滴翠美術館で楽しむ古美術と陶芸!カップルの贅沢デート|芦屋市

この記事では、兵庫県芦屋市にある「滴翠(てきすい)美術館」での古美術鑑賞を中心としたデートプランをご紹介します。

阪急「芦屋川駅」より徒歩8分ほど、閑静な住宅街の一角に佇む滴翠美術館には、かつて大阪財界で活躍した山口吉郎兵衛氏の2,500点にもおよぶ古美術コレクションが展示されています。著名なモダニズム建築家・安井武雄氏が設計を手掛けたことでも知られる施設で、芸術や建築に興味のあるカップルにおすすめです。

館内では陶芸の体験教室も実施されており、一緒に参加することで思い出深いデートを楽しむことができます。

今回は滴翠美術館の特徴やデートでの楽しみ方について、広報担当の山口さんに詳しくお話を伺いました。

滴翠美術館の魅力:和の古美術コレクションとモダン建築

滴翠美術館の第一展示室
▲滴翠美術館の第一展示室

六甲山を背景にした閑静な住宅街の一角に佇む滴翠美術館は、昭和初期に大阪の山口財閥の三代目として活躍した山口吉郎兵衛氏のコレクションを紹介しています。春と秋に企画展を実施しており、茶道具やかるた(伝統的な日本のカードゲーム)を中心とした古美術品の展示を鑑賞できます。(夏季・冬季:美術館は休館)

また、美術館の建物は旧山口吉郎兵衛氏住宅であり、昭和を代表するモダニズム建築家の安井武雄氏が設計を手掛けています。美術品だけでなく建築においても見どころが豊富なため、さまざまな発見のある充実したひとときを過ごせることでしょう。

それでは、滴翠美術館の具体的な展示内容について詳しくお話を伺っていきましょう。

滴翠美術館の見どころ:貴重な茶道具と日本最古の百人一首

編集部

まずは、滴翠美術館の主な展示内容について教えてください。

山口さん

当館では【主が住まいしこの館で、主が集めし美術品を楽しむ】をコンセプトに、山口吉郎兵衛氏のコレクションをご紹介する企画展を春と秋に実施しております。季節によって内容が変わるため、時期を変えてお越しいただくと異なる展示を楽しめます。

特に人気なのは、千利休関連の茶道具、日本最古の百人一首、かるたなどの展示です。これらは日本の伝統文化を代表する貴重な品々です。

滴翠美術館の茶室
▲風情あふれる茶室もじっくりと見学できます

編集部

山口さんが特にお気に入りの展示はありますか?

山口さん

私のお気に入りは、修学院焼の茶碗です。これは後水尾上皇の修学院離宮で焼かれたもので、現存数がごくわずかな貴重な作品です。

この茶碗が展示される機会があれば、ぜひじっくりとご覧いただき、宮廷文化の粋を感じていただきたいですね。

滴翠美術館の第二展示室
▲昭和モダンのインテリアがおしゃれな第二展示室。時期によって展示品が異なるため、訪れるたびに新たな感動があります

編集部

春と秋に実施される企画展のほかに、期間限定の特別な展示などがあればご紹介ください。

山口さん

開館50周年などの節目には特別な記念展を開催します。その際には、普段見ることのできない名品が数多く展示されます。これらの貴重な作品を一度に鑑賞できる機会なので、美術ファンの方々には特におすすめです。

滴翠美術館の魅力:四季の庭園と昭和モダンの建築美

緑に囲まれた滴翠美術館の建物

滴翠美術館は、展示室だけでなく周辺環境や建築美も注目に値します。その魅力について詳しく伺いました。

編集部

滴翠美術館の展示以外で、見どころを教えていただけますか。

山口さん

当館は緑豊かな自然に囲まれており、小鳥のさえずりや四季折々の草花が訪れる人を迎えます。春には桜やツツジ、秋には紅葉をお楽しみいただけます

滴翠美術館周辺にある石像
▲美術館の周囲にはこのような石像がたくさん点在しているので、ぜひ探してみてください

館内には芦屋の町を一望できるバルコニーがあり、晴れた日には大阪のビル群まで見渡せます。素晴らしい景色ですので、展示鑑賞の合間にぜひご覧ください。

もう一つの魅力は、昭和モダン漂う建築美です。モダニズム建築家の安井武雄氏による美しく独創的な設計が高く評価され、『関西モダニズム建築20選』や『ひょうごの近代住宅100選』に選ばれています。

展示室への道中にも、床や壁、階段など見どころがたくさんあります。美術品と合わせてお楽しみいただければ幸いです。

滴翠美術館の階段
▲館内の階段はモダンな配色が何ともおしゃれです

滴翠美術館にある水屋スペース
▲こちらは茶席の用意を行う「水屋」だったスペース。タイル張りで噴水もあるこだわりの造りです

カップルで楽しむ滴翠美術館:陶芸体験と周辺スポット

ここまでは滴翠美術館の基本的な特徴についてご紹介しました。これからは、カップルがデートで訪れる際の楽しみ方に焦点を当ててお話を伺っていきます。美術館でのデートという特別な体験について、具体的なポイントをお聞きしていきたいと思います。

