千葉県御宿町へ移住!2kmの白砂ビーチと里山の自然を満喫する暮らし
この記事は地方都市への移住を検討している方へ向けて、御宿町の魅力を知ってもらい、移住先の一つとして検討してもらうことを目的としています。
千葉県の南東部に位置する御宿町は温暖な気候です。車を約10分ほどで走らせるだけで町の端から端まで行くことができる、面積が約25㎢の小さな町です。
御宿町は、南部は海・西部は田園風景が広がるなど、ゆっくりとした時間を楽しめる場所が海と内陸双方でたくさんあります。
- 南部:約2㎞にわたる白い砂浜と透明度が高く美しい海があり、夏には海水浴も楽しめる
- 西部:緑が美しい田園風景に心癒されながら、自然の中でのびのびと生活できる
また「伊勢えび」や「あわび」などの漁業資源にも恵まれており、「食通」の人にはたまらない町です。
今回は御宿町役場の鶴岡さんに、地域の暮らしや魅力についてお話を伺いました。
御宿町で暮らす4つの魅力:自然、食、気候、歴史文化
御宿町の魅力と、御宿町への移住に向いている人の特徴について説明します。
▼御宿町の魅力
自然 | 白い砂浜が広がる海と美しい田園風景を楽しめる |
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食べ物 | 御宿町の自慢でもある海で獲れる魚介類は絶品 |
気候 | 夏は涼しく、冬も温暖でとても過ごしやすい気候 |
歴史・文化 | 国天然記念物に指定されている淡水魚の生息域が残っており、昔ながらの自然が残る。県指定文化財とされている史跡を持つ歴史・文化がある |
▼御宿町への移住がおすすめな人
- 緑と海に囲まれてゆったりと生活がしたい
- 食べ物が美味しい町が良い
- 寒すぎず、暑すぎない、過ごしやすい気候の場所に住みたい
首都圏から移住してくる方が多数いらっしゃいます。特にリタイヤ世代の人達がゆっくりした生活を求めて移住することが多いですね。
【自然】2kmの白砂ビーチと透明度高い海、美しい里山風景
▲中央海水浴場のインスタ映えスポットとして有名な「ONJUKU」モニュメント
約2kmにわたる真っ白な砂浜と水の透明度が高い網代湾は、大きく岩和田海水浴場・中央海水浴場・浜海水浴場の3つに分けられており、サーフィンやマリンスポーツなど、毎年多くの家族連れや観光客で賑わいます。
また、海から車を数分走らせると、海だけでなく美しい里山を見ることができます。
緑と黄緑のコントラストが美しい田園風景はもちろんのこと、ホタルが見られる川があるなど、まさに車を10分ほど走らせるだけで海と里山を双方味わえてしまう贅沢な町です。
仕事前に朝サーフィンをしている人もいます。都心では叶わないようなゆっくりとした時間を味わえる理想的な生活が御宿町なら叶います。
【食】伊勢えびやあわび、新鮮な海の幸が豊富
御宿町では、伊勢えびやあわびなどの漁業資源に恵まれており、美味しい魚介類が食べられます。
御宿町の漁業は、小型漁船で沖へ出かけ、キンメダイやスルメイカなどを釣る漁船漁業と、素潜りでサザエやあわびを捕る素潜り漁が一般的です。
御宿町はかつて石川県舳倉島・三重県志摩地方とならび日本の三大海女地帯に選ばれるほど、海女漁業が盛んでした。昔から今も変わらず、海の幸に恵まれた町であることが分かりますね。
特に秋がおすすめです。美味しい伊勢海老やあわびなどが食べられるので「食通」の人にもぜひ移住してほしいです。
【気候】夏は涼しく冬は温暖、快適な暮らしを実現
千葉県南部に位置する御宿町は温暖な気候で、関東で一番早く春がくる地域です。
夏は暑すぎず、冬は寒すぎず快適に過ごすことができます。海岸沿いはとくに暖かく、海岸沿いを散歩しながらゆったりとした時間を過ごすのもおすすめ。
真冬でも雪が降ることもほとんどなく、天気が安定していて晴れが多いので、どの地域から来た移住者でも心地良く生活できる気候です。
冬は比較的温暖で、猛暑と騒がれた令和5年の7月も夜はクーラーをつけずに眠れたほど、とても過ごしやすいですよ。
【歴史・文化】童謡発祥の地、天然記念物など豊かな文化遺産
御宿町には多くの歴史・文化が詰まっています。
中でも、童謡「月の沙漠」発祥の地となった御宿海岸の砂丘はとても有名です(上記写真)。ここは「月の沙漠」の作詩者である加藤まさを氏が、青年期に結核の治療のためにたびたび訪れていた場所なのだそう。
現在は「月の沙漠」の情感あふれる世界観を表現す銅像が建てられ、御宿町の外せない観光地の一つにもなっています。
ドン・ロドリゴ上陸地:日本とメキシコ友好の歴史的舞台
1609年にフィリピンからメキシコへと向かう途中だったサン・フランシス号が御宿町にある田尻海岸沖で沈没し、地域の人々が救助をした場所として有名なのが、ドン・ロドリゴ上陸地。
これがきっかけでメキシコとの間に友好関係が結ばれ、現在では御宿町内にメキシコ記念公園・メキシコ記念塔が作られています。
一部の学校では、このサン・フランシス号救助の歴史から”人命救助の大切さ”をテーマとして教育を行っているそうです。
天然記念物ミヤコタナゴ:御宿町が守る希少な淡水魚
御宿町の自然を語る上で外せないのが、国天然記念物として指定されているミヤコタナゴ。
ミヤコタナゴはコイ科タナゴ亜科アブラボテ属の小型淡水魚で、1974年に国の天然記念物に指定され、1994年には「絶滅のおそれのある野生動植物の種の保存に関する法律」による国内希少野生動植物種に指定されています。
かつては関東地方の全域に生息していましたが、近代化に伴う土地開発や水田の荒廃によって、現在ではミヤコタナゴを見ることはほとんどできなくなってしまいました。
