
登別市郷土資料館で北海道の歴史と文化を学ぶカップルデート|縁結び大学
北海道登別市といえば、全国的に登別温泉やカルルス温泉で有名な場所です。このエリアを訪れるなら温泉が目的のカップルも多いと思いますが、登別市をさらに深く知ることのできる郷土資料館をデートプランに加えてみてはいかがでしょうか。
登別市郷土資料館は川上公園という景色の素晴らしい公園の中にあり、桜が満開の季節や紅葉の季節には、最高に映える写真を撮ることができます。
郷土資料館には登別市の歴史的な背景や温泉地の歴史、アイヌ民族の歴史の展示があり、むかしの生活道具の展示も人気です。
もうひとつ、登別温泉の周辺には「のぼりべつ文化交流館カント・レラ」という博物館もあり、火起こし体験や“まが玉作り”などを楽しむことができます。
今回は、登別温泉デートを計画しているカップルのために、登別市郷土資料館とのぼりべつ文化交流館カント・レラを回ってから温泉でゆったりするという、登別エリアをまるっと楽しむデートプランを考えてみました。
おすすめカップル:好奇心旺盛なカップル
どんなデート?:学び、体験
目安時間:半日
「縁結び大学」や「マリピタ」で、取材記事の企画・編集を担当、編集歴3年。地方自治体や観光協会への取材記事を数多く手掛け、これまでに約3,000件を担当。地方自治体が取り組む最新の婚活情報や観光協会イチオシのデートスポットなどを読者へお届け。
概要:登別市の歴史と温泉を満喫する周遊デートプラン
今回紹介するのは、登別の歴史を知ることができる施設を回りながら、温泉デートをより充実したものにする、車での登別周遊デートプランです。
登別市郷土資料館からスタートし、お昼はおしゃれなイタリアンでランチ。午後には縄文文化を体感できる博物館に立ち寄って盛り上がります。その後、日帰り湯でもよし、ゆっくり一泊でもよし、最終目的地の登別温泉で日ごろの疲れを癒すコースです。
10:30 | 幌別駅で待ち合わせ |
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10:45~11:45 | 登別市郷土資料館で楽しむ |
12:00~13:00 | レストランミハスでランチ |
13:30~15:00 | のぼりべつ文化交流館カント・レラで施設見学や火起こし体験 |
15:15~17:00 | 登別温泉でリラックス |
登別温泉でゆっくりと時間を過ごす前に、まずは資料館や博物館をめぐって2人のおしゃべりに花を咲かせましょう。
ユニークな写真が撮れたり、変わった体験ができる施設めぐりが加われば、登別の地がより一層思い出深い場所になるはずです。
まずはこのデートプランのメイン「登別市郷土資料館」について詳しく見ていきましょう。
登別市郷土資料館で昔の生活を体感・体験
登別市郷土資料館は、北海道登別市にある博物館です。
資料館は幌別ダムのすぐそば、自然が素敵な川上公園の中にあり、むかしの生活道具や登別市の自然、歴史的な資料が展示されています。
この施設では、登別クマ牧場から寄贈されたヒグマのはく製の前で一緒に写真を撮ることができます。ヒグマを入れてのスリーショットはいい思い出になりますよ。
また、ドラマの中でしか見たことのないようなレトロな生活道具や稲作器具などの展示も興味深く、カップルで昔にタイムスリップしたような感覚になれるのも魅力のひとつです。
体験スペース「文化伝承館」では、ほぼ毎月、べこ餅作りやそば打ちなどの食体験、しめ飾りや餅つきなどの季節を感じることのできる体験が実施されているので、公式ページでスケジュールをチェックしてチャレンジしてみましょう。他ではなかなか体験できないので、思い出深いデートとなるはずです。
今回は、そんな登別市郷土資料館の学芸員である平塚理子さんにお話を伺うことができました。
ヒグマのはく製がインパクト大!登別市の様々な歴史がまるっと学べる
編集部
登別市郷土資料館の特徴について教えてください。
学芸員・平塚さん
当館は、自然史、歴史、民具、鉱山にまつわる道具などを展示する総合博物館です。
現在の宮城県白石市から明治時代に移住した仙台藩士片倉家とその家臣団の歴史、登別市におけるアイヌ民族の歴史、登別温泉・カルルス温泉の歴史をメインに展示しています。
▲自然史コーナーにある炭化木
▲明治時代に宮城県白石市から持ち込まれた古文書
ただ、来館された方から一番ウケがいいのは、登別クマ牧場からいただいたヒグマのはく製です。
▲ヒグマのはく製は今にも動き出しそうな大迫力!
