東北歴史博物館で巡る宮城の歴史!カップルで楽しむ多賀城市の知的デートプラン

今回紹介するのは、宮城県多賀城市を中心に東北地方の豊かな歴史・文化を体感するデートプランです。

メインとなるスポットは、宮城県多賀城市にある「東北歴史博物館」。同館では、旧石器時代から近現代までの東北地方の歴史・文化を紐解く展示物の数々を間近に見ることができます。併せて古民家の屋外展示や、のどかな自然景観もあり、二人でゆったりとした時間を過ごせるでしょう。

また東北歴史博物館を訪れる前後には、郷土の歴史・文化の奥深さをより一層感じられるスポットを巡ります。近隣にお住まいのカップルでも、「東北にはこんな魅力があったのか!」と新たな発見に出会えるかもしれません。

知的好奇心を満たし、学びの多い時間を過ごしたい二人にとっては、ぴったりのデートプランだと言えるでしょう。ぜひ最後までご覧ください。

こんなカップルにおすすめ!
向いてる年代:18歳〜49歳
おすすめカップル:知的好奇心が旺盛なカップル、東北の歴史・文化を体感したいカップル
どんなデート?:歴史、文化、散策
筆者プロフィール
縁結び大学・竹内 彩

編集ディレクター
竹内 彩

「縁結び大学」や「マリピタ」で、取材記事の企画・編集を担当、編集歴3年。地方自治体や観光協会への取材記事を数多く手掛け、これまでに約3,000件を担当。地方自治体が取り組む最新の婚活情報や観光協会イチオシのデートスポットなどを読者へお届け。

東北歴史博物館を中心に宮城の歴史と文化を体感するデートプラン

東北歴史博物館の令和3年度春季特別展「デンマーク・デザイン」の様子
▲令和3年度春季特別展「デンマーク・デザイン」の様子

メインスポットである東北歴史博物館では、東北地方の歴史や文化をテーマにした幅広い展示を観ることができます。常設展は見応えたっぷりで、年に3~4回開催される特別展も魅力的です。

館内には、貴重な古代米を使ったランチをいただけるレストラン(予約優先)があります。また、築250年ほどの古民家を屋外展示しています。東北歴史博物館では十分な見学時間を確保しておくことをおすすめします。

今回のデートのメイン
東北歴史博物館
周辺のデートスポット
・瑞巌寺(ずいがんじ)
・特別史跡多賀城跡附寺跡(とくべつしせきたがじょうあとつけたりてらあと)
・多賀城市立図書館

東北歴史博物館を訪れる前後には、東北の歴史・文化の魅力をさらに感じられるスポットにも足を伸ばしてみてください。

多賀城市内で過ごすなら、「特別史跡多賀城跡附寺跡」がおすすめです。奈良・平安時代に陸奥国の国府が置かれていた多賀城跡は必見です。当時の様子に思いを馳せれば、二人で東北の歴史ロマンを感じられるでしょう。

東北歴史博物館から徒歩18分ほどのところにある「多賀城市立図書館」では、一休みを兼ねて、東北の歴史・文化にまつわる本を二人で読むのも素敵な時間になりそうです。

松島まで足を伸ばせるなら、国宝の「瑞巌寺」を訪れてみてください。東北・桃山文化の華を感じる美しい寺院建築と、展示される美術品の数々に圧倒されることでしょう。

まずは、今回のメインスポットである東北歴史博物館から見ていきましょう。

旧石器時代から昭和まで!多彩な展示で魅せる東北歴史博物館

「東北歴史博物館」の外観

東北歴史博物館は、国府多賀城駅(JR東北本線・仙台駅から14分)のすぐ目の前にあります。敷地内には池などもありますから、カップルでゆったりとした時間を過ごせるでしょう。

館内で見学のメインとなるのは、地元東北地方の歴史や文化をテーマにした常設の展示物です。旧石器時代から近現代に至るまで幅広い時代の展示物を扱っており、見応えのあるものが多くあります。歴史にそこまで詳しくない方でも、興味深い展示物に出会えるでしょう。

