【福島】国指定重要文化財の社殿で挙げる厳かな神前式|飯野八幡宮
「神前式がおこなえる趣深い神社を紹介!」でご紹介するのは、福島県いわき市にある「飯野八幡宮」さんです。
国指定重要文化財に指定されている飯野八幡宮の社殿は、思わず圧倒されるほどの趣が感じられますよ。
希少な漆塗りの美しい楼門をくぐり、歴史を感じられる社殿で厳粛な神前儀式を挙げられることは、飯野八幡宮の大きな特徴といえるでしょう。
「文化財の社殿で結婚式を挙げたい」「歴史ある神社で、日本らしい式を挙げたい」といった方に、特におすすめの神社です。ぜひ参考にしてみてください。
飯野八幡宮の歴史と特徴
▲飯野八幡宮で神前式をおこなう新郎新婦
飯野八幡宮は、福島県いわき市にあり、1063年に造営されたのが始まりの神社。
御祭神の三柱からは、安産祈願や子育大願のご神徳が得られるとされており、市内外から多くの方が訪れると聞いています。
現在の社殿は1616年に再建されたもので、昭和58年に国指定重要文化財に指定されているとのこと。本殿の他に、摂社である若宮八幡神社や楼門・宝蔵・仮殿などの文化財の建物も見どころだそうです。
ではさっそく、飯野八幡宮神前式担当の巫女である小川さんに、神社の歴史や見どころについて伺っていきましょう。
源頼義公ゆかりの由緒ある神社
▲飯野八幡宮の本殿
インタビュアー
飯野八幡宮がどのような神社か教えてください。
小川さん
飯野八幡宮は、康平6年(1063年)に源頼義公が奥州合戦のとき、京都石清水八幡宮の分霊を必勝祈願でお祀りし、社殿を造営したのが始まりです。
建永元年(1247年)時の執権・北条時頼は、幕府政所執事伊賀光宗を好嶋荘(現在のいわき市)の預所に任命しました。以後預所と神主職を兼ね、第24代現宮司にいたります。
なお、現在の社殿は元和2年(1616年)に再建された社殿で、昭和58年に国指定重要文化財に指定されています。
インタビュアー
源頼義公ゆかりの歴史ある神社なのですね。伊賀光宗氏から現在の宮司まで、伝統と歴史が脈々と受け継がれていることに感銘を受けました。
国指定重要文化財で挙式できるのも、ステキですね。
安産祈願や子育て大願に霊験あらたかな御祭神
インタビュアー
飯野八幡宮にはどのような神様が祀られているのでしょうか。
小川さん
御祭神は応仁天皇・神功皇后・仲姫の三柱をお祀りしています。そのため安産祈願や子育大願のご神徳があり、さまざまな人生儀礼の参拝で市内外から多くの方が訪れます。
インタビュアー
飯野八幡宮は、いわき市では「八幡さま」の愛称で親しまれている神社だと聞いています。地元の方々に愛されている神社なのですね。
安産祈願や子育大願のご神徳があるというのも、神前式をおこなうのにぴったりだと感じました。
国指定重要文化財の社殿と趣ある建造物
▲飯野八幡宮の大鳥居と楼門
インタビュアー
飯野八幡宮の見どころはどこでしょうか。
小川さん
本殿の他に、摂社である若宮八幡神社や楼門・宝蔵・仮殿などの文化財の建物も見学することができるところです。
インタビュアー
飯野八幡宮には、国指定の重要文化財から県指定の重要文化財・重要無形民俗文化財まで、たくさんの貴重なものがありますね。
改めて時間をつくって、ゆっくり見学したいものです。
飯野八幡宮の神前式:厳かな儀式と伝統
▲飯野八幡宮参道での参進前の風景
飯野八幡宮では、昭和20年代頃から神前式を執り行っています。
国指定重要文化財に指定されている社殿で厳粛な神前儀式を受けることができ、さらにはひとつひとつの儀式の説明と事前リハーサルまでしてもらえるそうです。
本題の、神前式の内容についても小川さんに話を伺っていきましょう。
昭和20年代から続く神前式の伝統
インタビュアー
飯野八幡宮で神前式をおこなうようになったのはいつ頃からですか?
