい生き物や魚はいますか?
菊池さん
常設の水槽では、サケの仲間の代表とも言える、幻の魚と称される「イトウ」がいます。最近はゲームの影響で知名度も上がり、人気の魚となっています。
珍しいところでは、9~10月にかけて登場するベニザケがあります。産卵期を迎えて海から川を遡上し、成熟した大人の証である「婚姻色」に身を包んだベニザケは、その鮮やかな紅色に多くの方が驚かれます。国内では北海道の一部の水族館でしか見られない貴重な姿です。
また、「中川水族館」というコーナーがあり、中川翔子さんが飼われていたカメたちが展示されています。千歳川で日本初の官営ふ化事業を始めた北海道初代水産課長「伊藤一隆」さんが、中川さんのひいひいおじいさんにあたるというご縁で実現した特別展示です。
触れ合い体験:コイやチョウザメとの直接交流
インタビュアー
ふれあいコーナーなどはありますか?
菊池さん
1階にある体験ゾーンには、コイの仲間やチョウザメの子どもと触れ合うことができるタッチプールがあります。
これらの魚は大きめですが、安全に触れ合えます。噛み付かれて怪我をすることはありませんので、安心してお楽しみください。
魚と触れ合うコツをお教えします。魚を追い回さず、手を筒状に丸めて水中にそっと沈めると、魚たちが寄ってきてくれます。彼らは手の中にエサがあるかもしれないと期待しているのです。
ただし、エサがないとわかるとすぐに離れていきます。また、多くの人が同時に手を入れると、魚たちが警戒して逃げることもあります。状況によっては寄ってこないこともありますので、ご了承ください。
より確実に魚とふれ合えるのは、ドクターフィッシュの異名を持つ「ガラ・ルファ」たちの水槽です。手を水槽に入れると、古い角質を食べようと魚たちが集まってきます。
くすぐったい感覚を楽しめますよ。カップルで一緒に体験して、どちらの手により多くの魚が集まるか競い合うのも面白いでしょう。実際に体験してみると、予想外の結果に驚くかもしれません。
平日限定の特別体験:コイやナマズへの餌やり
インタビュアー
餌やりができる生き物はいますか?
菊池さん
はい、いくつかの餌やり体験をご用意しています。まず、平日限定で大きなコイやナマズに餌をやっていただく体験があります。当館ウェブサイトからご予約いただけ、1回200円でご参加いただけます。コイは常に空腹なので、水しぶきを上げながら勢いよく餌を食べる姿は大迫力です。ただし、時には水が参加者にかかることもありますので、服装にはご注意ください。
また、売店で2千円以上お買い物をすると、餌やり体験のサービスが付いてきます。こちらは平日に限らず毎日実施しています。
さらに、毎月開催している「飼育係ちょこっと体験」では、通常は見ることのできないバックヤードの生き物にも餌やりができます。中には、ピンセットで口元まで餌を運ばないと食べてくれない繊細な生き物もいますが、そういった生き物が餌を食べてくれたときの喜びはひとしおです。
インタビュアー
餌やり体験はとてもお手頃な価格なんですね。餌が撒かれた場所に一斉にコイが寄ってくる様子は迫力がありました!
思い出を形に:館内の写真スポットとSNS投稿企画
インタビュアー
写真撮影はできますか?
菊池さん
はい、個人利用の記念写真であれば、館内では基本的に自由に撮影していただけます。ただし、他のお客様のご迷惑にならないよう、三脚やフラッシュの使用には十分ご注意ください。
また、コイのエサやり水槽では、ニシキゴイを妖怪のアマビエに見立てて写真が撮れる「アマビエチャレンジ」という面白い企画をご用意しています。この企画では、コイの模様がアマビエに似ていることを利用して、ユニークな写真を撮ることができます。
さらに、写真共有アプリをご利用の方は、「#サケふるフォト」というハッシュタグを付けて投稿していただくと、当館の公式ホームページにも掲載されます。ご来館の記念に、ぜひご活用ください。
開館当時に新婚旅行でいらしたご夫婦が、再訪の際に投稿してくださった写真を拝見し、大変うれしく思いました。お客様の思い出づくりのお手伝いができることは、私たちにとっても喜びです。
そして、千歳水族館オリジナルの背景を豊富に用意した写真撮影機も設置していますので、合わせてお楽しみいただければと思います。水族館ならではの背景で、特別な思い出の一枚を撮影できます。
要注意:17時閉館の千歳水族館の営業時間
インタビュアー
夜まで遊べますか?
