【遠野市デートスポット】カッパ伝説と昔話の世界を巡る映えスポットツアー|岩手

この記事では、岩手県遠野市観光協会の菊池さんにお聞きした情報を元に作成した、遠野市の撮影スポットをめぐる“映え”デートプランを紹介します。

北上高地最大の盆地にある遠野市は、山々に囲まれた自然豊かなまちです。古くから独特の風習や民族的信仰が守られており、「永遠の日本のふるさと」「日本の原風景を今に残す場所」として、国内外から多くの観光客が訪れています

日本民俗学者の父・柳田國男が執筆した『遠野物語』の世界を体感できる遠野市には、デートにぴったりな恋人の聖地として知られる橋や河童(かっぱ)伝説が残る淵、日本最大の観音像を安置する寺、昔話のような世界観を楽しめる施設など、たくさんの“映え”スポットがあります。

そんな魅力あふれる遠野市を効率よく周るなら、ドライブがおすすめです。スマホやカメラを片手に、遠野市のベストショットをぜひ撮ってくださいね。

遠野市の映えスポット巡りおすすめデートコース

今回紹介するのは、遠野市を車で周るルートです。マイカーを使用できない場合はレンタカーを利用してドライブを楽しみましょう。

岩手県花巻市出身の詩人・宮沢賢治の童話『銀河鉄道の夜』の世界をイメージさせるアーチ型の橋「めがね橋」からスタートし、一木彫の大観音が安置されている「福泉寺」を目指します。

いたずら好きなカッパに会えるかもしれない「カッパ淵」を楽しんだら、懐かしい農村を再現した「遠野ふるさと村」でのんびりとした時間を過ごしましょう。

各スポット周辺には、“映え”写真が撮れる場所やグルメスポットもあり、1日を通してたっぷりデートを楽しめるプランになっています

それではさっそく、各スポットの見どころや“映え”ポイントを詳しく紹介していきましょう。

おすすめ“映え”スポット1「めがね橋」

遠野市内を流れる宮守川に架かる半円が五つ連なるJR釜石線「めがね橋」
▲恋人の聖地にも認定された「めがね橋」はデートにぴったりな“映え”スポット

遠野市内を流れる宮守川に架かる半円が五つ連なる「めがね橋」は、釜石線が通る「宮守川橋梁」のことです。その形が眼鏡に似ていることから、親しみを込めてめがね橋と呼ばれるようになりました

レトロな外観やライトアップされた幻想的な姿は宮沢賢治の童話『銀河鉄道の夜』を連想させ、遠野市のシンボル的景観になっています。夜間はライトアップされ、さらに幻想的な風景を見ることができますよ。

遠野市内を流れる宮守川に架かる半円が五つ連なるJR釜石線「めがね橋」のライトアップ
▲童話『銀河鉄道の夜』の世界観が楽しめるライトアップされた「めがね橋」

めがね橋はいつ訪れてもフォトジェニックですが、ベストシーズンは冬です。遠野の冬はとても寒いことで有名ですが、雪化粧された山をバックに見るめがね橋はとても美しく、ライトアップされた日没以降もおすすめです。カップルで幻想的な雰囲気に浸ることができます。

遠野市内を流れる宮守川に架かる半円が五つ連なるJR釜石線「めがね橋」の雪景色

めがね橋は釜石自動車道宮守インターからのアクセスでは通り過ぎてしまうので、見学や撮影する場合は国道283号線を利用しましょう。

菊池さんからのおすすめポイント

女性スタッフのアイコン
菊池さん

恋人の聖地に認定されているめがね橋の近くには、銘板プレートとベンチが設置されています。ベンチに座ると背景にめがね橋が写りこむので、写真映えもバッチリですよ。

夜景デートに最適!七色にライトアップされるめがね橋

インスタグラムに投稿されためがね橋の画像
▲川面のリフレクションも美しいライトアップされためがね橋を撮影しよう(引用:インスタグラム

昼と夜ではガラリと表情を変えるめがね橋ですが、インスタグラムにはライトアップされた画像が多くアップされていました。幻想的な雰囲気はまさに童話・銀河鉄道の夜を表していますね。

めがね橋周辺で立ち寄りたい観光スポット

めがね橋周辺には、縁結びの神様で知られる神社があります。デートにぴったりな場所なので、ぜひ足を運んでみましょう。

カップルにおすすめ!卯子酉神社の恋愛成就パワースポット

遠野市のめがね橋周辺の観光スポット「卯子酉神社」

めがね橋から車で20分ほどのところに、卯子酉神社(うねとりじんじゃ)があります。恋愛成就の神様が祀られているとされ、境内の無人売店で売られている赤い布を左手だけで木に結ぶことができれば、その恋は叶うと言われています

参照:卯子酉様(遠野市観光協会)

