米鶴酒造の日本酒特集!おうちデートを盛り上げる山形の銘酒ラインナップ

おうち居酒屋デートをおすすめする本記事で今回紹介するのは、山形県の酒造「米鶴酒造」の日本酒です。米鶴酒造の代表銘柄「米鶴」は、地元に伝わる民話「鶴の恩返し」と、まるでお辞儀をしているような豊かな稲穂の姿に由来しています。

日本酒の通の方から日本酒デビューを迎えた方まで幅広く楽しめるラインナップが目白押しですよ。

この記事では、米鶴酒造の歴史や魅力、辛口から甘口までおすすめの日本酒と相性ぴったりのおつまみを解説しています。

宅飲みデート・おうち居酒屋デートを考えているなら、米鶴酒造の日本酒を飲みたくなること間違いなしです!ぜひ、読んでみてくださいね。

飲酒は二十歳になってから

飲酒運転は法律で禁止されています。妊娠中や乳児期の飲酒は、胎児・乳児の発育に悪影響を与えるおそれがあります。お酒は楽しく適量を。飲んだ後はリサイクル。

米鶴酒造:300年以上の歴史を持つ山形の老舗酒蔵

山形県東置賜郡高畠町にある米鶴酒造の釜場

米鶴酒造は創業1704年、山形県南東部の「まほろばの里」と呼ばれている東置賜郡高畠町の老舗酒造です。米沢上杉藩御用酒屋としての歴史もあり、代々地域の人に愛されている酒造メーカーなんですよ。

酒蔵の周囲を見渡すと、のどかな田園風景と美しい山々が目に映ります。お酒をつくる上で大切な素材のひとつである「水」は、奥羽山系大滝川伏流水です。

美しい水と空気に恵まれたこの地で、300年以上もの期間、米鶴酒造は酒造りを続けてきました。

品質重視の酒造りに取り組み続ける一方、「ピンクのかっぱ純米酒」や「スパークリング・ロゼ」など日本酒ビギナーや女性の心をくすぐる新しい商品も次々誕生しています。

今回は米鶴酒造の総務課主任兼営業サポートチームの神保さんに、お酒造りに対する想いや、おすすめの銘柄を教えていただきました。

伝統と革新の融合:米鶴酒造のこだわりの酒造り

編集部

米鶴酒造のお酒づくりに対する思いを教えてください。

神保さん

綺麗な水と豊かな土に恵まれた地で「米作りからの酒造り」を掲げ、米の力・人の力を生かし、「常に感謝の気持ちを忘れず誠心誠意を尽くした酒でありたい」と願いながら酒造りを行っております。

編集部

米鶴酒造には、日本の蔵元として初めて品種登録されたオリジナルの酒米「亀粋」があると聞きました。自社田もお持ちで、自ら田植えも行われているんですよね。

神保さん

はい、蔵人を含む地元農家で「高畠町酒米研究会」を組織し、現在「亀粋」を含め6種類の酒造好適米を自主栽培しております。

米鶴酒造の自社田で田植えを行う社員と酒米研究会
▲例年県内外からお客様が参加する、自社田での田植えの様子

編集部

「米鶴に関わる人すべてがしあわせになるように」との思いで、酒造りを営まれていることが強く伝わってきます。

誇る実績:全国新酒鑑評会で30回以上の金賞受賞

編集部

「米鶴」の特徴や受賞歴について教えてください。

神保さん

キレがあり綺麗で思わず杯を重ねたくなる味わいの日本酒です。全国新酒鑑評会では30回以上の金賞を受賞しています。

編集部

「ひとくち飲むと、高畠町の田園風景やキラキラと輝く屋代川の情景が浮かぶ」「さわやかで旨い」といった口コミを拝見しました。

30回以上の金賞受賞は、単一酒造場の受賞回数としても、かなり多い数字だと思います。それだけ丁寧な酒造りを続けられているということですね。

米鶴酒造が誇る多彩な日本酒ラインナップ

山形県の「米鶴酒造」が誇る人気の日本酒

米鶴酒造の代表銘柄「米鶴」には大吟醸・吟醸・純米酒・発泡日本酒などさまざまな種類があります。超辛口から甘口まで幅広い取り扱いがありますから、好みに合わせて選ぶことができますよ。

なかでも一番人気は、大吟醸の「米鶴 盗み吟醸大吟」です。「門外不出の秘蔵酒が盗まれ世間に出回った」というストーリーを持つ、華やかな香りにキレのある飽きのこない後味が特徴だそう。