菊池さん
現在は17時閉館で夜間の開館は行っていません。以前は夏場のみ開館時間を延長していましたが、現在はそれも行っていません。
ただ、北海道の冬は日が暮れるのが早いのが特徴です。16時には既に暗くなっていますので、クリスマスなどのイルミネーションを夜の雰囲気で楽しんでいただける時間はあります。
インタビュアー
16時以降、イルミネーションが楽しめるのは冬だけの特典ですね。
インタビュアー
水族館の生き物以外で楽しめるものはなにかありますか?
菊池さん
2015年7月のリニューアルで設置された支笏湖水槽はとても美しく、いつまでも見ていられると評判です。支笏湖は国立公園内にあり、10年以上連続で水質日本一に輝いたこともある湖です。その美しい水の青さは「支笏湖ブルー」と呼ばれています。
この水槽では支笏湖の青さを忠実に再現するため、実際に潜水して撮影した水中映像を水槽の背景に投映しています。これにより、本物の支笏湖の水中にいるような雰囲気を楽しむことができます。
また、水中観察ゾーンへ続く約30メートルの通路には、床面に3面のフロアマッピングが上映されています。光のリングの上に立つと、床面にさまざまな映像が映し出されます。
タイルカーペットがめくれるような映像や、通路いっぱいの大きなクジラ、ヒグマがサケを追いかける映像など、数十パターンの映像がランダムに上映されています。レアな映像もあり、多くの方が長時間楽しんでいます。
知的好奇心旺盛なカップルには、2階の「なるほど!?サーモンルーム」もおすすめです。サケに関する解説展示が充実しており、特に100種類以上のサケ料理レシピが紹介されています。レシピは3枚まで印刷してお持ち帰りいただけます。
また、最近リニューアルした千歳のアイヌ文化とサケの関わりを紹介するコーナーも人気です。新千歳空港ができた理由がサケに関係しているなど、興味深い雑学も紹介しています。これらの情報は、二人の会話のネタにもなると思います。
季節限定の体験型イベント:サケ稚魚の放流体験など
インタビュアー
ショーやイベント、催しなどの開催はありますか?
菊池さん
はい、ゴールデンウイークや夏休み期間などには、毎年テーマを変えて企画展示を実施しています。
この時期は淡水魚だけでなく、普段の展示では見られない珍しい生き物たちが登場しますので、多くの方が楽しみにしています。
また、3~5月にかけて開催している「サケ稚魚の放流体験」も人気メニューの一つです。期間中は毎日11時と14時の二回実施しており、入館された方はどなたでも、入館料のみで参加いただけます。
この体験では、コップの中の小さなサケ稚魚が、これから何千kmもの大海原への旅に出発する姿に勇気と元気をもらえることができます。放流したサケたちは3年後の秋に、この生まれ故郷の千歳川に大きくなって帰ってきます。その時にもまた来館していただくのもおすすめです。
さらに、バックヤードツアーや飼育係ちょこっと体験など、水族館の裏側を探検しながらエサやりも体験できるプログラムも人気です。参加は少数(最大3組・1組5名まで)に制限していますが、カップルの方などには気兼ねなく参加できると好評です。
秋限定の体験メニューとして、サケの人工授精体験も提供しています。実際にサケのお腹から卵をとって受精させる体験で、毎回定員いっぱいになる人気のプログラムです。
皆さまの手で新しい命を吹き込まれた卵は、そのまま水槽に展示され、稚魚が泳ぎ出すまでのおよそ4ヶ月間、ご来館のたびにその成長の様子をご覧いただくことができます。これも来館者の方々に喜ばれているポイントの一つです。
サケグッズが充実:アクアショップCHUM(チャム)
インタビュアー
グッズやお土産を購入できるショップはありますか?
