青森県板柳町への移住を検討中の方へ!りんごの里で叶える子育て世帯の理想の暮らし
この記事では移住を考えている人に向けて、青森県板柳町(いたやなぎまち)の特徴や仕事、住まいといった、暮らしに役立つ情報をご紹介します。
板柳町は青森県津軽平野の中央に位置し、五所川原市(ごしょがわらし)まで車で約20分のところにあります。
今回は、板柳町役場企画財政課の赤石さんに、地域の魅力や暮らし、移住支援などについてお聞きしました。
板柳町の暮らしを彩る3つの魅力:子育て支援・りんご・安全性
板柳町は、りんご園と水田が広がる自然豊かなまちです。りんごの生産量は町村部日本一で、ふるさと納税の返礼品としても人気です。
そんな板柳町での暮らしは、次のような方に適しています。
- 子育て中、またはこれから子育ての予定
- りんごが好き。美味しいフルーツが食べたい
- 自然災害が少ないまちに住みたい
上記のような方に適している理由を、板柳町に見られる3つの特徴から解説します。
特徴1:充実の子育て支援制度と独自の教育プログラム
板柳町では子育て世帯への支援が充実しています。経済的な支援の一部は次のとおりです。住宅関連の支援については町内会への参加が前提です。
結婚新生活支援事業費補助金 | 夫婦ともに39歳以下の住居費・引越し費用の一部を補助 夫婦ともに29歳以下の世帯は最大60万円、それ以外の世帯は最大30万円 |
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若者夫婦定住応援事業補助金 | 町外から転入して定住する夫婦(いずれかが40歳以下)が戸建て住宅の新築または購入をする場合にかかる経費の一部を補助 最大100万円(町内業者と契約の場合、最大120万円) |
子育て世帯定住サポート事業 | 町外から転入して定住する子育て世帯が戸建て住宅の新築または購入をする場合にかかる経費の一部を補助 最大120万円(町内業者と契約の場合、最大140万円) |
すこやか出生祝金事業 | 出生児1人につき10万円支給 |
子どもの医療費助成事業 | 0〜18歳の医療費を無償化 |
チャイルドシート購入費補助金事業 | 6歳未満の子どもにチャイルドシートを購入した場合、子ども1人につき、最大1万円まで補助 |
教育に関するまち独自の取り組みとしては、小学校で田植え・りんご収穫体験をするほか、「こども司書養成講座」や「少年少女発明クラブ」を開催しています。
「こども司書養成講座」は、板柳町が「読書のまち宣言」していることから始めた事業で、県立図書館に見学に行ったり、保育所で園児たちに絵本の読み聞かせをするといった体験をしています。
「少年少女発明クラブ」では指導者のもと、工作キットの作成や実験をしています。
▲「少年少女発明クラブ」では、元高校教諭の指導のもとで科学について楽しく学ぶことができる
特徴2:りんごの里で味わう、四季折々の暮らし
▲収穫期はまち一帯がりんごで紅く染まる
板柳町は明治9年からりんごの試験栽培が始まったりんごの里です。現在では、りんご生産量が町村部単位で日本一となっています。
まちには全国初のりんご専門市場があるほか、「板柳町ふるさとセンター」はりんご加工品の生産販売拠点となっており、さまざまな商品の開発に取り組んでいます。
板柳町独自の農業者研修制度「林檎まるかじり塾」は、りんご栽培の技術や経営、販売を習得するものです。Uターンの人材がここでりんご栽培を学び、家業のりんご農家を継ぐということも多いようです。
毎年8月には「りんご灯まつり(りんごひまつり)」が開催され、夏の風物詩となっています。りんごの山笠を担いだ男衆が「ノレサ、ソレサ」と掛け声をかけながら町内を練り歩き、りんごの豊作を願います。まちで一番盛り上がる祭りですから、一度参加してみたいものですね。
▲8月開催の「りんご灯まつり」。ねぶたや板柳町独自の「りんご山笠」を担ぎ秋の豊作を祈願する
特徴3:安心して暮らせる、自然災害の少ない環境
▲町の中心部を南北に結ぶ散歩道「中央アップルモール」
板柳町は津軽平野のほぼ中央に位置し、自然災害が比較的少ないとされています。河川には堤防を整備しているため、豪雨災害時にも住宅地への被害は発生していません。また、物資の供給・保管、道路回復などに関し企業等との災害協定を締結、今後も随時拡充の予定です。これにより、住民の生命や財産を各種災害から守り、被害を軽減することを目指しています。
ハザードマップも町ホームページで公開しているので、住まい探しの前に一度チェックしてみると良いでしょう。
公式:板柳町「防災・災害」
板柳町での暮らし:気候から交通、医療まで網羅的に解説
▲4月下旬開催の桜まつりでは岩木山と桜を楽しめる
ここからは、板柳町の暮らしに関する情報をご紹介します。
気候 |
8月平均気温:23.4℃ |
