【行田市デート】花手水と世界最大の田んぼアートで思い出作り!映えスポット巡りガイド

この記事では、行田おもてなし観光局・事務局長補佐の西島さんにお尋ねした情報を元に作成した、埼玉県行田市の人気撮影スポットをめぐる、“映え”デートプランをご紹介します。

行田市では近年、行田八幡神社を中心として約100カ所で、フォトジェニックな「行田花手水(はなちょうず)week」を実施しています。毎月のようにライトアップイベントもあり、デートにぴったりですよ。

また春には桜、夏には蓮の名所やギネス世界記録に認定された巨大な田んぼアートなど、自然の見所も豊富です。行田市は街歩きも郊外の観光も楽しめる、埼玉県を代表する観光地の一つだと言えるでしょう。

行田市の映えスポット巡り:おすすめデートコース

1500年もの歴史が流れる行田市は、埼玉県の北部に位置しています。東京都内から電車を利用すれば、乗り継ぎなしで約1時間というアクセスの良さが魅力です。

今回は、車や観光循環バスの利用を想定したデートプランをご案内します。電車で訪れた場合は、レンタサイクルを利用するのもおすすめです。

まず午前中は「さきたま古墳公園」へ向かいましょう。大型の9基の古墳、また博物館では国宝の鉄剣も見ることができます。手軽にはにわ作りも楽しめる、古代のロマンを感じられるエリアです。

埼玉県行田市のさきたま古墳公園にある丸墓山古墳の桜のシーズンの光景
▲さきたま古墳公園は、春には桜の名所としてにぎわう

もし夏の時期ならば、午前中は「古代蓮の里」で蓮を見るのもおすすめです。展望タワーから見ることができる「世界最大の田んぼアート」は、きっと二人の思い出に残ることでしょう。

埼玉県行田市の古代蓮の里で見ごろを迎えた蓮の花
▲古代蓮の里では、初夏には12万株の花蓮が咲き誇る

お昼のランチには、古墳公園に隣接した「観光物産館さきたまテラス」がおすすめです。古代米カレー、わたぼくソフトクリームなど、人気のオリジナルメニューを味わってみてください。

午後はまちの中心部へ移動し「行田八幡神社」や「忍城址(おしじょうし)」などを散策しましょう。中心部には行田を象徴する足袋蔵も多く、風情を感じられますよ。

埼玉県行田市の行田八幡神社などで見られるライトアップされた花手水
▲行田八幡神社から始まった「花手水」を目当てに訪れる人も多い

特に期間中であれば、フォトジェニックな「花手水」が街中を彩ります。月の約半分は開催しているので、ぜひ開催時期をねらって訪れましょう。

▼行田花手水week紹介(行田おもてなし観光局)

ちなみに、行田市の中心エリアは平坦な地形になっているので、レンタサイクルを使えば効率的に花手水のスポットを巡ることができます。少し離れたポイントを目指すのにも便利ですよ。

最後は、品揃えが豊富な「観光物産館ぶらっと♪ぎょうだ」を訪れて、行田の餃子などのお土産を選びましょう。

それではここからは、各スポットの特徴やおすすめの撮影ポイントについて、詳しく解説していきます。

おすすめ“映え”スポット1「行田花手水と行田八幡神社」

行田八幡神社でライトアップされた花手水

行田花手水は2020年、行田八幡神社が「参拝に訪れる方々に癒しを提供したい」との思いからスタートした取り組みです。

これが市内の約100カ所にまで広がっていき、いまでは「行田花手水week」が毎月1日~14日(11月と1月は15日~末日まで。7月と8月は休み)の期間に開催されるようになりました。

もちろん行田花手水の中心となるのは行田八幡神社です。行田八幡神社は「封じの宮」として親しまれており、参拝とあわせて、大小6カ所の花手水を楽しむことができます。

また月に1度、「ライトアップ希望の光」というイベントが開催されており、各所の花手水が幻想的にライトアップされます。

幻想的にライトアップされたピンク色の花手水
▲ライトアップされた花手水は、まさにフォトジェニック!