菊池さん
エントランス付近に「アクアショップCHUM(チャム)」があります。サケの英語名に由来する「チャム」という名前のお店で、規模は大きくありませんが、充実した品揃えがあります。
一般的な水族館でよく見かけるイルカやペンギンのグッズも多いのですが、当館はサケを中心とした淡水の生き物の水族館です。そのため、サケや淡水魚をモチーフとした他の水族館ではあまり見かけない商品も充実しています。これらは苦労して取りそろえたものです。
店内はコンパクトですが、ご来館の記念にぜひお立ち寄りください!
インタビュアー
ちなみに施設内に食事ができるところはありますか?
菊池さん
飲食ができるカフェなどは館内にはございません。お飲み物の自動販売機は設置していますが、食事については隣接する道の駅のセンターハウスをご利用いただくか、徒歩圏内にある人気のラーメン屋さん、スープカレー屋さん、回転寿司屋さんなどをご利用ください。
カップルの思い出作り:フォトウエディング相談サービス
インタビュアー
結婚式やフォトウェディングの撮影で使用することはできますか?
菊池さん
大変申し訳ありませんが、結婚式での使用は現在のところ難しい状況です。
しかし、フォトウェディングについては、季節や時間帯によって限定されますが、対応を検討することが可能です。
ご興味がありましたら、お気軽にお問い合わせください。具体的な内容についてご相談させていただきます。
インタビュアー
フォトウェディングを検討していただけるのは素晴らしいですね。美しい水槽を背景にしたウェディングフォトは、きっと印象的な一枚になると思います。
特に生き物がお好きなカップルにとっては、思い出深いウェディングフォトになりそうです。
柔軟に対応しようとしてくださるスタッフの皆様の姿勢に感謝いたします。
千歳水族館を賢く楽しむ:お得なプランと料金ガイド
インタビュアー
入館料などの料金やその他に必要な費用を教えてください。
菊池さん
入館料は大人800円、高校生500円、小中学生300円で、就学前のお子様は無料です。館内では体験プログラムへの参加費用以外に追加の費用はかかりません。
また、駐車場は道の駅と兼用しているため、無料でご利用いただけます。
インタビュアー
充実した施設にもかかわらず、入館料が800円というのはとてもリーズナブルですね。周辺でのお食事代を含めても、2,000円程度で充実した一日を過ごせそうです。
割引情報:JAFカードやクーポンでお得に入館
インタビュアー
安く利用できる方法はありますか?
菊池さん
はい、いくつかお得な方法があります。まず、10名様以上でご来館いただくと、約2割引の団体割引料金が適用されます。また、JAFカードや、提携企業のクーポンによる割引も用意しています。
当館は道の駅内にあるため、道の駅のスタンプラリー帳をお持ちの方も割引料金でご入館いただけます。
さらに、Webチケットでは割引料金が設定されているものや、一部ポイントが利用できるものもございます。
2021年3月25日からは、スマートフォン用の専用アプリを導入予定です。このアプリを使えば、サケや他の魚たちについて、詳しい音声ガイド付きでご見学いただけます。アプリは単体でもご利用いただけますが、入館券とセットにしたお得なプランも用意しています。
音声ガイドのナレーションは、千歳市出身の声優、鈴木愛奈さんが担当しています。鈴木さんは「ラブライブ!サンシャイン!!」や「邪神ちゃんドロップキック」などの人気作品で活躍されている方です。
ぜひこれらのお得な方法をご検討ください。(※インタビュー時点の情報のため、最新情報は公式サイトをご確認ください)
リピーター必見:お得な年間パスポートの特典
インタビュアー
年間パスポートはありますか?