例えば3,500年ほど前(縄文時代後期)の住居を実物大で復元したものや、仙台市内に実在した昭和期の雑貨屋を再現したものなど、時代を超えて体感できるリアルな展示物が魅力です。これらを通じて、二人で歴史の面白さを共有できます。

また、学芸員の皆さんのこだわりが感じられる特別展も、東北歴史博物館の魅力の一つです。武士や昭和時代をテーマにしたものから、デザインや漫画に焦点を当てたものまで、多彩な内容で好評を博しています。季節ごとの特別展を目当てに、リピートするカップルも多いようです。

館内には、火起こしや石器の体験ができる施設や、こだわりのランチが楽しめるレストランも併設されています。見学後は、体験を通じて得た新しい知識や感動をもとに、二人の会話が弾むことでしょう。

それでは、東北歴史博物館で広報をご担当されている齋藤直義さんに、施設の魅力について詳しくお伺いしてみましょう。

東北の歴史・文化を世界に発信する東北歴史博物館の使命と魅力

東北歴史博物館の総合展示室入口

編集部

東北歴史博物館は、JR東北本線の国府多賀城駅のまさに目の前にあり、電車でも車でもアクセスしやすいのも魅力ですね。まず施設が目指していること、考えていらっしゃる存在意義から教えてください。

齋藤さん

私ども東北歴史博物館は、宮城県を中心としながらも、東北地方の歴史や文化を、日本国内のみならず世界に広く発信することを存在目的としています。具体的には、考古資料や美術工芸品、古文書などの展示を通じて、宮城県や東北地方の歴史や文化への皆さんの理解を深めていただくきっかけになればと考えています。

編集部

館内の作りが広々としており、ゆったりとした雰囲気の中で展示物に向き合えることも、デートで訪れたカップルには魅力になりますね。東北の歴史や文化をしっかり学ぶ機会は日頃ほとんどないという方も少なくないと思うので、地元の魅力を再発見するきっかけにもなるでしょう。

9つの時代区分で学ぶ東北の歴史!庶民の暮らしを中心とした展示

東北歴史博物館の常設展

編集部

東北歴史博物館のメイン展示となる常設展ですが、どのような展示方法となっておりますでしょうか。

齋藤さん

常設展は、総合展示室に設けてありまして、私ども東北歴史博物館のメインの展示物となっています。旧石器時代から近現代に至るまでの東北地方の歴史や文化を網羅する展示物です。9つの時代分けをしており、一般庶民の視点を大切にしながら、各時代を特色づけるテーマにスポットを当てて構成しています。

編集部

まず旧石器時代まで掘り下げられている点に感心しました。地元東北地方の太古の源流を求めようとする姿勢には、壮大な歴史のロマンを感じるカップルもいるのではないでしょうか。

あと各々の時代の特徴とともに、当時の一般の人々の信仰についても触れられており、そこも東北歴史博物館の特徴ですね。特に藁(わら)が草履や靴などの身の回り品製作の材料として使われるのと同時に、注連縄(しめなわ)や人形など祭祀や信仰に関する用具の素材としても用いられだした、という点には興味が募りました。

タイムスリップ体験!竪穴住居と昭和の雑貨屋再現展示

編集部

ちなみに齋藤さんが個人的にお好きな展示物について、お話しいただけますでしょうか。

齋藤さん

おおよそ3,500年前(縄文時代後期)の住居跡をもとに復元された竪穴住居と、昭和40(1965)年ごろ仙台市内にあった雑貨屋さんを再現した展示ですね。どちらも当時の一般の人々の暮らしぶりがリアルに分かるので、館内の人気展示スポットとなっています。竪穴住居では縄文時代の日常生活を、雑貨屋の展示では昭和の暮らしを身近に感じることができます。

「東北歴史博物館」にある昭和40年頃の仙台市内の雑貨屋を再現した展示
▲テレビなどの工業製品もあり、高度経済成長の波が押し寄せていた様子がうかがえる

編集部

竪穴住居は実物サイズで再現されていて、当時を彷彿とさせるリアリティがあります。住居内では、秋の夕べに食事の支度をしている様子が見られ、3,500年前の人々の生活を想像することができます。また昭和の雑貨屋さんの展示も、細部までこだわって作り込まれています。当時の駄菓子やダイヤル式チャンネルのブラウン管テレビなども置かれており、昭和を知る世代には懐かしく、若い世代にとっては新鮮な体験になるでしょう。どちらの展示も、時代を超えて人々の暮らしを身近に感じられる魅力的なスポットです。

