明治大学博物館で人類の歴史を辿る!カップルで楽しむ文化デート|東京千代田区

東京都千代田区にある御茶ノ水エリアには、書店や楽器店などさまざまな専門店が並んでいます。そんな御茶ノ水界隈での博物館デートにぴったりなのが、今回ご紹介する「明治大学博物館」です。

明治大学博物館は、大学博物館としてその先進的な取り組みが注目されています。ここでは考古遺物をはじめとした数々の展示を通して、人々の営みについて学ぶことができます。なかには刑罰具が並ぶ、ちょっとユニークな展示エリアもあったりします!

大学の研究成果に触れ、人類の歴史を深く学ぶ、そんな文化的なデートはいかがでしょうか?

そんな明治大学博物館の魅力・見どころについて、学芸員の外山さんにお話をうかがいました。

明治大学博物館:大学の研究成果が凝縮された展示の魅力

明治大学博物館の外観

明治大学博物館では、明治大学の研究成果や所蔵する貴重な学術資料を展示しています。考古学、刑事・商品・文書の各資料を中心に、幅広い分野の展示品を楽しむことができます。

所蔵資料は45万点を超え、そのなかから厳選されたものが展示室に並んでいます。大学の研究成果を広く発信するという役割から、できるだけ多くの人々に観覧の機会を提供するため、常設展示は無料で観覧することができるのも大きな魅力です。これにより、学生だけでなく一般の方々も気軽に学術的な展示を楽しむことができます。

常設展:考古・刑事・商品の3部門で紐解く人類の歴史

常設展にある漆器の展示
▲漆器の展示。製造工程と技法の数々、近年の商品開発などの解説があります

編集部

なかなか大学内の施設に立ち入る機会がないので、ここが学内だと思うとなんだか新鮮な気分です。はじめに常設展について伺います。明治大学博物館ではどのような展示がありますか?また、来館者にはどんなことを感じてほしいですか?

外山さん

常設展は、日本の伝統工芸を紹介する「商品」、刑罰の歴史を学べる「刑事」、旧石器~古墳時代の出土遺物が並ぶ「考古」の3部門で構成されています。明治大学による特色的な研究・教育活動の成果を通して、長きにわたる人類の歴史を構成する要素の中でも独特な部分について学んでいただければと思います。

編集部

色々な展示がありますが、その中でも外山さんが特に好きな展示はどれですか?

外山さん

学校の教科書で学んだ岩宿(いわじゅく)遺跡の石斧、夏島貝塚の土器、江戸幕府の武家諸法度、生類憐みの令、大日本帝国憲法などです。これらは日本の歴史を語る上で重要な資料です。貴重な資料の実物が、全て自分の目の前にあることに感激します。

>>展示内容の一部がみられます

常設展にある歴史的な法令の展示
▲「刑事」エリアでは、御成敗式目から大日本帝国憲法まで日本史上著名な法令の数々が並びます

常設展にある岩宿遺跡の旧石器遺物
▲岩宿遺跡の旧石器遺物。この遺跡は明治大学によって発掘調査が行われました

多彩なテーマの特別展:大学内外との連携による知的探求

編集部

特別展ではどのようなテーマを扱っていますか?

外山さん

年間を通して多様なテーマの特別展示を開催しています。大学内の研究成果を紹介するものから、外部の組織・機関と連携した展示まで幅広く行っています。また、当館所蔵の貴重な資料を紹介する館蔵品展も定期的に実施しています。これらの展示を通じて、来館者の方々に新たな知識や視点を提供できるよう努めています。

>>各種展示・特別展の案内はこちら

非日常を体験できる展示空間:明治大学博物館ならではの魅力

編集部

明治大学博物館ならではの魅力はなんでしょうか?

外山さん

行き交う人の絶えない御茶ノ水の街、その一画の地下に別世界が広がっています。人類の悠久の歴史とその功罪を象徴するインパクトある展示物を前に、しばし日常を忘れる空間があります。これが当館ならではの魅力だと考えています。

編集部

「他の博物館とはここが違う!」という、明治大学博物館ならではの見どころはなんでしょうか?

