新潟県関川村への移住!豊かな自然と充実の子育て支援が魅力
この記事では、地方移住をお考えの方に新潟県にある関川村の魅力をご紹介します。
関川村は新潟県の北東部に位置しています。人口5,000人弱の小さな村ですが、JR米坂線※が通っており、道路網も充実しているため都市部へのアクセスが確保されています。関川村へ移住すれば、みどり豊かな山々に囲まれた暮らし、そしてあたたかな人たちとの出会いもあるでしょう。
※2022年の豪雨被災により運休中。代行バスが運行
自然環境を生かした遊び場や四季折々の景観が楽しめるスポットもたくさん!子どもたちがのびのびと暮らせるまちでもあり、ファミリー世帯の移住者には支援金が用意されています。
それではさっそく、関川村の特徴や魅力、支援情報について詳しくご紹介していきます。
関川村の魅力:移住前に知っておきたい4つの特徴
関川村は新潟県の北東部にある小さな村です。村の中心部には平成の名水百選にも選ばれた荒川が流れています。
山々に囲まれた自然豊かな環境に恵まれ、温泉街や風情ある18世紀のまちなみが残る村でもあります。「小さくてもキラリと光る村」を目指して、村の人たちと行政が協力して村づくりを行っており、移住者の受け入れにも積極的です。
そんな関川村への移住は下記のような方に適しています。
- 自然環境の中、子どもたちをのびのびと育てたい
- 季節の移ろいを肌で感じられる暮らしがしたい
- アウトドアや温泉、登山や川釣りが趣味
- 古きよきまちなみや伝統文化が好き
- 人とのつながりを大切にしたい
なぜ上記のような方が関川村への移住に適しているのかを解説します。
子育て環境の充実:教育支援と移住者向け補助金制度
関川村は子育て環境が充実しています。保育園は待機児童ゼロのほか、共働き世帯や下の子のお世話で大変な保護者のために、送園バスも運行しています。延長保育や土曜保育も実施しているため、働きながらでも子どもを育てやすい村といえるでしょう。
お子さんが風邪をひいてしまい「仕事が休めない」という場合でも、隣接している村上市にある「坂町病院」内で、病児保育センターの利用もできます。村上市までは、車で約15分ほどなので村内感覚で行ける距離です。
また、乳幼児や保護者同士の交流が持てる子育て支援センター「すくすく」も整備されています。季節に合わせたさまざまなイベントも開催されているため、村内で子どもを交えた知り合いができやすいでしょう。
関川村には小学校、中学校がひとつずつあり、いずれも村の中心地・下関地区に位置しています。
▲下関地区にある「柳のせせらぎ通り」白壁やなまこ壁の建物やかやぶき屋根の建物が並ぶ
バスで通学する生徒も多くいるため、交通費の全額補助を行っています。
村内に高校がないことがデメリットとしてあがりますが、高校生になった子どもたちの視野を広げるといった点ではメリットともなるでしょう。近隣市町村にある高校へは電車通学※となりますが、定期券にかかる費用の30%を補助、さらに部活動で遠征などを行う場合は、支援バスを出すなどしてサポートしています。
※2023年2月現在米坂線は運休のため代替バスが運行
関川村は「日本六三三制発祥の地」※であり、教育熱心で学びが充実していることでも知られています。その影響からか関川村の小中学校では、全国的にも早い段階で電子黒板を取り入れたそうですよ。
生徒1人に1台のタブレット端末を支給、体育館や特別教室すべてにWi-Fi環境を整えるなど、先進的なICT教育を取り入れています。次世代を担う子どもたちのニーズに沿った教育環境は、保護者にとっても魅力的ですよね。
子どもたちが大好きなのは自然いっぱいの公園!道の駅関川も必見
関川村には、家族みんなでゆったり過ごせる広々とした公園が点在しています。公園は、大石ダムや荒川河川敷の周辺など自然あふれるロケーションにあるため、子どもだけでなく大人たちもリフレッシュできるでしょう。お金を使わなくても、自然の中でおもいっきり遊べるのはとても魅力的ですよね。
▲ミニSLも走る「大石ダム湖畔公園」。動物たちとのふれあいコーナーやゴーカート、アスレチック広場もある
また、日帰り温泉も併設されている道の駅「関川」には、新鮮なお野菜やお土産が買える物産館「ちぐら」のほかに広々とした芝生広場があり、大型の遊具も整備中だそうですよ。
※令和5年1月時点
道の駅「関川」の中にある「せきかわ歴史とみちの館」の広場にある雑木林を抜けると、子どもたちに大人気のツリーハウスや遊具が設置されています。
▲せきかわ歴史とみちの館の脇にある広場。
▲関川村のヒノキを使って作ったツリーハウス。子どもたちに大人気!
