茨城県鹿嶋市で暮らす魅力とは?移住に役立つ仕事・住まい・支援の情報
この記事では移住を考えている人に向けて、茨城県鹿嶋市(かしまし)の特徴や仕事、住まいといった、暮らしに役立つ情報をご紹介します。
鹿嶋市は茨城県南東部に位置し、東京から車で約1時間40分のところにあります。東京駅からのアクセスも良く、10分~20分おきに高速バスが運行しているので、都心への通勤や二拠点生活も可能です。
※「茨城県鹿嶋市」によく似た名前の自治体に「佐賀県鹿島市」があります。今回ご紹介するのは「茨城県鹿嶋市」ですので、調べる際にはご注意ください。
今回は、鹿嶋市政策推進課の牧野さんに、地域の魅力や暮らし、移住支援などについてお聞きしました。
鹿嶋市の特徴を3つご紹介
鹿嶋市は、サッカーJ1クラブチームの「鹿島アントラーズ」や茨城県下最大の鹿島臨海工業地帯などで知られるまちです。
そんな鹿嶋市での暮らしは、次のような方に適しています。
- 子育て中・またはこれから子育てをする予定
- スポーツが好き、サッカーが好き
- テレワークや都内での仕事を考えている
上記のような方に適している理由を、鹿嶋市に見られる3つの特徴から解説します。
特徴1:ランドセルの無償支給など子育て支援が充実
▲鹿嶋市では新小学1年生へランドセルを無償支給している
鹿嶋市では、3つの子育て支援施設があり、園庭や支援室を開放しています。保健師や管理栄養士による育児支援や、子育て中の親子が交流できるよう、親子で参加できるイベントを行なっています。遊具やおもちゃが揃っているので、親子のお出かけにぜひどうぞ。
また、夜間に急に子どもの具合が悪くなったなどは、23時まで夜間小児救急診療所が応急的な処置をしてくれますし、子どもが急に熱を出して保育園などに通えないときは、病児保育でサポートしてくれます。
ここからは、経済的な子育て支援の一部をご紹介します。
小学校入学時にランドセル支給 | 小学1年生の児童に入学時にランドセルをプレゼントするのは昭和から実施している支援のひとつ。在学時に破損した場合は修理も無償で行う |
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第3子以降の保育料等無料化 | 保育園、幼稚園等の保育料と、幼稚園、小・中学校の給食費を無料化 |
子どもの医療費助成 | 0歳〜18歳までの子どもの医療費を助成。自己負担額は外来600円/日(1医療機関で月2回まで)、入院300円/日(1医療機関で月3,000円まで)、薬局は自己負担なし |
教育については、英語教育に力を入れています。鹿嶋市では英語教育特区の指定を受けており、小学1年生から英語の授業を実施しています。また、中学校では、外国人留学生との英語交流事業を実施しているほか、小・中学校の英語授業に英語指導助手(ALT)を配置しています。
また、J1クラブ鹿島アントラーズの選手が市内の小学校を訪問して児童と交流したり、鹿島アントラーズのスポーツ栄養士が小学生を対象に食育に関する巡回授業を行うなど、鹿島アントラーズとの交流も盛んです。
特徴2:鹿島アントラーズのホームタウン
▲鹿島アントラーズのホームスタジアムである茨城県立カシマサッカースタジアム。収容人数は約4万人
鹿嶋市はサッカーJ1クラブチーム「鹿島アントラーズ」のホームタウンで、クラブハウスやスタジアムがあります。試合日には遠方からも多くの観客が訪れ、たいへんな賑わいとなります。
「カシマサッカースタジアム」はスタグル(スタジアムグルメ)が有名で、中でも「もつ煮」が美味しく、「寒い時期の観戦には最高」と人気です。いろいろな売店で販売されているので、食べ比べてみるのも楽しいですね。
「ホームタウンデイズ鹿嶋の日」では、鹿嶋市に在住、在勤、在学の方を抽選で無料招待するほか、スタジアム場外にて鹿嶋市PRブースが出展されます。
