服部天神宮の神前式:1000年の歴史と足の神様の祝福|車椅子でも参列可能

この記事では、大阪府豊中市にある服部天神宮の神前式について詳しく解説しています。

「足の神様」として地元で親しまれている服部天神宮は、バリアフリー対応が特徴で、車椅子のままでも参列できます。

足の不自由な方や高齢の方を招待する場合に特におすすめの神社です。神前式の会場を探している方は、ぜひ参考にしてください。

歴史ある「足の神様」服部天神宮の魅力

大阪府豊中市で神前結婚式ができる服部天神宮

出典:服部天神宮公式Instagram

服部天神宮は、最寄り駅の服部天神駅から徒歩3分という便利な場所にあります。医薬の神様である少彦名命(すくなびこなのみこと)を祀っており、「足の神様」として全国的に珍しい神社として知られています。

境内には草履堂や足踏み石など、足にまつわる見どころがあります。足の病が治った方々から奉納された多くの草履は、この神社が多くの参拝者を救ってきた証です。

また、神社としては珍しいバリアフリー対応であることも大きな特徴です。車椅子のまま参列できるため、足の不自由な方も安心して参加できます。このため、親しい人々だけで行うアットホームな挙式が可能となっています。

今回は服部天神宮の権禰宜(ごんねぎ)である西川直樹さんに、神社の由来や結婚式について詳しくお話を伺いました。

1000年以上親しまれる服部天神宮の由来

インタビュアー

服部天神宮はどのような神社か教えてください。

権禰宜

服部天神宮は、少彦名命と菅原道真公の二柱を御祭神としてお祀りしています。

平安時代、菅原道真公が太宰府へ向かう途中、足の病にかかりました。医薬の祖神である少彦名命の祠をお参りしたところ、足の痛みやむくみが治まったと伝えられています。この出来事がきっかけとなり、当社は"足の神様"として広く知られ、多くの参拝者の信仰を集めています。

インタビュアー

千年以上の時を経て、今もなおこの地で"足の神様"として鎮座しているわけですね。服部天神宮の長い歴史を感じるお話です。

服部天神宮の足の健康にまつわる参拝スポット:草履堂と足踏み石

大阪府豊中市の服部天神宮の草履堂

インタビュアー

結婚式以外でも、訪れた場合の見どころやおすすめなどはありますか?

権禰宜

手水舎の近くにある草履堂がおすすめです。ここには、足の守護祈祷を受けた後、お礼参りの際に奉納された草履やスリッパが納められています。これらの奉納品は、参拝者の感謝の気持ちと共に大切に保管されています。

また、本殿裏には「足踏み石」という特別な祈願台座があります。ここでは、履物を脱いで座ったままお参りいただけます。この足踏み石は、足の健康や歩行の安全を願う参拝者に特に人気があります。

インタビュアー

「足の神様」として知られる服部天神宮らしい、足の健康にまつわる見どころですね。

服部天神宮の神前式:バリアフリー対応と伝統的な魅力

大阪府豊中市の服部天神宮の神前結婚式

インタビュアー

服部天神宮で神前式を行うようになったのはいつ頃からですか?

権禰宜

昭和24年(1949年)頃から神前式をスタートしました。当時、地域に神前結婚式場がなく、地域の方々からの要望が多かったため、先代宮司が始めました。

インタビュアー

地元の方の要望に応えるかたちで神前式を始められたのですね。それだけ服部天神宮さんが地元の皆さまから信頼されている証だと思います。

車椅子でも参列可能なバリアフリー対応

大阪府豊中市の服部天神宮の神前結婚式

インタビュアー

服部天神宮ならではのメリットなどはありますか? 

権禰宜

結婚式の際、天神様にちなんだ「紅わらべ」という巫女舞を奉納しております。

また車椅子のままご参列される場所にご案内が可能です。

他には新郎新婦様と参列者との距離が近く、拝殿内以外でも外から挙式の様子を見る事が可能です。

インタビュアー

神社でバリアフリー対応ができているところは少ないので、体の不自由な方やご高齢の方には喜ばれるでしょうね。服部天神宮さんの優しさを感じます。

伝統的な式次第と所要時間

大阪府豊中市の服部天神宮の神前結婚式

インタビュアー

神前式では具体的にどのような流れで挙式が行われるのでしょうか?

権禰宜

服部天神宮では、次のような流れで神前式を執り行います。

修祓(お祓い)
斎主一拝
祝詞奏上
三献の儀(三三九度)
誓詞奏上
指輪交換
巫女舞奉納
玉串拝礼
親族固めの盃の儀
斎主一拝

これらの儀式を含む祭典の所要時間は約40分です。修祓からはじまり、神様への誓いや、夫婦の絆を深める儀式など、日本の伝統的な結婚式の要素が凝縮されています。

挙式カップルと参列者の口コミ感想:服部天神宮での思い出深い神前式

大阪府豊中市の服部天神宮

インタビュアー

挙式後、ご夫婦や参列者の方々からどのような感想をよく聞かれますか?

