京都府立丹後郷土資料館で学ぶ丹後の歴史と天橋立絶景を楽しむカップルデートプラン|宮津市

この記事では、京都府宮津市にある「京都府立丹後郷土資料館」を中心に、日本三景のひとつ天橋立を様々な場所から眺め、散策するデートプランを紹介します。

京都府立丹後郷土資料館(愛称:ふるさとミュージアム丹後)は、旧国分寺跡にある丹後地方の歴史を学べる資料館です。天橋立の代表的な5つの眺望スポットの一つとしても知られ、天橋立を正面から一望できる"景色が素晴らしい資料館"として人気があります。

資料館の前後には、同じく「五大観」に含まれる「股のぞき観(傘松公園)」、「飛龍観(天橋立ビューランド)」も巡りましょう。見る角度によって印象が変わる天橋立の眺望を存分に楽しむことができます。

丹後エリアの歴史を学びつつ、天橋立の美しい景色を満喫するデートプランをご紹介します。

こんなカップルにおすすめ!
向いてる年代:20歳〜39歳
おすすめカップル:歴史好きのカップル
どんなデート?:丹後地方の歴史と天橋立を満喫するデート
目安時間:1日
目安予算:2人で5000円

丹後の歴史と天橋立の絶景を楽しむカップルデートプランの概要

京都府立丹後郷土資料館の旧永島家住宅

今回提案するデートプランは、丹後郷土資料館と天橋立周辺をめぐるものです。日本三景の一つである「天橋立」周辺には、多くの魅力的な観光名所があります。

天橋立の全景を北側から見下ろせる「傘松公園」にはカフェやダイニングがあり、南側から見下ろせる「天橋立ビューランド」には遊園地があります。また、天橋立を眺めながらカモメに餌をあげられる観光遊覧船やレンタサイクルもあり、カップルのデートに最適なエリアとなっています。

さらに、縁結びで有名な元伊勢籠神社や、願い事が叶うとされる成相寺など、著名な寺社も点在しています。カップルで願掛けをしながら散策すれば、思い出に残る素敵なデートになるでしょう。

9:00~11:00 天橋立ビューランド
11:00~11:30 天橋立をレンタサイクルで駆け抜ける
11:30~12:00 元伊勢籠神社へ参拝
12:00~13:00 傘松公園で股のぞき&ランチ
13:00~14:30 成相寺で願い事&美人祈願
14:30~16:30 京都府立丹後郷土資料館で歴史を学び、天橋立を眺める

※移動時間はスケジュールに含んでいません

天橋立の全長は約3.6km。徒歩で約1時間かかるため、レンタサイクル(約20分)や観光船(約12分)がおすすめです。

カップルでゆっくり散策したい場合はレンタサイクルが良いでしょう。カモメに餌をあげながら写真が撮れる観光船も人気です。レンタサイクルは乗り捨て可能なので、行きはレンタサイクル、帰りは観光船という組み合わせも楽しめます。

「元伊勢籠神社→傘松公園」はリフトで約5分(往復リフト券推奨)、「傘松公園→成相寺」は30分ごとに成相寺行きの登山バスが運行(所要時間約7分)しています。成相寺参拝後は再度登山バスで傘松公園へ戻り、リフトで元伊勢籠神社まで下ります。

元伊勢籠神社から京都府立丹後郷土資料館へは徒歩20分、または元伊勢籠神社前からバス(約10分)で移動可能です。各移動手段を活用することで、効率的に観光スポットを巡ることができます。

京都府立丹後郷土資料館:丹後の歴史と天橋立の絶景を同時に楽しむ

京都府宮津市にある京都府立丹後郷土資料館と桜

京都府宮津市にある京都府立丹後郷土資料館は、丹後地方(京都府北部の丹後半島エリア)の歴史を時代順に学べる施設です。常設展示「丹後の歴史と文化」では先史時代から近現代までの丹後の歴史を紹介しており、さらに特別企画展も定期的に開催されています。

資料館は奈良時代に建立された丹後国分寺跡(国史跡)に位置しています。また、道路を挟んだ向かい側には江戸時代の建物を移築復元した旧永島家住宅(府指定建造物)があり、こちらも見学することができます。

さらに、資料館前には天橋立を一望できる「天平観展望所」があります。ここにはベンチも設置されており、美しい景色を楽しめることからデートスポットとしても人気です。今回は丹後郷土資料館の広報担当、米原さんに資料館の見どころやおすすめの展示についてお話を伺いました。

丹後の通史:縄文から近代まで10万点の資料で学ぶ歴史展示

京都府宮津市にある京都府立丹後郷土資料館の展示内容

編集部

展示内容の概要を教えていただけますか?