編集部
迫力たっぷりですね!はく製なので当然なんですが、まるで今にも動き出しそうでインパクトたっぷりです。これはまわりを気にせずにポーズを決めて何枚も写真におさめたいですね。
ほかに、ここに注目してもらいたいというようなポイントはありますか?
学芸員・平塚さん
はい。登別市郷土資料館がちょっと変わった形をしていることは、見ていただきたい点のひとつです。建物が宮城県の白石城を模しているんですよ。
また展示している資料が、登別市に特化している点もポイントです。登別市郷土資料館に来ていただければ、登別市の歴史は大体分かります。
私が道外から来た当初、よく言われたのは「北海道には歴史がないから」という言葉です。
京都や東京のように教科書で習う歴史の中心には出てこない地ですが、教科書で習う歴史と同時期に北海道や登別市はどんな感じだったんだろうと考える良いきっかけになると思います。
▲古文書の文字を読むのは難しいですが、絵が描かれているものもあります
編集部
登別の歴史について詳しく学校で勉強することはないので、興味深いですね。これまで学んだことがないからこそ、いろいろな発見がありそうです。
自分たちの生まれた街、または住んでいる街の歴史を詳しく知ることができるのって、自分のルーツを知るようで楽しいと思います。これから2人で登別で生活をしていこうというカップルにとっては、別の大きな意味を持つことになるかも知れないですね。
登別市と歴史的に繋がる地域の歴史も同時に学習
編集部
様々な展示がありますが、平塚さんおすすめの展示があれば教えてください。
学芸員・平塚さん
令和3年5月にリニューアルされたアイヌ文化展示コーナーがオススメです。
▲アイヌ文化展示コーナではアイヌ民族の衣装も展示
また、仙台藩士片倉家の主従が北海道に持ち込んだ資料やその歴史は、移住元の宮城県白石市はもちろん、隣町室蘭市、伊達市、当別町などとの歴史的繋がりも知ることができ、登別市にとどまらない歴史を学ぶことができます。
恥ずかしながら道外から来た私は、これらの歴史を全然知らなかったので、関心を持っています。
編集部
道外から来た平塚さんでも興味深い内容ということですから、道内出身のカップルなら、さらに歴史を身近に感じて楽しめそうですね!お互いの育った地域や子供時代のことまで思い出したりして、話が弾みそうです。
登別市郷土資料館では特別展の開催もあるそうですが、内容を教えていただけますか?
