交通アクセスが魅力の泉大津市!全国初の子育て支援や仕事・住宅情報を解説|大阪府
この記事では、大阪府への移住を考えている人に向けて「泉大津市」をご紹介します。
泉大津市は、難波(大阪市内)まで電車で約20分でアクセスできる、平地のコンパクトシティです。徒歩・自転車圏内に生活インフラが整っており、関西国際空港やフェリーも利用しやすい立地です。
また、チャレンジ精神が息づくまちでもあり、全国に先駆けた子育て支援を展開。特色ある公園・図書館など、生活を豊かにする新施設が続々とオープンしていることもあって、子育て世帯や若者の注目を集めています。
今回は、泉大津市で移住支援を担当する市長公室・秘書広報課のお二人にインタビューを行い、まちの魅力や実際の暮らしの様子について伺いました。
泉大津市の暮らしの特徴3つ
大阪府の南部に位置する泉大津市の特徴としては、大きく次の3点が挙げられます。
それでは順に、詳しく見ていきましょう。
【特徴1】子育て支援を中心に、全国初のチャレンジ続々
泉大津市は2023年度、新たなブランドメッセージ「あたらしいがあるらしい泉大津」を市民投票により決定しました。
奈良時代から外港として栄え、17世紀には綿花栽培から加工へと発展させるなど、歴史的に新しいことにチャレンジしてきた風土を生かして、現在も新しい取り組みを積極的に取り入れていると言います。
ここでは、子育て支援を中心に、その一部をご紹介します。
全国に共通する地域課題を解決するモデルを泉大津で創出し、全国に広めていきたいと考えています。
チャレンジ1:妊婦に栄養豊富な「金芽米」を月10キロ贈呈
一つ目のチャレンジは「マタニティ応援プロジェクト」です。
これは、子どもを安心して産み育てやすい環境づくりの推進のため、市内の妊婦を対象に妊娠届を出した翌月から出産予定月まで、毎月10キロの米を無償でプレゼントするという、全国初の取り組みです。
しかもそのお米は「金芽米(きんめまい)」。特殊な精米技術によって、玄米の栄養素を残しつつ、通常の白米よりも甘味や旨味が増しています。
利用者からは「妊娠期間に栄養価の高いお米を食べられて良かった」「お米を買って運ぶのが大変な時期なので助かった」などの声が寄せられていると言います。
公式:泉大津市(マタニティ応援プロジェクト)
チャレンジ2:5万円相当のポイントギフトで子育てをサポート
二つ目のチャレンジは訪問による育児相談と育児用品などを支給する「にこにこベビー訪問」です。
赤ちゃんの人見知りが始まったり、離乳食の進め方がわからないなど、子育ての悩みが多くなりがちな7か月のお子さんを持つ全ての家庭を訪問し、育児相談を行うとともに5万円相当のポイントギフトを進呈します。
育児用品や便利家電など、育児や家事に役立つものが選べるようになっており、利用者からは大変好評だと言います。
公式:泉大津市(出産・子育て応援事業)
チャレンジ3:子どもの成長のため、給食のお米やメニューへのこだわり
三つ目のチャレンジは、子どもの健全な体づくりと食育の推進を目的とし、小中学校に導入された「ときめき給食」をはじめとした幼稚園・保育所・認定こども園を含めた泉大津市独自の給食の取り組みです。
小中学校のときめき給食は、2022年度からスタートし、伝統食や旬のもの、給食では珍しい食材を使った料理など、月2回テーマを決めて提供する特別な給食です。
▲地産地消や食育を目的とする「ときめき給食」の一例
なお、泉大津市は給食で使用するお米について全国でも珍しく、子どもの健康を第一に考えて、全国各地から有機米として収穫されたお米を、金芽米に加工し提供しています。
また、泉大津市内には農地がほとんどないことから、もし将来、食料が手に入りにくくなった場合に備えて、産地と関係を築くための取り組みでもあるそうです。
公式:泉大津市(ときめき給食)
チャレンジ4:幼児も高齢者も「あしゆび」から健康に!