外山さん

拷問・刑罰具という人類の負の遺産を反省的に顧みる展示は国内唯一の存在です。法律学校にルーツを持つ明治大学ならではの展示と言えます。

常設展にある西欧の刑罰具
▲前近代では処刑見物は庶民の娯楽のひとつだったのだとか(参考:インターネットミュージアム「明治大学博物館(刑事部門)」

さらに、考古学の展示では、旧石器時代から始まる日本史の黎明期を国指定重要文化財の数々でたどることができます。これらの展示を通じて、日本の歴史と文化への理解を深めることができるのも当館の魅力です。

カップルで楽しむ明治大学博物館:デートプランのアイデア

ここまで明治大学博物館の魅力的な展示についてうかがってきました。続いては、カップルでの来館時の楽しみ方について聞いてみましょう。

専門家による解説:ギャラリートークなどのイベント情報

編集部

明治大学博物館にはどのようなイベントがありますか?カップルで参加できるものがあれば教えてください。

外山さん

特別展では、専門家が展示にまつわるテーマでお話しするギャラリートークなど、関連イベントを随時開催しています。これらのイベントはカップルでも気軽に参加いただけます。詳細は博物館ホームページの告知記事をご確認ください。

>>各種イベントについてはこちら

さらに、体験コーナーも設けており、カップルで楽しめる様々な体験ができます。例えば、黒曜石製の石器で紙を切る、粘土板に縄文の縄目模様をつける、銅鐸を叩いて音を出す、古墳時代の甲冑を着用する、古代の瓦の重さを実感するなどがあります。これらの体験を通じて、歴史を肌で感じることができます。体験コーナーの詳細については、直接博物館へお問い合わせください。

フォトスポットとしての展示室:快適な館内で思い出作り

編集部

展示は写真を撮ってもいいのでしょうか?もしOKなら、おすすめの撮影スポットを教えてください。

外山さん

常設展示室内は撮影自由です。記念写真におすすめなのは、「考古」の展示エリアにある貝層剥離標本です。こちらは貝塚の断面を展示したもので、非常に迫力があります。写真映えする展示物なので、カップルの思い出作りにぴったりですよ。

常設展にある弥生時代のエリア
▲「考古」の展示エリア。奥の壁にあるのが貝層剥離標本

また、当博物館は年間を通じて快適な環境を整えています。夏は涼しく、冬は暖かく、雨の多い春秋も快適に過ごせるよう空調を管理しています。ゆっくりと展示をご覧いただける空間を用意していますので、お二人でじっくりと思索の時間をお楽しみください。

併設のカフェレストラン:展示鑑賞後のくつろぎスポット

編集部

明治大学博物館の館内にはカフェ・レストランなどはありますか?

外山さん

はい、博物館と同じ建物の1階に、解放感あふれる雰囲気の中でくつろげるカフェレストラン「カフェ・パンセ」があります。高い天井が特徴的で、ゆったりとした空間を楽しめます。

メニューは豊富で、コーヒーや紅茶などの定番ドリンクはもちろん、ジュースや抹茶ラテなどの特色あるドリンクも用意されています。食事については、日替わりのオムライス、カレー、ハンバーグなどがあり、バラエティに富んでいます。また、テイクアウトにも対応しているので、外で食べることもできます。

>>カフェ・パンセについて

ユニークなオリジナルグッズ:ミュージアムショップの魅力

編集部

明治大学博物館のミュージアムショップにはどのようなグッズがありますか?