多彩なテーマの特別展!東北の歴史から現代アートまで

東北歴史博物館の令和3年度夏季特別展「ジュラシック 大恐竜展」の様子
▲令和3年度夏季特別展「ジュラシック 大恐竜展」の様子

編集部

東北歴史博物館では、特別展の開催にも力を入れられているそうですね。過去には、どのような特別展を企画・開催されてきたのでしょうか。

齋藤さん

特別展は年間3~4回開催しております。例えば2021年には次のような展示を行いました。

■デンマーク・デザイン
優れたデザインを生み出し続けるデンマークの魅力に迫りました。
■ジュラシック大恐竜展
動き、吠える恐竜たちを展示しました。
■みちのく武士が愛した絵画
郷土の武士たちが愛した絵画、描いた絵画にスポットを当てました。

特に「デンマーク・デザイン」展には、多くのカップルの方々にご来館いただきました。

特別展開催時には、当館入口やエントランスホール内に大きなバナーを設置しています。これらは、デートでご来館された際の記念撮影スポットとしても人気です。

「東北歴史博物館」の特別展バナーが設置されたエントランスホール
▲特別展バナーが設置されたエントランスホール内は、普段よりも一層写真映えするスポットとなる

編集部

東北歴史博物館の企画は毎回注目を集めているようですね。インターネット上の口コミでも、特別展を目当てに訪れたという声をよく見かけます。「デンマーク・デザイン」展は、インテリア愛好家や洗練された趣味を持つカップルにとって、魅力的なデートスポットになったのではないでしょうか。

2022年も魅力的な特別展が企画されているとのことで、楽しみにしております。

カップルで挑戦!「こども歴史館」の火起こしと石器体験

「東北歴史博物館」内の体験型施設である「こども歴史館」

編集部

常設展、特別展ともに見応え抜群といった印象ですが、東北歴史博物館内には、ほかにもデートで訪れるのにおすすめというスポットはありますでしょうか。

齋藤さん

当館3階にある体験型の施設「こども歴史館」にも、カップルでお立ち寄りください。見るだけでなく、触れたり、使ったり、聞いたりと、歴史に関するさまざまな体験のしかたが提供されています。

一部休止中のものもありますが、大人でも体験できますので、展示室とはまた違った感覚で東北の歴史に触れ、理解いただけることでしょう。

とりわけ人気があるのは火起こし体験ですね。ほかにも石器を使ってものを切る、土器に実際に触れるなどの体験も可能です。また、クイズに答えて参加しながら映像を見る「歴史と災害学びのシアター」も併設されています。これらの体験を通じて、東北の歴史をより深く感じることができます。

編集部

火起こし体験は興味深いですね。石器で切る体験も面白そうです。石槍や石匙、石斧など、さまざまな種類の石器があるそうですが、それぞれの切れ味を実際に体験できるのは貴重な機会だと思います。

歴史をより身近に感じさせてくれる、素敵な体験ばかりですね。カップルで訪れれば、一緒に学び、楽しむことができそうです。

デートの記念に!ミュージアムショップのオリジナルグッズ

「東北歴史博物館」に併設されたミュージアムショップ

編集部

館内を満喫すると、デートの思い出の品が欲しくなりそうです。東北歴史博物館内にあるショップについてもお話しいただけますか。

齋藤さん

館内の「ミュージアムショップ モレ」では、オリジナルグッズや関連書籍、アンティーク品などを販売しています。

フランスの伝統布地であるトワル・ド・ジュイとパワーストーンを組み合わせたオリジナルアクセサリーも取り扱い中です。縁結びの願いが込められているので、デート中のカップルには最適なアイテムかと思いますよ。

※トワル・ド・ジュイは、18世紀欧州の田園風景や人物、神話、草花などをモチーフにした2色使いのデザインが特徴的な、200年以上の歴史を持つフランスの伝統的な生地です。ロココ調絵画を彷彿とさせる意匠が主流で、インド更紗(さらさ)に触発されたとも言われています。