広報の米原さん

展示室では、1階の常設展「海国・丹後を巡る-丹後の歴史と文化-」において、丹後地域の縄文時代から近代までの歴史と丹後の織物を紹介しています。2階展示室では、丹後に関連した特別展・企画展などが開催されます。江戸時代の古民家「旧永島家住宅」では、昔のくらし常設展で当時の生活道具等を多数展示しています。また、資料館前には奈良時代に建立された国分寺の跡地である史跡丹後国分寺跡が広がっています。

京都府宮津市にある京都府立丹後郷土資料館の旧永島家住宅
▲江戸時代の古民家「旧永島家住宅」

編集部

2階の特別展・企画展ではどのような内容を展示されているのでしょうか?

米原さん

令和2年度は、春の企画展「丹波・丹後の新たなお宝-京都府暫定登録・新指定文化財から-」、夏の企画展「丹後のはたおと-暮らしを織りなすリズムとメロディー」、特別展「天橋立と丹後国分寺」、企画展「ふるさとミュージアムコレクション」を行いました。これらの展示を通じて、丹後地域の歴史や文化、産業について様々な角度から学ぶことができます。

「ALTERNATIVE KYOTO もうひとつの京都」開催時のライトアップ
▲「ALTERNATIVE KYOTO もうひとつの京都」開催時のライトアップ

編集部

「ふるさとミュージアムコレクション」は、普段紹介できない資料や近年収集した資料を紹介する企画展だとお聞きしました。丹後地方の歴史や文化をよく知った上で観光すれば、より深い体験ができそうですね。

京都府宮津市にある京都府立丹後郷土資料館の展示内容

日本有数の景観:資料館から一望する天橋立の絶景

編集部

丹後郷土資料館の自慢ポイントを教えてください。

広報の米原さん

天橋立を端から端まで一望できる絶景ポイントに立地する資料館です。日本でも有数の美しい景色が望める資料館だと自負しています。

京都府宮津市にある京都府立丹後郷土資料館の「天平観展望所」
▲京都府立丹後郷土資料館の「天平観展望所」

編集部

時期によって楽しめる展示の違いなどがあれば教えていただけますか?

米原さん

展覧会は考古・歴史・民俗の3分野で各回変更していますので、過去に来館された方も新たな発見があると思います。また、当館前からは四季折々の天橋立の風景を楽しむことができます。春には桜、夏には新緑、秋には紅葉、冬には雪景色など、季節ごとに異なる魅力的な景色が広がります。

編集部

館内にグッズ売り場等はありますか?

広報の米原さん

受付にて展示図録やグッズを販売しています。丹後ちりめんを使った小物や地元の特産品など、京都府北部の丹後地域ならではのグッズを取り揃えています。来館の思い出に、ぜひお買い求めください。

カップル向け:資料館デートの楽しみ方とフォトスポット

編集部

館内で思い出の写真を撮影できるスポット、カップルがゆっくり過ごせるおすすめの場所があればご紹介ください。

米原さん

当館前庭には、天橋立を端から端まで一望できる絶景ビューポイント「天平観展望所」があり、ベンチも設置されています。ここでは、ゆっくりと景色を楽しみながら、素敵な思い出の写真を撮影いただけます。また、館内の江戸時代の古民家である旧永島家住宅では、昔の道具を多数展示しており、時代衣装を着てのコスプレ写真撮影を楽しまれる方もいらっしゃいます。

京都府宮津市にある京都府立丹後郷土資料館屋上からの景色

編集部

デートでの来館を検討しているカップルやご夫婦へのメッセージがあれば教えてください。

米原さん

丹後地方の考古学、歴史、民俗に関心がある方には、非常に興味深いコレクションが多数展示されています。カップルやご夫婦で一緒に丹後の文化や歴史を学びながら、楽しい時間を過ごしていただけると思います。

来館者の声:丹後郷土資料館の評判と口コミ

編集部でポータルサイトや口コミサイトなどで丹後郷土資料館の評判を調べてみました。

アイコン
丹後の歴史を学ぶにはすごく良い場所です!豊富な展示資料があります。
アイコン
資料館前の国分寺跡から眺める天橋立の景観は絶景です。歴史と自然が融合した素晴らしい眺めが楽しめます。
アイコン
さすが国分寺が立てられた場所。歴史的価値の高い立地にあります。
アイコン
入館料もリーズナブルで(普通展示:200円)、貴重な資料が展示されています。コストパフォーマンスが高いです。

手頃な料金で学べるお得さや、周辺の美しい景観に感動するという口コミが多く見られました。歴史学習と景色を楽しめる施設として評価が高いようです。

京都府立丹後郷土資料館:基本情報とアクセス方法

住所 〒629-2234
京都府宮津市字国分小字天王山611-1
アクセス ■京都丹後鉄道宮豊線「天橋立駅」または「岩滝口駅」から丹海バス(経ヶ岬・蒲入・伊根方面行き)で「丹後郷土資料館」下車すぐ、または「国分」下車徒歩5分