小川さん
昭和20年代頃から神前式を執りおこなっておりました。その後、需要の高まりに合わせて、披露宴式場などの施設を整備しています。
最盛期の昭和40~50年代ごろには、月に10数組執りおこなっていました。
インタビュアー
70年以上前から、飯野八幡宮で神前式がおこなわれていたのですね。月に10数組と聞くと、人気の高さを感じます。
たくさんのご夫婦が飯野八幡宮で式を挙げ、今も幸せな結婚生活を送っていることを想像すると、なんだか私も幸せな気分になります。
事前リハーサルで安心の神前儀式
インタビュアー
飯野八幡宮の神前式ならではの良さを教えてください。
小川さん
福島県では希少な漆塗りの美しい楼門をくぐり、歴史を感じられる社殿で厳粛な神前儀式を受けることにより、いっそうの想い出になることと思います。
また、ひとつひとつの儀式の説明と事前リハーサルをさせていただきますので、初めての方でも作法に戸惑うことはないと思います。
その後も、神前式をおこなった神社で、ご家族・お子様・ご自身の節目ごとに人生儀礼のお参りができるというのも、神前式ならではの良さではないでしょうか。
インタビュアー
私も先ほど楼門をくぐりましたが、美しさに圧倒されました。
丁寧に説明をしてもらえたり、事前のリハーサルがあったりすると、作法が心配な人でも、スムーズに動くことができますね。
今後、人生の節目で飯野八幡宮にお参りにくるたびに、神前式のことを思い出し、懐かしい気持ちになれるのもステキだと思いました。
40分で執り行う厳かな神前式
▲飯野八幡宮の神前式での三々九度
インタビュアー
飯野八幡宮の神前式では、実際にどのようなことをおこなうのでしょうか。
小川さん
式は以下の流れで進みます。
- 親族控室にて挙式の流れと作法の説明
- 行列にて参進
- 手水
- 社殿へ入殿
- 開式の詞
- 修祓(おはらい)
- 祝詞奏上
- 三々九度御盃の儀
- 誓詞奏上
- 指輪交換の儀
- 新郎様と新婦様玉串奉奠
- 両家代表者様玉串奉奠
- 親族固めの盃
また、神事はおよそ40分ほどです。
インタビュアー
最初に挙式の流れと作法の説明をしてもらえると、理解しやすいですね。
進行に戸惑わないよう、あらかじめ流れをイメージしておくようにしたいものです。
飯野八幡宮での神前式:挙式カップルの声
飯野八幡宮での神前式を実際に挙げた方からどのような感想があったのかは、これから神前式を挙げる予定のカップルにとってはかなり気になるところ。
過去の感想や、印象に残った声などについても、小川さんが快く答えてくれました!
国指定重要文化財の社殿での挙式に好評の声
▲飯野八幡宮の神前式
インタビュアー
飯野八幡宮で挙式した夫婦や参列者からはどのような感想が多いですか?
小川さん
事前に社殿の説明をさせていただく際にもお伝えしているのですが、新郎新婦様が参列される拝殿の天井には、お二人を御守するかのように龍の装飾が施されております。
「文化財の社殿で結婚式をおこなえて、日本人として大変貴重な体験をさせていただきました」と、お聞きすることが多いです。
インタビュアー
先ほど私も拝見しましたが、とても立派な龍の装飾でした。
これから先、何十年と夫婦で居続ける中で、ふとした瞬間に飯野八幡宮での神前式のことを思い出しそうですね。
どんな状況下でも真摯に対応する神社スタッフ
▲神前式での指輪交換
インタビュアー
今までに執りおこなわれた神前式で、特に印象に残るエピソードなどあれば教えてください。
小川さん
昨今の事情により、何度も日時の変更を繰り返し、式を執り行えなかった新郎新婦様がいらっしゃいます。当初の予定日の変更から、1年数カ月もの間、日時のやり取りをさせていただきました。
新郎新婦様の神前式への思いや、式を開催するにあたっての不安を事前にお聞きしていました。
そのような中、ようやく式が執り行えたのは、2021年の1月です。神前式は、滞りなく無事執りおこなうことができました。
インタビュアー
2020年は、イレギュラーな対応に追われることの多い1年でしたよね。
新郎新婦も、さまざまな思いがあったことと思います。無事、神前式がおこなわれてよかったです。
小川さん
式後、新郎新婦様やご両家のご親族様の、嬉しそうでホッとされたような表情を見て、私は嬉しくて涙がこぼれてしまいました。
ご両家のご親族様からも「小川さんがいなかったら不安でした。どうもありがとう」と温かい言葉をかけていただきました。
私は、お二人の神前式に携われたこと、ご奉仕できたこと、なによりも今日という日を無事迎えられたことを本当に良かったと思っています。
インタビュアー
小川さんの親身になった対応が、新郎新婦はもちろんのこと、参列の親族にも伝わったのですね。
すごく、心あたたまるエピソードをありがとうございました。
飯野八幡宮での神前式:準備から当日まで
ここまでの記事を読んで、飯野八幡宮の神前式に興味がわいた方も多いはず。
飯野八幡宮では、1年前からの予約に対応していたり、控室の準備があったり、参列者への配慮などもしているとのこと。中でも、神社敷地内にフォトスタジオを併設していることは、飯野八幡宮の特色ともいえるでしょう。
飯野八幡宮に神前式を申し込む前に知っておきたいことについても、小川さんにお尋ねしていきたいと思います!
