【静岡デート】象牙と石の彫刻美術館で貴重な芸術鑑賞|伊豆高原ドライブプラン
今回紹介するのは、静岡県伊東市にある「象牙と石の彫刻美術館~ジュエルピア~」を中心に、見て、作って、アートを味わう、伊豆高原ドライブデートプランです。
象牙と石の彫刻美術館には、美しく迫力のある作品が多数展示されています。また、解説が大変充実していることも特徴の一つです。ダイナミックかつ繊細な作品に圧倒され、まるで昔の中国の宮廷にタイムスリップしたかのような気分を体感することができますよ。
おすすめカップル:アート好きなカップル、ドライブデートを楽しみたいカップル
どんなデート?:アートを堪能し、ドライブで自然に癒されるデート
目安時間:4時間30分
目安予算:2人で10,000~15,000円
概要:貴重な象牙彫刻の鑑賞とガラス作品作りを楽しむ伊豆高原アートデート
象牙と石の彫刻美術館は、海と山に囲まれた観光地・伊豆高原にあります。
アート好きな方や、ドライブデートを検討しているカップルにぴったりのプランをご紹介します。
11:30~12:30 | 「Cucina Italiana ラ・ポルタ」でランチ |
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12:30~14:30 | 象牙と石の彫刻美術館で作品を鑑賞 |
移動 | 伊豆クラフトハウスへ移動 (車で約5分) |
14:40~16:00 | 伊豆クラフトハウスでガラス作品を作る |
まずは、イタリアンレストラン「Cucina Italiana ラ・ポルタ」でランチをとりましょう。ランチは1,100円からとリーズナブルな価格で、ピザ・パスタ・リゾットなどのイタリアンの定番料理を味わえます。地元の新鮮な食材を使った季節のメニューもおすすめです。
食事を済ませたら、象牙と石の彫刻美術館でアート鑑賞の時間です。この美術館には、他では見られない貴重な象牙や石の彫刻作品が数多く展示されています。繊細な技巧と芸術性に富んだ作品の数々に、きっと感動するはずです。
アート鑑賞を楽しんだ後は、伊豆クラフトハウスへ行きましょう。ここでは、吹きガラスやサンドブラストなど、オリジナルのガラス作品を作ることができます。二人で協力して作品を作れば、デートの素敵な思い出になるでしょう。
伊豆高原は、海と山に囲まれた自然豊かな別荘地であり観光地です。ドライブするときには車の窓を開けて、新鮮な空気と美しい景色を堪能しましょう!
象牙と石の彫刻美術館:貴重な美術品と充実した解説で芸術を堪能
静岡県伊東市にある象牙と石の彫刻美術館は、150点もの象牙彫刻を中心に、翡翠彫刻・宝石屏風などを展示しています。
展示品の中心である象牙彫刻は、昭和時代に美術館のオーナー夫妻が中国で購入し、日本に持ち帰ったコレクションです。所蔵コレクションの象牙彫刻の美しさと貴重さは、中国の歴代皇帝の所有物を展示している国立故宮博物院(台湾・台北市)に匹敵するともいわれています。
象牙は、1989年(平成元年)のワシントン条約によって採集や美術作品の制作、彫刻の輸出入が禁止されました。そのため、象牙と石の彫刻美術館では、現在では二度と作ることができない貴重な象牙彫刻を鑑賞することが可能です。
また象牙と石の彫刻美術館の魅力の1つは、作品の解説が充実していることです。展示ケース内のQRコードを読み取って説明動画を見たり、スタッフの方に展示室内を案内(※)してもらうこともできます。
※現在は感染拡大防止のため休止
来館者は展示されている作品と一緒に記念撮影をしたり、象牙のグッズを購入することもできます。
他ではなかなか見られない貴重な展示品の数々を、詳しい解説とともに鑑賞できるため、アート好きのカップルにとって理想的なデートスポットといえるでしょう。
今回は館長の山元さんに美術館の見どころや魅力についてお話を伺いました。
国立故宮博物院にも匹敵する貴重な象牙彫刻コレクション
編集部
象牙と石の彫刻美術館では、主にどのような作品を展示しているのでしょうか?
