皆野町で絶景デート!天空のポピーと美の山公園の雲海を巡る旅|埼玉
この記事では、埼玉県皆野町(みなのまち)の人気撮影スポットを巡る、“映える”デートプランをご紹介します。
皆野町には、空に近い牧草地一帯を赤いポピーが埋め尽くすイベントや、桜・紅葉が美しい高台の公園から時折見える雲海など、カメラマンにも人気のフォトスポットが充実しています。
今回は皆野町役場・産業観光課の新井さんへのインタビューを元に、皆野町の美しい自然に癒やされるデートプランを考えました。
皆野町の絶景スポット巡りおすすめデートコース
皆野町は「秩父音頭発祥のふるさと」として知られています。北は埼玉県の観光名所・長瀞町(ながとろまち)、南は埼玉県一の面積を持つ秩父市と接する、山と川に囲まれた自然豊かな町です。
鉄道を利用して訪れる場合は、秩父鉄道「皆野駅」で下車後、町営バスや西武観光バスを利用して移動することになります。ただし、本数が限られているため、時刻表を事前によく確認しておきましょう。
公式:皆野町(町営バス)
公式:西武バス(秩父エリア)
町営バスでは皆野町の西側、日野沢地域・金沢地域といった山間部に行くことができます。夏と秋にはライトアップもされる「秩父華厳の滝(ちちぶ・けごんのたき)」や、金沢浦山のアジサイなどが人気の撮影スポットです。
一方の西武観光バスでは、東側の三沢地域に行くことができます。こちらには「天空のポピー」など、季節が合えば絶好のフォトスポットがありますよ。またハイキングコースも充実しています。
▲「天空のポピー」では、高原を埋め尽くすポピーがフォトジェニック!
さらに、自家用車で訪れる場合は、桜や紅葉、雲海が美しい「美の山公園(みのやまこうえん)」、また川での各種アクディビティやSL撮影を楽しめる「みなの親鼻河原(おやはなかわら)」など、バス路線から少し外れたスポットにもアクセスしやすいですよ。
車があれば、1日で皆野町のひと通りのスポットを巡ることも可能なので、ぜひ検討してみてください。
▲桜や紅葉のスポットとして親しまれている「美の山公園」
それでは各スポットの魅力や特徴について、詳しく見ていきましょう。
おすすめ“映え”スポット1「美の山公園」
「美の山公園」は、美の山(蓑山)の山頂に整備された、見晴らしと花が魅力の公園です。展望台が3か所にあり、入口展望台・山頂展望台からは秩父盆地を、東展望台からは赤城山を望むことができます。
春には山全体を約70種8,000本もの桜が彩ることから、桜の名所としても有名です。
また、5月の上旬から下旬にかけては約3,500本のツツジ、6月下旬から7月下旬にかけては約3,500株のアジサイ、秋には紅葉が見ごろなので、一年を通して素敵な写真を撮ることができますよ。
▲秋にはハイキングをしながら紅葉狩りを満喫できる
▲美の山の斜面を埋め尽くすように広がるアジサイ
さらに美の山公園では、10月~12月や4月の深夜から早朝(4時~7時)にかけて、雲海が広がることもあります。雲海と夜景・星空・朝焼けなどの、多彩なコラボレーションも見どころです。
雲海は、前日に雨が降るなど「湿度が高い」状態に、「翌日が晴れ」や「無風」などの条件が重なると、見られる可能性が高まるそうですよ。
▲美の山公園の周辺では、夜から朝方にかけて雲海が発生しやすいので、星空と一緒に撮影するチャンスもある
展望台からの絶景と雲海、季節の花々を楽しむフォトスポット
▲山頂などの広い空間を生かして、奥行きのある写真を撮ることができる(引用:インスタグラム)
SNSで美の山公園の画像を検索すると、展望台からの眺め、雲海が広がる様子、桜やアジサイなど、さまざまなタイプの美しい風景が見つかりました。
どれも規模が大きいので、抜け感のあるパノラマ写真を狙うことができますよ。
美の山公園周辺で楽しむイベントとおすすめランチスポット
ここでは、美の山公園の周辺でおすすめのイベントや、ランチスポットをご紹介します。
8月14日の「秩父音頭まつり」には多い年で約70チームが出演
「秩父音頭まつり」は毎年8月14日に、秩父音頭発祥の町として知られる皆野町で開催されるお祭りです。
流し踊りコンクールには町内はもとより、県内各地から多い年で約70チームが参加するため、町中に本場の秩父音頭がこだまします。