男性スタッフのアイコン
西島さん

秋には紅葉と花手水を一度に楽しめます。春や秋は歩きやすい気候なので、より快適に散策できると思います。

なお、行田八幡神社からすぐの新町商店街でも、数多くの花手水を見ることができます。洋食屋や煎餅屋など、それぞれの店舗ごとに個性のある花手水を探して回ってみてください。

公式:行田市観光NAVI(行田花手水week

花手水の撮影テクニック:画面いっぱいの美しさを捉える

行田八幡神社のインスタキャプチャ1
▲色鮮やかな花手水を見ていると、気持ちも明るくなってくる(引用:インスタグラム

インスタグラムで行田八幡神社について検索すると、フォトジェニックな花手水の写真がたくさん見つかりました。

花手水は市街地エリアに約100カ所もあるので、ぜひ探しながら街歩きを楽しんでみてください。

行田八幡神社周辺:おすすめランチとデートスポット

行田八幡神社の周辺でおすすめのデートスポットや、デートのランチ向きのお店をピックアップしました。

観光物産館ぶらっと♪ぎょうだ:お土産購入とレンタサイクル

「観光物産館ぶらっと♪ぎょうだ」は、秩父鉄道「行田市駅」から徒歩5分ほどのところにある観光物産館です。

足袋、奈良漬、十万石まんじゅう、行田の餃子など、行田のお土産をはじめとする約350種類の商品が並びます。

レンタサイクルの貸し出しを行っているので、電車で訪れた人は利用してみるのもおすすめです。

参考:行田市観光NAVI(観光物産館ぶらっと♪ぎょうだ

足袋蔵改装の和空間:「蕎麦 あんど」と「忠次郎蔵」でそばを楽しむ

「蕎麦 あんど」と「忠次郎蔵」は、行田市の特徴の一つである「足袋蔵」を改装した店舗のそば屋です。

「蕎麦 あんど」では、デートにぴったりの和モダンな雰囲気の店内で、平打ちの二八そばを味わえます。鴨料理も人気ですよ。

「忠次郎蔵」は、厳選された信州戸隠産そば粉を使用した、本格的な手打ちそばを提供しています。旬の野菜の天ぷらなど、サイドメニューも充実しています。

公式:蕎麦 あんど
公式:忠次郎蔵

レストランミヨシ:花手水限定メニューを提供する老舗洋食店

「レストランミヨシ」は市内で人気の老舗洋食屋です。定番のオムライス、ナポリタンをはじめ、足袋のまち行田ならではの「行田足袋カレー」や「まめ足袋バーグ」も人気ですよ。

特に花手水期間中は「花手水スカッシュ」、花手水ライトアップ当日には「花手水プレート」といった写真映えのする限定メニューも並びます。

公式:レストランミヨシ

行田八幡神社:アクセスと基本情報

住所 〒361-0073
埼玉県行田市行田16-23
電話番号 048-554-5926
アクセス 秩父鉄道「行田市駅」下車、徒歩約10分
営業時間・定休日 無休
花手水は毎月1日~14日(11月と1月は15日~末日まで)
※7月・8月は休み
公式サイト https://www.gyodahachiman.jp/