ファミリー世帯の移住者大歓迎!最大50万円の移住支援金
関川村では新潟県外から関川村へ移住した55歳以下・2人以上の世帯を対象に、最大で50万円の補助金を支給しています。「関川村へ移住したいけど、引っ越しや住まい探しにかかる費用が不安で一歩踏み切れない」という方たちの背中を押してくれる嬉しい支援です。
子育て支援・教育環境ともに充実したサポートのある関川村へお得に移住できるので、ぜひ検討してみてくださいね。
自然を満喫:四季折々の景観と豊富なアウトドアアクティビティ
関川村では、自然がもたらす四季折々の景色が見られます。
▲約600m続く高瀬の桜並木。関川村の人々はもちろん、多くの観光客を魅了している
▲関川村の紅葉スポット「鷹の巣吊り橋」清流荒川と紅葉のコラボレーションは必見
▲「朳差岳(えぶりさしだけ)」の山頂と避難小屋。ニッコウキスゲの大群落が見られる
関川村は絶景スポットが多いだけではなく、登山や魚釣り、キャンプ場に温泉施設まである見どころ満載の村なんです。荒川は、鮎釣りのメッカとも言われており、シーズン中にはたくさんの釣り人が訪れるとか。
▲大石ダム近くにある「大石オートキャンプ村」広々としたサイトで自然を満喫できる
▲大浴場や露天風呂、サウナも完備している「天然温泉ゆ~む」
▲ゆ~むの大浴場。
季節ごとに変化する美しい自然の景観や、キャンプに釣り、ふらっと立ち寄れる温泉もある関川村へ移住すれば、毎週末遊びに行く場所に困らないでしょう。
歴史と文化の魅力:重要文化財と伝統工芸品「猫ちぐら」
関川村は歴史的なスポットも有しています。まず紹介したいのは、県外からの観光客も訪れるほど人気の「光兎神社(こうさぎじんじゃ)」です。光兎神社は、安産や良縁、商売繁盛などのご利益があるそう。
▲女川のほとりに鎮座する「光兎神社」。黄金に輝く「金箔兎神像」が有名
うさぎがシンボルの神社なので、おみくじやお守りもうさぎがモチーフの可愛らしいアイテムばかりです。御朱印にもうさぎの絵を書いてくれます。
公式URL:にいがた観光ナビ「来年の初詣はうさぎだらけの「光兎神社」がおすすめ!」
関川村には国の重要文化財にも指定されている建物も有しています。そのひとつである「渡邉邸」は、当時の豪商の暮らしぶりが見学できる貴重な建物です。
▲屋根の形状がめずらしい「渡邉邸」の周辺は、昔の風情を感じさせるようなまちなみが残っている
▲渡邉邸の広々とした土間。昔の豪商の贅沢な暮らしぶりに驚く人も多数
関川村に移住すれば、渡邉邸の周辺を日常的に通ることになります。タイムスリップしているような、なんだか不思議な感覚になりそうですね。
また、関川村を語る上で忘れてはいけないのが、伝統工芸品である「猫ちぐら」。猫ちぐらとは、古くから暮らしの中に息づいてきた「藁」を使って編む猫のお家です。
▲関川村のお母さんたちが作成している猫ちぐら。狭い空間を好む猫にぴったり
▲村内にある猫ちぐらのオブジェ。猫好きをうならす可愛さ
地域の絆:温かい人々とにぎわう伝統的なお祭り
関川村は小さな村であるため、地域や集落のつながりが強く交流も深いです。日常的にコミュニケーションが多いので、孤独感を感じることがありません。「知り合いがいない場所に移住するのは不安」という方でも、関川村ならその不安が軽減されるでしょう。
村の人たちと草刈りをしたり、イベントに参加したり。関川村への移住は、都会の希薄な人間関係にさみしい思いをしている方にぴったりといえます。
また関川村では、毎年8月に「大したもん蛇まつり」という大きなイベントを開催しています。藁を使って作られた全長約82.8mの大蛇を54からなる集落のみんなで担いで回ります。
▲村外からも多くの人が訪れる大迫力のイベント。先輩移住者も積極的に参加している
