取手八坂神社で安産祈願|400年の歴史と名工の彫刻に出会う茨城の古社
この記事では、茨城県取手市にある「取手八坂神社」での安産祈願を中心に、カップルで休日を楽しむためのプランを紹介しています。
取手八坂神社は、江戸初期の寛永3(1626)年に創建され、御祭神に素盞嗚命(スサノオノミコト)をお祀りする古社です。安産祈願の霊験あらたかなことで知られ、子授けや疫病退散でも有名です。
また、界隈は旧水戸街道の取手宿として栄えたため、江戸期以来の歴史的建築も多く残るエリア。歴代水戸藩主を始め、大名や武士たちが宿泊や休憩に利用した「旧取手宿本陣染野家住宅」も近くにあります。
蕎麦通に知られる隠れた名店もありますので、茨城県取手市やその周辺での安産祈願を検討されているならば、ぜひこの記事を参考にしてみてくださいね。
おすすめカップル:子授け・安産の祈願をしたい、歴史に興味がある、蕎麦が好き
どんなデート?:取手八坂神社、安産祈願、旧取手宿本陣染野家住宅、蕎麦花、パンダカフェ
旧水戸街道の宿場町に鎮座する取手八坂神社で安産祈願と歴史散策
子授けや安産の祈願で人気の「取手八坂神社」周辺は、旧水戸街道の取手宿として発展した土地。そこかしこに江戸期の雰囲気を残す建築物が残っていて、郷土の長い歴史が感じられるエリアです。
今回のメインスポット |
---|
取手八坂神社 |
周辺の立ち寄りスポット |
旧取手宿本陣染野家住宅 |
ランチにおすすめのお店 |
蕎麦花 パンダカフェ |
取手八坂神社の本殿には、名工が手掛けた見応えある彫刻も数多く残されており、安産を祈願しながら創建以来400年近くを経た古社の奥深い雰囲気を満喫できますよ。
安産祈願を済ませた後、体調がよければ、すぐ近くの「旧取手宿本陣染野家住宅」にも立ち寄ってみてください。旧水戸街道を旅した大名方が休憩・宿泊した本陣は、重厚さを感じて見応えもたっぷりです。
さっぱりしたランチをいただきたいなら、こちらも取手八坂神社近くの「蕎麦花」がおすすめ。素敵なご夫婦が営む蕎麦通には知られたお店で、手挽きにこだわった本格的な手打ち蕎麦を堪能できます。
それでは、今回のメインスポットである「取手八坂神社」から詳しく見ていきましょう。
400年の歴史を誇る安産祈願の名所「取手八坂神社」
「取手八坂神社」は、JR常磐線・関東鉄道常総線の取手駅東口から徒歩12分ほど、利根川沿いに鎮座する古社です。子授けや安産祈願で知られており、車を使わなくてもアクセスしやすいため誰もが気軽に足を運ぶことができます。
安産を祈願した御守や絵馬、腹帯など、妊婦さん向けの授与品が複数あるため、自分やパートナー、友人の妊婦さんに合ったものを選ぶことができます。
境内には、子授け・安産の祈願に霊験あらたかと伝わる樹齢300年超の御神木があり、晩秋には美しく黄金色に色付くことでも知られます。
子供さんが誕生した後にも、「初宮詣(お宮参り)」や「初誕生祭」で訪れる方もいらっしゃるのだとか。大きくはありませんが、格調の高さを感じられる神社です。
ここからは、「取手八坂神社」で宮司を務められる小林さんにご登場いただき、同社の魅力や安産祈願について、具体的なお話しを伺っていきます。
スサノオノミコトを祀る取手八坂神社:子孫繁栄と安産の御利益
▲古社の趣きを感じる「取手八坂神社」の正面鳥居
編集部
「取手八坂神社」のご創建は、400年近く昔の江戸初期・寛永3(1626)年と伺いました。最初に、安産祈願の神社としての由来・言い伝えなどについてお聞かせください。
小林さん
当社の御祭神は、素盞嗚命(スサノオノミコト)です。日本神話にてヤマタノオロチを見事に退治し、櫛名田比売命(クシナダヒメノミコト)を妻に迎えられました。
二柱の神の子孫は大いに繁栄し、子孫の中には後の大国主命(オオクニヌシノミコト)もおられます。このことから、素盞嗚命には「子孫繁栄」と合わせて、「安産」も祈願されるようになりました。
編集部
大国主命は、日本の国を創った神さまと言われていますよね。その系譜なのですから、まさに子孫繁栄の神さまが素盞嗚命なのですね。
安産祈願を行う意味合い・意義について教えていただけますか?