めがね橋(宮守川橋梁)の基本情報・アクセス

住所 〒028-0304
岩手県遠野市宮守町下宮守30-37-1「道の駅みやもり」付近
アクセス ・JR宮守駅から徒歩8分
・東和ICから車で20分
駐車場 道の駅みやもりの駐車場を利用
ライトアップ 日没~22時頃まで
問い合わせ 0198-62-1333(遠野市観光協会)
公式サイト https://tonojikan.jp/kanko/meganebashi.php(遠野市観光協会)

おすすめ“映え”スポット2「福泉寺」

福泉寺の橋

福泉寺は、大正元年に開かれた真言宗のお寺です。岩手県内唯一の祈願霊場であり、多くの方が参拝に訪れることでも知られています。

境内の大観音堂には、高さ17mと木彫としては日本最大の観音像が安置されています。春は桜・つつじ、秋には紅葉の名所としても知られており、大観音像や五重塔と共に圧巻の“映え”写真を撮ることができますよ。

福泉寺に咲く桜
▲桜がよく映える

福泉寺の紅葉
▲駐車場で見られる紅葉。車を止めてしばらく動けなくなりそうですね。

菊池さんからのおすすめポイント

女性スタッフのアイコン
菊池さん

大観音像は一木彫のもので、樹齢1,200年の巨木を住職自ら彫った苦心の力作です。1週間の断食を百回決行の上、20年の歳月を要して完成したと伝えられています。

おすすめ“映え”ショットは四季折々に咲き誇る花々

インスタグラムに投稿された福泉寺の画像
▲春の桜、つつじ、紅葉と、訪れるたびに違った表情を見せてくれる福泉寺(引用:インスタグラム

インスタグラムには境内に咲き誇る桜やつつじ、カエデなどの紅葉と五重塔をフレームに収めた“映え”写真が多数アップされていました。訪れるたびに表情を変える風景は、一期一会の忘れられない瞬間になりますね。

福泉寺の基本情報・アクセス

住所 〒028-0533
岩手県遠野市松崎町駒木7地割57
開門時間 8:00~17:00(1月〜3月は休館)
アクセス JR遠野駅から車で15分
駐車場 あり
問い合わせ 0198-62-3822
公式サイト https://www.tonojikan.jp/kanko/fukusenji.php(遠野市観光協会)

おすすめ“映え”スポット3「カッパ淵」

遠野市の観光スポット「カッパ淵」

福泉寺から車で5分ほどの場所に、遠野市の代表的観光スポット「カッパ淵」があります。遠野と言えば“カッパ”と言われるほど、カッパは遠野のシンボル的存在です。

土淵町の常堅寺裏を流れる小川の淵にはカッパが多く住んでいて、人々を驚かし、いたずらをしたと伝えられています。澄んだ水がさらさらと流れるカッパ淵はうっそうとした茂みに覆われ、今にもカッパが現れそうな雰囲気です

人気はキュウリをエサにしたカッパ釣り体験です。釣りをするには観光案内所や道の駅で販売する「カッパ捕獲許可証(220円)」が必要なので、許可書を持参の上、トライしてくださいね。

菊池さんからのおすすめポイント

女性スタッフのアイコン
菊池さん

遠野のカッパは赤い顔をしていると伝えられています。目を凝らして探してみてくださいね。ちなみに、捕獲に成功した人はまだいません。

カッパ伝説の地で撮る二人の思い出ショット

インスタグラムに投稿されたカッパ淵の画像
▲いたずら好きなカッパが今にも現れそうな不思議な雰囲気のカッパ淵には、カッパのモニュメントがたくさん置かれている(引用:インスタグラム

カッパが住んでいたと伝わるカッパ淵で、キュウリをエサにカッパ釣り体験をしている楽しい画像がアップされていますね。淵には置物やモニュメントなど、可愛い姿のカッパもいるので、2ショット写真を撮るのもおすすめです。

カッパ淵の基本情報・アクセス

住所 〒028-0555
岩手県遠野市土淵町土淵
アクセス JR遠野駅から車で15分
駐車場 あり(伝承園の駐車場を利用)
問い合わせ 0198-62-1333(遠野市観光協会)
公式サイト https://tonojikan.jp/kanko/kappabuchi.php(遠野市観光協会)

おすすめ“映え”スポット4「遠野ふるさと村」

遠野ふるさと村の秋の風景

「永遠の日本のふるさと」「日本の原風景を今に残す場所」として知られる遠野市の、昔ながらの農村の暮らしを再現しているのが遠野ふるさと村です。

敷地内にはかつて馬と人がともに暮らした南部曲り家の里が広がっています。

遠野ふるさと村の曲がり家
▲曲がり家の里。昔の人になりきって色々な写真を撮りたくなりますね。

山野草や桜、新緑、紅葉、雪景色など四季の移ろいを感じられ、1年を通して日本の原風景に出合うことができます

広大な村内は徒歩で移動するので、冬を避けた春から秋にかけての訪問がおすすめです。

冬の遠野ふるさと村
▲雪化粧をした遠野ふるさと村。新緑の季節とはまた違った雰囲気があっていいですね。

4月下旬には桜が咲き誇り、運が良ければリスやカモシカなどの野生動物に出会えるかもしれませんよ。

昔話の世界に迷い込んだような村内を散策した後は、工房でハンカチ染めや陶器づくり、こけしの絵付体験などができます。また、餅つきや蕎麦打ち体験もできるので、食事を兼ねて楽しむのもおすすめです。

遠野ふるさと村ではぜひ、時計を外して過ごしましょう。ゆったりと流れる時間に身を委ね、永遠の日本のふるさとを心ゆくまで堪能してくださいね

菊池さんからのおすすめポイント

女性スタッフのアイコン
菊池さん

村内には曲り家が6棟建っています。縁側に座って写真を撮れば、まるで昔にタイムスリップしたかのよう。初めてなのに懐かしい気持ちになりますよ。

昔話のような世界の中で、“映え”写真にトライ!