キレと旨味のバランス:「米鶴 超辛純米」

通常より長く発酵させた醪を使い、キレがありながら米の旨味も感じられる飲みごたえのある超辛口純米酒です。

ラインナップは、180mlで400円のミニボトル、720ml、1.8Lの3種類です。

ピンク色が魅力的:甘口の「米鶴 ピンクのかっぱ純米酒」

老舗の「米鶴酒造」の人気日本酒「米鶴 ピンクのかっぱ」

赤色酵母使用によるキレイなピンク色が特徴。甘酸っぱく爽やかな味わいのため、女性人気も高いそう。見た目も味も可愛らしい数量限定の純米酒です。

2021年から透明瓶になったことで、よりピンク色が際立つようになりました。

優しい甘さが魅力:「米鶴 まほろばの甘酒」

高度に精白した米麹100%使用・アルコール分0・添加物等不使用の自然のやさしい甘さの甘酒です。老若男女問わず人気で、冷やして飲んでも温めても飲んでも楽しめます。

料理はもちろん、スイーツづくりにも大活躍の甘酒は、1本常備しておくと便利です。価格は720mlで881円です。

日本酒通も唸る!米鶴酒造の銘酒3選

米鶴酒造には、日本酒好きを唸らせるこだわりのお酒がたくさんあります。日本酒好きな恋人と2人で過ごすおうちデートのお供にピッタリです。米鶴酒造の神保さんが日本酒好きの方におすすめする銘柄ベスト3をご紹介します。

1位:往年のファンが多い「米鶴 盗み吟醸大吟」

まるで果実をイメージさせる、華やかでさわやかな香りと、口あたりのよさから長年のファンが多い一品です。

米鶴盗み吟醸大吟 日本酒度 +8(辛口)
酸度 1.4
アルコール分 15度
価格 720ml:2,000円
1.8L:4,200円
味わい やや辛口淡麗
飲み方 冷~ぬる燗

神保さんのコメント

日本酒初心者にも通の方にもオススメの大吟醸酒です。刺身やあさりの酒蒸しなど魚介系のお料理に合わせるとお互いの風味を引き立ててくれます。

2位:年始限定醸造「純米吟醸三十四号仕込」

毎年、元日に仕込む吟醸酒です。びん詰め時に1回火入れを行う「瓶貯蔵酒」のため、日が経つごとに味の変化が現れます。飲む度に新しい味わいが感じられるお酒です。

純米吟醸三十四号仕込 日本酒度 -0.5
酸度 1.6
アルコール分 16度
価格 720ml:1,598円
1.8L:3,198円
味わい やや辛口
やや淡麗
飲み方 冷~ぬる燗

神保さんのコメント

穏やかな香り、綺麗な味わいの杜氏こだわりの限定酒です。カツオのたたきやカキフライなど素材の旨味を生かしつつもしっかりした風味のお料理と合わせてみてください。

3位:幻の酒米使用「米の力 純米亀の尾」

明治時代に山形県で発見され、今では幻ともいわれている酒米「亀の尾」の力強い味わいが特徴のお酒です。米本来のうまみを思う存分感じたい方におすすめです。

米の力純米亀の尾 日本酒度 +2.5
酸度 1.8
アルコール分 15度
価格 720ml:1,485円
1.8L:2,860円
味わい やや辛口
やや淡麗
飲み方 冷~熱燗まで

神保さんのコメント

蔵人が自ら育てた地場栽培の亀の尾を使用した、やや辛口ながら米の甘みも感じられる飲みごたえのある純米酒です。和洋中問わずあっさりした味付けから少し濃い目の味付けまで幅広く合わせていただけます。

日本酒デビューにピッタリ!米鶴酒造の初心者向け3選

日本酒初心者のカップルにおすすめの銘柄ベスト3を神保さんに教えてもらったので、紹介します!ワイングラスやシャンパングラスがぴったりのオシャレ感のあるお酒なので、記念日を祝うシーンにも合いますよ。

1位:ピンクの見た目が可愛い「ピンクのかっぱ純米酒」

キュートなピンク色の理由は、「赤色酵母」によるものです。お米のうま味を感じるやさしい甘さに甘酸っぱさが加わり、これまでにない味わいが生まれました。キレイなピンク色を保つためには、遮光し10℃以下での保管がおすすめです。

米鶴ピンクのかっぱ純米酒 日本酒度 -45(甘口)
酸度 3.7
アルコール分 10度
価格 720ml:1,496円
1.8L:2,970円
味わい やや旨口
やや淡麗
飲み方 冷・常温

神保さんのコメント

冷・常温はもちろんですが、ぬる燗にしていただくとホットワインのような飲み心地でお楽しみいただけます。しゃぶしゃぶやマリネなどのさっぱり系にオススメですが、ピザにも合います。