コンクール終了後には美の山から花火が打ち上げられるので、きっと素敵な夏の思い出になると思いますよ。
参考サイト:皆野町観光協会(秩父音頭まつり)
駅前で味わう名物カツ「御膳処 わかば」
「御膳処 わかば」は、秩父鉄道皆野駅の目の前にある、とんかつや助六寿司を提供しているお店です。
ヒレ肉を柔らかく仕上げた「ひれかつ御膳」や、プリプリの身が詰まった大きなエビフライなど、美味しくてボリュームのあるメニューを味わえますよ。
地元の方に人気なのはもちろん、観光客でも賑わうお店です。
公式サイト(X):御膳処 わかば
美の山公園の基本情報(アクセス)
住所 | 〒369-1412 埼玉県秩父郡皆野町皆野 |
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電話番号 | 0494-62-1462 (皆野町産業観光課・商工観光担当) |
最寄り駅 アクセス |
【車】 ・関越自動車道「花園IC」より国道140号経由、約40分 【公共交通】 ・秩父鉄道「皆野駅」から徒歩約90分 |
駐車場 | 無料109台あり |
営業時間 | 通年 |
参考サイト | 皆野町観光協会(美の山公園) |
おすすめ“映え”スポット2「天空のポピー」
▲皆野町の高原で開催される「天空のポピー」の様子(引用:皆野町公式インスタグラム)
「天空のポピー」は、標高500メートルにある「彩の国ふれあい牧場」を会場に開催される、牧草地一帯にポピーが咲き誇るイベントです。
開催時期は例年、5月の下旬から6月の上旬にかけてです。標高が高いことから、青空と赤いポピーのコントラストが美しく、例年多くの観光客で賑わいます。
▲「天空のポピー」は皆野町を美しく彩る、恒例イベントとして定着している
なかにはフォトウェディングを撮りに訪れたカップルさんもいらっしゃいました。
なお、「天空のポピー」開催期間以外は牧草地として利用されているため、一般の方は立ち入ることができません。必ずその年の開催期間をご確認のうえ、訪れてくださいね。
青空と赤いポピーのコントラストが生み出す絶景
▲まるで天空にあるポピー園を訪れたような、どこか神秘的な雰囲気を味わえる(引用:インスタグラム)
「天空のポピー」の会場周辺には、見渡す限りの空と周辺の山の頂が広がっています。まさに「天空」を感じられる特別なスポットとなっており、非日常的な写真を撮ることができますよ。
カップルで素敵な思い出を残すのに、ぴったりのイベントだと言えるでしょう。
「天空のポピー」の基本情報(アクセス)
住所 | 〒369-1411 埼玉県秩父郡皆野町三沢 (彩の国ふれあい牧場) |
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電話番号 | 0494-62-1462 (皆野町役場産業観光課) |
最寄り駅 アクセス |
【車】 ・皆野寄居バイパス「皆野長瀞IC」より約10分 【公共交通】 ・期間中は秩父鉄道「皆野駅」より、土日を中心にツアーバス(当日受付)あり。乗車時間、約30分 |
開催期間 | 【2023年は終了】2023年5月18日(木)〜6月4日(日) ※開催期間以外は立ち入り不可 |
開園時間 | 9:00〜17:00(最終入場16:30) ※雨天閉園 |
公式サイト | https://www.tenku-poppy.jp/ |
おすすめ“映え”スポット3「みなの親鼻河原」
「みなの親鼻河原(親鼻橋下)」は、バーベキューや川遊びを楽しめる、荒川沿いに広がる河原です。荒川を下る「ラインくだり」や「ラフティング」など、川のレジャー体験も充実していますよ。
参考:皆野町観光協会(秩父鉄道・長瀞ラインくだり)
参考:皆野町観光協会(船下り・ラフティング)
営業期間は5月から11月までの土日祝日で、シーズン中はカップルやファミリーで賑わいます。河原まで車で降りることができて、水洗トイレもあるので過ごしやすいですよ。
▲みなの親鼻河原では、河原まで車で乗り入れることができる
また親鼻河原の上にかかる親鼻橋では、秩父鉄道・SLパレオエクスプレスが運行しているため、河原は絶好の撮影スポットにもなっています。