編集部

東北歴史博物館のオリジナルアクセサリーは、デート中のカップルにぴったりですね。トワル・ド・ジュイのアンティーク感ある風合いが素敵で、お洒落好きの方々に魅力的に映ると思います。また、展示物についての解説本も購入できるので、気に入った展示をより深く学べる点も魅力的です。カップルで買い求めて帰れば、デート後も鑑賞した気分に浸れそうですね。

古代米ランチを堪能!館内レストラン「グリーンゲイブル」

「東北歴史博物館」に併設の「古代米屋レストラン グリーンゲイブル」の内観

編集部

東北歴史博物館内にあるレストランも、来館者の皆さんに好評のようですね。特徴やメニューなどについて、お話しいただけますでしょうか。

齋藤さん

当館内に併設された「古代米屋レストラン グリーンゲイブル」では、敷地内の池を眺めながら四季の移ろいを感じ取れる空間で、お食事をお楽しみいただけます。

地元農家から取り寄せた選りすぐりの黒米を使った古代ランチやおはぎなど、穀物と野菜を中心とした美食をテーマにしたオリジナルメニューを提供しています。

「東北歴史博物館」内にある「古代米屋レストラン グリーンゲイブル」で提供される楊貴妃ランチ
▲黒米を使用したさくら米粥や、黒米おはぎなどがセットになった楊貴妃ランチ

編集部

黒米と白米を混ぜて炊いたお米は、綺麗な桜色になるのですね。ほんのりとした甘さも感じられるようです。

「古代米屋レストラン グリーンゲイブル」は、「十分な準備をして最高のおもてなしをしたい」というこだわりから、ランチも予約優先となっています。また月曜日・火曜日が定休日で、営業時間は11:00~15:00です。来館の際は、事前に予約をしておくことをおすすめします。

江戸時代を体感!250年前の古民家屋外展示

「東北歴史博物館」に屋外展示される今野家住宅の外観

編集部

デート中のカップルにも魅力いっぱいの東北歴史博物館ですが、ほかにも「ここならでは!」という特徴や注目点はありますでしょうか。

齋藤さん

まず開放感溢れるエントランスホールと、広々とした展示スペースが特徴的です。展示室前にあるソファーから、吹き抜けの高い天井を眺めながら、お二人でゆったりくつろぐのもおすすめです。

館外に出ると、近代的なコンクリート建築の博物館とは対照的な古民家、今野家住宅が屋外展示されています。今野家住宅では、盆棚飾りや正月飾りなどの期間限定の展示物を公開しますので、ぜひご覧ください。

「東北歴史博物館」で屋外展示される今野家住宅内の盆棚飾り
▲盆棚飾り。ホトケサマが棚に登りやすいようにと、コモの両端のひげを長くするのだそう

また季節によって変化する景色も魅力的です。春は桜、秋は紅葉などが美しく、敷地内にある池も見逃せません。カップルで池の周囲を散策いただくのもおすすめです。このように展示物とそれを囲む景観が、合わせて当館の魅力となっています。ぜひゆっくりとお二人で味わってください。

編集部

今野家住宅は、約250年前(江戸時代中期)に建てられたそうですね。非常に趣深く、周囲を歩くとタイムスリップしたかのような錯覚を覚えます。丁寧に手入れされているからこそ、今日まで長い間良い状態で保存できているのでしょう。保存に心を砕かれてきた関係者の皆さんには、頭が下がる思いです。

学芸員と巡る「多賀城跡巡り」イベントにカップルで参加

東北歴史博物館の周辺にある多賀城政庁跡の復元模型
▲多賀城政庁跡 復元模型

編集部

周辺の散策と言えば、多賀城跡も東北歴史博物館から徒歩15分ほどで行けるのですよね。

齋藤さん

はい、古代東北地方の行政・経済・軍事の中心地であった多賀城跡の近くに立地していることも、東北歴史博物館の魅力の一つです。当館と合わせて多賀城跡を巡るのもおすすめです。