権禰宜

「心の依り所として、今は離れて住んでいてもまた帰ってこられる思い出の場所ができて嬉しい」というお言葉をよくいただきます。多くの方々にとって、この神社が人生の節目を刻む特別な思い出の場所となっているようです。挙式を通じて、参列者の方々も含めて神社との深い縁ができることを嬉しく思います。

心に残るエピソード:車椅子での神前式参列

大阪府豊中市の服部天神宮

出典:服部天神宮公式Facebook

インタビュアー

印象に残る神前式のエピソードなどあれば教えてください。

権禰宜

「車椅子を利用する祖父母も一緒に結婚式に参加することができて、大変嬉しかった」とのお言葉を頂戴したことがございます。

服部天神宮は足の神様として知られているため、早くから車椅子でも拝殿に入れるようバリアフリー対応を行っています。階段や段差を解消し、スロープを設置するなどの工夫をしています。新郎新婦様の大切な思いに寄り添えたことを、私たちもとてもうれしく感じました。

神前式Q&A:予約から当日の流れまで

インタビュアー

挙式予約は何ヶ月前頃から可能でしょうか?

権禰宜

当社の祭典日等と重ならなければ、予約の受付は可能です。

できれば2ヶ月前くらいには日程が決まっていると、ご希望の日時で挙式が可能かと思います。ただし、大安や仏滅など縁起の良い日は人気が高いため、さらに早めの予約をおすすめします。

神前式は月1組ペースの丁寧な対応

大阪府豊中市の服部天神宮の神前結婚式

インタビュアー

毎月、何組くらい挙式が行われますか?

権禰宜

月に1組程度の挙式がございます。神前結婚式は伝統的な挙式スタイルとして人気があり、多くのカップルが魅力を感じています。

インタビュアー

希望の日が決まっている場合には、早めの予約をしておくと安心ですね。

神前式:申込から挙式当日までの流れ

大阪府豊中市の服部天神宮の神前結婚式

インタビュアー

挙式申し込みまでの流れを教えてください。

権禰宜

まずは挙式希望日をご確認いただきます。その後、申込書に住所、氏名などの必要事項をご記入いただきます。

結婚式当日までに新郎新婦様にご来社いただき、式次第の説明・誓詞の確認・作法の確認を行い、本殿内の見学をしていただいております。この準備にかかる時間は、約30分程度です。

また、この際にご参列者の人数や写真撮影のご要望なども詳しくお伺いし、確認させていただいております。

インタビュアー

神前結婚式の作法など不安なカップルも多いと思いますが、事前にきちんとご説明いただけるのは安心ですね。写真撮影も対応していただけるのはうれしいです。

衣装・美容の外部手配と控室利用

インタビュアー

貸衣裳や着付け・ヘアメイクなどはお願いできますか?

権禰宜

服部天神宮では貸衣裳や着付け・ヘアメイクのサービスは対応できませんが、8畳ほどの控室を1部屋お貸しすることができます。そちらで準備をしていただくことが可能です。控室は挙式前後の着替えや、簡単な身支度に便利です。

インタビュアー

控室をご用意いただけるのは助かりますね。貸衣装や着付けなどは、事前に外部の業者さんへ別途予約しておくとよいでしょう。

雨天でも安心のテント完備

大阪府豊中市で神前結婚式ができる服部天神宮

インタビュアー

雨天でも挙式はできますか?

権禰宜

はい、雨天でも挙式が可能です。社殿の前にテントを設置しておりますので、待合所から御本殿まで濡れずに挙式を執り行うことができます。

服部天神宮から未来の新郎新婦へ:神前式へのメッセージ

大阪府豊中市の服部天神宮の宮司・加藤芳哉さん

権禰宜

服部天神宮では、親族や友人など身内だけの小規模な結婚式も承っております。

新郎新婦の晴れやかな門出を祝福し、神職と巫女が厳かに、そして心を込めて執り行います。

インタビュアー

千年以上の歴史を誇る服部天神宮での厳かな神前式は、とても印象的ですね。

美しい巫女舞や、鮮やかな朱塗りのお社を背景に行われる挙式では、花嫁の白無垢姿が一層引き立ちます。

本日は貴重なお時間をいただき、ありがとうございました。

服部天神宮の神前式:アクセスと基本情報

住所 〒561-0851
大阪府豊中市服部元町1-2-17
電話番号 06-6862-5022
FAX 06-6862-4241
公式サイト https://hattoritenjingu.or.jp/