小林さん
安産祈願とは、無事に出産し母子ともに健康でありますよう、大神様へ祈願することです。
また、当社ではご出産されるまでのお母さまがご健康でいられるように、少しでもお産が軽くなり母子の負担が少なくなるようにと御祈願させて頂いております。
編集部
心の持ちようだと言う人もいますが、そんな風に神主さんが自身と子供のために祈ってくださることは、多くの妊婦にとって大きな心の支えになるのではないでしょうか。初産の方であれば、なおのこと心強いでしょう。
安産祈願で有名な「取手八坂神社」ですから、参拝される方は相当に多いのではありませんか?
小林さん
正確な人数は把握しておりませんが、年間を通して多くの方に、安産の御祈祷や御守をお求めになるためお越しいただいています。
編集部
安産のご利益があると名高い古社ですし、JR常磐線・関東鉄道常総線の取手駅からも徒歩圏のため、地域の皆さんだけでなく、遠方の方も参拝しやすいのだと思いました。
安産祈願の理想的なタイミングと取手八坂神社オリジナル腹帯
▲古式ゆかしい安産の御祈祷時に、「腹帯」をお祓いしていただいているところ
編集部
「取手八坂神社」で安産祈願する望ましいタイミングなどはあるでしょうか?またそれにあたって準備すべきものやお作法などがあれば教えてください。
小林さん
安産祈願に際して、特別な作法や参拝方法などはございませんが、タイミングは安定期に入る妊娠5ヵ月目の戌の日にお受けになるのが理想です。
「戌の日」に安産祈願というのは、戌はお産が軽くて一度に多くの子犬を産むことから安産の象徴とされ、この日に安産祈願を行うことで、戌の力にあやかろうとしたことに由来します。
また日本の古い習慣に「帯祝い」がございます。この妊娠5ヵ月目の最初の戌(犬・いぬ)の日に、「腹帯」を巻き始めることで安産を祈願するという古来からの慣習ですね。地域によっては、その後に「祝い善」をされる場合もあります。
そうは申しましても、現代社会においては、お仕事やさまざまなご都合によって、日取りの調整が困難な方も珍しくありません。そのような場合には、無理に「戌の日」にこだわらず、妊婦さまの体調を最優先に考えて、ご都合のよろしい日に御祈祷をお受けください。
編集部
現在では、お仕事をお持ちの妊婦さんも増えていますから、安産祈願を受けるタイミングも柔軟に考えればよいのですね。自身の体調と相談しながらの、臨機応変な対応が大切だと感じました。
ちなみに、「腹帯」をお祓いしていただくことも可能ですか?もし可能であれば、持ち込みできるのか・安産祈願の際に購入できるのかなども教えてください。
小林さん
当社では、安産祈願の際に「腹帯のお祓い」も行います。ご用意された「腹帯」をご持参いただいても結構ですし、当社で授与している「腹帯」(初穂料2,000円)をご利用いただいても構いません。
▲社務所で希望者に授与される「腹帯」。初穂料は2,000円
編集部
安産祈願の当日までに「腹帯」を用意できなかったとしても、それならば心配ないですね。
ちなみに取手八坂神社で授与できるこちらの「腹帯」は伸縮タイプのものだそうですね。大きくなった臨月のお腹も無理なく支えてくれるので、使い勝手も良さそうです。腹帯ならばお守りなどよりも、より肌身近くに身に着けておくことができますね。
安産祈願の祈祷料と代理参拝について
▲見事な透かし彫り彫刻が見られる社殿正面。いかにも由緒ある古社の趣き
編集部
安産祈願のご祈祷料についても教えてください。おいくらから納めさせていただけるのでしょうか?