当館では、特定の日曜日に「多賀城跡巡り」というイベントを開催しています。当館職員が解説を行いながら、参加者の皆さまと一緒に多賀城跡を巡ります。

また、多賀城は2024年に創建1,300年を迎えます。2022年現在、多賀城南門の復元工事が進められており、2024年中に一般公開される予定です。歴史的な節目に立ち会えるまたとない機会となるでしょう。

来館者の声から探る!東北歴史博物館の魅力と評判

東北歴史博物館にある池の周辺

編集部

東北歴史博物館に来館された皆さんから、よく耳にされる感想などはありますでしょうか。

齋藤さん

特別展はもちろんのこと、総合展示室の広さや常設展の内容にも満足いただけているようです。開放感があり、自然に囲まれた気持ちよい施設、とご好評いただいております。例えば、館内からの眺めや周辺の緑地帯などが、来館者の方々に癒しを与えているようです。

編集部

確かに興味深い展示物の数々で充実していますし、自然環境の豊かさを感じるロケーションも魅力的ですね。

特別展の多様性と展示クオリティに高評価!来館者の感想まとめ

編集部では、東北歴史博物館を訪れた方々が残したGoogleやSNS上の口コミ・評価もチェックしてみました。デートプランを検討する上で参考になりそうな意見を、いくつか要約して紹介します。

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展示物が豊富で、特に精巧に作られたジオラマのクオリティの高さに驚かされます。
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建物は内外ともに広々としていて清潔感があり、快適な時間を過ごせます。
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3階では歴史資料図書を無料で閲覧できる点が素晴らしいです。
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GIGA・MANGA展の解説がわかりやすく、非常に興味深い内容でした。
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ジュラシック大恐竜展は迫力満点で、予想以上に満足できる内容でした。
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常設展での撮影が可能な点が嬉しいです。

昭和レトロな雑貨屋さんなどを再現した常設展も人気ですが、特別展への高評価も多く見られます。恐竜から現代デザインまでの幅広いテーマ設定が魅力となっており、関心のある方には感動的な体験になるようです。特別展の開催日程を事前に確認してからデートプランを立てると、東北歴史博物館でより充実した時間を過ごせるかもしれません。

東北歴史博物館からカップルへのメッセージ

東北歴史博物館のある多賀城市で開催される多賀城跡あやめまつりの様子
▲多賀城跡あやめまつりの様子(多賀城市)

編集部

最後になりますが、東北歴史博物館にデートで来館することを検討しているカップルへ向けて、一言メッセージをお願いします。

齋藤さん

当館は宮城県多賀城市にあり、仙台市と日本三景の一つである松島との中間点に位置しているため、ほかの観光地からのアクセスに優れることも特徴です。仙台・松島方面を巡る際には、デートスポットの一つとしてご来館いただければと思います。

開放感のある館内でじっくりと展示物を観たり、自然に囲まれた池の周りをのんびりと散策したりしながら、ゆったりとした時間を過ごしてください。また、季節ごとに異なる風景も楽しめますので、何度でも訪れていただける場所だと思います。

編集部

東北歴史博物館は、宮城県と東北地方の歴史・文化の奥深さに触れることで、地元の魅力を再発見できる素敵な施設だと思いました。デートプランに加えれば、ゆったりとした気持ちで楽しめるスポットですね。

齋藤さん、本日はお忙しいところ貴重なお話をいただき、ありがとうございました。

東北歴史博物館の基本情報(アクセス・料金・営業時間)

住所 〒985-0862
宮城県多賀城市高崎1-22-1
アクセス 【公共交通機関】
JR東北本線の国府多賀城駅から徒歩ですぐ
JR仙石線の多賀城駅から徒歩で約25分、タクシーで約10分

【車】
三陸自動車道の多賀城ICから約5分
国道4号線の苦竹インターから約25分
仙台港フェリーターミナルから約15分
開館時間 9:30〜17:00

※観覧券の販売は16:30まで。
※古代米屋レストラン グリーンゲイブルは11:00~15:00営業、予約優先(電話:022-368-0616)。
休館日 月曜日(祝日・休日の場合は翌平日)
年末年始(12月29日〜1月4日)

