【福島】柳津の絶景スポットを巡るカップル向けデートプラン|赤べこの町で思い出作り
今回の記事では、福島県の柳津(やないづ)観光協会の工藤さんにお聞きした情報を元に、柳津町の撮影スポットをめぐる"映え"デートプランをご紹介します。
柳津町は奥会津の玄関口に位置し、非常に魅力的なスポットがぎゅっとつまった観光地です。赤べこや川にかかる赤い鉄橋など、赤をアクセントとした映えスポットがあり、まち歩きを楽しみながら名物のグルメも味わえるデートにおすすめのエリアですよ。
ぜひデートプランの参考にしていただき、柳津町の映える景色を堪能してくださいね。
柳津町の映えスポットを巡る おすすめデートコース
柳津町は福島県の西部、会津地方に位置する町で、赤い牛に似せた張子の玩具「赤べこ」の発祥の地としても知られています。駅から歩いて回れる範囲に町のシンボルとなる寺院や美術館、温泉街があり、鉄道の待ち時間を使って散策が楽しめるコンパクトな観光地です。
また、町を流れる只見川(ただみがわ)の風景も魅力のひとつで、絵画に例えるなら春は水彩画、夏は油絵、秋は色鉛筆画、冬は水墨画のごとく映り、訪れた人を魅了しています。
まずは、JR会津柳津駅から歩いて10分ほどの距離にある「圓藏寺(えんぞうじ)」を訪れてみましょう。巌上にそびえ立つ本堂にも圧倒されますが、高台から見下ろす只見川周辺の眺めも素晴らしいですよ。
圓藏寺の眼下に位置するウグイの生息地「魚淵」では、川にかかる赤い欄干と、そこから見上げる「圓藏寺」がおすすめの映えスポットです。
▲町のシンボル圓藏寺。只見川から見上げた風景。(引用:柳津観光協会公式サイト)
また圓藏寺の対岸には「瑞光寺公園」があり、こちらからも圓藏寺を一望できます。秋には美しい紅葉を満喫できますよ。
駅から20分ほどの距離にある斎藤清美術館では、柳津町の風景画を鑑賞しながらリアルな景色にも浸れます。
グルメを楽しむなら、門前町として栄えたレトロな街並みの商店街を訪れると良いでしょう。柳津名物のあわまんじゅうや、人気のソースカツ丼を味わって話題にするのがおすすめですよ。
そんな柳津町の工藤さんおすすめの散策ルートを、テーマ別にご紹介しておきます。
JR会津柳津駅→圓藏寺参拝→柳津観洸船(約40分)→只見川沿い散策(徒歩またはレンタサイクル)→商店街散策・昼食(すずや食堂)→赤べこ絵付け体験(ほっとinやないづ)→JR会津柳津駅
JR会津柳津駅→圓藏寺参拝→斎藤清美術館→ほっとinやないづ・縄文館→魚淵・只見川沿い散策→商店街散策・昼食(キッチン柳)→JR会津柳津駅
JR会津柳津駅→圓藏寺参拝→柳津観洸船→町内散策(レンタサイクル)→昼食(清柳苑)→立ち寄り湯(町民センター)→商店街散策・あわまんじゅう食べ比べ→宿泊施設
▲只見川からの景色を満喫できる柳津観洸船(引用:柳津観光協会公式サイト)
柳津は都心のような絢爛さや派手さはありませんが、各店の店構えや道の看板など、ひと昔前のノスタルジーが点在している町です。「こんなにのんびり過ごして良いんだ」という驚きをきっと感じていただけることでしょう。日々の忙しさに息苦しくなったとき、静かな場所に行きたくなったとき、ぜひ訪れてほしいと思います。
ここからは、柳津町のおすすめ映えスポットを詳しく見ていきましょう。
赤べこ伝説が残る「圓藏寺」:柳津町のシンボル的存在
▲冬の圓藏寺の本堂(引用:柳津観光協会公式サイト)
福満虚空藏菩薩圓藏寺(ふくまんこくぞうぼさつえんぞうじ)は、柳津町のシンボルとして約1,200年の歴史を誇る名刹です。今から400年ほど前、会津地方を襲った大地震で本堂は倒壊しましたが、その後、巌上に再建されました。
その本堂再建の際、どこからともなく現れた赤毛牛の群れが資材運搬を手伝い、無事再建が叶ったということから「赤べこ伝説」が生まれました。この赤牛は忍耐と力強さ、福を運ぶ象徴として「赤べこ」と呼ばれるようになり、多くの人々に親しまれています。
高台にある圓藏寺の眼下には只見川と周辺の素晴らしい景色が広がりを見せ、壮大なアングルで撮影することができますよ。
▲圓藏寺の高台からの眺め。只見川にかかる赤い橋は瑞光寺橋。
美しい景色をフレームに収めるなら、春、夏、秋のシーズンがおすすめです。桜、新緑、紅葉の時期には、町を散策しながら映える写真撮影を存分に楽しめることでしょう。
※本堂内は撮影不可。
圓藏寺からの絶景:只見川と柳津町を一望する風景スポット
