【横浜デート】シルク博物館で日本の近代化を学び、中華街&みなとみらいを満喫

シルク博物館は、横浜開港百年を記念して1959年に開館した、シルクについて深く学ぶことができる博物館です。

1859年の開港以後、横浜は貿易港として栄えましたが、その中核を担ったのがシルク貿易です。シルク博物館は、日本の近代化に大きく貢献したシルク貿易・シルク産業を記念して設立されました。

蚕の生態や養蚕業の生産・加工法、シルクにまつわる歴史や絹を使った伝統的な服飾・工芸品など、幅広くシルクについて学ぶことができます。展示内容は、蚕の飼育から絹織物の製造過程、さらには完成品まで、シルクに関する全てを網羅しています。

知的好奇心を満たしたいカップルはもちろん、ファッションに関心があるカップルにもおすすめのデートスポットです。シルクの歴史や文化を一緒に学ぶことで、会話が弾み、お互いの興味や価値観を深く知るきっかけにもなります。

今回は、「シルク博物館」の副館長である高橋典子さんに、見どころや周辺のおすすめデートスポットを聞いてみました。

このデートプランの特徴
向いてる年代:20歳以上
おすすめカップル:知的好奇心を満たしたいカップル、ファッションに関心があるカップル
どんなデート?:シルクについてしっかり学んだ後、横浜グルメと定番スポットをしっかりめぐるデート
目安時間:半日〜1日
目安予算:5,000円〜

横浜の歴史と異国情緒を味わう1日デートプラン

シルク博物館の見学から始まり、横浜の名物である洋食ランチを楽しみ、中華街でのんびり散策した後、美しい夜景で締めくくるデートプランをご紹介します。横浜の魅力を存分に味わえる内容となっています。

10時 日本大通り駅で待ち合わせ、シルク博物館を見学
12時 横浜発祥の洋食ランチを堪能
13時半 中華街をゆっくり散策しながら小腹を満たす食べ歩き
15時 山下公園でくつろぎのひととき
16時 横浜赤レンガ倉庫でショッピングを楽しむ
18時〜 みなとみらいでディナーを味わいながら、美しい夜景に酔いしれる

それでは、各スポットの魅力を詳しく見ていきましょう。

シルク博物館で学ぶ日本の近代化と絹文化

シルクは私たちにとって身近な素材です。衣類や寝具など、日常生活で使用する布製品の中に、シルク製のものが少なくとも一つはあるでしょう。

しかし、シルクの歴史や加工方法について詳しく知っている人は、意外と少ないのが現状です。

そこで、シルクについて深く学ぶことができる「シルク博物館」の副館長・高橋さんに、博物館の魅力や見どころについてお話を伺いました。

蚕の生態から絹織物まで:幅広い展示で知的好奇心を満たす

かいこについて詳しく学べるコーナー

編集部

シルク博物館ではどんな展示を見て学ぶことができますか?

高橋さん

当館はシルク(絹)に特化しており、「シルクのすべて」を学習・鑑賞することができる世界でも数少ない博物館です。

シルクを生み出す蚕の生態やシルクの科学、絹製品ができる過程、横浜と生糸の歴史、蚕糸業の変遷といったことがらから、江戸時代の小袖や人間国宝作家の着物といった絹の工芸品など、シルクに関するさまざまな展示があります。

幼児から大人まで、あらゆる年代の方に興味深く観ていただけると思います。

シルク博物館では絹の着物が見られる

編集部

ちなみに、こちらでは生きた蚕が見られるのですよね?

高橋さん

はい。年間を通じて館内で蚕を飼育しており、展示室では生きた蚕(かいこ)のようすを見ることができます。

シルク博物館で見られるかいこ▲葉っぱを食べる蚕

展示室で生きている蚕のようすを見ることができるのは珍しいのではないでしょうか。

また、小学校で蚕を飼育した経験のある方もいらっしゃるかと思いますが、シルク博物館では学校向けに蚕の卵(蚕種)を配布する事業を行っています。

育てた蚕はシルク博物館からお配りしたものかもしれません。

編集部

生きた蚕は初めて見ました!想像していたよりも大きいですね。小学校時代に蚕を飼育した経験がある方なら、思い出話に花が咲きそうです。お相手の子ども時代の話も聞けるかもしれませんね。

副館長おすすめ♪日本の服飾文化の歴史の展示

シルク博物館では日本の服飾文化の歴史を復元衣裳人形で紹介している

編集部

展示が非常に充実している印象ですが、高橋さんが特に好きな展示を教えてください。

高橋さん

日本の服飾文化の歴史を復元衣裳人形で紹介しています。どれも素晴らしい衣裳ですが、特に奈良時代の女性の衣裳が可愛らしく魅力的だと思います。

編集部

日本の文化は絹とともに発展してきたといえますね。特に江戸時代になって社会が安定したことで経済や文化が発達し、絹の需要が増えていったそうです。

全ての衣裳が美しく、どの時代の衣裳がお気に入りか、カップルでも意見が分かれそうですね。それぞれの好みの時代について話し合うのも楽しそうです。

シーズン毎に楽しめる!春の企画展と秋の特別展

シルク博物館に展示されている美しい絹織物

編集部

どんな企画展が開催されていますか?

