三条市移住のメリット満載!自然と都市機能が調和する暮らしの実現
この記事では、地方移住を検討している方に向けて、新潟県三条市での暮らしを紹介します。
三条市は「燕三条」の愛称で親しまれる、ものづくりのまちとして有名です。世界に誇る金属加工の技術を持ち、刃物類などの製造が盛んなため働き口が多いことが特徴で、求職者へのサポートも充実しています。
また、移住希望者には「三条移住コンシェルジュ」が仕事探しだけでなく住居探しまでサポートするという手厚さです。
この記事では、三条市の魅力をはじめ、生活に必要な情報、移住の具体的なステップまで、三条市市民部地域経営課の桑原さんに伺った情報を詳しくご紹介します。
三条市の暮らしを彩る3つの魅力:利便性・自然・産業の調和
三条市は新潟県の県央地域にあります。交通の便もよく、三条市から東京まで2時間でアクセスできます。
「ものづくりのまち」として有名な三条市は、江戸時代から続く鍛冶の伝統が誇りです。金属加工を中心に多彩な加工技術が目白押しで、中小企業の集積地でもあるんですよ。
市街地から車で30分ほどのところに海も山もあります。自然が豊かで、アウトドアも気軽に楽しめます。
そんな三条市での暮らしに向いているのは次のような方です。
- 首都圏からの移住を考えている人
- 利便性と自然環境のバランス良い暮らしがしたい人
- 起業を考えている人
- ものづくりが好きな人
それでは、三条市の暮らしについて、このような方におすすめする特徴を3つ解説していきます。
特徴1:都市へのアクセスと市内の利便性を両立した暮らしやすさ
三条市は、スーパー、ドラッグストア、娯楽施設など生活に必要なお店が揃い、市内のどこに住んでも便利な暮らしができる街です。
また、高速道路のインターチェンジもあるなど交通の便が良く、新潟の主要都市である新潟市や長岡市まで、車で約40分で行くことができます。日常の用事は市内で完結できるものの、必要な時はすぐに大きな都市に行けるのは魅力の一つです。
この他、三条市には上越新幹線の停車駅「燕三条駅」があります。プライベートやビジネスで首都圏へ行く場合でもスムーズです。東京まで2時間でアクセス可能なので、日帰りでも無理なく行き来できるでしょう。
▲三条市のアクセスマップ(三条市公式パンフレットより抜粋)
特徴2:豊かな自然環境が育む、多彩なアウトドアライフ
三条市は利便性も良好ながら、自然も豊かです。棚田の美しさはこの街ならではの景色でしょう。
また、三条市には、キャンプ場や温泉などが豊富にあるため、毎週末さまざまなアウトドアや自然アクティビティを手軽に楽しめます。都心ではなかなかできない釣りやキャンプ、ハイキング、温泉、雄大な自然の写真撮影など、趣味や楽しみを増やして色々な経験ができる街ですよ。
▲キャンプ場は人気で、多くの人が訪れます
ちなみに、三条市にはアウトドア用品で有名なブランド「スノーピーク」「CAPTAIN STAG」直営のキャンプ場があります。アウトドア好きにはたまらない環境ですね。
▲スノーピーク直営のキャンプ場。丘の上にあり周囲の明かりが入らないため美しい星空が見られます
特徴3:伝統と革新が融合するものづくり産業と豊富な仕事機会
三条市には、打刃物(うちはもの)や研磨・金型など、金属加工の技術を持つ職人さん・工場が多く、仕事がたくさんあります。
その産業を支えているのが、世界も認めるほど高い水準の、三条市の金属加工技術です。
▲三条市が誇る鍛冶職人の技術。手打ちで形を整えていく様子は圧巻
▲機械を使う時も、部材の見極めなどの工程は職人の経験と技術が必要
三条市には、ものづくりに興味のある人が就職できるチャンスがたくさんあります。ぜひ一度、三条市に訪れて、世界に誇るその技術にふれてみてくださいね。
三条市の魅力再発見:移住者におすすめの観光スポット
三条市には、美しいスポットがたくさんあります。その中でも特におすすめなのが「下田(しただ)郷」です。下田郷までは市街地から車で30分ほどなので、その風光明媚な景色を見に、ぜひ訪れてみてください。
心癒される日本の原風景:下田郷の魅力
下田郷は、三条市の東部に位置しています。自然が豊かで「日本の原風景」とも言える美しい里山。日常から解放されてリラックスできる素敵な場所です。
ゆっくり流れる時間の中で、ラフティングや釣り、サイクリング、キャンプなどが楽しめます。