▲学生さんが中心になってお祭りを盛り上げるそう。写真からも熱気が伝わってくる
関川村ならではの歴史あるお祭りを見るのは、村の雰囲気を感じるのに最適です。移住前にぜひ「大したもん蛇まつり」に足を運んでみてくださいね。
関川村での生活:気候・教育・医療など暮らしの基本情報
▲約1000本からなるロウソクを雪灯ろうの中に灯す七ヶ谷雪ほたる祭り。幻想的な世界が広がる
ここからは関川村での暮らしに関する情報を、データとともに紹介します。
気候 | ・8月の平均気温:30.1度 ・2月の平均気温:-2.2度 ※参考:気象庁ホームぺージ/下関観測所 |
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人口 | ・人口:4996人 ・世帯:1848世帯 (令和4年12月末日現在) |
病院 | 病院・クリニック:2か所 歯科:2か所 |
学校 | ・保育園:2園 ・小学校:1校 ・中学校:1校 |
交通 | 【鉄道路線】 ・JR東日本 米坂線(※2022年の豪雨被災により運休中。代行バスが運行) ・中心となる駅:越後下関駅 【バス】 ■高速バス 新潟〜山形線Zao号 ■路線バス 新潟交通観光バス 【JR】 東京から新幹線で約2時間40分 ※新潟で乗り換え 【飛行機】 新潟空港から車で約1時間 |
アクセス | 【車】 日本海東北自動車道 荒川・胎内IC-国道113号線(南陽・関川方面) 【JR】 東京から新幹線で約2時間40分 ※新潟で乗り換え 【飛行機】 新潟空港から車で約1時間 |
関川村は、冬の平均気温が-2.2度ととっても寒いです。多いときで1日の積雪が1m以上になることもあるので、雪かきやスタッドレスタイヤなどの対策は必須といえるでしょう。
中心部は除雪車が通っており、集落内は消雪パイプが通っているので急に交通が麻痺するということはありませんが、雪国の経験がない方は、雪対策に関して村の人にしっかりお話を聞いておく必要がありそうです。
関川村の買い物環境ですが、生鮮品や日用品を販売している小規模な商店とコンビニ3店舗・ホームセンターが1店舗あります。また、道の駅「関川」に行けば、新鮮な野菜なども手に入ります。車で15分ほど走れば村上市の大型ショッピングセンターへ行けるので、衣料品や家電などの買い物も不自由を感じません。
関川村にある医療機関は、関川診療所・内科医院の2つですが、買い物と同じく近隣の村上市に総合病院があるため、通院している方も多いそうです。基本的に車があれば、生活の利便性も保てます。
2022年4月にオープンした多目的運動スペースとフィットネススタジオを有した健康増進施設「コラッシェ」は、村民の憩いの場になりつつあります。
▲筋トレマシンやランニングマシンなど、多彩な機械を完備している
▲レディースタイムを設けるなど、女性も利用しやすい。
仕事事情:農業系求人が豊富、近隣市町村での就職も選択肢
関川村での働き口を大手求人情報サイトで検索したところ、約140件※ほどがヒットしました。
中でも農業や林業、介護職の求人が多い印象を受けました。村内だけではなく、30分圏内で通勤できる村上市・胎内市まで行けば大きめの働き口があるそうです。
どちらも村内感覚で通える距離なので、視野を広げて探すのもありでしょう。
住まい探し:安価な土地と充実の空き家バンク、若者世帯向け支援
関川村は、土地が安い点も魅力のひとつです。100万円以内でも買える土地もあるそうです。自分たちで土地を買って理想的なマイホームを建てるも良し、空き家バンクで古い住宅を購入し、DIYやリフォームするのも良し。関川村での住まい探しに空き家バンクで色々な物件にあたってみるのもよいでしょう。
さらに空き家バンクで住宅を購入した方を対象に、家財道具撤去費及び改修費の補助制度もあるため、お得にマイホームが手に入ります。