思い出作りに最適:滴翠美術館の陶芸体験

滴翠美術館の陶芸体験の様子

編集部

滴翠美術館で、カップルで楽しめるようなイベントがあれば教えてください。

山口さん

敷地内に陶芸体験ができる「滴翠窯陶芸教室」があります。大人の方なら4,000円で、お皿や茶碗など、お好みのオリジナル陶芸作品を製作できます。カップルで一緒に作品を作る楽しさを味わえますよ。

こちらは予約制となっていますので、ご希望の方はお早めにお問い合わせください。人気のイベントなので、事前予約をおすすめします。

滴翠美術館の陶芸教室の外観
▲陶芸体験は、滴翠美術館の敷地内にあるこちらの施設で行われます

滴翠美術館の陶芸教室の色見本
▲まずはこちらの色見本のなかからお好みの色味を選びます

滴翠美術館の陶芸教室の製作工程
▲お好みの形の器を、オリジナルのデザインで製作できます

滴翠美術館の陶芸教室での素焼き後の器
▲素焼き後の器はこのような状態です

滴翠美術館の陶芸教室の作品
▲釉薬(ゆうやく)を掛けて仕上げた状態がこちら!オリジナルの器の完成です

デートを充実させる:滴翠美術館周辺の見どころ「高座の滝」

編集部

滴翠美術館の前後におすすめのデートスポットはありますか?

山口さん

少し山の手の方に足を伸ばして「高座の滝」へ行くのがおすすめです。坂道を登って運動した後で浴びるマイナスイオンは、きっと心身をリフレッシュさせてくれますよ。高座の滝は、美しい自然と清々しい空気に囲まれた癒しのスポットです。

帰りは美しい芦屋川沿いをお二人で歩くのもおすすめです。四季折々の景色を楽しみながら、ゆっくりと散策すれば、心に残る思い出になると思います。

滴翠美術館で過ごす:アートと陶芸の贅沢な時間

編集部

最後に、滴翠美術館に興味をお持ちのカップルへメッセージをお願いします。

山口さん

1か所で美術品鑑賞・建築鑑賞・陶芸体験といった充実した文化体験を味わえる、魅力的な施設だと思います。芦屋川駅から徒歩約8分と交通アクセスも良好なので、関西にお住まいの方なら日帰りでお楽しみいただけます。

館内で展示している美術品を参考に陶芸体験を楽しむのもいいですし、お二人の感性を活かして独創的な作品に仕上げるのも素敵です。楽しい思い出になると思いますので、ぜひ気軽にご来館ください。

編集部

山口さん、本日はたくさんのお話をありがとうございました!

「滴翠美術館」の口コミ・評判

ここでは、滴翠美術館を訪れた方の口コミ・評判をいくつかご紹介します。

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茶道具の名品を一堂に鑑賞できて興味深かったです。様々な時代や流派の作品を比較しながら見ることができました。
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昭和モダンな建築美に魅了されました!また、バルコニーから望む自然豊かな景色も素晴らしく、心が癒されました。
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陶芸体験では先生が丁寧に指導してくださり、初めての陶芸でしたが大変楽しく有意義な時間を過ごせました。自分だけの作品が作れる喜びを感じました。

利用者の多くが、美術品の充実度や建築美、自然あふれる景色などを高く評価しています。また、陶芸教室の評判も良く、「初めてでもスムーズに製作できた」「オリジナルの作品が作れて楽しかった」といった満足の声が多くみられます。

事前に陶芸教室の予約をすれば、美術品鑑賞・建築鑑賞・陶芸の3種類の文化体験を堪能できるため、充実した思い出に残るデートになるでしょう。

「滴翠美術館」の基本情報

滴翠美術館の居室

料金・予約・空いている時間帯

滴翠美術館の入館料と陶芸体験料は以下の通りです。

入館料 一般:630円
高校生・大学生:420円
中学生以下:無料
陶芸体験料 一般:4,000円
中学生以下:2,500円

陶芸体験は事前予約が必要です。体験を希望する場合は、電話やオンラインで早めに予約することをおすすめします。

陶芸体験の詳細情報:http://tekisui-museum.biz-web.jp/tekisuikama/index.html

美術館は通常、比較的空いていますが、団体予約のある日は混雑する可能性があります。静かな雰囲気でデートを楽しみたい場合は、来館予定日の団体予約状況を事前に問い合わせることをおすすめします。

アクセス・開館時間

住所 〒659-0082
兵庫県芦屋市山芦屋町13-3
連絡先 0797-22-2228
アクセス ・阪急「芦屋川駅」より徒歩約8分
・JR「芦屋駅」より徒歩約15分
・阪神「芦屋駅」より徒歩約25分
開館時間 10:00〜16:00(入館は15:30まで)
休館日 美術館:月曜日・夏季・冬季
陶芸教室:月曜日・お盆・年末年始
駐車場 無料駐車場15台分あり
公式URL http://tekisui-museum.biz-web.jp/

※最新の情報は公式ホームページでご確認ください。
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