▼下田郷について詳しくはこちら
Slow&Steady Shitada「下田郷の楽しみ方」
新潟県が誇る絶景:八木ヶ鼻の四季折々の表情
▲秋の八木ヶ鼻。ぜひとも写真におさめておきたい絶景。
八木ヶ鼻(やぎがはな)は、新潟県景勝100選に選ばれています。いつ訪れても美しい景観ですが、朝日を受けて輝く八木ヶ鼻は特に神秘的です。
季節によって表情を変えることもまた魅力の1つです。
▲冬の八木ヶ鼻。雪が積もる八木ヶ鼻もまた迫力があります
▲夏の八木ヶ鼻。八木ヶ鼻を背景に川遊びをするのもいいですね
参考URL:にいがた観光ナビ
絶景と温泉を楽しむ:八木ヶ鼻を望む「いい湯らてい」
八木ヶ鼻の近くには「いい湯らてい」があります。いい湯らていは、和の風情を堪能できる温泉施設です。温泉からは、新潟県景勝100選に選ばれた八木ヶ鼻の素晴らしい景色を一望できますよ。
▲露天風呂から見る八木ヶ鼻
いい湯らていは、八木ヶ鼻がより一層美しくなる紅葉シーズンや冬の時期にもおすすめの温泉です。
公式URL:いい湯らてい
三条市での暮らしを知る:生活に役立つ基本情報
ここからは、三条市への移住を考えた場合に必要な、暮らしの情報を紹介します。まずは、三条市の主な情報をまとめた表をご覧ください。
気候 | 最高:8月 平均気温30.8℃ 最低:2月 平均気温-0.8℃ ※参考:気象庁ホームページ |
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人口 | 人口:93,393人 世帯:36,916世帯 (令和5年1月1日現在) |
病院 | 病院:7施設 一般診療所:69施設 歯科診療所:51施設 ※三条地域振興局調べ(令和2年3月31日時点) |
学校 | 特別支援学校:1校 認定こども園:3園 幼稚園:3園 小学校:19校 中学校:8校 義務教育学校:1校 高等学校:4校 大学:1校 |
文化・芸術 | 【祭事・イベント】 本成寺節分鬼踊り(2月) 三条まつり(5月) 三条凧合戦(さんじょういかがっせん、6月) しらさぎ森林公園 花菖蒲まつり(6~7月) 三条夏まつり(8月) 工場の祭典(こうばのさいてん、10月) お取り越し(11月) 三条マルシェ 六斎市(二・七の市、五・十の市) |
食べ物 | 【郷土料理】 三条カレーラーメン 車麩(くるまふ) ひこぜん 六角凧サブレー |
交通 | 【鉄道】 東日本旅客鉄道(JR東日本) 上越新幹線:燕三条駅 信越本線:帯織駅 - 東光寺駅 - 三条駅 - 東三条駅 - 保内駅 弥彦線:燕三条駅 - 北三条駅 - 東三条駅 中心となる駅:東三条駅 【バス】 ・越後交通 ・新潟交通観光バス ・三条市内循環バス「ぐるっとさん」 ・高校生通学ライナーバス ・三条市デマンド交通「ひめさゆり」 ・井栗地区コミュニティバス 【高速道路】 北陸自動車道 栄SIC・PA・BS - 三条燕IC・BS(所在地は燕市) |
娯楽 | 八木ヶ鼻温泉 いい湯らてい CAPTAIN STAG 八木ヶ鼻オートキャンプ場 スノーピーク Headquarters キャンプフィールド |
近隣都市 | 新潟市 加茂市 五泉市 燕市 魚沼市 見附市 長岡市 東蒲原郡阿賀町 福島県南会津郡只見町 |
大都市へのアクセス | 【空路】 〇新潟〜札幌:1時間15分 〇新潟〜大阪:1時間10分 〇新潟〜福岡:1時間40分 新潟から 〇バス+新幹線:40分→燕三条 〇高速自動車道:40分→三条燕IC 【新幹線】 〇燕三条〜東京:2時間 〇燕三条〜名古屋:4時間 〇燕三条〜大阪:5時間 〇燕三条〜仙台:3時間20分 【高速自動車道】 〇三条燕IC〜東京:3時間30分 〇三条燕IC〜名古屋:5時間30分 〇三条燕IC〜大阪:7時間 〇三条燕IC〜仙台:3時間30分 |
三条市の特色ある教育:小中一貫制で学ぶ9年間
三条市では、モデル校での取り組みを経て、平成25年度に市内全校で小中一貫教育を始めました。
さらに、平成29年には、すべての中学校区で学園制を導入して、9年間の教育体制を強化し、翌年には、県内初の義務教育学校となる大崎学園を開校しました。
※義務教育学校とは、一人の校長の下、小学校から中学校までの9年間の義務教育を一貫して行う学校です。
三条市の気候特性:市街地は過ごしやすく、雪も少なめ
