後鳥羽院資料館で800年前の歴史に触れる!海士町の絶景も楽しむカップル旅
今回は島根からフェリーで移動する隠岐諸島・中ノ島の海士町で、歴史と自然を満喫する1泊のんびりデートをご紹介します。
鎌倉時代・承久の乱で敗れた後鳥羽院ゆかりの場所が残っている海士町。歴史の香りを感じることができる場所であるとともに、隠岐ユネスコ世界ジオパークとして、隠岐諸島の大自然の素晴らしさも堪能できる場所です。
歴史的な場所を巡りながら、透明度の高い美しい海岸や、海に沈みゆくオレンジ色の夕日を眺める小旅行は、きっと2人の心に長く残る思い出になるでしょう。
おすすめカップル:歴史好き、自然好き
どんなデート?:学び、歴史探訪、自然の中でリフレッシュ
目安予算:2人で9,400円(フェリー、レンタカー、宿泊費)
後鳥羽院資料館と海士町を巡る1泊2日デートプラン概要
今回のデートの舞台である島根県隠岐郡海士町は、島根からフェリーで3時間の距離にある隠岐諸島のひとつ、中ノ島にあります。
本土から中ノ島へ向かう唯一の交通手段であるフェリーは本数が少ないため、島内を十分に観光するには島で1泊することが必要です。
島では車で回るほうが効率よく観光できるので、今回はドライブデートプランをご案内します。海士町は、島の周囲を2時間程度でぐるっと回れるほどコンパクトな島なので、1泊2日のドライブデートで十分味わいつくすことができます。
13:00 | フェリーで島に到着 |
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13:00~14:00 | レストラン「きくらげちゃかぽん Motekoiyo」でランチ |
14:20~15:00 | 海士町後鳥羽院資料館で後鳥羽院の人生を知る |
15:00~15:45 | 潮風ファームの牛の放牧地~明屋海岸~天川の水(名水百選)をドライブ |
16:00 | 三穂神社、御腰掛石を見学 |
16:10~17:15 | 県道318号線を北上しながら、日須賀エリアで夕日を眺める |
17:30 | 眺めも素敵な3つ星ホテル「Entô」でゆっくり休息 |
翌10:20〜11:10 | チェックアウト後、海中展望船あまんぼうで海中を観察 |
12:00~13:00 | レストラン「船渡来流亭(せんとらるてい)」でランチ |
13:30 | フェリーで離島 |
※あいている時間は移動時間です
※本土とのフェリーの発着時間は日によって異なる可能性があります。詳しくは隠岐汽船の公式サイトでご確認ください。(※詳細はこちら)
1日目は後鳥羽院の史跡を巡るだけでなく、透き通った美しい海岸、放牧された牛が歩く光景、名水百選に選ばれた天川の水でのどを潤し、夕陽を堪能しましょう。
翌朝はチェックアウトぎりぎりまでホテルの部屋でゆっくり絶景を楽しむのもよし、アクティブに過ごしたい方は海中展望船に乗るか、フェリーの出発時間まで島内をドライブするのもおすすめです。
このドライブデートでは、フェリーに自家用車を乗せて中ノ島に渡るか、島でレンタカーを借りるという2つの選択肢があります。
フェリーの車両乗船、レンタカーともに予約が必要ですので、旅行の前に必ず手配しましょう。
※フェリーの車両乗船は、事前に隠岐汽船に電話予約が必要です。(※詳細はこちら)
※海士町では海士町観光協会がレンタカー(軽自動車)の取り扱いをしており、専用フォームでの予約が必要です。(※詳細はこちら)
なお、今回のデートプランには含まれていませんが、日程に余裕がある場合は、この島でダイビング体験も楽しめます。
後鳥羽院資料館で800年前の歴史に触れる
▲隠岐神社奉納刀がたくさん展示されています。
後鳥羽院資料館は、鎌倉時代の天皇である後鳥羽院にまつわる歴史的な品々が展示されている施設です。
後鳥羽院は、新古今和歌集を編纂したことでも知られています。多くの方が学生時代の社会の教科書で後鳥羽天皇の名を目にしたことがあるでしょう。
後鳥羽天皇は19歳で位を譲って後鳥羽上皇となり、承久の乱で敗北後に出家して法皇となりました。その後、島根県の隠岐諸島・海士町(中の島)に配流され、亡くなるまでの19年をこの地で過ごしました。
資料館には、後鳥羽院似絵(複製)や後鳥羽院御手印御置文(複製)、献詠和歌帖「さよちどり」、御紋蒔絵台子皆具一式、隠岐神社奉納刀など、後鳥羽院に関する貴重な資料が展示されています。