館長・山元さん
当館では国立故宮博物院でも見られないような、貴重で素晴らしい象牙美術彫刻約150点を中心に次のような作品を展示しております。
- 石の原色を利用して作られた彩石象嵌屏風(「楊貴妃」「西遊記」)
- 玉翡翠彫刻
上記のような展示品も含めると、展示している作品の合計は約300点です。
▲玉翡翠展示場の様子。昔の中国では、玉翡翠は美しくて珍しい宝石として重宝された
編集部
国立故宮博物院とは、台湾にある博物館ですね。歴代の中国皇帝が所有した宝物が、70万点近く所蔵されていると聞いたことがあります。
また、象牙と石の彫刻美術館で展示されている象牙作品は、美術館のオーナー夫妻が中国で見つけて日本に持ち帰ったコレクションだと伺いました。中国の皇帝たちが持っていたような、贅を尽くした作品を鑑賞できるなんて、めったにない機会ですね。
「彩石象嵌屏風」の「象嵌」には、「1つの素材に別の素材をはめ込む」という意味があるんですよね。「彩石象嵌屏風」という名称からも、色とりどりの石を使っていることや、象嵌で使われた素材ごとの質感が異なることが読み取れるため、立体的で迫力のある作品なんだと想像できます。
QRコードで簡単アクセス!展示品の詳細解説動画
編集部
象牙と石の彫刻美術館ならではの取り組みは何でしょうか?
館長・山元さん
特徴的なのは、入館券をポストカードにしているところです。絵柄の種類は10種類あり、お客様にはランダムでお渡ししています。お気に入りの絵柄が当たれば、素敵な思い出になりますよ。
また、展示ケース内にQRコードを設置しており、お客様のスマートフォンでQRコードを読み込むと、YouTubeで作品の解説動画を視聴できます。これにより、作品への理解を深めていただけます。
編集部
ポストカード型の入館券は、展示室に入る前から会話のきっかけになりそうですね。「どんな絵柄が当たったかな?」「この作品、実物はどこにあるのかな?」など、楽しみが広がります。
QRコードで解説動画を視聴できるのも魅力的です。映像があることで、作品の背景や細部まで詳しく知ることができそうです。他の来館者に配慮して、イヤホンの使用をお勧めします。
繊細な技巧が光る貴重な象牙彫刻をじっくり鑑賞
編集部
山元さんが思う、施設の魅力や見どころを教えてください。
館長・山元さん
ワシントン条約により、平成元年から象牙の輸出入は完全に禁止されました。そのため、日本国内では中国の象牙彫刻をほとんど鑑賞できなくなりました。
しかし当館では、台湾の国立故宮博物院でも見られないような、貴重で素晴らしい象牙彫刻作品を多数展示しております。今では二度と作ることのできない、貴重な象牙彫刻作品の繊細な彫刻技法をじっくりとご覧いただきたいです。
編集部
象牙と石の彫刻美術館の象牙作品のコレクションは、ワシントン条約締結前に中国から日本に持ち帰ったものなのですね。新しい象牙作品の制作が難しい現状で、この美術館の展示品は本当に貴重なものばかりだと改めて感じました。
山元さんが特に好きな展示やコレクションを教えていただけますか?