おすすめ“映え”スポット2「忍城址」

桜の季節の忍城址

「忍城址(おしじょうし)」は、関東七名城の一つとされる忍城の跡地です。

再建された忍城御三階櫓(ごさんかいやぐら)は、最上階からは行田市を一望することができ、ランドマークとして親しまれています。

東門の外側にある橋のたもとには花手水の鉢があり、忍城御三階櫓と一緒に撮影できる人気のスポットとなっています。

忍城址にある花手水
▲花手水の位置は、忍城御三階櫓もきれいに見える人気のフォトスポット

男性スタッフのアイコン
西島さん

忍城址には桜や竹林、当時をしのばせる土塁などがコンパクトにまとまっています。花手水期間には、桜と城と花手水の3点盛りが見事です。

また、忍城の本丸跡地には「行田市郷土博物館」があります。さまざまな資料を通して、行田の歴史や文化に触れることができますよ。

忍城址の撮影テクニック:花手水と御三階櫓のバランス

忍城址のインスタキャプチャ
▲忍城址でも花手水のある場所が人気(引用:インスタグラム

忍城址でもやはり、花手水が人気のようです。忍城御三階櫓をうまくフレームに収めながら、花手水をいかに華やかに撮るかがポイントです。

忍城址周辺:おすすめ観光スポット

忍城址の周辺をじっくり散策してみたいという人は、以下の観光スポットも候補に入れてみてください。

水城公園とヴェールカフェ:美しい景観とレトロな雰囲気を楽しむ

池の多い水城公園の丸太風の看板

「水城公園」は忍城址から歩いて5分の位置にある、忍城の外堀を利用して整備された都市公園です。

春には桜、秋には紅葉が美しく、水面にホテイアオイが広がる「あおいの池」などもあって、癒やされますよ。

水城公園のあおいの池を埋め尽くす薄紫色のホテイアオイ
▲池の水面を埋め尽くす薄紫色のホテイアオイは圧巻

公園内には、市内から移築された「ヴェールカフェ(VERT CAFÉ)」もあります。緑色が印象的なレトロな建物は映えスポットとして注目されており、デートスポットとしても利用されています。

水城公園にあるヴェールカフェのオシャレな外観
▲レトロな外観が魅力のヴェールカフェで、ほっとひと息

参考:行田市観光NAVI(水城公園
公式:ヴェールカフェ(VERT CAFÉ)

かねつき堂:行田のソウルフード「フライ」と「ゼリーフライ」を堪能

忍城址から歩いてすぐのところに「かねつき堂」という飲食店があります。ここでは行田のB級グルメとして有名な「フライ」や「ゼリーフライ」を味わえます。

「フライ」は、小麦の生産量が多かった行田で昔からおやつとして食べられてきた、お好み焼きのような食べ物です。いまでも市内の約50店で提供されています。

埼玉県行田市の「かねつき堂」で提供している行田のB級グルメの一つ「ふらい」
▲行田のB級グルメの一つ「フライ」はソース味

「ゼリーフライ」は、おからにジャガイモやニンジンなどを混ぜて、素揚げにしたものです。平べったい形から「銭フライ」と呼ばれていたものがなまったようで、お菓子のゼリーとの関係はありません。

かねつき堂で提供している行田のB級グルメの一つ「ゼリーフライ」
▲行田のB級グルメの一つ「ゼリーフライ」は、おからベースのヘルシーな味わい

かねつき堂を訪れて、行田の歴史が詰まったソウルフードを味わってみましょう!

公式:かねつき堂
参考:行田市観光NAVI(フライ・ゼリーフライが「100年フード」に認定されました

忍城址:アクセスと基本情報

住所 〒361-0052
埼玉県行田市本丸17-23
電話番号 048-554-5911(行田市郷土博物館)
アクセス 秩父鉄道「行田市駅」下車、徒歩約15分
営業時間・定休日 年中無休
参考サイト 行田市観光NAVI(忍城址

おすすめ“映え”スポット3「さきたま古墳公園」

桜と菜の花が美しい春の季節のさきたま古墳公園

「さきたま古墳公園」は、埼玉県の名称の由来とされる特別史跡「埼玉古墳群」を含む公園です。

さきたま古墳公園内にある埼玉県名発祥の碑
▲さきたま古墳公園の一角にある「埼玉県名発祥の碑」

公園内に数ある大型古墳の一つ「丸墓山古墳」は、日本最大級の円墳です。頂上は忍城も望むことができる、絶好のフォトスポットになっています。

春には古墳の頂上に桜が咲き、ふもとには菜の花が咲き誇ります。古墳へのアプローチには桜並木もあることから、多くの観光客でにぎわう人気のシーズンです。

また、古墳公園内にある「行田市はにわの館」では、粘土ではにわを作る体験ができます。

さきたま古墳公園内にある「はにわの館」
▲公園内にある「行田市はにわの館」では、リーズナブルな価格ではにわ作りを体験できる

さきたま古墳公園の魅力:春の桜と菜の花の競演

さきたま古墳公園のインスタキャプチャ
▲桜と菜の花を含めた構図が人気(引用:インスタグラム

さきたま古墳公園では、大きな丸墓山古墳の頂上から、行田市のパノラマ写真を撮ることができます。

特に春には桜のピンクと菜の花の黄色が印象的な、のどかな春の風景が広がります。

さきたま古墳公園周辺:おすすめ観光スポット

「さきたま古墳公園」の周辺エリアをじっくり楽しみたい場合は、次のような観光スポットもおすすめです。

前玉神社:恋愛成就の祈願と人気の猫御朱印

埼玉県行田市にある前玉神社

「前玉神社(さきたまじんじゃ)」は浅間塚という古墳の上に建てられた、1,000年以上の歴史を誇る神社です。恋愛成就、夫婦円満などを願う人が多い、デートにぴったりのスポットです。