▲「あしゆびプロジェクト」に楽しんで参加する子ども
四つ目のチャレンジは、足の指を鍛えることで体の土台づくり、健康づくりを目指す「あしゆびプロジェクト」です。
これは、幼児の発達から高齢者の転倒防止までを見据えたプロジェクトで、市内の保育所や認定こども園では、子どもたちが上履きの代わりに草履を使うなどして、あしゆびを鍛えているのだと言います。
あしゆびを使うことで姿勢が良くなり、体幹も鍛えられることが期待されており、大学や企業とも連携を取りながら、有効性の実証を進めているそうです。
公式:泉大津市(あしゆびプロジェクト)
【特徴2】陸・海・空路をフル活用!抜群のスリーウェイアクセス
泉大津市の大きな特徴として、陸・海・空の交通を網羅した、抜群の「スリーウェイアクセス」が挙げられます。
大阪市と関西空港のちょうど間にあることから、どちらも電車で約20分でアクセスが可能です。新幹線も飛行機も利用しやすいため、遠方への旅行や出張に便利な立地だと言えるでしょう。
▲難波まで約20分と良好なアクセスが魅力の泉大津駅
また、車を利用する場合は、高速道路の出入口が二ヶ所あるため、奈良、和歌山、神戸、京都と、近畿地方の主要都市へ90分以内で向かうことができます。
さらに、九州方面への長距離フェリーが就航しており、夕方に出発すれば、翌朝には北九州市に着港します。
このように移動手段が充実しているため、通勤・通学やレジャーの選択肢が広いことも魅力です。
例えば関東方面へお出かけする際は、時間帯やエリアによって新幹線と飛行機の両方を使い分けています。
【特徴3】自転車なら10分圏内。コンパクトで暮らしやすいまち
泉大津市は、平らでコンパクトな地形をしていることから、市内の移動が簡単です。
東西の長さが約5.5キロ、南北が約4.5キロで、面積は約14平方キロメートル。坂道はほとんどないため、自転車なら10分ほどで、どこでも行けるそうです。
また、コンパクトなエリアにスーパーマーケットや医療機関、金融機関など、生活に必要な施設がギュッと詰まっているため、生活の利便性が高い点が人気だと言います。
将来、高齢になったときにも生活しやすい環境だと言えるでしょう。
泉大津市の暮らしに関する情報
続いて、泉大津市の暮らしに関するデータを見てみましょう。
気候 | 1月:平均気温5.6℃ 8月:平均気温28.6℃ ※参考:気象庁(堺) |
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人口 | 72,921人 (2024年4月1日時点) |
病院 | 病院:4、診療所:69、歯科:41 |
学校 | 小学校:8、中学校:3、高校:1 |
交通 | 【鉄道】 南海本線(北助松駅、松ノ浜駅、泉大津駅) 【高速道路】 ・阪神高速4号湾岸線(助松出入口、泉大津出入口、助松ジャンクション) ・堺泉北道路 【フェリー】 泉大津港(阪九フェリー) 【路線バス】 南海バス |
近隣都市 | 高石市、和泉市、忠岡町、堺市、岸和田市など |
特徴でも紹介したように、泉大津市は交通手段をはじめとする生活インフラが整っています。
特に泉大津駅の周辺には商業施設などが集中しています。電車で手軽にアクセスできる難波や天王寺エリアで遊ぶ若者も多いようです。
また泉大津市では、大学生などを対象に、約9ヶ月間にわたって泉大津市のまちづくりに携わる「いずみおおつ若者会議(長期インターンシップ)」を実施しています。
参加した学生からは「イベントが多く、積極的に参加される市民の方もいて、活気にあふれている印象を受けました」といったコメントがありました。
公式:泉大津市(いずみおおつ若者会議)
▲「いずみおおつ若者会議」に参加した学生たち
子育て:遊び場や学びの環境整備が進む
泉大津市では、子育てや教育に役立つ新しい施設が続々と増えています。
ここでは、特に近年オープンした2つをご紹介します。
広大な芝生が広がる「SHEEPATH PARK(シーパスパーク)」
SHEEPATH PARK(シーパスパーク)は、2023年6月にオープンした公園です。広さは約35,000平方メートルで、甲子園球場と同じくらいの広さがあります。
大きな特徴は、園内に広い芝生広場や、芝滑りができる小高い山、泥んこ遊びができるエリアなどが広がっており、滑り台やブランコといった遊具は設置されていませんが、子どもたちの自由な発想で楽しめる公園となっています。