菊池さん
はい、年間パスポートをご用意しています。
大変お得な設定になっていて、大人の方は通常料金800円のところ1,500円で、1年間何度でもご入館いただけるのでおすすめです。
さかなクンデザインの3種類を含め、様々なデザインの年間パスポートをご用意しています。カップルで同じ柄を選んだり、それぞれ好みのデザインを楽しんでいただくのも素敵だと思います。
通常チケット発券当日であれば、不足分だけで年間パスポートへの切り替えが可能です。館内をご覧いただいた後でも切り替えられるので、気に入っていただけたらお二人で年間パスポートに変更するのもおすすめです。
さらに、この年間パスポートには特典があり、当館を含む北海道内8つの園館で相互に入館割引が受けられます。例えば、当館の年間パスポートでは旭山動物園が割引で入館できますし、その逆も可能です。次の動物園・水族館デートを計画する際にも便利です。
快適デートのコツ:千歳水族館での持ち物・服装アドバイス
インタビュアー
水族館デートにあたって、あると便利なものを教えてください。
菊池さん
特に必須のものはありませんが、車から水族館までの移動にあたり、気温や天候などに配慮した準備が必要かもしれません。例えば、駐車場の位置によっては外を少し歩くことになるので、季節や天候に応じた上着や傘があると便利です。また、館内は冷房が効いていることが多いので、薄手の上着を持参するのも良いでしょう。
インタビュアー
ちなみに避けたほうがいい服装はありますか?
菊池さん
館内はほぼ全館スロープで移動できますが、上り下りもあり意外に歩く距離がありますので、歩きやすい靴がおすすめです。ヒールの高い靴や滑りやすい靴は避けたほうが良いでしょう。ただし、バックヤードツアーなどの体験プログラムに参加されるのでなければ、おしゃれな服装でも大きな問題にはならないと思います。水族館内は湿度が高いことがあるので、蒸れにくい素材の服装も快適に過ごせるポイントです。
千歳水族館周辺のデートスポット:カップルにおすすめのコース
インタビュアー
水族館と併せて楽しめる施設はありますか?
菊池さん
一番人気は、秋になるとすぐ隣の千歳川に設置される「秋限定の絶景:千歳川のインディアン水車」です。これはサケを捕獲するための施設で、直径3mの大きな水車にハネの代わりに3つのカゴが付いています。遡上してきたサケをグルグル回りながら次々と捕獲します。
多い日には1日で1万匹を超えるサケが捕獲されることもあり、全国的にも珍しい施設です。季節になると、ほぼすべての方が当館と合わせて見学される千歳の秋の風物詩です。
また、水族館と同じ敷地内にある道の駅のセンターハウスも魅力的です。こちらもインディアン水車同様に、水族館と一体の施設となっています。
インタビュアー
水族館を訪れた人が立ち寄れる人気の観光スポットはありますか?
菊池さん
新千歳空港自体が人気の観光スポットになっています。車で15分ほど、JRでも2駅しか離れていません。また、お買い物にはアウトレットモール・レラも人気です。
ご予約が必要な場合もありますが、キリンのビール工場など、近郊には工場見学ができるスポットもあります。
北海道らしい自然を楽しむなら、少し距離はありますが、国立公園である支笏湖がおすすめです。ヒメマスというおいしいサケの仲間で有名な観光スポットです。
夏はカヌーやダイビングなど、様々なアウトドアアクティビティが楽しめます。冬には氷濤(ひょうとう)まつりという、支笏湖の水で造った美しい氷の造形を楽しむイベントもあります。
キャンプ場や温泉などの宿泊施設も充実していますので、千歳でゆったりとした時間を過ごすのにお勧めです。
先にご紹介した音声ガイドアプリには、水族館近郊の施設でお得に利用できるクーポンも付いていますので、ぜひご活用ください。
デートの締めくくりに:千歳市内のおすすめスイーツ巡り
インタビュアー
カップルにおすすめのデートプランなどあれば教えてください。
菊池さん
千歳には美味しいスイーツのお店がたくさんあります。
千歳発祥の「もりもと」さんや小樽で有名なルタオさんの「ドレモルタオ」さん、クレープが美味しい「ヴァーチュ」さん、また新千歳空港の中にも多くのスイーツショップがあります。
道の駅や周辺でランチをとったあと、ゆっくりと水族館を見学し、その後市内のスイーツを堪能するというコースがおすすめです。
さらに、支笏湖で温泉に浸かりながらゆったりと過ごし、湖の幸を味わうのも良いでしょう。
市街地でお食事を楽しんだ後、ANAクラウンプラザホテルの11階にあるバーラウンジ「アストラル」で千歳市街を一望できる素晴らしい夜景を楽しむのもおすすめです。
安心・安全な見学を:千歳水族館の徹底した安全対策
インタビュアー
トラブルや事故防止のための安全対策などはありますか?