隣接する別館では、当時の生活で使用された民具なども見ることができます。お土産ショップも併設されているので、旅の思い出の品を購入することもできます。
今回は後鳥羽院資料館のスタッフ、榊原有紀さんに資料館の楽しみ方について詳しくお話を伺いました。
後鳥羽院の人柄と歴史に触れる資料館の見どころ
▲大阪の水無瀬神宮に国宝として所蔵されている肖像画『後鳥羽院像』の複製が展示されています。(出典:海士町後鳥羽院資料館)
編集部
後鳥羽院資料館はどんな資料館なのでしょうか。
榊原さん
後鳥羽院資料館では、およそ800年前の鎌倉時代初期、1221年の承久の乱で敗れ、隠岐・海士の地に配流された後鳥羽院にまつわる品々を展示しています。
当館では、残された和歌などを通して後鳥羽院の人柄を知っていただき、後鳥羽院が大切にした「歌を詠む」ことへの興味を深めていただくことを目指しています。ご来館の皆様にも、ぜひ歌を詠む楽しさを体験していただければと思います。
▲後鳥羽院資料館に展示されている献詠和歌帖「さよちどり」です。歌を詠むことに興味がわいてきます。
編集部
なるほど、歌人でもあった後鳥羽院はどんな歌を詠んだのでしょうか。
榊原さん
隠岐に流された後鳥羽院は様々な和歌を詠みました。
中には「様子を尋ねてくる人はいても、実際に海を渡って来る人はいない」という、孤独を感じさせる歌もあります。そのような心情を抱いていた後鳥羽院ですから、わざわざ海を渡って島を訪れてくださったカップルの皆様に、きっと感謝の念を抱くことでしょう。
はるか昔に隠岐に配流され孤独だった後鳥羽院の存在を身近に感じることは、お二人にとっても忘れがたい思い出になるのではないでしょうか。
編集部
そうですね、約800年前の海士町の様子を想像すると、後鳥羽院の寂しさも理解できる気がします。
ちなみに、榊原さんのお気に入りの展示資料も教えていただけますか。
榊原さん
私のお気に入りは、後鳥羽院が亡くなる13日前に書き遺した置文「後鳥羽院御手印御置文」(複製)です。
この資料には後鳥羽院が自ら押した両手の手形が残されています。
▲大阪の水無瀬神宮に所蔵されている国宝『後鳥羽天皇宸翰御手印置文』の複製が展示されています。(出典:海士町後鳥羽院資料館)
カップルでご来館の方々が、ガラスケース越しにそれぞれ左手と右手を重ねている姿を見かけることがあり、心温まる光景です。
▲国宝である『後鳥羽院像』と『後鳥羽院御手印御置文』の複製(原本は大阪の水無瀬神宮に所蔵)が展示されています。
編集部
800年前の後鳥羽院の手形と二人の手形を重ねるなんて素敵ですね!
鎌倉時代は現代の私たちには想像が難しい時代ですが、その頃の人の手形と自分たちの手形を重ねると、800年という長い時間を超越するような不思議な感覚を覚えます。
歴史上の人物も、私たちと同じ人間だったのだと実感できる貴重な体験ですね。
▲後鳥羽院資料館の御紋蒔絵台子皆具一式です。
カップルで楽しめる!イートスペースとつり鐘体験
編集部
カップルで後鳥羽院資料館を訪れた際、おすすめの過ごし方があれば教えていただけますでしょうか。
榊原さん
後鳥羽院資料館には小さな図書コーナーが併設されており、後鳥羽院関連の本、郷土史関係の本、そのほか施設スタッフの選んだおすすめ本などがございます。工作コーナーもございますので、小さなお子様と一緒の方もごゆっくりお過ごしください。
後鳥羽院が海士で残された百首歌『遠島御百首』をもとに制作した「後鳥羽院 遠島百首カルタ」で遊んでいただけますよ。
館内に長イスがありますので、資料館や海士町の感想などを語り合いながらゆっくりお過ごしいただくこともできます。
編集部
館内にひと休みできる場所があるのはありがたいですね。童心に帰ってカルタで遊ぶのもいいですし、ゆっくりとここからのドライブルートについて話し合うこともできそうです。
ちなみに後鳥羽院資料館の館内に、ちょっとお腹が空いたときなどに利用できるレストランやカフェはあるのでしょうか。
榊原さん
後鳥羽院資料館にはレストランはありませんが、館内の展示物を見ていただいた後、飲食物持ち込み可のイートスペースにてくつろいでいただけます。
資料館を出てすぐ正面に、地元のパンが買えるショップ「お土産と手仕事の店つなかけ」があり、日替わりで毎日違うパンが作られていますので、ぜひ覗いてみてください。