さらに、野外ステージとして利用できるデッキテラスなどもあり、週末にはイベントが頻繁に行われていることから、すでに市民の憩いの場として定着しています。
▲広々とした空間を生かして、イベントが積極的に開かれている
特に子育て世帯にとっては、子どもたちが思い切り走り回れる場所があるのは、嬉しいポイントでしょう。
おしゃべり・飲食可能&イベント豊富な「泉大津市立図書館シープラ」
2021年にオープンした泉大津市立図書館シープラ(SHEEPLA)は、「すべての市民が新しい価値を創造する」を掲げる図書館です。
泉大津駅直結の商業施設に入っていることから、学生が自習に使ったり、大人が買い物のついでに立ち寄ったりと、市民から親しまれていると言います。
シープラの面白いところは、「〇〇してはいけない」という禁止事項を、なるべく設けないようにしていること。図書館内はおしゃべり可能、飲食可能で、年間300以上ものイベント・セミナーが開催されているそうです。
子どもが経営シミュレーションゲームを通して学ぶイベントや、経営者向けのセミナーなども開かれ、まさに子どもから大人まで楽しめる図書館となっています。
公式:泉大津市立図書館シープラ
仕事:国産毛布のシェア9割!大阪市内へスムーズに通勤
▲現在も国産毛布のシェア9割を誇る泉大津市。情緒あるのこぎり屋根の風景が残る
大手求人サイトで泉大津市の正社員求人を検索したところ、約1,000件が見つかりました。また、車で約30分の通勤圏(25キロ圏内)まで広げると、約135,000件の求人がありました。(2024年4月時点)
※参考:求人情報の一例(泉大津市のみ)
※参考:求人情報の一例(泉大津市から25キロ圏内)
泉大津市では古くから繊維工業が発展してきました。現在も国産毛布の9割以上が泉大津市産と、圧倒的な全国シェアを誇り、関連する求人もあります。
繊維工場特有の、情緒あるのこぎり屋根の景色が残っており、海沿いには化学工業系の工場も並んでいます。
なお泉大津市への移住者は、大阪市内へ通勤するうえでアクセスが良く、住みやすいまちとして選ぶケースが多いようです。
勤め先としては、泉大津市内で働く人が3~4割、大阪市内へ通勤する人が2割弱、堺市内が1割というデータもあります。
住まい:十分な物件あり。泉大津駅の周辺が人気
大手住宅情報サイトで泉大津市の賃貸物件を探したところ、約3,000件が見つかりました。(2024年4月時点)
※参考:物件情報の一例
移住を検討する際に、住宅が見つからなくて困ることは、まずないでしょう。メインとなる泉大津駅の周辺は、特に人気が高いようです。
泉大津市へ移住した人の感想や口コミ
ここでは、実際に泉大津市へ移住した人の感想や口コミをご紹介します。
- 毛布など伝統的な産業や文化を大切にしながらも、新しい発想をどんどん取り入れている、活気のある街です。
- 大阪市内へのアクセスがよく、和歌山にも近いことから、仕事の移動のストレスが減りました。
- イベントの多いシーパスパークや図書館など、子どもと一緒に遊べるスポットが充実しています。
- 新しい公園や施設が増えている一方で、雑然としておらず、暮らしやすい雰囲気があります。
- 電車も船も近くで見られる街は、大阪でも珍しいでしょう。
- 休日にはマルシェや音楽ライブ、お気に入りのカフェなどに足を運び、一人の時間を満喫しています。
泉大津市へ移住した人は、大阪市内へのアクセスの良さや、市の新しい取り組みに魅力を感じて移住を決めているようでした。
生活エリアがコンパクトにまとまっていて、イベントも多く開催されていることから、移住後の暮らしにも満足している声が目立ちました。
泉大津市への移住に関するお問い合わせ
泉大津市への移住については、下記の担当課へお問い合わせください。
担当課 | 泉大津市 市長公室・秘書広報課 |
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住所 | 〒595-8686 大阪府泉大津市東雲町9番12号 |
電話番号 | 0725-33-1131(代表) |
公式サイト | https://www.city.izumiotsu.lg.jp/ |
移住・定住特設サイト | https://izumiotsu-pr.com/ |