岐阜の廃校カフェ「舟伏の里」でおばあちゃんの手作り料理を味わうデート
岐阜県山県市にある、「北山農家レストラン 舟伏の里へ おんせぇよぉ~」をメインにしたデートプランを紹介します。
「舟伏の里へ おんせぇよぉ~」は、まるでおばあちゃんの住む田舎を訪れたかのような気分で過ごせる、あったかい雰囲気の飲食店です。
近くの山で採ってきた山菜や、スタッフの方が育てた農作物を中心に野菜がたっぷり使われていて、体の中から元気が湧いてくるはず。忙しい日常を離れて、のんびりしたい二人にはまさにおすすめのデートプランだと思います。
今回は「舟伏の里へ おんせぇよぉ~」の代表を務める山口さんに、詳しくお話をうかがいました。
「縁結び大学」や「マリピタ」で、取材記事の企画・編集を担当、編集歴3年。地方自治体や観光協会への取材記事を数多く手掛け、これまでに約3,000件を担当。地方自治体が取り組む最新の婚活情報や観光協会イチオシのデートスポットなどを読者へお届け。
廃校を活用した食堂「舟伏の里へ おんせぇよぉ~」の魅力
「舟伏の里へ おんせぇよぉ~」は、廃校になった小学校の中にあります。店舗として使われているスペースだけでなく、教室や図書室にも入れるので、二人で周るときっと昔懐かしい気持ちで包まれるでしょう。
では、「舟伏の里へ おんせぇよぉ~」の魅力について、具体的に聞いていきましょう。
清流に囲まれた自然豊かな立地
編集部
「舟伏の里へ おんせぇよぉ~」のランチは大変な人気で、遠方からもたくさんの方が来られるのだと聞きました。まず、「舟伏の里へ おんせぇよぉ~」の立地の特徴について教えていただけますか?
山口さん
廃校を活用したお店「舟伏の里へ おんせぇよぉ~」は山間にあり、学校のすぐ横には長良川の源流域のひとつである神崎川が流れています。神崎川はどこまでも透明で、深い場所では鮮やかなエメラルドグリーンに輝き、「神崎ブルー」や「癒しの清流」と言われるほどに美しいんですよ。眺めるだけで、清々しい気分にさせてくれます。
この自然豊かな地域で生まれ育った方が、「おばあちゃんたちが輝ける場所を」と考え2013年10月にオープンさせたのが、「舟伏の里へ おんせぇよぉ~」です。
地元のおばあちゃんたちが作る心温まる空間
編集部
「舟伏の里へ おんせぇよぉ~」という店名も、印象に残るネーミングで素敵だと感じます。「おんせぇよぉ~」というのは、どういう意味なのでしょうか?
山口さん
「おんせぇよぉ~」というのは、「いらっしゃい」と同じ意味です。「北山地区にある舟伏山の麓にあるお店へ、気軽にいらっしゃい」という想いを込めて名付けました。
「いつでも帰っておいで」という気持ちで皆さんをお迎えし、忙しい時には難しいこともありますが、お客さまとひと言でも掛け合いをできるように心がけています。「舟伏の里へ おんせぇよぉ~」で、本物のおばちゃんと接しているような気分になっていただけたら嬉しいです。
懐かしの給食ルームで味わう田舎料理
編集部
「舟伏の里へ おんせぇよぉ~」は、廃校となった北山小学校にあるという点も、大きな特徴だと感じます。小学校だった当時、どのような使い方をされていた場所で、食事をいただけるのでしょうか?
山口さん
食事をしていただく場所は、当時ランチルームとして使われていたところです。全校生徒がランチルームに集まり、一緒にお昼ご飯を食べていました。
私どもは、旧北山小学校という場所はもちろん、北山で育まれてきた田舎料理も、次の世代に残していきたいと考えています。
「舟伏の里へ おんせぇよぉ~」には若い子がお手伝いに来てくれることがあり、それぞれのおばあちゃんたちが持ち寄った田舎料理の知識や技術を積極的に伝えていくようにしているんですよ。
空間を感じ、食事を味わい、おばあちゃんと触れ合って、心温まるひと時をお過ごしいただけたら嬉しいです。
「舟伏の里へ おんせぇよぉ~」の絶品メニュー
編集部
続いて、食事の内容について詳しく教えてください。「舟伏の里へ おんせぇよぉ~」には、どのようなメニューがありますか?