ピンクのかっぱ純米酒の瓶詰めの様子
▲ピンクのかっぱ純米酒の瓶詰めの様子。ピンクの発色が美しい。

2位:特別な日にぴったり「米鶴 スパークリングロゼ」

ワインとほぼ同じアルコール度数9%の、飲みやすさが特徴のお酒です。ピンクのかっぱ純米酒とスパークリングの醸造技術を掛け合わせて「スパークリングロゼ」が誕生しました。よい意味で日本酒っぽさがなく、甘酸っぱさが際立っています。

米鶴スパークリングロゼ 日本酒度 -39
酸度 3.2
アルコール分 9度
価格 375ml:1,798円
750ml:2,970円
味わい やや辛口淡麗
飲み方 冷や

神保さんのコメント

ピンクのかっぱ純米酒と米鶴スパークリングの技術を掛け合わせたロゼ色の発泡性日本酒です。シャンパングラスに注ぎクリスマスや記念日などの乾杯酒としても、華やかでオススメです。
魚やキノコのマリネからこってりの中華料理まで幅広く合います。また、食事ではありませんがチョコレートとの相性もとてもよいです。

3位:爽やかな発泡感「米鶴 純米生酒発泡にごり」

フルーティーな香りと発泡感が感じられるお酒です。瓶内の二次醗酵による炭酸ガスを含むため、軽快なのどごしの心地よさに多くのファンが夢中です。

米鶴純米生酒発泡にごり 日本酒度 +2.5
酸度 1.6
アルコール分 15度
価格 720ml:1,497円
味わい やや辛口淡麗
飲み方 冷や

神保さんのコメント

フルーティーな風味ときめの細かい泡がピチピチ弾けるスッキリとしたにごり酒です。フライドチキンなどの揚げ物やしっかりした味付けの和洋中のお食事にぴったりです。

おうちデートを楽しむ:日本酒のアレンジとおつまみ

山形県にある米鶴酒造で行われている大吟醸の首吊り作業

編集部

自宅デートで日本酒を楽しもうと考えているカップルに向けて、ぜひメッセージをお願いします。

神保さん

日本酒はちょっと敷居が高いかも…と思われる方もいらっしゃいますが、実は遊び心の溢れる楽しいお酒です。同じお酒でも温度を変えて飲み比べてみたり、炭酸水やジュースで割ったりと、自宅だからこそ気軽にアレンジを楽しんでください。

お料理も幅広く合うものが多いので、おつまみを一緒に手作りしながら飲むのも素敵だなと思います。お水やお茶を飲むのも忘れずに。

編集部

自宅デートで飲むからこそ、自由にいろいろな飲み方ができますね。いろいろ試して、2人の好みの飲み方を探すのも、宅飲みデートの醍醐味だと思いました。

手作りおつまみはもちろんですが、せっかくですから、山形の特産品をお取り寄せして一緒におつまみとして楽しむのもよさそうですね。

米鶴酒造の日本酒:購入方法と取扱店情報

米鶴酒造の日本酒は、公式サイトから通信販売が可能です。

全国の百貨店や酒屋で取り扱いがありますから、近くの取扱店を知りたい方は、まずは一度お問い合わせを。下記ページから、お住まいの都道府県を探し、確認することもできます。

>>取扱店一覧ページはこちら

まとめ:米鶴酒造で見つける、あなたにピッタリの日本酒

米鶴酒造の釜場から湯気がたちのぼる

300年以上の歴史があり、昭和初期の恐慌・戦前の酒蔵の統廃合などの危機を乗り越え、今、なお良質な酒を作り続ける米鶴酒造。

米鶴酒造では、通の方が好まれるお酒だけではなく、初めての日本酒の入口として楽しめるお酒も醸しているとのことです。

さらに蔵の田んぼで田植え・収獲、冬には収穫米を使った仕込み体験という日本酒をより身近に感じることができるイベントも開催されています。自分の手で酒米を植え、収穫の喜びを味わったり、仕込みを体験したりすれば、より愛着がわくことでしょう。

もっと自由に往来ができるようになれば、山形旅行で蔵にも遊びに来ていただけたら嬉しいです」と神保さんよりメッセージをいただきました。

いつか山形に旅をするその日まで、まずは自宅で米鶴酒造の日本酒を楽しんでみませんか?

米鶴酒造:アクセスと基本情報

住所 〒992-0301
山形県東置賜郡高畠町二井宿1076
お問い合わせ 0238-52-1130
営業時間 9:00~17:00
(土日祝定休)
公式サイト https://yonetsuru.com/