空き家・空き地バンク事業 | ・家財道具など撤去費用:最大20万円の補助(費用の2/3) ・空家改修費用:最大200万円の補助(費用の1/2) |
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また、関川村で結婚生活をスタートする新婚世帯の方には、住宅購入・家賃や引っ越し費用などの一部を補助する「結婚新生活支援補助金」もあります。詳細は下記URLをチェックしてください。
若者世帯におすすめ!家賃3万円~住める「村営住宅」
関川村では、保育園の近くに若者世帯向けの「村営住宅」を整備しています。3階建てのアパートやメゾネット、平屋など、住宅の種類が選べるのも嬉しいポイントです。
月々3万円から住めるため、マイホーム資金を貯めるまでや、本当に適した移住地なのかを確かめる期間としての利用もできます。若者世帯向けもあり、村の中心部にあるので近所に知り合いもできやすく、子どもたちも過ごしやすいでしょう。
関川村移住者の声:自然の豊かさと人々の温かさを実感
実際に関川村へ移住した先輩移住者の声を紹介します。
- 人とのつながりがたくさんあり、雰囲気のよい村
- 初対面でも村のみなさんがとっても親切で驚いた
- 日中は鳥のさえずりが聞こえ、夜はカエルの合唱が聞こえる。のどかな生活が気に入っている
- 空が広く感じる。夜は星も良く見える
- 関川の自然が一望できる丸山大橋から眺める景色が好き
- はじめは買い物が不便に感じたけど、今は計画的に買い物ができるようになった
- 道の駅で地元の新鮮な野菜を買えるので、贅沢な買い物スポットだと感じる
小さな村だからこそ感じられる“人とのつながり”に魅力を感じている声が目立ちました。また、自然がもたらす景色や景観に癒されながら暮らす先輩移住者が多いことも伝わります。
村の人たちみんながあたたかく、自然豊かな村なので、ゆったりとした気持ちで過ごせます。暖かいシーズンに一度、寒い雪が降るシーズンにも、ぜひ一度遊びに来てくださいね。
関川村の移住支援:お試し体験施設と相談窓口の案内
ここでは、関川村が行っている移住希望者に向けたサポートをご紹介します。
移住体験施設:「光兎寮」とゲストハウスで関川村の暮らしを体験
関川村では、関川村体験滞在施設「光兎寮(こうさぎりょう)」を整備しています。光兎寮の利用は、村の雰囲気や、村暮らしのリアルを体験できるので、移住前のステップとして最適な手段です。
住まい探しや仕事探しの拠点としての利用ももちろんOK!まずは観光気分で訪れてみるのも良いでしょう。光熱費込みで1日3,500円から宿泊できるので、ぜひ利用してみてください。詳細は下記よりご確認ください。
ワクワクする仕掛けがいっぱい!2023年春オープンの「関川村移住体験ハウスす~む」
2023年春の開業を目指してリフォーム中の「えちごせきかわ移住体験ハウスす~む」。お家の中には、土間や薪ストーブ、ボルダリングなどが設置されています。
ゲストハウスの新着情報は、関川村の自治体ホームぺージでご確認ください。オープンするのが待ち遠しいですね。
移住相談窓口:関川村役場の担当課連絡先
移住地として関川村が気になっている方は、まずは下記へ問い合わせてみましょう。調べるだけでは得られない有益な情報がきっと手に入りますよ。
担当課 | 関川村地域政策課 交流・定住班 |
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住所 | 〒959-3292 新潟県岩船郡関川村大字下関912 |
電話 | 0254-64-1478 |
公式サイト | http://www.vill.sekikawa.niigata.jp/life/919/index.html |