山口さん
「舟伏の里へ おんせぇよぉ~」には、大きく分けて次の3種類のメニューがあります。どの料理も地域で受け継がれている手作り料理で、滋味深いですよ。
その季節の主菜と、田舎料理の副菜5種類がセットになったメニューです。小鉢を籠に詰め込んだ、温かい雰囲気も魅力だと思います。
繋ぎを使わない蕎麦粉100%の蕎麦と、田舎料理の副菜3種類のセットです。昔は舟伏山にも蕎麦畑があり、蕎麦の花が咲くと山肌が白く見えたそうです。昔の景色に思いを馳せながらお召し上がりください。
みそ煮に田舎料理の副菜2種類と野菜盛りが付きます。この辺りには、山仕事の際にみそを持って行き、お昼に食べるという風習がありました。昔ながらのみそ煮は、味わい深いですよ。
▲味噌煮は具材を目の前で煮込むスタイル。グツグツするほどに香りが広がり、幸せな気分になる。
夏になると、地元の美山製麺所の麺を使った「冷麦ランチ」も登場します。ツルツルっといただくと、火照った体が癒されるでしょう。
蕎麦ランチを含め、全てのメニューに混ぜご飯が付きます(※)。「舟伏の里へ おんせぇよぉ~」の混ぜご飯は、季節によって具材が変わるのもポイントです。
※みそ煮ランチは基本的に白米で、混ぜご飯を選ぶことができます。
お腹が空いている時は、天ぷら・デザート・ドリンクを追加される「特製ランチ」がぴったりでしょう。お盆の上にたくさんの器が載っている様子は圧巻です。どのメニューも特製ランチに変更できます。
なお、料理と一緒にお出ししているお茶に使っているのは、地元で作られた「北山茶」です。
▲豊かな自然の中で育てられた北山茶は、香り豊か。特に水出しだとお茶の甘みも感じられます。
お茶も美味しいと好評ですので、ぜひご期待くださいね。
スタッフ自ら収穫する新鮮な山菜料理
編集部
どのメニューも、北山でなければ食べられないような、貴重な料理ばかりだと思います。こだわりがたくさん詰まっていることと思いますが、最大の特徴を挙げるならどちらでしょうか?
山口さん
田舎料理とみそを含め、すべて手作りしている点は、「舟伏の里へ おんせぇよぉ~」の自慢と言えるでしょう。
野菜もスタッフが育てたものを主に使いますし、山菜は春に各スタッフの持ち山で収穫したものなんです。そんな自然の恵みを、おばあちゃんの味付けでいただける場所はなかなかないと思います。
カップルにおすすめ!2種類の特製ランチを楽しむ
編集部
読者の中には、どのメニューを頼もうか迷ってしまう方もいそうです。特に人気が高いのは、どちらのメニューでしょうか?
山口さん
「舟伏の里 特製ランチ」です。おかずの種類がいちばん多い点が、魅力的なのだろうと思います。おばあちゃんたちが心を込めて作った味をさまざま味わっていただきたいので、私のおすすめも「舟伏の里 特製ランチ」です。
次に人気があるのは「蕎麦 特製ランチ」で、寒くなってきますと「味噌煮 特製ランチ」も多くご注文いただきます。
カップルでしたら、ぜひ別々のメニューをご注文ください。主菜も心温まる料理ばかりですし、蕎麦も心に残りますよ。それぞれの頼んだ料理を分け合うと、会話が弾むでしょう。
お土産におすすめの手作り味噌
編集部
「舟伏の里へ おんせぇよぉ~」では、お土産品は売られていますか?カップルにおすすめのものがあれば、教えてください。
山口さん
料理が好きなカップルでしたら、手作り味噌が最もおすすめです。コクがあるので、いつもと同じ料理を作る際もひと味違うと思います。二人で食べるお家ご飯の満足度が上がるはずです。
他にも、食べるラー油や地域の方が作ったクラフトなどを置いています。春はワサビの醤油漬けがありますし、季節限定の商品もありますので、ぜひゆっくりご覧ください。
「舟伏の里へ おんせぇよぉ~」でのデートを楽しむコツ
ここからは、「舟伏の里へ おんせぇよぉ~」におけるデートの楽しみ方を聞いてみましょう。
廃校の雰囲気を楽しむ校舎内探検
編集部
「舟伏の里へ おんせぇよぉ~」でランチをいただいた後、おすすめの過ごし方はありますか?
山口さん
図書室や教室などそのままに残っている場所がありますので、ぜひ施設内をひと周りしてください。
教室にはチョークを置いていますので、お互いの学生時代の思い出を語り合いながら黒板に文字や絵を書くのも良いでしょう。先生役と生徒役になりきって授業をするのも、童心に返ったような気持ちでワクワクすると思います。
2階にある資料館も、ぜひお立ち寄りくださいね。古い民具や学校の教材などを展示していますので、地域についての理解が深まり興味深いひと時が過ごせるはずです。本も自由にお読みいただけます。
インスタ映えスポットで思い出の写真撮影
編集部
歩くと懐かしい気分がこみ上げ、写真に撮りたくなる方が多いのではないかと思います。記念撮影におすすめの場所があれば、教えてください。
山口さん
校舎内は、子どもたちが授業を受けたり遊んだりしている様子が思い描かれるような懐かしい雰囲気で、どこを撮っても絵になります。
円原(えんばら)川の清流をバックに、記念撮影するのも良いでしょう。円原川は光芒の風景が有名ですので、心が澄み渡るような美しい写真が撮れるだろうと思います。
写真を撮ってInstagramにアップする際は、「#おんせぇよぉ」でタグ付けしていただけると嬉しいです。
「舟伏の里へ おんせぇよぉ~」周辺の観光スポット
編集部
敷地内を巡った後、まだ時間に余裕のある場合はどのように過ごすのが良いでしょうか?デートにぴったりな場所は、近くにありますか?