▲只見川を取り巻く風景が素敵(引用:インスタグラム)
高台から一望できる風景の写真が多く投稿されていますね。只見川を中心にしたショットが印象的です。
圓藏寺の敷地内にある赤べこモニュメントも人気の撮影スポットですね。町内では5体の赤べこ家族が、さまざまな場所でお出迎えしてくれますが、冬場は雨宿りできる場所に移動しているようです。
訪れる際には設置場所をチェックしてみると良いでしょう。
圓藏寺周辺で立ち寄りたい観光スポット
圓藏寺の近くで立ち寄れる場所として、次のようなスポットもあるのでご紹介しておきます。
風情ある散歩道の先にある寺院「奥之院」
▲優れた彫刻や絵様が目を引く奥之院の建造物(引用:柳津観光協会公式サイト)
圓藏寺の裏手には、「奥之院」というもうひとつの寺院があります。奥之院までの散歩道には小川が流れ、近くを走る只見線の列車の音が感じられるなど、風情がありますよ。
散歩道の先に静かに佇む奥之院は「会津の三十三観音めぐり」のひとつで国指定の重要文化財です。1年を通して静かな場所ですが、特に紅葉の季節は美しいと定評があり写真映えすることでしょう。
参考サイト:奥之院弁天堂
川面から町を眺める「柳津観洸船」クルーズ
▲雄大な只見川を運航する柳津観洸船(引用:柳津観光協会公式サイト)
柳津観洸船は、柳津会津駅に展示されているSLを模した遊覧船で、ゆったりとした只見川のライン下りが楽しめます。運航は春季~秋季の期間限定で、季節ごとに表情を変える柳津町の景色を只見川の川面から満喫できますよ。
運航時間は約40分。圓藏寺から徒歩10分ほどの乗船場から出発し、只見川を遊覧して折り返してくるコースです。
公式:柳津観洸船
圓藏寺の基本情報(アクセス)
住所 | 〒969-7201 福島県河沼郡柳津町柳津寺家町甲176 |
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電話番号 | 0241-42-2346(柳津観光協会) |
アクセス | 【車】 磐越自動車道「会津坂下IC」より約10分 【公共交通機関】 JR会津柳津駅より徒歩約10分 |
開門時間 | 夏季(4月~11月)6:30~17:00 冬季(12月~3月)7:00~16:00 ※予定時間より早く閉門する場合あり |
公式サイト | https://temple.aizu-yanaizu.com/ |
柳津の風景画を堪能「斎藤清美術館」
やないづ町立斎藤清美術館では、柳津町の名誉町民で文化功労者に顕彰された故・斎藤清画伯の作品を鑑賞することができます。
斎藤清は福島が誇る名版画家として、柳津町の景色をはじめ会津・京都などの風景を数多く描き、館内では多数の作品が展示されています。
館内の多目的ホールは、斎藤清が描いた柳津の風景をそのまま一望できるおすすめのスポットですよ。
※展示室内の写真撮影は不可。
▲ガラス張りの多目的ホールから望む柳津町の原風景。
美術館の周りは桜や紅葉が比較的少ないエリアですが、雪のないシーズンは年間を通して景色を楽しむことができます。
柳津町では主にこのエリアでイベントが開催されます。タイミングが良ければイベントに参加することもできますよ。
美術館からの眺望:自身と風景のコラボレーション撮影
▲多目的ホールから眺める町の風景ショットがおすすめ!(引用:インスタグラム)
多目的ホールの椅子に座り景色を眺める1枚が印象的ですね。後ろ姿の自分を入れたショットを残せば、風景とともに思い出がよみがえりそうです。斎藤清美術館のロゴを活かした写真も素敵ですね。
斎藤清美術館周辺の立ち寄りスポット
斎藤清美術館には「道の駅 会津柳津」が併設されています。道の駅では「買う・くつろぐ・遊ぶ」を満たしてくれる施設に加え、映えスポットもあるのでご紹介しておきます。
赤い欄干が印象的な「只見川散歩道」
美術館の隣にある道の駅駐車場から只見川方面に階段を上がると、赤い欄干が設置されています。欄干の右手側には赤い橋の向こうにそびえ立つ圓藏寺が、正面には棚田が、左手には柳津の山に向かって伸びる散歩道の景色が広がり、絶好の撮影スポットですよ。
どの角度で撮影しても自然とマッチしたシーンが撮れるので、映えショットを楽しんでみてください。
道の駅ではレンタサイクルの貸し出しも行っているので、柳津町の映えスポットをサイクリングで軽快に回るのもいいですね。
レンタサイクルの問い合わせ:道の駅 会津柳津(0241-42-2324)