インスタグラムに投稿された遠野ふるさと村の画像
▲初めてなのに懐かしい雰囲気いっぱいの村内では、馬と一緒に撮影したり、曲り家の暮らしを体感したショットがおすすめ(引用:インスタグラム

村内のどこを切り取ってもフォトジェニックな遠野ふるさと村は、散策しながらお気に入りの場所を見つけて撮影するのがおすすめです。曲り家の縁の下に腰掛けたり、座敷童が今にも出そうな趣ある土間に佇んだり、とっておきの“映え”ショットにトライしてみましょう。

縁結び大学では「遠野ふるさと村」へのインタビューも行いました。見どころなどを紹介していますので、ぜひ合わせてご覧ください。

遠野ふるさと村の基本情報・アクセス

住所 〒028-0661
岩手県遠野市附馬牛町上附馬牛5-89-1
営業時間 9:00~17:00(入村受付16:00まで)
※冬期間については要問い合わせ
定休日

要問い合わせ

料金 一般(個人)550円
小・中・高校生(個人)330円
※各種体験メニューは別途料金がかかります
駐車場 あり
問い合わせ 0198-64-2300
公式サイト https://www.tono-furusato.jp/

※金額はすべて税込表示です。

食べる“映え”スポット5「レストラン銀河亭」

「道の駅みやもり内にあるレストラン銀河亭の外観

遠野市は、東北一の生産量を誇るわさびの産地です。

市内の宮守地区は「わさびの里」として知られ、達曽部川の清冽な湧水を利用して1年中わさびを栽培しています。きれいな水と冷水でゆっくり、じっくり育つわさびは香り高く、格別の風味を生み出しますよ。

めがね橋に程近い「道の駅みやもり」では、わさびを使った漬物や地ビールなどが売られています。産直コーナーには地元で採れた新鮮な農産物が並び、お土産選びにもおすすめです。

クリーミーなのに刺激的!?「わさびソフトクリーム」は食べる“映え”写真にぴったり

「レストラン銀河亭」では、珍しい「わさびソフトクリーム」を味わうことができますよ。甘さの中にピリッとした刺激はクセになる美味しさです。めがね橋を背景に撮影すれば、きっと“映え”ることでしょう。

レストラン銀河亭の基本情報とアクセス

住所 〒028-0304
岩手県遠野市宮守町下宮守30-37-1
営業時間 9:30~16:00
アクセス 東和ICから約15km
駐車場 あり
問い合わせ 0198-67-2239
公式サイト https://www.michi-no-eki.jp/stations/views/18939(道の駅みやもり)

食べる“映え”スポット6「かっぱの茶屋」

カッパの茶屋の看板

カッパ淵のそばに建つ「かっぱの茶屋」は、コーヒーなどのカフェメニューのほか、遠野の特産品ホップを使ったジュース、ビールなどを楽しめる“里カフェ”です。お餅やお団子など、懐かしい味の軽食もあり、ドライブデートの休憩にぴったりな場所になっています

おすすめ“映え”メニューは座敷童の大好物・小豆入り「座敷わらしソフトクリーム」

カッパと座敷わらしソフトクリーム

かっぱの茶屋を訪れたなら、ぜひ味わいたいのが「座敷わらしソフトクリーム」です。岩手県内に伝わる子供の姿をした妖怪「座敷童(ざしきわらし)」の大好物といわれている小豆をたっぷりと使ったやさしい味わいは、思わず笑顔になる美味しさです。

赤い着物風のコーンに座敷わらしの顔が描かれたヘラをさせば、可愛い座敷わらしが完成します。このキュートさは、写真映えしますよ!

座敷わらしソフトクリーム
▲座敷わらしソフトクリーム。コーンで赤い着物を表現!

座敷わらしソフトクリーム2
▲食べ終わった後もちゃんと「座敷わらし」になってるところがすごい!

かっぱの茶屋の基本情報とアクセス

住所 〒028-0555
岩手県遠野市土淵町土淵7-46
営業時間 10:00~16:00
定休日 火曜日、水曜日(祝日を除く)
アクセス JR遠野駅から車で12分
電話番号 0198-62-3777
公式サイト https://tonojikan.jp/gourmet/ice-cream/kappanochaya/(遠野市観光協会)

取材協力:遠野市観光協会(https://tonojikan.jp/