また、鹿島アントラーズでは「ホームタウンキッズパス」を利用できます(2023年6月時点)。ホームタウンに在住の小学生を対象としたもので、キッズパスを持っていると、J1リーグやJリーグYBCルヴァンカップなど対象試合を無料で観戦することができます。サッカー好きのお子さんにはとても嬉しいのではないでしょうか。
公式:鹿島アントラーズ公式ウェブサイト(「ホームタウンキッズパス」について)
熱心なアントラーズサポーターの中には、アントラーズを応援するために鹿嶋市に移住した人がいるほどです。移住したら、スタジアムに足を運び、プロの試合の迫力を間近で楽しんでみたいものですね。
特徴3:交通アクセスが良く、都内勤務OK!テレワークも相性抜群
鹿嶋市は交通アクセスが良く、東京で勤務しながら鹿嶋市に移住することも可能です。
鹿嶋市と東京駅の間は高速バスが運行しており、都内へ約2時間で移動できます。高速バス「かしま号」は現在(2024年4月時点)、平日に63往復便、土日祝日に72往復便も運行しており、東京駅八重洲南口から10分〜20分おきに運行しています。
実際に鹿嶋市から都内へ通勤している方もおり、「移住後はバスで座って通勤できるから快適」と、移住に満足しているそうです。
東京行きの高速バスは、始発が東京駅へ6:30ごろ着、最終便は東京駅を22:50発なので、仕事でも十分利用することができますね。
参考:関東鉄道(鹿島~東京駅線)
「通勤時間2時間」と聞くと、少し長いように感じるかもしれません。ですが、都心部で仕事をしている方にとっては、仕事を変えず、今の給料のままで、豊かな自然が身近にある暮らしを実現できることに、移住した喜びを感じている方も多いようです。
また、「ひとりの時間が取れる」と移動時間を前向きに有効活用している方もいるようですよ。どうしても通勤時間が気になる方は、休みの日だけ移住暮らしを楽しむ「二拠点生活」の場所として利用するのもありです。
他の都市へのアクセス性の良さから、鹿嶋市はテレワークでの仕事にもおすすめです。普段は自然が豊かな環境で仕事をしながら、月に数回通勤するテレワークのお仕事は、まさに鹿嶋市への移住生活と相性抜群です。
鹿嶋市から水戸市や成田空港、茨城空港まで、車で約1時間で移動できるので、国内外問わず、他の都市へのアクセスも良好です。仕事以外にも、旅行が好きな方や、帰省で遠方に移動する方にもおすすめな環境ですよ。
鹿嶋市の暮らしに関する情報
ここからは、鹿嶋市の暮らしに関する情報をご紹介します。
気候 | 8月平均気温:25.6℃ 1月平均気温:4.7℃ ※参考:気象庁 |
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人口 | 人口:64,879人 世帯:28,793戸 (令和6年5月1日時点) |
病院 | 病院・クリニック:31件 歯科:25件 |
学校 | 保育施設:25所 幼稚園:4園 小学校:12校 中学校:7校 高等学校:4校 特別支援学校:1校 |
交通 |
【鉄道】 |
近隣都市 | 神栖市、潮来市(いたこし)、行方市(なめがたし)、鉾田市(ほこたし) |
鹿嶋市では電車やバスが運行していますが、車があると便利です。サッカーの試合などイベントがある日は、茨城県立カシマサッカースタジアム周辺で渋滞が起こりやすいので、注意しましょう。
市内にはスーパーマーケットやショッピングモール、飲食店、クリニックなどが多数あり、日頃の生活は市内で完結できます。週末などにショッピングに出かけたいときは、水戸市や東京に行くことが多いようです。
鹿嶋市の気候は温暖で、夏は涼しく冬でもあまり降雪がなく、過ごしやすいまちといえます。
鹿嶋市の特産品は海産物が多く、鹿島灘はまぐりと鹿島だこです。鹿島灘地域では、古くから、はまぐりを入れた「はまぐりカレー」が食べられてきました。はまぐりの旨味が溢れるカレーを一度いただいてみたいものですね。
▲特産品の鹿島灘はまぐりは大きさが自慢
▲特産品の鹿島だこは肉厚で旨味が強い
【子どもの遊び場】「鹿島城山公園」と海水浴場がおすすめ