親鼻橋を走る秩父鉄道のSLが人気
▲SLの写真を撮りに訪れる人も少なくない(引用:インスタグラム)
「みなの親鼻河原」で人気の撮影スポットは、秩父鉄道のSLが見られる親鼻橋です。
普段はあまり鉄道の写真を撮らない人も、涼しげな河原の風景と一緒に撮影してみてはいかがでしょうか。
親鼻橋を走る秩父鉄道SLの撮影スポット
「みなの親鼻河原」で遊んだ後は、道の駅「みなの」に立ち寄ってみるのがおすすめです。
農産物直売所には、採れたての新鮮野菜や漬物、手作りまんじゅうなど秩父ならではの品々が並んでいます。またレストハウスでは、田舎風手打ちうどんを味わえますよ。
参考サイト:皆野町(道の駅「みなの」)
みなの親鼻河原の基本情報(アクセス)
住所 | 埼玉県秩父郡皆野町 ※親鼻橋下の下流約200メートルの河原周辺 |
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電話番号 | 0494-62-3501 (道の駅みなの) |
最寄り駅 アクセス |
【車】 ・関越自動車道「花園IC」から約30分 【公共交通】 ・秩父鉄道「親鼻駅」から徒歩約10分 |
営業時間 | 【営業日】 5月〜11月の土日祝日 【営業時間】 ・5月~9月中旬 8:30~17:00 ・10月~11月 9:00~16:00 ※最新の情報は「JAちちぶ(みなの親鼻河原)」を参照 ※増水時など営業できない場合あり |
利用料金 | ・普通自家用車:1,000円/1日 ・歩行者(小学生以上):200円/1日 ※美化協力金を含む ※大型バス、マイクロバス、特殊車両、自動二輪車、自転車は利用不可 |
参考サイト | 皆野町観光協会(みなの親鼻河原) |
おすすめ“映え”スポット4「秩父華厳の滝」
「秩父華厳の滝」は高さ十数メートルながら、日光の華厳の滝と趣が似ている美しい滝です。
夏は涼しさを感じられるクールスポット、秋は紅葉スポットとして親しまれており、夏と秋にはライトアップイベントが行われます。
▲紅葉シーズンにライトアップされた秩父華厳の滝(引用:皆野町公式インスタグラム)
日中なら基本的には滝壺まで歩いて行くことができるので、滝を背景に迫力のある写真を撮れます。また滝の上へ向かう遊歩道も整備されており、滝を真上から見下ろす写真も撮影できますよ。
大正時代には今の名称で呼ばれていたという、歴史ある観光スポットです。滝が流れ出る赤っぽい岩はチャートと言われるもので、地質学的にも価値があるとされています。
▲秩父華厳の滝の上には、大きな目が印象的な不動明王も!
滝壺と滝を一望できる絶景ポイント
▲写真を撮るのも忘れてしまいそうな、美しい滝の風景が広がる(引用:インスタグラム)
「秩父華厳の滝」は、滝の間近で撮る、上から滝壺も撮る、ライトアップを撮るなど、さまざまな撮影のバリエーションがあります。
特におすすめなのは、少し高い位置から丸い滝壺と滝をバランスよく撮影するパターンです。エメラルド色の滝壺が美しく映えますよ。
タイミングが合えば、ぜひライトアップにも足を運んでみてくださいね。
秩父華厳の滝周辺で楽しむ「金沢浦山アジサイ」の絶景
皆野町の金沢浦山地区では、地元の人々の手によって、四季それぞれの花が手入れされています。
特に6月下旬から7月上旬にかけて見ごろを迎えるアジサイは「金沢浦山アジサイ」として親しまれており、色とりどりの4,000株が咲き誇ります。
駐車場があり、入り口にはトイレ、園内には遊歩道も整備されています。
参考サイト:皆野町観光協会(金沢浦山アジサイ)
秩父華厳の滝の基本情報(アクセス)
住所 | 〒369-1625 埼玉県秩父郡皆野町下日野沢 |
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最寄り駅 アクセス |
【車】 ・皆野寄居バイパス「皆野長瀞IC」より約20分 【公共交通】 ・秩父鉄道「皆野駅」から皆野町営バス「西立沢ゆき」乗車、「秩父華厳前」下車徒歩5分 |
営業時間 | 通年 |
参考サイト | 皆野町観光協会(秩父華厳の滝) |
取材協力:皆野町観光協会(https://www.minano.gr.jp/)