小林さん
当社の安産祈願は、祈祷料5,000円から承っております。祈祷後、安産を祈願させていただいた「御神札」と「安産守」「安産絵馬」を授与致しますよ。
▲安産のご祈祷を受けた後に授与される「御神札」(祈願者様のお名前が記名されます)
▲安産のご祈祷を受けた後に授与される「安産守」
▲安産のご祈祷を受けた後に授与される「安産絵馬」
また、祈祷料10,000円をお納めいただきますと、御神札が「木札」に、安産守が「桐箱入り安産守」になり、先ほどご紹介した当社の「腹帯」もお付けしております。
▲安産のご祈祷を受けた後に授与される「桐箱入安産守」
▲安産のご祈祷を受けた後に授与される「腹帯」
編集部
安産祈願の祈祷料は、お守りや絵馬なども授与できて5,000円からなのですね。
祈祷料は祈願する人の気持ちに合わせて金額はお任せというところもありますが、「安産祈願はいくら以上」といった目安が決まっていたほうが、祈願する側としては判断しやすくて助かります。
ご祈祷を受けるのが初めての場合、迷ってしまうのが服装だと思います。どのような服装に関する規程などはあるのでしょうか?
小林さん
服装の決まりごとは、特にございません。御神前に立ちますので、神さまに失礼のない装いであれば結構です。
編集部
とりわけ昇殿参拝(お祓い・ご祈祷を受ける)であれば、過度な露出や、カジュアルすぎる装いはご法度ですね。パートナーの実家に初めて挨拶に行った際の服装をイメージしておけば、失敗しないと感じます。
ちなみに妊娠さんご本人の体調が優れない場合など、代理の方(ご家族や友人)が安産祈願をお願いすることも可能でしょうか?
小林さん
はい、大丈夫です。遠方にお住まいの方や、体調によりお越しになれない方のために、代理で安産の御祈祷や御守をお受けになるご親族・ご友人の方々も多くおられます。
編集部
妊婦さんは安定期に入っても、体調に個人差・波が出やすいですし、遠方からでも由緒ある「取手八坂神社」で安産祈願をしたい方もいらっしゃると思います。代理でも安産祈願が可能なのは、とてもありがたいですね。
ちなみに安産のご祈祷を受けた後にいただく御守や絵馬などの授与品は、社務所で単品でお受けすることも可能かと思うのですが、その際の初穂料などを教えていただけますか?
小林さん
先ほども一部話題に上りましたが、安産の御守は2種ございます。一般の「安産守」は初穂料700円、「桐箱入り安産守」は初穂料1,500円をお納めいただいております。
▲一般の「安産守」(左)は初穂料700円、「桐箱入り安産守」(右)は初穂料1,500円
大きさも違いますので、お好みでお選びいただけばよろしいでしょう。ほかにも、「安産絵馬」は初穂料600円、「腹帯」は初穂料2,000円で授与しております。
編集部
ご祈祷ではなく、安産祈願にこうしたお守りや腹帯だけを授与することも可能ということですね。また親族や友人が懐妊した場合に、「取手八坂神社」の「安産守」や「腹帯」を代理で受け、贈るのも喜ばれそうです。
取手八坂神社の安産祈願スポット:安産守と御神木のご利益
▲古社の風情が漂う社殿と御神木の大銀杏
編集部
祈祷以外にも、「取手八坂神社」の境内に安産祈願できるお参りスポットはあるでしょうか?
小林さん
当社の境内には、「御神木の大銀杏(おおいちょう)」と「水神社・水天宮」がございます。子授けや安産を御祈願される方が多くお参りになられておりますよ。
▲葉が黄金色に色付いた秋の御神木。樹齢300年を優に超える大銀杏
▲新緑が美しい大銀杏。子授け・安産に霊験あらたかな御神木
▲境内の「水神社・水天宮」も子授け・安産のご利益ありと伝えられる。忘れずにご挨拶しておきたい
御神木の大銀杏には、忘れられないエピソードがあります。子授けの御祈祷をお受けになられたご夫妻に、境内の御神木「大銀杏」をお触りいただくようにご案内しました。
当社の御神木は、「子授け・子育ての木」として、古くから祀られているんです。当時、とても深刻に悩んでいらっしゃる様子でしたね。
御祈祷後、御神木をお触りになった奥さまはめでたく懐妊され、安産祈願にお越しの際にお声を掛けていただきました。
その後は無事に元気なお子さまを出産されて、ご夫妻とご親族の皆さまも大いに喜ばれ、「初宮詣」にお越しになられたことがございましたね。
編集部
それは喜ばしいエピソードですね。御神木の大銀杏は、樹齢300年を優に超えて、江戸時代からずっと見守ってくれているとお聞きしました。
秋に黄金色の銀杏(ぎんなん)をたわわに実らせることや、乳柱(ちはしら・気根のこと)を煎じて飲むと乳の出がよくなるとの伝承により、子授け・安産のご利益があると有名になったと伺っています。
こうした御神木や水神社・水天宮にもあわせてお参りし、安産を願いたいですね。
取手八坂神社での出産後のお礼参りと初誕生祭の魅力
▲初誕生祭で行われる「選び取り」について、神職から説明を受けるご家族の皆さん
編集部
安産祈願の際に受けた「安産守」ですが、常に持ち歩いていた方がよいものでしょうか?