高橋さん

当館では例年、春の企画展と秋の特別展を開催しています。

  • 春:収蔵品を中心とした展示
  • 秋:全国染織作品展など

春は収蔵品を中心とした展示で、2021年度は養蚕や機織りを描いた浮世絵「蚕織錦絵」の展覧会を開催しました。

秋は全国染織作品展を開催します。これは2年に1度開催している絹を用いた染織工芸品の公募展で、審査の結果入賞した作品が展示されます。全国から集まった現代の職人たちの技術と創造性を楽しむことができます。

最優秀の2作品はシルク博物館で買い上げて収蔵品となります。これにより、現代の優れた染織技術を後世に残すことができるのです。

体験ワークショップ:機織りやシルクスカーフ染め

編集部

シルク博物館でできる体験やワークショップについて教えてください。

高橋さん

常設展示室では機織り体験と糸繰り体験ができます。これらの体験を通じて、シルクの製造過程を直接感じることができます。

シルク博物館の機織り体験▲機織り体験のようす

土日祝日を中心に、さまざまなワークショップや実演を実施しています。主なものとしては以下があります。

  • 組みひもストラップ作り
  • シルクスカーフ染め体験
  • 手作り真綿の講習会
  • 手紬糸実演

シルク博物館の組みひもストラップ作りワークショップの様子▲組みひもストラップ作りワークショップのようす

シルク博物館で作れる組紐ストラップ▲できあがった組みひもストラップ

子ども向けには、まゆ人形作りやシルクハンカチ染め体験なども開催しています。

これらのワークショップは事前予約制ですが、当日空きがあれば参加可能です。詳細はホームページをご覧ください。

編集部

ほとんどのワークショップで作品を持ち帰ることができるので、デートの記念にぴったりですね。

デートのタイミングにおすすめ!季節ごとのイベント

編集部

時期によって違う楽しみ方はありますか?

高橋さん

はい、当館では春と秋の展覧会に加えて、季節ごとに特色ある大きなイベントを開催しています。

<夏>
  • 小学生向けワークショップ
  • 珍しい蚕の展示がメインの「かいこ教室」
<冬>
  • 子どもたちの制作した繭クラフトや蚕の自由研究の展示
  • クラシックコンサート

思い出に残る1枚を!季節のディスプレイで記念撮影

シルク博物館の円形ステージでは季節ごとのディスプレイで記念写真が撮れる

編集部

館内で思い出の写真を撮影できるスポットや、カップルがゆっくり過ごせるおすすめの場所はありますか?

高橋さん

エントランスの円形ステージでは、繭クラフトやシルク生地などを使い、季節に合わせたディスプレイを行っています。ここでデートの記念写真を撮ることをおすすめします。

また、展示室内には映像視聴コーナーがあります。シルクの歴史や製造過程に関する貴重な記録映像がそろっていますので、ゆっくりと座ってカップルで鑑賞できます。静かな雰囲気で会話を楽しみながら、休憩がてらご覧いただければと思います。

お土産は横浜スカーフで決まり!リーズナブルな価格のミュージアムショップ

シルク博物館のミュージアムショップ

編集部

館内にはデートの記念グッズを買えるミュージアムショップはありますか?

高橋さん

はい、ミュージアムショップがあります。主にシルクスカーフを中心とした商品を取り扱っています。特に横浜スカーフは品ぞろえが豊富で、一般的な店舗よりもお手頃な価格で購入できます。デートの思い出や記念品として、ぜひお求めいただくことをおすすめします。

編集部

横浜スカーフは高品質なシルク製品で知られていますね。また、横浜らしい柄のデザインも多く、遠方から来たカップルのお土産としても最適だと思います。

シルク博物館の口コミ評価

絹加工用具の紹介

編集部

来館者さんからよく聞く感想や声を教えてください。

高橋さん

蚕の飼育展示コーナーでは「生きてる!」と驚かれる方がよくいらっしゃいます。また、江戸時代の小袖や着物のすばらしさにも感動していただいています。実際に生きている蚕を見られることや、歴史的な衣装の展示が来館者の方々に強い印象を与えているようです。

編集部

同じように「初めは蚕が生きていることに気づかなかった」という口コミを見かけました。訪れる際は「生きた蚕が見られる」ことを覚えておくと、見どころを逃さずに済みますね。

Googleマップでは、以下のような意見がありました。

アイコン
横浜とシルクの歴史的なつながりがわかって勉強になった
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さまざまな角度からシルクや蚕について紹介されていて、大人も子供も楽しめる
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シルクの伝統工芸品が美しかった
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お土産屋さんのシルク用品の質が高くリーズナブルだった
アイコン
専門的な内容まで知ることができる

シルク博物館・高橋さんからカップルや夫婦にメッセージ

シルク博物館の副館長・高橋さん

高橋さん

横浜はシルクと深い関わりのある土地です。

1859年の横浜開港時、諸外国との貿易の主役となったのが生糸でした。日本各地から横浜に生糸が集められ、この生糸貿易が日本の近代化を大きく推進しました。

横浜を楽しむ際には、ぜひ当館にお立ち寄りください。シルクを通じて横浜の歴史と文化を肌で感じていただけると思います

シルク博物館の基本情報

シルク博物館が入っているシルクセンタービル外観

住所 〒231-0023
神奈川県横浜市中区山下町1番地 シルクセンター2階
アクセス みなとみらい線『日本大通り』駅下車、3番出口から徒歩3分
駐車場 なし
電話番号 045-641-0841
開館時間 9:30~17:00
(入館は16:30まで)
休館日 ・月曜日(月曜日が祝日の場合は翌日)
・年末年始(12月28日から1月4日)
※臨時休館あり
料金 一般:500円
シニア(65歳以上)、大学生:300円
高校生、小・中学生:100円
※特別展は別途料金
予約 不要
平均滞在時間 1時間~1時間30分
公式サイト https://www.silkcenter-kbkk.jp/museum/
比較的空いている時間帯 土日祝日の午前中
※平日は学校見学が入っていることがあります。

※最新の情報は公式ホームページでご確認ください。
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