菊池さん
館内の安全対策には万全を期しています。まず、各所に監視カメラを設置しており、常時監視体制を整えています。また、ボランティアガイドの皆さんや飼育員が、エサやりの際に館内を巡回して見守りを行っています。お客様には安心してご見学いただけます。さらに、設備の定期点検や、スタッフへの安全教育も徹底して実施しています。これらの総合的な対策により、お客様に安全で快適な環境を提供できるよう努めています。
幅広い年齢層に人気:千歳水族館の多彩な魅力
インタビュアー
どのような利用者が多いでしょうか?
菊池さん
道内はもとより、道外からも一般のツアーや学校団体でご利用いただくことが多いです。
個人の利用では家族連れの方だけでなく、最近では若い方から年配のご夫婦まで、カップルでのご利用もとても増えています。館内のちょっと落ち着いた雰囲気が受け入れられているのではないかと思います。
現在は学生さんの卒業旅行でもよく利用されており、様々な年齢層や旅行形態の皆さまそれぞれに、楽しみをご提供できているのではないかと考えています。例えば、子供向けの体験プログラムや大人向けの解説ツアーなど、幅広いニーズに対応しています。
インタビュアー
子供から大人まで誰もが楽しめる素敵な水族館だと感じました。雰囲気もロマンチックなので、デートにもぴったりですね。
来館者の感動:「本物の川」体験と予想を超える満足度
菊池さん
どんなに展示を頑張っても、最後はやっぱり「本物の川が良かった!」というお声が多いです。
自然の川の中がのぞけるというのはそれほどにインパクトがありますし、何が起きるかわからないドキドキ感がたまらないのだと思います。実際に川底の様子や魚の生態をリアルタイムで観察できるのは、とても貴重な体験です。
私も、水中観察窓はもう25年以上にわたり毎日のように見続けてきましたが、未だに飽きが来ません。季節や天候によって川の様子が変わり、魚の行動も日々異なるので、常に新しい発見があるのです。
嬉しいことに、当館は口コミの評価が高いことが多いです。ただ、「面白かった」「すごかった」という感想の前に、皆さんがよく使う表現があります。そのTOP3が「意外に」「思ったより」「期待してなかったけど」です。
サケだけの淡水の地味な水族館、外見も小さいしたかが知れているなどと思ってご入館いただくと意外や意外、それなりに良いではないか、というところのようです。低い期待値でご入館いただくことで、見学後の好感度をよりアップさせる効果があるのかもしれません。
ご入館前に「800円は高すぎる」とクレームを入れていたお客様が、見学後に「1,000円でも安いくらいだった」とお詫びも兼ねて年間パスポートに切り替えて下さったこともあります。このような感想をいただけると、私たちスタッフも大変励みになります。
インタビュアー
サケのふるさと千歳水族館の展示物は素晴らしく、それぞれ楽しませていただきましたが、水中観察窓は何時間でも見ていられそうでした。
毎回「どんなお魚に出会えるかな」と楽しみになりますし、偶然珍しいお魚に出会えたらラッキーな気分になりますね。
初めて見る人はもちろん楽しめますが、菊池さんのように毎日見ている方でも飽きがこないなんて、自然のパワーはすごいですね。
カップルの絆を深める:千歳水族館からのメッセージ
インタビュアー
最後に水族館デートを考えているカップルに向けて一言メッセージをお願いします。
菊池さん
千歳水族館はサケや淡水魚中心の水族館のように思われがちですが、実際はそれ以上の魅力があります。
一歩展示空間に足を踏み入れると、暗い室内に幻想的な照明とともに浮かび上がる美しい水槽と、そこに群れ泳ぐ魚たちに非日常空間へと誘われます。これはデートにもピッタリの雰囲気です。
ムードたっぷりの館内では、ご見学だけでなく様々な生き物とのふれ合い体験なども楽しめます。これらの体験を通して、カップルの距離感がぐっと縮まるきっかけになればと考えています。
そして、サケのように私たちの水族館に何度も足を運んでいただけたら、とても嬉しく思います。
インタビュアー
本日お伺いして、付き合いたてのカップルにも長年お付き合いしているカップルにもデートにぴったりな施設だと感じました。
"サケのようにそろって戻る"というのは、とても印象的な表現ですね。サケのふるさと千歳水族館は生き物や展示も魅力的ですが、スタッフの皆さまの温かい気配りも素晴らしいと感じました。
訪れた人は生き物だけでなく、スタッフの皆さまからも元気をもらって帰ることができそうです。これからもサケのように何度も戻ってくるカップルが増えていくことでしょう。
本日は、大変貴重なお時間をいただきありがとうございました!