御宿町は今なお残るミヤコタナゴの貴重な生息域となっています。
貴重なミヤコタナゴを保護するために、ぜひ移住後も自然環境の保護に関するご協力をお願いいたします。
御宿町での暮らし:医療、教育、交通アクセス
▲手作りのつるし雛。御宿町ではつるし雛めぐりも開催される
ここでは御宿町の病院、学校、交通の便や仕事、住まいなど、「暮らし」に関する基本情報についてご紹介していきます。
気候 | 8月:平均気温25.9℃ 1月:平均気温6.8℃ ※気象庁(勝浦地点) |
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人口 | 人口:7,076人(3,693世帯) ※2023年7月1日現在 参考:御宿町公式サイト |
病院 | 一般診療所:3 歯科:4 薬局:1 |
学校 | 小学校:2校 中学校:1校 高校:1校 |
都心へのアクセス |
【電車】 |
※令和5年9月現在
医療に関しては、老人ホームラビドール御宿内にある病院や、近隣の「いすみ医療センター」(車で約20分)、「亀田総合病院」(車で約45分)に通う人もいます。
【住まい】東京圏からの移住者向け支援制度と家賃相場
御宿町では「御宿町移住支援事業支援金制度」という移住支援も行っており、18歳未満の子どもがいる家庭では200万円の補助がでます。
子育て世帯を支援する町が多い中、この支援内容は家族がいる方だけでなく単身の方にも補助金が出る支援内容になっており、条件をクリアする御宿町への移住検討中の全ての方が対象です。
詳しい支援対象者や条件については以下の通りです。
▼御宿町移住支援事業支援金制度について
補助対象者(※一部抜粋) |
※1:条件不利地域・・・「過疎地域自立促進特別措置法」「山村振興法」「半島振興法」「小笠原諸島振興開発特別措置法」の指定区域を含む市町村。その他指定都市あり |
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補助額 | 世帯:100万円 単身:60万円 ※18歳未満の世帯員と共に移住する場合は1世帯につき100万円を加算する。 |
公式HP | 御宿町移住支援事業支援金制度の詳細について |
家賃についても調べてみました。大手物件情報サイトを参考にした結果が以下です。
▼御宿町の家賃相場
1R | 3~4万 |
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1LDK | 4万前後 |
2LDK〜 | 4.5万 |
どのまちでも同じですが、御宿駅に近ければ近いほど家賃は高く、中心部から離れると部屋が広く家賃がかなりお得になっていました。
【仕事】御宿町内外の求人情報と農業支援制度
大手求人情報サイトにて御宿町の求人を調べてみたところ、400件ヒットしました。(令和5年9月現在)
※求人情報の一例
町内の求人だけでも十分にありますが、検索範囲を通勤時間30分圏内(25km以内)に広げると6,800件を超える求人がヒットしたので、より多くの求人から探したいという方は近隣も含めて調べてみてはいかがでしょうか。(令和5年9月現在)
※求人情報の一例
また、御宿町では※1水稲や※2花きなどの栽培も盛んに行われており、農業を応援する「農地の維持、地域農業の活性化活動」として地域おこし協力隊を募集していることもあります。
※1水田で栽培する稲
※2観賞用の植物全般
実際に農家で農作業を行ったり、販売方法や販路の拡大等の企画などを行うことができるため、”農業に関心がある!””移住後は自給自足の生活をしてみたい!”という人は、ぜひチェックしてみてください。
公式HP:「農地の維持、地域農業の活性化活動」の詳細について
御宿町移住者の声:自然、食、人々の魅力と生活の実態
実際に移住者の方が御宿町に対してどのような印象を持っているのかを聞いてみました。
- 気候も暖かく、雪もないので生活が楽。町も比較的静かだからのんびり過ごすしたい人にはおすすめ。
- 海が綺麗です。あとやっぱり魚は美味しく、地元の野菜を手ごろに購入できるのはすごい魅力ですね。
- 内陸部には農場や牧場が広がっていて、海とは全く違う雰囲気が魅力的です。
- 初めての農業経験で、近所の人が水や肥料のやり方、種まきの時期などを親身になって教えてくれました。御宿には、良い意味で「世話焼き」な人が多いと思います。
移住者の声から、御宿町は海・内陸ともに美しい自然に囲まれており、温暖な気候の中で優しい人たちも多くいることがわかりますね。
反対に、マイナスな面としてあげられていたコメントで圧倒的に多かったのが車がないと不便なところでした。
乗合バスはあるものの、やはり車があった方が便利とのことでした。また、始めは少し不便に感じてもすぐに慣れたという声も多かったです。
エリアによっても人の雰囲気が変わります。海側に移住している人は結構サバサバしていて、西側の山間地域で農家をやっている人はゆったりしている印象です。自分に合った雰囲気のエリアを探してみてくださいね。
御宿町への移住に関するお問い合わせ先
御宿町への移住に関する質問や御宿町についての詳細は御宿町役場へ問い合わせをしてください。
担当課 | 御宿町役場 企画財政課 |
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住所 | 〒299-5192 千葉県夷隅郡御宿町須賀1522 |
電話番号 | 0470-68-2512 |
公式サイト | 御宿町公式サイト |