オリジナル赤べこ作り「ほっとinやないづ」と「縄文館」
「道の駅 会津柳津」にある「憩いの館ほっとinやないづ」では、「赤べこ絵付け体験」ができます。自身の好きなようにデザインできるので、世界にひとつしかないオリジナル赤べこを作って思い出にするのもいいですね。
また併設されている「縄文館」には、かつての人々の様子や風習行事に使用する道具などの展示があり、古代の生活に触れることができますよ。
▲やないづ縄文館の展示風景(引用:柳津観光協会公式サイト)
公式:やないづ縄文館
奥会津の文化と味覚を楽しむ「観光物産館 清柳苑」
▲観光物産館「清柳苑」の外観(引用:柳津観光協会公式サイト)
道の駅内の「観光物産館 清柳苑」には、奥会津の特産物が展示販売されており、地域の文化に親しむことができます。地産地消の手打ちそばが楽しめるほか、柳津名物の粟をトッピングした「あわソフトクリーム」もおすすめですよ。
参考:観光物産館清柳苑
ピンクのキャラクターが映える「ラッキー公園」
道の駅の向かいには、ピンクのふくしま応援ポケモン「ラッキー」をモチーフにした「ラッキー公園」が2022年にオープンしました。
赤べこの伝説発祥の地である柳津に、さらなる幸福の象徴としてやってきたピンクのラッキーが、元気を与える存在になっています。
公園には、柳津町にかかる赤い橋をモチーフとした遊具が設置されており、ピンクのラッキーとあわせて撮影スポットになりますよ。
斎藤清美術館の基本情報(アクセス)
住所 | 〒969-7201 福島県河沼郡柳津町大字柳津字下平乙187 |
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電話番号 | 0241-42-3630 |
アクセス | 【車】 磐越自動車道「会津坂下IC」より約10分 【公共交通機関】 JR会津柳津駅から徒歩約20分 |
営業時間・休館日 | 9:00〜16:30(最終入館は16:00) 休館日:月曜日(祝日の場合は翌日)、年末年始 ※展示替えのための臨時休館あり |
公式サイト | https://www.town.yanaizu.fukushima.jp/bijutsu/ |
赤い欄干が絵になる絶景スポット「魚渕」
圓藏寺の眼下に位置する只見川には、柳津ウグイ生息地として国の天然記念物に指定され、通称「魚渕」と呼ばれるスポットがあります。一帯が赤い欄干で囲われていて、どこで撮影しても印象的な写真が撮れますよ。
中でも、ウグイの餌が置いてある箇所はスペースが少し広くとられており、柳津橋や圓藏寺をバックに撮影すると映える1枚になるでしょう。
魚渕の風景:赤い欄干と橋のコントラスト
▲赤い欄干を効果的に入れたショットがおすすめ(引用:インスタグラム)
魚渕では、赤い欄干や橋を入れて撮影する人が多いようです。集まってきたウグイを撮影するのも面白いですね。
魚渕周辺で味わう柳津町のグルメ
魚渕からアクセスできるおすすめスポットとして、柳津町の商店街のグルメを紹介しておきます。
柳津名物「ソースカツ丼」が人気の「すゞや食堂」
▲柳津町の人気メニュー、すゞや食堂のソースカツ丼(引用:柳津観光協会公式サイト)
「すゞや食堂」は、柳津町の人気メニュー「ソースカツ丼」を提供している老舗食堂です。魚渕からは徒歩2分ほどの距離にあります。
薄焼き玉子を敷いたソースカツ丼は、B級グルメとしてメディアでも取り上げられる人気ぶりで、カップルで食すると話題にできますよ。
参考:すゞや食堂
柳津の銘菓「あわまんじゅう」を味わう「小池菓子舗」
▲柳津町の名物「あわまんじゅう」(引用:柳津観光協会公式サイト)
小池菓子舗は、柳津町の名物「あわまんじゅう」で知られる菓子店です。魚渕からは徒歩8分ほどの距離。
粟ともち米の生地にこしあんがたっぷり入り、プチプチとした独特な食感が人気のあわまんじゅうは、おみやげにぜひゲットしておきたい一品ですね。
公式:小池菓子舗
魚渕の基本情報(アクセス)
住所 | 〒969-7201 福島県河沼郡柳津町柳津諏訪町甲130 |
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電話番号 | 0241-42-2346(柳津観光協会) |
アクセス | JR会津柳津駅より徒歩12分 |
参考サイト | https://aizu-yanaizu.com/sightseeing/uobuchi/ |