館長・山元さん
私が特に気に入っているのは、次の4点です。
-
- 象牙彫刻美術品「娯楽昇平」
- 彩石象嵌屏風
- 西遊記
- 河南玉彫刻
▲山元さんお気に入りの象牙彫刻「娯楽昇平」。重さ230kg、親子3代で70年かけて完成させた
▲長さ75mの彩石象嵌屏風。楊貴妃の生涯を描いている
▲河南玉彫刻。重さは1.8トンもある
編集部
私が特に印象に残った作品は「娯楽昇平」です。装飾がとても繊細で、葉っぱの1枚1枚までも独立しているのがわかります。「本当に手作業で彫り進めたのか」と驚かされました。
また、象嵌彫刻と河南玉彫刻の迫力にも圧倒されました。部屋の壁一面に展示された屏風に囲まれたり、成人女性の2倍ほどの高さがある大きな彫刻を見たりすると、まるで昔の中国の世界に引き込まれたような感覚になります。
象牙と石の彫刻美術館では、他にも次のような作品を展示しています。
- 象牙彫刻の屋形船
- 高さ2mを超える玉翡翠の彫刻
- 延べ26,000m、400色のシルク糸を使った刺繍
展示を見る際は、「こんなところにも人物が彫られている」「よく見るとここに細かな模様が施されている」など、自分の発見を相手に伝えながら鑑賞するのも楽しいでしょう。
館内撮影OK!お気に入り作品とのツーショット撮影
編集部
象牙と石の彫刻美術館には、どんなカップルが訪れますか?また、館内で写真を撮影できるスポットがあれば教えていただきたいです。
館長・山元さん
当館を訪れるのは、年配のカップルが多いですね。
館内は写真撮影OKです。来館された方には「太っ腹ですね」と言われることもあります。素敵な作品の前で、思い出の写真を撮影できますよ。来館の記念に、ぜひカップルで一緒に写真を撮ってみてください。
▲展示品と一緒に記念撮影。作品に触れたい際は事前に確認が必要
編集部
作品と一緒に記念撮影できる美術館は珍しいですね。お気に入りの作品の前で写真を撮ると、デート後に2人で見返しながら、美術館での思い出話に花が咲きそうです。
美術館で写真を撮影するときは、最低限のマナーとして、次の2点に注意しましょう。
- 三脚や自撮り棒は使わない
- フラッシュで撮影しない
写真を明るくしたい場合は、後から加工でトーンアップする方法もあります。
希少な象牙アクセサリー:美術館限定のお土産
編集部
展示を見終わったら、ショップで思い出の品を探したくなる方もいると思います。美術館には、買い物ができるお店はありますか?
館長・山元さん
はい、美術館内に売店がございます。そこでは、象牙のアクセサリーや石の小物などを販売しています。象牙のアクセサリーは販売許可が必要なため、他ではめったに購入できない貴重な商品となっています。例えば、象牙のペンダントや石のオブジェなど、ユニークな商品を取り揃えています。
編集部
象牙や石で作られたグッズを購入できるというのは、象牙と石の彫刻美術館ならではですね。カップルでおそろいのアクセサリーを身につけたり、置物を自宅に飾ってデートの思い出を振り返るのもステキな楽しみ方だと思います。
来館者の声:象牙と石の彫刻美術館の評判
編集部
来館された方からは、どのような感想をいただいていますか?
館長・山元さん
「象牙と石の彫刻、あまりイメージがわかず半信半疑で入館しましたが、展示品のスケールの大きさ、繊細で緻密な彫刻技法に驚かされました」というお声をよくいただきます。多くの方が、実際に見て驚きと感動を覚えられるようです。
編集部
公式サイトでも、来館された方の感想が掲載されていますね。「象牙は印鑑のイメージしかなかったので、こんなにも豪華な美術作品があるんだと驚いた」という声などが見られます。
また、Googleマップにも多くの口コミが投稿されており、評価も★4以上と高評価です。その中から一部をご紹介します。
- ものづくりの凄さを味わいたい人・驚きたい人におすすめです!
- はじめにスタッフの方が館内を案内してくださいました。解説がわかりやすく、後で説明を思い出しながらじっくり鑑賞できました。
- 大型の象嵌屏風「楊貴妃」と「西遊記」は場面ごとに解説があり、作品を鑑賞しながら物語も楽しめた!