新潟県は雪国として知られていますが、三条市ではエリアによって積雪量が違います。
温泉や八木ヶ鼻がある下田郷周辺は雪が多く、奥の地域は屋根の雪下ろしが年に2、3回必要です。
市街地の積雪は県内では少なく、降っても膝下の高さです。道路は消雪が効いているため、車の運転に困らないのが嬉しいですね。
仕事事情:豊富な求人と手厚い就職サポート
三条市には働き口がたくさんあります。それを示すデータとして、令和3年のハローワークの統計では、東京の有効求人倍率が1.07倍なのに対して、三条市は1.63倍でした。
実際、大手求人サイトで検索してみたところ、三条市内で募集している正社員の求人数は約4,000件ありました。(参考:求人情報の一例)
仕事が多いということだけでも嬉しいところですが、三条市では市による就職サポートも充実しています。「求人には出していないけど、いい人がいれば採用したい」という企業と求職者を直接つなげられるのが強みなのだとか!
「就職説明会」を定期的に開催しており、面談を通して「どんな仕事ができるのか」など個人に合わせたサポートが受けられます。
移住を検討している方は定期的に開催予定日をチェックして、参加してみると良いでしょう。
住まい探し:家賃補助制度で移住をより身近に
三条市の賃貸物件数を大手物件情報サイトで調べてみたところ、約300件の賃貸物件が見つかりました。(参考:賃貸物件の一例)
条件にこだわりすぎなければ、住まい探しで困ることはなさそうです。
また、住まい探しの予算に役立つ、三条市内にある賃貸物件の家賃相場もまとめました。
1LDK | 5.77万円 |
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2LDK | 6.99万円 |
※参考:家賃相場の一例
三条市では、移住者向けに空き地・空き家情報をまとめています。2023年1月現在では、駅近の2階建の物件や店舗付きの物件、明治時代に建設された古民家などが掲載されていました。
空き家バンクに掲載されている物件の内見をするためには、空き家バンクへの利用者登録が必要です。令和3年度の契約数は15件、利用者登録は5件、新規物件登録数は19件あったそうです。
どのような物件があるかはタイミングによって異なるので、ぜひ一度ご覧ください。
参考URL:三条市空き家・空き地バンク
移住者を支える:活用したい三条市の補助金制度
三条市には、賃貸住宅に暮らす方へ家賃の補助制度があります。県外からの移住者が新潟県内で勤務する場合には、3年間に渡り補助金を受け取ることができます。
また、空き家バンク掲載物件への引越し料金、仲介手数料、改修費に関しても、三条市からの補助があります。
子育て環境:オールシーズン楽しめる子ども向け施設
▲三条市にある「あそぼって」では、小さい子どもがのびのび遊べる工夫がたくさん
三条市には、子どもと一緒に利用しやすい施設があります。
その1つが、図書館に隣接している「すまいるランド」です。ここには1,700冊を超える仕掛け絵本があり、毎日通っても読みきれないほどです。
また、一ノ木戸ポプラ公園に併設された「あそぼって」も人気です。体育館を改修した広いプレイルームでは、小さな子どもが伸び伸び過ごせるように配慮されています。併設された公園は全面芝生で、大きな滑り台もあります。
少し大きくなった子どもも十分楽しめる施設ですよ。
このような施設は子どもが夢中になる遊具が豊富であることはもちろん、親同士の交流の場としても活用できるので、ぜひ活用しましょう。屋内施設なので天候を気にせず利用できます。
リアルな体験談:三条市移住者の声とインタビュー
仕事がたくさんあることもあり、三条市には全国からたくさんの人が移住しています。ここでは、三条市へ移住した人の感想・体験談を抜粋して紹介します。
- 東京からのアクセスが良く、ちょうどいい暮らしができる。お店が揃っていて都市的な暮らしができる。
- 山間部に行くとキャンプする場所が多くアウトドア体験ができる。
- 新潟市、長岡市の中間地点のためアクセスがいい。利便性のある暮らしができる。
移住して良かったこととして、「自然に恵まれながらも交通の便がよく、都会的な生活もできる」という声が多いです。市内は買い物するところも充実していて、週末には近隣地市へも簡単にアクセスできるのがポイントのようです。