紅葉シーズンに絶景の「瑞光寺公園」
瑞光寺公園(ずいこうじこうえん)は、只見川を挟んで圓藏寺の対岸に位置する公園です。ひときわ高く作られた展望台からは柳津温泉街を360度見渡せて、圓藏寺の全景が遠くに見えるおすすめの撮影スポットですよ。
一方、圓藏寺とは反対方向に目をやると、柳津町内を流れる雄大な只見川が眼前に広がります。春と秋には桜と紅葉のライトアップが行われ、夜間の幻想的な風景に魅了されますよ。
瑞光寺公園からの絶景:対岸の圓藏寺と水面に映る風景
▲美しい紅葉の中に柳津の風景を入れて撮影するのがおすすめ(引用:インスタグラム)
対岸の圓藏寺をとらえた写真が多く見られます。望遠で撮影できると映えショットになりそうですね。只見川の水面に映る光景は、絵画のような1枚になっています。
瑞光寺公園周辺でリラックスできるスポット
瑞光寺公園からアクセスできる場所として、くつろげるスポットをご紹介しておきます。
只見川を眺めながら入浴「つきみが丘町民センター」の天然温泉
瑞光寺公園から瑞光寺橋を渡った対岸には、公共の宿である「つきみが丘町民センター」があります。源泉100%の日帰り天然温泉で、只見川の景色を一望しながらくつろぐことができますよ。
参考:つきみが丘町民センター
瑞光寺公園の基本情報(アクセス)
住所 | 〒969-7207 福島県河沼郡柳津町小椿字瑞光寺 |
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電話番号 | 0241-42-2114(柳津町地域振興課) |
アクセス | 【車】 磐越自動車道「会津坂下IC」から約10分 【公共交通機関】 JR会津柳津駅から徒歩約20分 |
参考サイト | https://aizu-yanaizu.com/sightseeing/zuikouji-park/ |
懐かしさと新しさが融合「キッチン柳」の料理
「キッチン柳」は、柳津町きっての洋食屋です。柳津名物はソースカツ丼やあわまんじゅうなど、いわゆるシニア世代の方向けのものが代表的ですが、キッチン柳では懐かしさの中に新しさが盛り込まれたメニューが揃っています。
カップルにおすすめ「キッチン柳」の手作りスイーツ
優しいマスターが1人で切り盛りしているお店なので、チョイスに迷ったら「本日のおすすめ」を聞いてみるとよいでしょう。
カップルには手づくりのチョコケーキやレアチーズケーキなどのスイーツがおすすめですよ。ぜひシェアして味わってみてくださいね。
キッチン柳の基本情報(アクセス)
住所 | 〒969-7201 福島県河沼郡柳津町柳津字寺家町甲168 |
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電話番号 | 0241-42-2239 |
アクセス | JR会津柳津駅より徒歩9分 |
営業時間・定休日 | 11:30~21:00 定休日:月曜日(月2回) |
参考サイト | https://aizu-yanaizu.com/restaurants/yanagi/ |
SNS映えする人気パン屋「ぱん工房あかべこ」
「ぱん工房あかべこ」は、こだわりの無添加で作っている「耳までやっこい食パン」が人気のパン屋さんです。店内では、ビーフシチューやロールキャベツなどの食事をいただくこともできますよ。
インスタ映え間違いなし!「キューブBOXパン」
おすすめは、コンパクトなサイズと見た目で女性受けする「キューブBOXパン」です。様々なバリエーションがあり、見た目の可愛らしさから、県外からも買い求めにくる人がいるほどの人気ぶり。
各SNSでも「購入した」と映え写真をUPする投稿が多く見られます。人気商品なので手に入ったらラッキーですよ。
パン工房あかべこの基本情報(アクセス)
住所 | 〒969-7201 福島県河沼郡柳津町柳津字寺家甲167 |
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電話番号 | 0241-42-7111 |
アクセス | JR会津柳津駅より徒歩9分 |
営業時間・定休日 | 8:30~17:00(平日は16:00閉店) 定休日:水曜日 |
公式サイト | https://kawachiya-gr.jp/akabekopan/product/ |
取材協力:柳津観光協会(https://aizu-yanaizu.com/)