小林さん
「安産守」に限らずお受けになった御守は、基本的には常に持ち歩いていただくとよいでしょう。諸事情により持ち歩くことが難しい場合には、御守を粗末にならないように扱っていただければと思います。
編集部
バッグの中などに入れて、いつでも持ち歩くのが理想的なのですね。無理ならば、お受けした「御神札」と一緒に、神棚や清潔な箪笥の上に置かせていただければと思います。
そして、無事に出産を終えた後は、やはりお礼参りをさせていただくのがよろしいのでしょうか?また受けた「安産守」を返納する正しい方法などもお聞かせください。
小林さん
昔から感謝を込めたお参りをすることで、その後も御神徳を賜れると考えられてきました。ご出産後の御礼のお参りは、祝い子さまの「初宮詣」と併せていただいても構いません。可能な限り、お越しいただければと思います。
また、当社を含めた各神社には、「古神札納所(こしんさつおさめじょ)」があります。そちらに「御神札」や「安産守」をお納めいただいた後に、御社殿をお参りいただいて、大神さまにご出産の報告と感謝をお伝えください。
編集部
出産後にご神徳を受けるためにも、やはりお礼参りも忘れずにしたいと感じました。無事に生まれたら、今度は無事に子供が育つことを助けていただけることを願うのが親の心情ですから。
子供が誕生した後の神社参拝の行事や、それぞれのタイミングについても、教えていただけますか?
小林さん
まずは生後1ヵ月目以降に参拝する「お宮参り」がございます。初めて地元の神社にお参りすることを「初宮詣」または「お宮参り」と申します。御神前に祝い子さまをお連れし、今後の健やかな成長を御祈願するものです。
次に、当社では生後1年を過ぎたお子さまを対象に「初誕生祭」を行っております。生後一年間を無事に過ごせた感謝を大神さまにお伝えし、祝い子さまにお餅を背負わせる「背負い餅」や、将来を占う「選び取り」を行います。
「背負い餅」は、「一升」のお餅を背負うことで、「一生」食べ物に困らないように、という願いが込められた行事です。「選び取り」では、算盤(そろばん)や筆、扇を祝い子さまにお選びいただき、才能や将来の職業を占います。
▲「初誕生祭」で用いられる「選び取り」の品々(筆・扇・算盤)と「背負い餅」
▲初誕生祭の一場面。風呂敷に包まれた「背負い餅」を背負った祝い子が、転ぶことで「厄落とし」がなされた様子
▲初誕生祭の一場面。「選び取り」をしている祝い子が筆を取り上げた様子
そして、よく知られたお子さまの成長を祝う「七五三詣」です。本来は「数え年」で行う行事ながら、近年では「満年齢」で行われることも増えて参りました。3歳は男の子と女の子、5歳は男の子、7歳は女の子のお祝いです。
編集部
お陰さまで、子供をもうけた後に神社でお参りするタイミング・流れがよく理解できました。古くから行われてきた日本の伝統行事は、子供たちにしっかり伝えて、大切に受け継ぎたいと思いますね。
見どころ:有形文化財の本殿と名工の透かし彫り
▲社殿正面の上部にも、名工の手による見事な彫り物が!