「つなかけ」で購入したパンは、資料館のイートスペースで召し上がることができます。
編集部
イートインスペースに持ち込みができるのはいいですね。おすすめいただいた地元のパンを、ぜひ館内で味わってみたいです。
ほかにカップルでのおすすめの過ごし方はありますでしょうか。
榊原さん
後鳥羽院資料館の外に「流転の梵鐘(るてんのぼんしょう)」というつり鐘があります。どなたでもついていただくことができますので、心ゆくまでお二人の音を奏でて下さい。
資料館にはお土産が買えるショップもありますので、旅の記念をお買い求めいただくことができます。
なお、後鳥羽院に興味を持たれたら、当館スタッフによる後鳥羽院ゆかりの周辺の歴史スポット案内『島のさんぽみち』(大人2,800円/子ども1,400円)をご利用されることもおすすめです。
隠岐神社などの史跡、島民だからこそ案内できるとっておきの場所やお店などをご案内しています。
編集部
カップルで鐘を鳴らせる観光地はよくありますが、つり鐘をつけるのは仏教の風情を感じ興味深いです!お互いにつり鐘をつく瞬間を撮影できるのもいいですし、絶好の写真スポットだなと思いました。
また島民の方にご案内いただく散歩道にも興味があります。短時間の滞在中に、海士町の魅力をより深く知ることができそうです。
後鳥羽院資料館のすぐそばにある隠岐神社は、隠岐の桜の名所とお聞きしました。春に訪れる場合にはぜひこちらにも立ち寄りたいと思います。
榊原さん、本日はいろいろとありがとうございました。
利用者の声:後鳥羽院資料館の口コミと評判
▲幕末頃までの史跡再現図です。当時の隠岐島の様子を窺い知ることができます。
最後に、後鳥羽院資料館を訪れた方々の口コミや感想をいくつかご紹介します。
- 隠岐島の歴史について詳しく知ることができ、とても勉強になりました。
- 後鳥羽院の和歌や当時の貴重な資料が数多く展示されていて、非常に興味深かったです。
- 配流された後鳥羽院の寂しさや心情が、展示を通じて深く伝わってきました。
歴史上の著名人の晩年の様子を知る機会は少ないため、この資料館は非常に貴重な存在です。800年前の後鳥羽院の孤独な生活に思いを馳せることで、現在のカップルの絆の大切さを再認識できるでしょう。
榊原さんによると、「スタッフの丁寧な展示ガイドが非常に好評」とのことです。専門知識を持つスタッフの解説を聞くことで、より深く歴史を理解できるでしょう。
後鳥羽院資料館へのアクセスと基本情報
住所 | 〒684-0403 島根県隠岐郡海士町海士1521−1 |
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アクセス | 【車】菱浦港から7分 【バス】菱浦港からバスで15分、隠岐神社前下車 |
営業時間 | 9:00~17:00 |
休館日 |
冬季休業(12月1日〜翌年2月末日) ※台風などによる臨時休館日あり |
料金 | ・大人:300円 ・小人:150円 |
空いている時間 | いつでも空いています |
電話番号 | 08514-2-1470 |
予約 | 不要 ※休館期間に来館の場合は問い合わせ |
駐車場 | あり(無料) |
公式ページ | https://okiofusha.co.jp/museum |
※最新の情報はホームページ等でご確認をお願いいたします。
※記事中の金額はすべて税込表示です
海士町の絶景スポットとグルメを楽しむ
海士町での1泊2日の小旅行は、自家用車やレンタカーで自由に島内を回るのがおすすめです。本土からのフェリーが中ノ島の港に着くのは13時前後なので、レンタカーを借りたらまずはフェリーの疲れを癒すためにランチへ向かいましょう。
海士町で味わう!おすすめランチスポット
ランチの後は、1日目に島内をぐるっと回るコースがおすすめです。後鳥羽院資料館をはじめ、名所を巡りながら観光を楽しみます。島が小さいため、後鳥羽院資料館を出発点として、車ですべてのスポットを回っても1時間強で周遊できます。
海士町周辺の絶景&観光スポット6選
後鳥羽院に関する名所は島の南端、崎にも点在しています。
榊原さんからのコメント
後鳥羽院が最初に上陸した地・崎の港の近くにあるお腰掛の石や、後鳥羽院が海士での最初の一夜を過ごされた三穂神社なども巡ってみてはいかがでしょう
後鳥羽院資料館を見た後にほかの史跡も訪ねると、後鳥羽院の寂しさや波乱に富んだ人生をより深く感じることができるでしょう。