サケのふるさと千歳水族館:アクセス方法と基本情報
住所 | 〒066-0028 北海道千歳市花園2丁目312 |
---|---|
電話番号 | 0123-42-3001 |
営業時間 | 9:00~17:00 |
定休日 | <年末年始休館> 2021年12月29日~2022年1月1日 <メンテナンス休館> 2022年1月11日~31日 |
公式サイト |
千歳水族館デートの後に:周辺の立ち寄りおすすめスポット
サケのふるさと千歳水族館の菊池さんに、近隣のおすすめデートスポットをお聞きしました。千歳市周辺には、水族館以外にも魅力的な場所がたくさんあるそうです。自然豊かな環境や歴史ある施設など、多彩な魅力を持つスポットをご紹介します。
秋限定の絶景:千歳川のインディアン水車
インディアン水車は、サケのふるさと千歳水族館のすぐ近くの千歳川に設置されているサケの捕獲用水車です。この水車を使ったサケの捕獲は、毎年9月から10月頃の秋の一時期のみ行われます。そのため、多くの人が一目見ようと訪れる人気スポットとなっています。大きな捕獲用水車に加え、川を遡上するために力強く泳ぐサケの姿は迫力満点で、訪れる人々に感動的な光景を提供しています。水車の回転する様子や、サケが捕獲される瞬間を間近で見ることができ、自然の営みを肌で感じられる貴重な体験となっています。
インディアン水車:https://www.welcome-to-chitose.jp/archives/tourism/9195.html
水族館デート後のランチに:道の駅サーモンパーク千歳
サケのふるさと千歳水族館から徒歩1分の場所にある「道の駅サーモンパーク千歳」は、飲食店やコンビニなどが集まった複合施設です。飲食店では、ラーメンやピザ、スープカレーなど北海道の特色ある料理を楽しめます。デザートには、地元の牧場で搾乳された新鮮な生乳を使ったソフトクリームも味わえます。水族館見学の後のランチにぴったりな場所で、家族連れやカップルでゆっくり過ごすのにおすすめです。また、お土産を購入できる売店もあり、観光客に人気のスポットとなっています。
道の駅サーモンパーク千歳:http://salmonpark.com/
千歳エリアのデートスポット:空港や温泉など多彩な選択肢
・新千歳空港:https://www.new-chitose-airport.jp/ja/
・キリンビール北海道千歳工場:https://www.kirin.co.jp/experience/factory/chitose/
・支笏湖:https://www.welcome-to-chitose.jp/attractive/shikotsu.html
・千歳アウトレットモール・レラ:https://www.outlet-rera.com/
・モリモト(千歳名物ハスカップスイーツ):https://www.haskapp.co.jp/
・ドレモルタオ(チーズケーキ専門店):https://www.letao-brand.jp/shop/doremo/
・ヴァーチュ(レストラン):https://www.virtue-chitose.com/
・ANAクラウンプラザホテル千歳 バーラウンジ「アストラル」:http://www.anacrowneplaza-chitose.jp/restaurant/astral/