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人口 | 人口:約12,500人 世帯:約5,400戸 (令和5年10月1日現在) |
病院 | 病院・クリニック:5院 歯科:5院 (令和5年10月現在) |
学校 | 保育施設:4所 小学校:4校 中学校:1校 (令和5年10月現在) |
交通 | 【電車】 JR五能線:板柳駅 【バス】 弘南バス ※このほか病院通院用のバスあり 【車】 五所川原市まで約20分 青森空港まで約40分 東北新幹線新青森駅まで約50分 |
近隣都市 | 青森市、弘前市、五所川原市 |
板柳町では電車やバスの本数が少なく経由地も限られるので、車は必須です。町内にはスーパー、ドラッグストア、ホームセンターがあり、日頃の生活に不便はありません。洋服・電化製品などは車で約20分の五所川原市などで購入することが多いようです。
町内の行事・イベントは住民強制参加ではありませんが、ねぶた合同運行が行われる「りんご灯まつり」に参加する人は多いようです。
板柳町の冬季は雪が多く、一晩で腰まで積もることもあります。雪の降らない地域から移住する場合は、はじめは雪かきに苦労するかもしれません。よく下調べをしておきましょう。
また、エアコンだけで冬を越すのは厳しいため、暖房用の灯油代がかかることも承知しておいてください。
【子育て】自然と遊びが融合した「板柳町ふるさとセンター」
▲「板柳町ふるさとセンター」では子どもが遊べる遊具やバッテリーカーが人気。鯉のえさやりもできる
週末のお出かけには「板柳町ふるさとセンター」がおすすめです。「りんご資料室」でりんごについて学んだり、りんごのもぎ取り体験ができるほか、バッテリーカーでのサーキットや屋外遊具、バーベキューや体験工房もあり、一日遊べます。温泉も併設されており、宿泊も可能です。
公式:板柳町ふるさとセンター
【仕事】近隣都市への通勤と充実の就農支援で広がる選択肢
大手求人情報サイトで板柳町の求人を調べたところ、約100件ヒットしました(令和5年10月現在)。
※求人情報の一例
町内では農業を営む人が多く、りんご以外では米を栽培する人が多いです。また、福祉関連の仕事に就く人も多いようです。
車での通勤時間30分圏内である25km以内で検索すると、約4,100件ヒットしました(令和5年10月現在)。近隣地域も含めて検索すると、仕事の選択肢が広がります。弘前市・青森市・五所川原市などに通勤する人が多いそうです。
※求人情報の一例
新規就農を後押しする制度としては、国・青森県の新規就農者支援制度と、板柳町独自の「林檎まるかじり塾」があります。これは約2年間かけてりんご栽培の技術や経営、販売を習得するものです。
新規就農者には住宅賃貸料補助や研修資金補助もありますので、就農を目指す人は活用しましょう。
公式:板柳町「就農案内」
【住まい】地元密着型の物件探しと空き家活用支援
大手住まい情報サイトで板柳町の賃貸物件を調べましたが、とても少ないようです。板柳町の賃貸物件は住まい情報サイトに掲載されないことも多いので、まちの不動産屋さんに直接問い合わせてみましょう。
板柳町では空き家バンクが利用でき、「弘前圏域空き家・空き地バンクサイト」に掲載されています。改修なしで住める物件もありますので、こまめにチェックしてみましょう。
改修が必要な場合は「空き家利活用定住支援事業費補助金」が利用できます。
空き家利活用定住支援事業費補助金 | 町内の空き家を購入するのに要する経費のうち、最高30万円(移住者の場合は最高50万円)を補助 ※空き家バンク以外の物件にも利用可 |
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板柳町移住者の声:子育て環境と自然の豊かさに満足
次に、板柳町に移住した方の感想をご紹介します。
- 住宅取得に関する補助金が充実していた点が決め手となって移住した
- 町内で日頃の買い物が完結できる点が良い
- 勤務先は板柳町でないが、通える距離なので不便はない
- 四季の岩木山の写真を撮れる・写真映えする(桜の季節がすごくいい)
- 小児科と産婦人科が町内にないのは少し不便
板柳町へ移住するために利用したい窓口・支援
板柳町への移住を検討し、情報収集を行ったら、次は下見に行ってみましょう。板柳町では雪が降るため、降雪量の確認をするためにも冬の下見がおすすめです。
板柳町はベッドタウンとしても住みよいまちです。ぜひ一度いらしてください!
板柳町への移住に関するお問い合わせ
移住相談窓口 | 板柳町役場 企画財政課 企画調整係 |
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住所 | 〒038-3692 青森県北津軽郡板柳町大字板柳字土井239-3 |
電話 | 0172-73-2111 |
公式サイト | 板柳町 |