三穂神社のあと、フェリー乗り場近くまで北上する途中、夕日の美しい県道318号線の日須賀エリアを通過することをおすすめします。日没の時間を事前にチェックし、それに合わせてドライブルートを逆算して計画を立てると良いでしょう。
宿泊先としては、全客室から絶景を眺めることができる、リニューアルオープンしたばかりのホテルもおすすめです。
おすすめのホテル
2日目、中ノ島を出るフェリーは10時前か15時台です。2人の疲れ具合や回り足りないスポットを考慮しながら、予定を組むことをおすすめします。
フェリーの出航時刻に合わせて、隠岐汽船の時刻表をしっかりチェックし、乗り遅れることのないよう注意しましょう。(※隠岐汽船の公式サイト・時刻表はこちら)
海士町で味わう!おすすめランチスポット
海士町産の素材にこだわった体に優しいごはん「きくらげちゃかぽんMotekoiyo」
▲体に優しい素材にこだわった、健康的な料理を提供するお店です。(出典:きくらげちゃかぽんの公式Facebook)
菱浦港から徒歩1分の場所にある「きくらげちゃかぽん Motekoiyo」は、地元海士産のコシヒカリ「海士の本氣米」や隠岐の野菜、自家製味噌、山陰の銘酒など、地元の食材にこだわった体に優しいメニューを提供しています。さらに、海士町の農家さんが作ったケーキや、後鳥羽院資料館近くのパン屋「つなかけ」とのコラボ料理も楽しめることがあります。
このレストランは、体と心を元気にしてくれる温かな雰囲気が特徴です。カップルでゆっくりと食事を楽しみながら、地元の味覚を堪能できる素敵な空間です。
公式サイト:https://www.facebook.com/kikuchamo/
寒シマメが好評!地産地消の洋風創作料理「レストラン船渡来流亭」
船渡来流亭(せんとらるてい)は、海士町のフェリー乗り場2階にあるレストランです。海を臨める場所にあり、雰囲気もとってもおしゃれです。人気のメニューは、寒シマメ(海士町で冬に獲れるスルメイカ)を使った「寒シマメ漬け丼」や「こじょチーズ焼きカレー」です。
公式Instagram:https://www.instagram.com/oki_ama_central/
海士町周辺の絶景&観光スポット6選
のんびり歩く牛に思わず笑顔「潮風ファームの牛の放牧地」
▲のどかな風景の中で放牧される牛たち(出典:海士町公式サイト)
後鳥羽院資料館から明屋海岸へ向かう道中、潮風ファームで牛の放牧を見ることができます。緑豊かな自然の中をゆったりと歩く牛の姿は、都会の喧騒を忘れさせてくれます。のどかな光景に触れることで、きっと2人の心も和み、自然と笑顔がこぼれることでしょう。
海士町公式サイト:http://www.town.ama.shimane.jp/kankoh/spot/
ハート岩はカップルで見たい!「明屋海岸」
▲カップルだからこそ一層ときめくハート岩がこちら。とってもロマンチックですよね!(出典:隠岐観光協会HP『隠岐の島旅』)
女神がお産をしたという神話のある明屋海岸では、ハート形をした「ハート岩」が有名です。海の透明度が高く、美しい青色が広がっており、カップルのデートコースに欠かすことのできないスポットとなっています。ハート岩の周りで記念撮影をすれば、素敵な思い出になること間違いありません。
隠岐観光協会HP:https://www.e-oki.net/spot/detail.php?spot_id=41
日量400tの島の湧き水「清水寺・天川の水(日本名水百選)」
▲湧き水・天川の水もぜひとも寄りたい観光スポットです。(出典:島根県観光連盟内 島根フィルムコミッションネットワーク事務局HP)
環境庁の日本名水百選に選ばれた湧き水『天川の水』は、恋人同士で訪れる価値のある場所です。
奈良時代に、高僧・行基が訪れ、湧水に霊力を感じて「天川(天の恵みの水)」と名付けたという伝説があります。この話を知ると、より一層この場所の魅力が増すでしょう。水量も豊富で、地域の方々によって大切に守られている「天川の水」は、現在も地域の人々の生活用水として欠かせない存在となっています。
ここで2人で美味しい水を飲むことは、きっと思い出深い経験になることでしょう。カップルでの訪問におすすめのスポットです。
海士町公式サイト:http://www.town.ama.shimane.jp/kankoh/spot/