▲「鹿島城山公園」での花見
子どもの遊び場については、「鹿島城山公園」がおすすめです。鹿島城の跡地にできた、見晴らしの良い高台で、筑波山も一望できる公園です。桜やツツジが植えられており、春には美しい花が訪れる人の目を楽しませています。
夏は、下津海水浴場(おりつかいすいよくじょう)や平井海水浴場(ひらいかいすいよくじょう)がおすすめです。下津海水浴場は市内で唯一潮干狩りを楽しめる海水浴場です。また、平井海水浴場は夏は比較的波が穏やかなため、小さなお子さん連れのファミリーで賑わっています。
【仕事】求人は豊富。製鉄関連が多い
大手求人情報サイトで鹿嶋市の求人を調べたところ、約2,000件ヒットしました(2023年6月時点)。日本製鉄株式会社(旧住友金属工業株式会社)の製鉄所があることから、製鉄関係の企業が多く、求人も豊富です。
※求人情報の一例
また、特徴3でも紹介した通り、東京駅行きの高速バスが10分~20分おきに運行しているため、都心に通勤することも可能です。
【住まい】賃貸物件多数あり。新築には固定資産税の減免もあり
大手住まい情報サイトで鹿嶋市の賃貸物件を調べたところ、約700件ヒットしました。2LDK・3K・3DKの相場は、5.72万円です。(2023年6月時点)
※賃貸物件の一例
鹿嶋市では空き家バンクが利用できます。改修の必要な物件には補助がありますので、活用しましょう。
既存ストック利活用補助金制度 | 市外に居住する人が市内に中古住宅を取得し改修する場合、補助金を交付。改修費用の3分の2に相当する額(千円未満切り捨て)を交付・上限30万円 |
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公式:鹿嶋市「空家の解体・中古住宅のリフォームをされる方に補助金を交付します」
また、45歳未満の人が市街化区域などに新築住宅を建てた場合、固定資産税の減免があります。こちらも該当する人は活用してください。
新築住宅の固定資産税減免 | 45歳未満の人が市街化区域などに、床面積が50~280平方m以下の新築住宅を建てた場合、その内の120平方m分の固定資産税について、一般住宅は新築後3年間、長期優良住宅は新築後5年間、減免 |
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鹿嶋市に移住した人の声・感想
次に、鹿嶋市に移住した方の感想をご紹介します。
- 東京に勤務しながら、豊かな自然環境で子育てできる魅力は大きい
- 毎日電車通勤がストレスだったけれど、高速バスに毎日座って通勤できるようになった
- 通りすがりの人とも自然とあいさつをするので、人の温かさを感じている
- 趣味のゴルフで地元のコンペに参加している。新しいつながりができてうれしい
- お祭りは多い印象。アントラーズの試合もあって、一年中何かしらイベントがあるみたい
東京駅まで高速バス一本で通勤できる点に満足している方が多いようです。仮眠を取ったり読書をするなど思い思いの時間を過ごしているうちに到着するのは、心身ともに楽なのではないでしょうか。イベントや地元の集まりを楽しむ方も多いですね。
鹿嶋市へ移住するために利用したい窓口・支援
鹿嶋市への移住を検討し、情報収集をしたら、下見に行ってみましょう。鹿嶋市では1年を通してイベントが多いので、参加したいイベントに合わせて訪れると良いでしょう。
鹿嶋市花火大会では、約1万発の花火が打ち上げられます(2023年は10/14開催予定)
鹿嶋市への移住に関するお問い合わせ
移住相談窓口 | 鹿嶋市 政策企画部 政策推進課 |
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住所 | 〒314-8655 茨城県鹿嶋市大字平井1187番地1 |
電話 | 0299-82-2911 |
公式サイト | 鹿嶋市移住・定住サイト |