三条市の移住定住支援サイト「三条で暮らす。」では、三条市に移住した方へのインタビュー記事を掲載しています。
移住のきっかけや、三条市で暮らしてみて感じたこと、苦労したこと、お気に入りスポットなど、移住者のリアルな声を知ることができます。
三条市への移住を検討する際の参考にしてはいかがでしょうか。
三条市への移住を実現:具体的な4つのステップ
ここまで三条市のさまざまな魅力を紹介してきましたが、実際に行ってみるとより一層、現地の暮らしの良さがわかります。
地方移住したいと思った時、「実際の雰囲気は?」「自分は地域に馴染めるのか?」など、気になることがたくさんありますよね。
三条市には、移住・定住に関する一括相談窓口として「三条移住コンシェルジュ」がいます。移住で不安になった時の心強い味方になってくれますよ。
三条移住コンシェルジュは、住居の紹介や就職先の相談、補助金関連の紹介など、三条市への移住に関わることをトータルサポートしてくれます。
オンライン面談での移住相談も受け付けているので、「移住はちょっと気になるけど、迷っている」という人は、問い合わせてみてはいかがでしょう。
ステップ1:三条移住コンシェルジュに相談して情報収集
▲移住支援相談の様子
「三条市での暮らしが気になる」と思ったら、まずは三条移住コンシェルジュに相談してみましょう。まだ何も具体的には決まっていない、移住しようか迷っている、そんな状態でも快く相談に乗ってくれます。
なお、オンライン移住相談(60分)は申込みフォームからの事前予約が必要です。
ステップ2:オーダーメイド移住体験で三条市の魅力を体感
三条市には「オーダーメイド移住体験」と呼ばれる、希望する日時・内容で市内を案内する体験ツアーがあります。
このオーダーメイド移住体験、なんと1泊分の宿泊費と片道分の交通費を三条市が負担してくれます。施設見学もでき、実際に住んでいる方の話も聞けるので、非常におすすめです。
※宿泊施設の指定あり。日帰りでも2泊でも可能、2泊の場合は1泊分だけ負担
主なツアー内容には、施設見学、工場見学、ものづくり体験などがあります。アウトドアスポットや空き家の紹介もありますよ。
三条移住コンシェルジュのスタッフさんが希望を聞いて、一緒にプランを考えてくれます。
ステップ3:移住決定後の仕事と住まい探し
オーダーメイド移住体験で三条市への移住を決心したら、仕事や住まい探しなど本格的な引越し準備を進めましょう。
引越しの際にも、三条移住コンシェルジュがさまざまなサポートをしてくれます。空き家や空き地の紹介、住まい、仕事、生活、観光など、親身に相談に乗ってくれますよ。
移住を後押しする:三条市の充実した移住支援制度
三条市では、首都圏(東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県)から移住した人が「移住支援金」を受け取れます。単身の場合は最大60万円、2人以上の世帯の場合は最大100万円の支給です。
※2022年度は予算上限に達しました。2023年度の予算に関しては未定。
また、前述の家賃補助や空き家に入居する際の補助金も併用可能!
金銭面での手厚いサポートも受けられるのは安心ですね。
ステップ4:新生活スタート!三条市での暮らしを満喫
住まいや仕事が決まり、生活できる準備ができたら、いよいよ引越しです。
引越しが完了したら、近隣の方々に挨拶をしながら交流を深めてみてください。自分らしい移住ライフを満喫してくださいね!
三条市移住の相談窓口:お問い合わせ先一覧
少しでも三条市への移住に興味を持った方は、気兼ねなく三条移住コンシェルジュ窓口に問い合わせをしてみてください。親身に相談に乗ってくれ、丁寧に案内をしてもらえますよ。
担当課 | 三条市市民部地域経営課コミュニティ推進係 |
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住所 | 三条市本町2-13-9 Blanc内 (三条移住コンシェルジュ窓口) |
電話番号 | 0256-55-6095 |
対応時間 | 午前11時~午後6時(土・日曜日、祝日を除く) |
お問合せ | 三条市移住定住Q&A オンライン移住相談予約 |
公式サイト | 三条市公式HP 【移住定住支援サイト】三条で暮らす。 |
公式パンフレット | 三条で暮らす。 |