境内には猫がおり、猫好きの間では有名な神社なのだと言います。2月22日の「にゃんにゃんにゃんの日」に販売される猫の御朱印が、特に人気を集めていますよ。

公式:前玉神社

観光物産館さきたまテラス:豊富なご当地メニューを楽しむ新スポット

さきたま古墳公園に隣接する「観光物産館さきたまテラス」は、2023年4月にオープンした観光物産館です。

古墳や埴輪グッズ、行田のお土産などを販売しており、軽食も提供しています。

わたぼくソフトクリームや行田の餃子バーガー、古代米カレー、鉄剣いなり、丸墓山メロンパンなど、ご当地メニューも充実しているので、古墳観光の際にはぜひ立ち寄ってみてください。

参考:行田市観光NAVI(観光物産館さきたまテラス

さきたま古墳公園:アクセスと基本情報

住所 〒361-0025
埼玉県行田市埼玉4834
電話番号 048-559-1111
アクセス 秩父鉄道「行田市駅」から観光拠点循環バスで約25分、「埼玉古墳公園」バス停下車
営業時間・定休日 さきたま古墳公園は年中無休
公式サイト 埼玉県立さきたま史跡の博物館(さきたま古墳公園

おすすめ“映え”スポット4「世界最大の田んぼアート」

埼玉県行田市にある世界最大の田んぼアート

「世界最大の田んぼアート」は、約2.8ヘクタールの広さに色味の異なる稲を使って描かれた巨大なアート作品で、平成27年にギネス世界記録に認定されました。

いまでは、米の産地としても知られる行田市の、初夏から秋を彩る風物詩として定着しています。6月中旬の田植えの際に描かれ、見ごろは7月下旬~9月まで。10月には稲刈りが行われます。

世界最大の田んぼアートを一望するためには、隣接する「古代蓮の里」にある展望タワー(古代蓮会館)に登る必要があります。高さ50メートルから見下ろす巨大アートは圧巻ですよ。

男性スタッフのアイコン
西島さん

田んぼアートは毎年デザインが変わります。田んぼアートと古代蓮の里の蓮の花が両方楽しめる、7月~8月上旬が1番おすすめです。

田んぼアートの楽しみ方:50メートルの高さから眺める絶景


▲のどかな田んぼに描かれた巨大なアートには、独自の世界観がある(引用:インスタグラム

「世界最大の田んぼアート」は、周囲の田んぼの風景に溶け込んでいることから、実際に描かれたアート作品以上に広大な構図で撮ることができます。

絵柄が毎年変わるので、楽しみにしている人も多いです。

古代蓮の里:初夏に咲き誇る12万株の蓮の花

埼玉県行田市の古代蓮の里で見ごろを迎えた蓮の花

「古代蓮の里」は、6月中旬から8月上旬にかけて、42種類12万株の花蓮が咲き誇る人気スポットです。蓮の花は午前中に咲くため、スケジュールをしっかり合わせて訪れましょう。

なお、「世界最大の田んぼアート」を見下ろせる展望タワーは、公園の中の「古代蓮会館」にあります。

武蔵野名物のうどんを提供するお店も入っているので、ランチにおすすめですよ。

公式:古代蓮の里

世界最大の田んぼアートと古代蓮の里:アクセスと基本情報

住所 〒361-0024
埼玉県行田市大字小針2375-1
電話番号 048-559-0770(古代蓮の里)
アクセス 秩父鉄道「行田市駅」より観光拠点循環バス利用、「古代蓮の里」まで約20分
開館時間 【古代蓮会館(展望タワー)】
9:00~16:30(受付16:00まで)
※蓮の開花期(6月中旬〜8月上旬)は7:00~
休館日 【古代蓮会館(展望タワー)】
月曜日(祝日の場合は営業)、祝日の翌日(土および日曜日の場合は営業)、年末年始
※蓮の開花期(6月中旬~8月上旬)は無休
参考サイト 行田市観光NAVI(世界最大の田んぼアート

取材協力:行田おもてなし観光局(https://www.gyoda-kankoukyoukai.jp/