外山さん

ミュージアムショップでは、明治大学博物館ならではのオリジナルグッズを多数販売しています。例えば、土偶をデザインしたTシャツや、明治大学公式マスコット「めいじろう」のキーホルダーなどがあります。

また、特別展の図録も取り扱っており、こちらは来館が難しい方のために郵送による販売も行っています。

>>ミュージアムショップについて

周辺のデートスポット:博物館と合わせて楽しむ御茶ノ水エリア

編集部

明治大学博物館と一緒に楽しめる周辺デートスポットがあれば教えてください。

外山さん

明治大学博物館のある御茶ノ水界隈は、国内有数の専門店街です。書店、スポーツ用品店、楽器店、カレー専門店が軒を連ねています。また、文化人ゆかりのホテルやレストランも多数あり、多様なデートプランを楽しむことができます。例えば、お気に入りの本を探しながら書店巡りをしたり、二人で楽器店を訪れて音楽の話に花を咲かせたりするのもおすすめです。

学芸員からのメッセージ:カップルで歴史を紐解く意義

編集部

最後に、デートで明治大学博物館の利用を考えているカップルへメッセージをお願いできますか?

外山さん

当館の人類の過去に関する展示を見ることによって、ご自身もまたその長い歴史の連続の中に生きており、未来へ歴史をつなぐ存在であることを実感いただければと思います。

編集部

生活様式が変わったとしても、人々の営みの根幹は、今も昔もそう変わらない気がします。明治大学博物館の見学をきっかけに、カップルで人類の歴史について考えられたらいいですね。

外山さん、本日はインタビューへのご協力ありがとうございました。

来館者の声:明治大学博物館の魅力と感想

実際に明治大学博物館を訪れた方からの口コミ・感想を、編集部でまとめてみました。

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拷問・刑罰具の展示を見て、現代に生きている幸せを実感しました。将来このような残酷な行為が再び起きないよう、私たち一人一人が努力しなければいけないと思いました。
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日本史の教科書でおなじみの遺物の実物を見ることができて感激しました。教科書の写真では伝わらない迫力や細部まで観察でき、歴史への理解が深まりました。
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他の博物館では見たことのない興味深い展示が多く、新鮮な体験ができました。特に明治時代の生活用品や文化財の展示が印象的でした。
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無料でこのクオリティはすごい!展示の内容や解説の質が高く、有料の博物館に引けを取らない充実度でした。

刑罰具の展示は珍しいこともあり、これを目的に訪れるお客さんも多いようです。やや刺激の強い内容ですが、刑罰の歴史を学ぶ貴重な機会となり、人権や社会正義について考えるきっかけになりそうです。

また、充実の常設展を無料で見られることを喜ぶ声も多く聞かれました。博物館を気軽に利用できるのも、「社会に開かれた大学」を掲げる明治大学ならではの特徴です。学生だけでなく、一般の方々にも歴史や文化に触れる機会を提供しています。

利用案内:入館料・混雑状況・滞在時間の目安

入館料 無料
駐車場 タイムズ明治大学リバティタワー地下駐車場
(収容台数:21台、料金:10分200円)
空いている時間帯 ・午前中
・雨天時
平均的な滞在時間 約1時間

アクセス・開館時間:明治大学博物館の基本情報

住所 〒101-8301
東京都千代田区神田駿河台1-1
明治大学アカデミーコモン地階
電話番号 03-3296-4448
開館時間 【月曜~金曜】
10:00~17:00(入館は16:30まで)
【土曜】
10:00~16:00(ミュージアムショップは12:30まで、入館は15:30まで)
休館日

日曜・祝日
大学が定める休日
夏季休業(8月10日〜16日頃)
冬季休業(12月26日~1月7日頃)
創立記念日(1月17日)
臨時休館日

アクセス 【JR中央線・総武線】
・御茶ノ水駅から徒歩5分
【東京メトロ丸ノ内線】
・御茶ノ水駅から徒歩8分
【東京メトロ千代田線】
・新御茶ノ水駅から徒歩8分
【都営新宿線・三田線/東京メトロ半蔵門線】
・神保町駅から徒歩10分
公式サイト https://www.meiji.ac.jp/museum/

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