■「天橋立駅」から車で15分

■京都縦貫自動車道「与謝天橋立IC」から車で10分
「宮津天橋立IC」から車で25分
営業時間 9:00~16:30
休館日 毎週月曜日(月曜日が祝日の場合は開館し、翌平日休館)
年末年始(12月28日~1月4日)
駐車場 有り(30台):無料
料金・予算 ■観覧料
普通展示:一般:200円、小中学生:50円
特別展示:一般:250円、小中学生:70円

・友の会会員、65歳以上、障害者手帳をお持ちの方とその介護者は無料
・きょうと子育て応援パスポート対象施設
・PayPay決済利用可能
公式サイト https://www.kyoto-be.ne.jp/tango-m/cms/

※最新の情報は公式ホームページ等でご確認ください。
※記事中の金額はすべて税込表示です。

丹後郷土資料館周辺:カップルにおすすめのデートスポット4選

丹後郷土資料館の近くには、日本三景のひとつとして知られる「天橋立」があります。松島(宮城県)、宮島(広島県)と並ぶ名勝で、実際に歩いて散策することができます。

全長約3.6kmの天橋立を端から端まで行くには、徒歩で約50分、レンタサイクルで約20分、観光遊覧船で約15分ほどかかります。なお、車での通行はできません。

天橋立は、見る角度によって印象が変わるので、様々な視点から眺めることをおすすめします。代表的な天橋立ビュースポットとして、「天橋立ビューランド」や「傘松公園」があります。これらの場所からは、天橋立の美しい景観を楽しむことができます。

おすすめのデートスポット

天橋立ビューランド:絶景と遊園地を楽しむカップルデートスポット

丹後郷土資料館から車で15分ほどの場所にある天橋立ビューランドは、天橋立を南側から一望できる展望遊園地です。龍が天に昇るように見えることから「飛龍観」とも称されています。

遊園地には、アーチェリー、ゴーカート、サイクルカーや観覧車などの様々なアトラクションがあり、カップルで楽しく過ごすことができます。天橋立の絶景を楽しみながら、遊園地の魅力も存分に味わえる場所となっています。

公式サイト:天橋立ビューランド

元伊勢籠神社:お伊勢さんのふるさとで恋愛成就を願う

京都府にある元伊勢籠神社の拝殿
引用:元伊勢籠神社

京都府の丹後地方にある元伊勢籠神社は、丹後郷土資料館から車で約5分の場所に位置し、丹後国の一の宮(その地域で最も格式が高い神社)として知られています。伊勢神宮(三重県)にまつられている神様がここから移ったという伝承があることから、「お伊勢さまのふるさと」「元伊勢」とも呼ばれ、多くの人々の信仰を集めています。

日本神話では、天界のイザナギ(男神)が地上の真名井神社(元伊勢籠神社の奥宮)にいたイザナミ(女神)のもとを訪れる際に使用した橋が「天橋立」だったとされています。この神話にちなんで、元伊勢籠神社は恋愛成就のご利益があると広く信じられており、カップルの参拝に人気があります。

公式サイト:元伊勢籠神社

成相寺:願いが叶う美人観音で心身ともに美しく

丹後郷土資料館から車で6分ほどの場所に位置する成相寺は、日本最古の巡礼とされる「西国三十三所」の28番札所として知られています。

この寺院でまつられる観音様は、「美人観音」として親しまれており、お参りすることで内面も外見も美しくなれると伝えられています。さらに、「願い事が成り合う(かなう)」お寺としても古くから信仰を集めており、カップルでの参拝も人気があります。

公式サイト:成相寺

傘松公園:絶景の股のぞきで楽しむユニークな天橋立観賞

傘松公園は、元伊勢籠神社近くの駅からリフトで行くことができ、天橋立を北側から一望できる展望所があります。ここは「股のぞき」発祥の地とされており、股の間から天橋立をのぞくことで、天地が逆転したように見える不思議な光景を楽しむことができます。

展望台の横には、お土産や地元の名産品を扱う売店があります。また、軽食を楽しめるAmaCafe(アマカフェ)や、パノラマビューが自慢のレストラン「AmaDining(アマダイニング)」も併設されており、景色を楽しみながら食事をすることができます。

公式サイト:傘松公園

まとめ:丹後の歴史と天橋立の絶景を満喫するカップルデートプラン

今回は京都府宮津市にある「京都府立丹後郷土資料館」と、周辺のスポットをめぐるデートプランを紹介しました。

京都府立丹後郷土資料館は、手頃な料金で丹後地方の豊かな歴史を学べる施設です。また、天橋立に近接しており、日本三景の一つである天橋立の絶景を楽しめるスポットでもあります。

天橋立は見る角度によって印象が大きく変わるため、様々な場所から眺めることをおすすめします。今回は天橋立の代表的な5つの眺望スポット「五大観」のうち、「股のぞき観(傘松公園)」と「飛龍観(天橋立ビューランド)」の2つを巡るプランを紹介しました。

歴史に興味のあるカップルの方々は、ぜひこのデートプランを参考にしてみてください。