後鳥羽院が島での最初の夜を過ごした神社「三穂神社」
三穂神社は、後鳥羽院が埼の港から中ノ島に上陸し、この島での最初の晩を過ごしたという神社です。
この場所で「命あれば かやがのきばの月もみつ 知らぬは人の 行くすえの空」などの歌を詠んだと伝えられ、後鳥羽院の都を思う切なさが感じられます。
景色のいいこの場所に立って、後鳥羽院の当時の気持ちに思いをはせたいものですね。
海士町公式サイト:http://www.town.ama.shimane.jp/kankoh/spot/
後鳥羽院が休んだという言い伝え「御腰掛石」
▲天皇だった方も、このような素朴な石に腰掛けたことがあるのですね。(出典:「しまね観光ナビ マルチメディア館」HP)
島の民家に泊めてもらおうとした際に休んだと伝えられるこの石を見ると、流刑の地に向かう寂しげな後鳥羽院の姿が目に浮かぶようです。
崎の港を入ったところにひっそりと佇む御腰掛石は、歴史の重みを感じさせる貴重な遺物です。カップルで訪れた際は、一緒に探してみるのも楽しいかもしれません。
詳細な場所や周辺の観光情報については、海士町公式サイトをご確認ください:http://www.town.ama.shimane.jp/kankoh/spot/
海士町に来たら夕日はマスト!「日須賀地区の夕日」
▲海に沈む夕日はとてもロマンチックです。カップルで肩を寄せ合って眺めたい光景です。(出典:海士町日須賀公式Facebook
御腰掛石から北上してフェリー乗り場方面へ向かう途中の日須賀エリアは、島内で夕焼けがキレイに見える絶好の場所です。西に沈む太陽が海面を赤く染め、空と海が織りなす色彩のグラデーションは圧巻です。
大切な人と一緒に見る夕日は、より一層美しく感じられるでしょう。「一緒にここに来られて、2人でこんな景色を見られて幸せ」としみじみ実感できる特別な瞬間を味わえます。
海と陸のコントラストが織りなす絶景は、訪れる人の心を魅了します。海士町を訪れたなら、ぜひ日須賀で夕日を見ることをおすすめします。カップルでゆっくりと過ごす時間は、きっと忘れられない思い出になるはずです。
海士町公式サイト「観光スポット」:http://www.town.ama.shimane.jp/kankoh/spot/
海の中を眺められる「海中展望船 あまんぼう」
海士町観光の締めくくりに、美しい海中を楽しめる海中展望船はいかがでしょうか。海士町観光協会のInstagramでは、「あまんぼう」と呼ばれる展望室から見える、海中を優雅に泳ぐ魚の様子を見ることができます。
島の魅力を存分に楽しんだ後、海士町の海の美しさも堪能できるこの体験は、カップル旅行の思い出作りにぴったりです。フェリーに乗る前の時間を利用して楽しむこともできるので、旅の最後を彩る素敵な体験になるでしょう。
隠岐観光協会HP『隠岐の島旅』:https://www.e-oki.net/experience/detail.php?eid=30
海士町での宿泊におすすめのホテル
ゆったりと過ごせるホテル「Entô(エントウ)」
Entô(エントウ)は、2021年7月にリニューアルオープンしたばかりの海辺のホテルです。「自然のままが感じられるように」とシンプルに設えられた客室からの景色は、息をのむほど素晴らしいです。
全室オーシャンビューの客室は、大きな窓からの海の風景を絵画のように楽しめるよう、額縁のような演出がされています。
目の前に広がる海の景色が、旅の疲れを癒してくれます。2人で海士町での1日目の感想を語り合いながら、夕暮れから夜へと移り変わる景色や、朝焼けの美しさを楽しむことができます。
公式サイト:https://ento-oki.jp/
まとめ:歴史と自然が織りなす海士町の魅力を満喫する1泊旅行
今回は、隠岐・中ノ島の後鳥羽院資料館と海士町をめぐるデートプランをご紹介しました。約800年前に隠岐に配流された後鳥羽院が、この島でどのようなことを考え、歌を詠み、空を見上げたのかを想像してみるのも、きっと感慨深い体験になるでしょう。
そして、後鳥羽院がきっと自然に心を癒されたように、雄大な大地と豊かな自然に囲まれた海士町での小旅行は、日常のストレスから解放され、2人の絆をより深めるきっかけとなるはずです。歴史と自然が織りなす隠岐の島で、特別な時間を過ごしてみてはいかがでしょうか。