編集部
せっかくの機会なので、安産祈願で参詣したカップルも「取手八坂神社」の魅力を満喫したいのではないかと思います。「取手八坂神社」を訪れた際の見どころについて教えてください。
小林さん
安産祈願で当社にお越しいただいた際は、ぜひ「御本殿の彫刻」もご覧ください。御本殿は一間社流造(いっけんしゃながれづくり)で、建物全体に精巧な透かし彫りが施されています。
名工の後藤縫殿之助(ごとうぬいのすけ)、桂林(けいりん)、保之助(やすのすけ)親子を始め、寺田松五郎(てらだまつごろう)や高石伊八郎(たけしいはちろう)らの手によるものです。
→横スライドで、名工の手による本殿の見事な彫刻を参照できます。
編集部
一間社流造は、典型的な神社建築の様式ですよね。現在の本殿は、取手市指定の有形文化財になっていて、明治36(1903)年に再建されたものと伺いました。
壁面の透かし彫り彫刻は、素人目に眺めても実に見事ですね。参拝者は拝見しないと、これはもったいないと思います。歴史と伝統に包まれて安産祈願ができる、何とも言えない安堵感も覚えました。
小林さん
当社は、取手市の市民会館と図書館に隣接しております。また、少し足を延ばしていただくと、利根川の河川敷がありまして、休日などは多くの方が周辺を散策されています。帰りはゆっくりと辺りの景色を眺めながら散歩されるのもよろしいのではないでしょうか。
編集部
こちらの界隈は、旧水戸街道の取手宿として栄えていたエリアとお聞きしています。千住宿から数えると、5つ目の宿場町でしたね。
実は私もお邪魔する前に、周りを少し歩いてみました。江戸期の風情を残す建物もそこかしこに残り、落ち着いたよい街だと感じます。仰るとおり、安産のご祈祷を受けた後に、ゆったり気分で散策するのはとても良さそうですね。
参拝者の声:取手八坂神社の口コミと評判
編集部
「取手八坂神社」を参拝された皆さんから、よく耳にされるお声などはありますか?
小林さん
お越しいただいた多くの皆さまには、「境内が整備されている!」「ご社殿の彫刻が素晴らしい!」「歴史を感じる!」など、ご好評をいただいております。
編集部
安産祈願のご祈祷を受けられた方々のお声はいかがでしょうか?
小林さん
「初宮詣」や「初誕生祭」、「七五三詣」の御祈祷の際などに、しばしばご家族の方々よりお声を掛けていただきます。「無事に出産できた!」「順調に育っている!」などのお声を頂戴することが多いですね。
私どもとしましても、お子さまの健やかなお姿を拝見させていただくことは、日々の神明奉仕の励みになります。
編集部
「取手八坂神社」は、出産前の安産祈願の際だけではなく、子供が生まれた後にも長くお付き合いさせていただける神社のようですね。
参拝者絶賛の御神木と本殿彫刻:取手八坂神社の魅力
編集部でも独自に、「取手八坂神社」を参拝された皆さんがGoogleやSNS上に残した口コミ・感想をチェックしてみました。おもなものを要約して紹介しましょう。
- 樹齢300年以上の御神木が堂々と見事です。
- 本殿の透かし彫りが素晴らしい!
- 温かな雰囲気で、爽やかなよい気にあふれた境内。
- 御朱印や御守の授与など、親切ていねいに対応していただけました。
長い歴史・伝統があることや、よい気に満ちた境内を高く評価するコメントが多い印象ですね。また授与品が豊富なこと、親切に対応いただけることでも、ファンを増やしている神社とお見受けしました。
宮司からカップルへのメッセージ
編集部
最後になりますが、これから新しい命を迎えるカップルへのメッセージをお願いします。
小林さん
「子を持って知る親の恩」という言葉の通り、これからさまざまなことにお気付きになることでしょう。どうぞ親御さまへの感謝、御祖先さまへの感謝を忘れず、お子さまをお迎えいただければと思います。
何よりも、お生まれになるお子さまの、健やかなご成長を心よりご祈念申し上げます。
編集部
考えてみれば、自身の命が今この世にあるのも、子供がこの世に生を受けるのも、両親や先祖が必死に頑張って、気が遠くなるような長い間ずっと生命をつないでくれたからなのですよね。
子供をもうけるということは、両親や先祖への感謝・尊敬の念を改めて持つことなんだな、としみじみ感じました。
小林さん、本日はお忙しいところにお時間を割いていただき、大変ありがとうございました。