来館者の方々は、作品の緻密な装飾や職員の方の丁寧さ、解説のわかりやすさに満足されているようです。特にスタッフの方の解説(※)は、個人で訪れても詳しく説明してくれるため、気になることがあればどんどん質問するのがおすすめです。 ※現在は感染拡大防止のため休止
見ごたえのある貴重な作品が多数展示されており、知識が豊富で親切なスタッフの方も多くいらっしゃる象牙と石の彫刻美術館。時間に余裕を持って、展示品1つ1つをゆっくり鑑賞することをおすすめします。
山元さん、本日はありがとうございました。
象牙と石の彫刻美術館~ジュエルピア~の施設情報
住所 | 〒413-0231 静岡県伊東市富戸1096-1 |
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アクセス | 【東名厚木ICより】 東名厚木IC→小田原厚木道路→石橋IC→国道135号線→熱海より国道135号線を南下 【東名沼津ICより】 東名沼津ICより伊豆縦貫道→伊豆中央道→修善寺→冷川バイパス→伊豆高原 【下田方面より】 国道135号線を北上 ※カーナビをご利用の方は「伊東市富戸1101-2(アニマル邸江戸屋)」と入力してください |
営業時間 | 9:00~17:00 |
休館日 | 火曜日 |
料金 | 大人:1,200円 子供:600円 障がい者割引:大人800円 ※割引対象は本人のみ ※他の割引サービスとの併用不可 |
駐車場 | 大型バス:6台 普通車:100台 |
問い合わせ | 電話:0557-48-7777 ファックス:0557-48-7788 |
平均滞在時間 | 1~3時間 |
公式サイト | https://jewelpia.com/ |
※最新の情報は公式ホームページ等でご確認ください。
※記事中の料金はすべて税込表示です。
美術館周辺で楽しむ!おすすめデートスポット
象牙と石の彫刻美術館の平均滞在時間は約2時間です。じっくりとアート鑑賞を楽しんだ後でも、まだ十分な時間が残っていると思われます。そこで、美術館の前後で、さらに1~2か所のデートスポットを訪れることをおすすめします。カップルで楽しめる周辺の魅力的なスポットをご紹介します。
おすすめのデートスポット
多彩なメニューが魅力のイタリアン「ラ・ポルタ」
「Cucina Italiana ラ・ポルタ」は、象牙と石の彫刻美術館から車でわずか5分の場所にある、豊富なメニューバリエーションが魅力のイタリアンレストランです。パスタやピザ、リゾットといった定番料理から、肉や魚の香草焼きまで多彩なメニューを提供しています。食事の締めくくりには、本格的なティラミスや季節のフルーツを使ったケーキなどのデザートも楽しめます。
特にランチタイムは、メインディッシュとサラダ、ドリンクがセットになったお得なコースメニューを用意しています。リーズナブルな価格で満足度の高い食事を楽しむことができます。
店内はログハウス風の温かみのある内装で、落ち着いたアットホームな雰囲気が漂っています。天気の良い日には、自然を感じられるデッキ席での食事もおすすめです。営業時間は11:30~15:00(ランチタイム)、定休日は火曜日となっています。
公式サイト:https://i-laporta.com/index.html
伊豆クラフトハウスでオリジナルガラス作品作り体験
「伊豆クラフトハウス」では、吹きガラスやとんぼ玉、サンドブラスト、ポタリーペインティングなど、様々なクラフト体験ができます。デートの思い出作りに、世界にひとつだけのオリジナルのガラス作品を作ってみるのはいかがでしょうか。
吹きガラスやポタリーペインティング以外の作品は、完成後すぐに持ち帰ることができます。作品が割れる心配がある方は、宅急便での配送サービスも利用可能です。
年末年始や土日祝日、夏休み期間中は混雑が予想されるため、事前予約をおすすめします。体験時間は、吹きガラスが約15分、とんぼ玉作りなどは約90分程度です。定休日は不定期のため、デート前には必ず公式サイトで営業情報を確認しましょう。
公式サイト:https://www.izu-crafthouse.org/
まとめ:芸術と自然が融合する伊豆高原アートデート
工芸作品を見て・作って満喫する、伊豆高原ドライブデートプランをご紹介しました。
象牙と石の彫刻美術館では、他ではなかなかお目にかかることのできない貴重な象牙の彫刻作品を見ることができます。繊細な装飾が施された華やかな作品を、館内に設置されたタブレットで視聴できるYouTubeの解説を聴きながら1つ1つじっくりと鑑賞しましょう。芸術的な雰囲気の中で、二人の感性を磨くことができます。
紹介したデートスポットは、すべて静岡県伊東市の伊豆高原にあります。春から秋にかけては、車の窓を開けてドライブするのも気持ちがいいでしょう。豊かな自然と芸術に囲まれた伊豆高原は、カップルの絆を深める最適な環境です。デートで伊豆高原を訪れるときは、ぜひこのプランを参考にしてみてくださいね。