電話・メールからスタートする神前式の準備
▲飯野八幡宮の休憩室
インタビュアー
飯野八幡宮で挙式を申し込むまでの流れを教えてください。
小川さん
電話・メールにてお問い合わせください。担当者よりご連絡させていただきます。その際、打ち合わせの日程を決め、来社いただきます。
打ち合わせの際に、ご要望をお伝えください。
その後1カ月前をめどに再び来社いただき、式当日のリハーサルをおこなわせていただく流れです。
インタビュアー
電話とメールから問い合わせ方法を選べるのですね。
来社の際に、要望を伝えられるよう、事前にふたりでイメージを共有しておくと良さそうです。
1年前から可能な神前式の予約
▲飯野八幡宮でおこなう神前式での三三九度
インタビュアー
挙式の予約は、何カ月前頃から可能でしょうか。
小川さん
1年前から受付が可能です。遅くとも2カ月前にご予約いただければと思います。
1日2組までお受けしており、午前と午後で各1組ずつ執りおこなえます。ただし、神社行事で結婚式ができない日もございます。
インタビュアー
1年前から受付ができるので、挙式の日にこだわりたい人には嬉しいですね。
ある程度挙式のイメージができたら、早めに連絡し、相談をしておくと良さそうです。
年間10数組が選ぶ飯野八幡宮の神前式
▲飯野八幡宮の神前式で使用された結婚指輪
インタビュアー
飯野八幡宮では、毎年何組くらいの挙式がおこなわれますか?
小川さん
年間で平均10数組を執りおこなっております。
インタビュアー
今も日本ならではの挙式に憧れる方たちが、飯野八幡宮での神前式を選んでいるのですね。
良いものは、時代を経ても望まれ続けるのだと実感しました。
30名まで参列可能、控室完備の神前式
▲飯野八幡宮でおこなわれる神前式の様子
インタビュアー
飯野八幡宮の神前式に参列できる人数は、最大何名でしょうか。
また、控室などの準備はありますか?
小川さん
社殿の中の参列は、新郎様方・新婦様方それぞれ15名様、最大で30名様まで参列ができます。
控室につきましては、新郎様方・新婦様方それぞれのお部屋をご準備しております。
インタビュアー
最大30名様まで参列できるのですね。お世話になった方なども呼ぶことができるのは嬉しいです。
それぞれの控室があると、参列者が早く到着した場合であっても、ゆったり待ってもらえますね。
▲飯野八幡宮の神前式での新郎新婦の様子
雨天時も挙行可能な神前式
▲新緑の季節の飯野八幡宮参道からの楼門
インタビュアー
飯野八幡宮では、雨天時の挙式は可能ですか?
小川さん
雨天でも可能です。ただ、当日の雨風の状況により楼門からの参進はできない場合もございます。
インタビュアー
雨天でも挙式自体は可能とのことで、安心しました。
併設フォトスタジオで衣装や写真も安心
▲フォトスタジオを通して依頼した着付けの様子
インタビュアー
貸衣装、着付け、ヘアメイク、写真などはお願いできますか?
小川さん
神社敷地内にフォトスタジオを併設しております。フォトスタジオを通し貸衣装・着付け・ヘアメイクなどをご案内しております。
▲飯野八幡宮に併設されているフォトスタジオ
インタビュアー
衣装や着付け・ヘアメイク・写真など、全てお願いできるのは便利ですね。
新郎新婦へ:飯野八幡宮からの祝福メッセージ
▲飯野八幡宮神前式担当である巫女の小川さん
インタビュアー
最後に、結婚が決まったカップルに一言メッセージをお願いします。
小川さん
神前式は、新郎新婦のおふたりが御神前で神様に今後の御神徳をいただき、相和し相敬し夫婦の道を守り苦楽をともにし、平和な生活を営み終生変わらぬことをお誓いする儀式です。
古来より人生にはさまざまな節目があり、その都度神様への祈りと感謝を捧げ人生への決意を新たにすることが、伝統的な日本人の心といえます。
人生儀礼には、安産祈願・初宮詣・七五三・成人式・厄除などがあります。
飯野八幡宮では、伝統的な人生儀礼に誠意にご奉仕させていただくだけではなく、ご家族様に寄り添い大切な思い出のお手伝いをさせていただいております。
ご来社をお待ちしております。
インタビュアー
文化財の社殿で、龍に見守られながらおこなう神前式は、夫婦として新たな一歩を踏み出すふたりにとって、一生の宝物になると思います。
神前式を通じて飯野八幡宮とのご縁を結び、これからの人生儀礼において、何度も飯野八幡宮にお参りしたいですね。
本日は貴重なお話をありがとうございました。
飯野八幡宮:アクセスと基本情報
住所 | 〒970-8026 福島県いわき市平字八幡小路84 |
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電話番号 | 0246-21-2444(朝9時~夕方4時・年中無休) |
FAX | 0246-21-2470(24時間) |
公式サイト | https://www.noteplan.net/8man/ |