山口さん
神崎川・円原川の清流を眺め、自然を間近に感じながら散策するのが良いでしょう。
コーヒーが好きなカップルには、「Phin and Bean」がおすすめです。DIYで作ったおしゃれな空間で、本格的なベトナムコーヒーをいただけます。
公式サイト:Phin and Bean
山登りが好きな方は、標高1,040mの「舟伏山」に挑むのも良いですね。特に春の新緑は見事で、きっと心に残る景色に出合えるでしょう。
参考サイト:舟伏山(山県市ホームページ)
イベントが好きな方は、ウェブサイト「山県ツアーズ」をチェックしてみてください。「山菜摘み」「手もみ茶作り」「味噌作り」など、季節ごとの体験イベント情報が集まっています。珍しい内容が多いでしょうから、二人で参加すると良い思い出になるはずです。
地元民が講師を務める場合がほとんどですので、山県の人と触れ合える点も魅力だと思います。
公式サイト:山県ツアーズ
古民家宿泊とサウナで非日常体験
編集部
特に遠くから「舟伏の里へ おんせぇよぉ~」に来る場合は、近くの施設で宿泊しようと考える方もいるだろうと思います。周辺に、カップルにおすすめの宿泊施設はありますか?
山口さん
カップルでしたら、「古民家 水音」がおすすめです。昭和初期に建てられた古民家をリノベーションしたゲストハウスで、当時の襖や照明を活かしたインテリアが心を和ませてくれます。
公式サイト:古民家 水音
サウナが好きな方には、「古民家 水音」の宿泊と交流コワーキングペース「神崎よってちょ」のテントサウナがセットになったプランがおすすめです。サウナのクールダウンでは、水風呂の代わりに清流の川に入ります。サウナでととのい、古民家で二人の時間を過ごすと、思い出深いデートになるでしょう。
公式サイト:神崎よってちょ
「舟伏の里へ おんせぇよぉ~」からのメッセージ
編集部
「舟伏の里へ おんせぇよぉ~」でのデートを検討しているカップルへ、メッセージをお願いします。
山口さん
学校ならではの雰囲気を味わいながら、おばあちゃんの手作り田舎料理に癒されていただけると幸いです。
編集部
野菜を育てたり、山菜を採ったりするところから、スタッフの方がされている点は特に感銘を受けました。
「舟伏の里へ おんせぇよぉ~」の田舎料理が人気なのは、おばあちゃんの経験や知恵、そして愛情がたっぷり入っているからなのでしょうね。本日はどうもありがとうございました。
「舟伏の里へ おんせぇよぉ~」の口コミ・感想
ここからは、「舟伏の里へ おんせぇよぉ~」を訪れた方の口コミを紹介します。
- 野菜が多く使われていて体に良さそう
- 季節の野菜が食べられるので、旬を感じる
- キッチンが見えるので、スタッフのおばあちゃん達とやりとりできて面白い
- みそ汁とみそ煮が美味しい
- 里芋の揚げ物がもっちりしていて美味。春に登場する、よもぎご飯も好み
とにかく「美味しい!」という声が目立って多く、皆さん大満足しているようでした。タイミングが良いと、おばあちゃんから地域の話や料理の話をしてくれることもあるようですよ。
心満たされる良い時間が過ごせるようなので、昔懐かしい雰囲気が好きなカップルはぜひ一度訪れてみてくださいね。
「舟伏の里へ おんせぇよぉ~」の基本情報(営業時間・アクセス)
住所 | 〒501-2301 岐阜県山県市神崎100(北山交流センター内) |
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電話番号 | 080-2648-8175 ※営業時間内のみ |
営業時間・定休日 | 【営業時間】 11:00〜15:00(LO14:30) 【定休日】 月~木曜日 お盆 12月~2月 |
最寄り駅・アクセス | 【車】 岐阜駅よりバス、「北山交流センター」にて下車 【車】 関広見I.C.より約30分 |
駐車場 | あり |
予約 | 不要 ※10人以上の場合は要電話連絡 |
料金の目安 | 1,000円~1,400円 |
公式URL | http://gifu-yamagata.wixsite.com/onseiyo |
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