※諸事情により開館・休館が変更となる場合があります。
※古代米屋レストラン グリーンゲイブルの定休日は月曜日・火曜日。
駐車場 無料駐車場あり(普通車191台・大型バス10台)
料金 一般:460円
小中学生・高校生:無料(中高生は身分証の提示が必要)
※特別展は別途料金が設定されます。
比較的空いている曜日と時間帯 平日
特別展開催期間中は14:00以降
平均的な滞在時間 1~2時間程度(館内レストランを利用しない場合)
公式サイト https://www.thm.pref.miyagi.jp/

※最新の情報は公式サイト等でご確認ください。
※記事中の金額はすべて税込表示です。

東北歴史博物館周辺の歴史を感じるデートスポット3選

東北歴史博物館の周辺には、カップルで訪れたいデートスポットが豊富にあります。「東北の歴史や文化にもっと浸って、一層ロマンを感じたい!」という二人にぴったりな場所をいくつか紹介します。これらのスポットを組み合わせて、充実したデートプランを立ててみてはいかがでしょうか。

おすすめのデートスポット

1,000年の歴史を感じる「特別史跡多賀城跡附寺跡」

奈良・平安時代に陸奥国の国府としての役割を担った多賀城跡を含む、宮城県多賀城市の遺跡が「特別史跡多賀城跡附寺跡(とくべつしせきたがじょうあとつけたりてらあと)」です。歴史好きのカップルにとって、東北歴史博物館とともに外せないスポットと言えるでしょう。

多賀城跡は、およそ900m四方の広大な規模を持ち、その中には儀式を行う政庁、実務を担う役所、兵士の宿舎などが配置されていました。11世紀中期まで東北の政治・文化・軍事の中心であった多賀城跡に二人で佇んでみれば、当時の人々の暮らしや営みが生き生きと蘇り、歴史のロマンを深く感じることができるでしょう。

参考URL:宮城県多賀城市「特別史跡多賀城跡附寺跡」

ゆったり読書タイム!「多賀城市立図書館」のカフェでデート

東北の歴史について広く知りたいカップルにおすすめなのが「多賀城市立図書館」です。「家」をコンセプトに掲げる図書館として運営されており、二人でゆったりくつろぎながら読書を楽しむことができます。

建物内には、「PUBLIC HOUSE CAFE & RESTAURANT」もあり、お茶や軽食を楽しみながら一休みすることもできます。人気の一品が、パブリックハウスホットケーキです。宮城県の特産品であるずんだ(枝豆をすりつぶしたもの)クリームを添えてあることが特徴で、一度食べるとクセになりそうな美味しさです。見た目も美しく、写真映えするメニューとしても人気があります。

公式URL:多賀城市立図書館

東北の桃山文化の粋!国宝「瑞巌寺」の豪華絢爛な建築美

9世紀初頭に起源を持つとされる「瑞巌寺(ずいがんじ)」は、臨済宗妙心寺派に属する禅宗の古刹です。仙台藩主だった伊達政宗公の菩提寺としても知られています。国宝指定された本殿にある、きらびやかな金箔装飾が施された「室中孔雀の間」は、訪れる人々を圧倒する美しさを誇ります。東北地方の桃山文化を代表する絢爛豪華な建築美を、ぜひお二人で体感してみてください。

また国重要文化財に指定された五大堂は、松島を象徴する建造物として有名です。さらに、青龍殿(宝物館)も見逃せません。本堂の障壁画群をはじめ、書跡や茶碗など、約3万点にも及ぶ貴重な展示品を収蔵しています。

公式URL:瑞巌寺

まとめ:東北歴史博物館を巡る歴史デートで深まるカップルの絆

東北歴史博物館では、豊かな東北の歴史と文化をテーマにした多彩な展示・体験が待っています。築250年ほどの古民家による館外展示もあり、郷土で長年育まれてきた人々の生活・文化を直接感じることができます。

瑞巌寺と特別史跡多賀城跡附寺跡は、東北地方、特に宮城県の歴史を語る上で欠かせない重要な場所です。これらの施設を訪れることで、東北地方の奥深さを感じられるでしょう。

新しい知識を二人で共に学ぶことは、お互いの共通点を増やすことにもつながります。東北歴史博物館を中心としたデートプランで、二人の絆をさらに深める充実した一日を過ごしてみてはいかがでしょうか。