基本情報:アクセス・営業時間・祈祷料など
住所 | 302-0005 茨城県取手市東1-2-9 |
---|---|
電話 | 0297-72-1997 |
アクセス | 【公共交通機関】 (JR常磐線・関東鉄道常総線)取手駅で下車、東口より徒歩12分 ※取手市立図書館・取手市民会館の横 |
営業時間 | 9:00~16:30 |
定休日 | なし(年中無休) |
昇殿参拝(ご祈祷)の予約 | 必要 ※あらかじめ営業時間内に電話予約のこと |
ご祈祷料 | 5,000円~ |
駐車場 | あり(境内に普通車6台分) ※混雑が予想される時期には、臨時駐車場が設けられる場合あり |
飲食施設 | なし |
公式サイト | https://toride-yasaka.or.jp/ |
※最新の情報は公式サイト等でご確認をお願いいたします。
※記事中の金額はすべて税込表示です。
取手八坂神社周辺の観光スポットとランチ情報
「取手八坂神社」の界隈は、かつて旧水戸街道の取手宿として栄えていました。江戸期の街道宿場町の風情を感じる建物も多く残っていて、郷土の豊かな歴史を感じられるエリアとなっていますよ。
ランチにおすすめのお店もありますので、体調がよければ、安産祈願の前後に訪れてみてはいかがでしょうか。「取手八坂神社」から、いずれも徒歩数分以内で気軽にアクセスできるスポットばかりです。
周辺のおすすめスポット
江戸時代の面影が残る「旧取手宿本陣染野家住宅」を訪ねて
「旧取手宿本陣染野家住宅」は、旧水戸街道の取手宿を代表する歴史建造物。特に主屋は、茨城県指定の有形文化財となっています。貞享4(1687)年、染野家は水戸徳川家から本陣指定を受けました。
歴代水戸藩主を始め、多くの大名方が休憩・宿泊で滞在したため、主君を守る槍かけが随所に備わっていたり、立派な神棚がしつらえられていたりと、江戸の昔にタイムスリップしたような感覚になりますよ。
歴史好きには堪らない、見応えたっぷりの施設なのに、入場無料なのも嬉しいポイントです。しかも親切なスタッフさんから、いろいろと説明を受けることもできます。
参考URL:取手市役所「旧取手宿本陣染野家住宅」
地元の隠れた名店「蕎麦花」で味わう本格手打ち蕎麦
「蕎麦花」は、地元では知る人ぞ知る本格手打ち蕎麦の名店です。土日のお昼時(11:30~15:00)のみの営業という、相当レア感のあるランチスポットになっています。
手挽きでの手打ち蕎麦に徹底してこだわっており、風味・歯応えはまさに絶品。付け合わせの漬物や天ぷらにも一切の妥協はなく、すべてが高い完成度で調和していると感じる逸品ばかりですよ。
手打ち蕎麦のお店とは一見思えない、可愛らしいカフェのような外観ですが、素敵な店主ご夫婦が気持ちよく迎えてくれます。「蕎麦花」の営業に合わせて、ご祈祷を予約してもよいですね。
※公式URL・参考URLなし(電話:0297-74-2476)
取手八坂神社近くのお手軽カフェ「パンダカフェ」でひと休み
「パンダカフェ」は、取手市立福祉会館内にあって、焼きたてのお惣菜パンやビーフシチュー、ボルシチなどをお値打ち価格で提供しています。美味しい軽食を店内でいただけるため、評判も上々ですよ。
女性スタッフさんだけで切り盛りしていて、きめ細かな対応も嬉しいカフェ。お店の外には「パンダデッキ」というスペースも用意され、ペットと一緒に飲食も可能という貴重なスポットです。
何より「取手八坂神社」から至近で、移動の負担が少ないことも、妊婦さんには助かります。フード類・ドリンク類はテイクアウトもOKなので、帰宅後に落ち着いていただくのもよいですね。
公式URL:パンダカフェ
歴史と伝統に包まれて:取手八坂神社での穏やかな安産祈願体験
この記事ではおもに、茨城県の古社「取手八坂神社」での安産祈願について解説してきました。
江戸初期に創建された古式ゆかしい神社で、温かくも厳かな空気に包まれて安産のご祈祷を受けてみれば、子供さんを授かった喜び・ありがたさを一層感じることと思います。
古(いにしえ)の日本人が伝えてくれた、目に見えない大切なものに、守られていることを実感する方もいるでしょう。とりわけ初産であれば、何とも言えない安堵感を覚える妊婦さんも少なくないようです。
子供さんを授かって安定期に入ったら、ぜひ一度「取手八坂神社」を訪れてみてくださいね。