学芸員・平塚さん
例年、年度末にはその年度に資料館に寄贈された資料を紹介する特別展、また季節に合わせた「五月人形」や「おひなさま」等を飾っています。
近年では、旧仙台藩士片倉家の北海道移住、戦後70年を記念した登別と戦争、市内の石碑、登別に鉄道が走ったことなどに関する特別展を実施していますので、ぜひ足を運んでいただきたいです。
編集部
なるほど、現代の登別しか知らない世代のカップルにとって、おなじみの場所の歴史的背景を知ることができると、より一層登別に愛着が持てそうですね。
季節に合わせた展示もあるとのことで、デートの楽しみが増える気がします。
文化伝承館で「べこ餅作り」「そば打ち」などの伝統体験
編集部
カップルで楽しむことができる体験コーナーもあると聞いたのですが、その体験についてもぜひ教えてください。
学芸員・平塚さん
郷土資料館には「文化伝承館」という体験スペースが設けられています。そこではほぼ毎月、べこ餅作りやそば打ち等の昔の食生活に関する体験や、しめ飾りや餅つきなど、季節を感じることのできる体験が実施されています。講師はボランティアの方々です。
市内や近隣の小学校からご依頼を受けた場合は、館内にある「唐箕(とうみ)」や「千歯扱き(せんばこき)」などを使って昔の農業体験をすることも可能です。
▲風を使って、籾殻(もみがら)を選別するために使われていた「唐箕」
編集部
唐箕や千歯扱きなどの農業体験も受付されているんですね。私も体験してみたいので近隣の小学生がうらやましいです。
べこ餅作りやそば打ちなども普段なかなか体験できる機会がないので、デートでチャレンジすると面白そうだなと思いました。公式ページで体験学習の予定が確認できるようなので、事前にチェックしていきたいと思います。
ヒグマはく製以外の写真映えスポットも豊富
編集部
カップルで仲良く写真が撮れるおすすめスポットなどがあればぜひ教えてください。
学芸員・平塚さん
北海道なので、5月上旬から下旬になりますが、桜の満開の時期はおすすめです。
特設している撮影スポットはないのですが、郷土資料館はお城の形をしているので、建物の前で撮られるのは良いと思います。
館内も特に明示がない限り、フラッシュをたかなければ撮影が可能です。お気に入りの資料があれば、展示ケースの前で記念撮影してみてはいかがでしょうか。
▲昔話に出てくるような展示がたくさん
さきほどもご紹介しましたが、特にヒグマのはく製は巨大なので、一緒に撮影されるととても迫力があって面白い写真になると思います。
▲こんな感じの記念撮影も楽しいかも!
編集部
ヒグマや昔の民具など、お気に入りの展示品の前で撮影できるのは嬉しいですね。レアな写真がたくさん撮れて、思い出深い記念撮影になりそうです。
登別市郷土資料館は公園の中にありますが、季節によって違う楽しみ方があったりするのでしょうか?
学芸員・平塚さん
郷土資料館は、川上公園という公園内にあり、周りは樹々に囲まれていて静寂です。
敷地内には、40本を超える桜、ツツジ、モミジなどの樹々が植えられていて、5月の桜が満開の時期、紅葉の時期には来館者の目を楽しませてくれます。特に、黄緑色の花をつける御衣黄(ぎょいこう)という桜は珍しく、毎年多くの方が見に来てくださいます。
▲四季折々の楽しみ方がある登別市郷土資料館
4月中旬から5月5日までは、敷地内を大きなこいのぼりが100匹ほど泳ぎますので、これもまた見物ですよ。
編集部
どの写真を見ても、郷土資料館の敷地内の自然が素敵なのがわかります。
SNSを見ると、桜や御衣黄の写真をアップしている方がたくさんいました。皆さん、資料館周辺が写真映えする場所だとご存じのようです。
4月、5月の青空を泳ぐこいのぼりもきっと見ごたえがあるでしょうね。四季折々でデートに訪れたくなる場所だと思いました。
来館者の声:登別市郷土資料館の感想と口コミ
編集部
施設を訪れた方からよくいただく感想などあれば教えてください。
学芸員・平塚さん
年配のご夫婦から若いカップルまでいろいろな方が訪れてくださいますが、特に年配の方には、民具の人気が高いです。
▲生活文化コーナーに展示されている民具の数々
ブラウン管で、チャンネルをひねるタイプのテレビなんかもありますので、「懐かしい~!」という声をよくお聞きします。
▲懐かしいレトロな機械の展示
編集部
今はなかなか見ることのできない、自分たちが生まれるちょっと前の民具があるなんて、年配の方だけでなく若いカップルにも新鮮な気がします。
編集部で調べたところですと、こんな口コミもありました。
- 桜がとってもきれいでした
- 懐かしい資料や電化製品があって楽しめました
- 化石から昭和までの歴史を見られて興味深かったです
「内容が濃く、じっくり見るとすごく楽しめる」という感想も多く見られます。
入館料も市の施設で190円と格安ですし、フォトスポットもたくさんあるので、これはデートプランにぜひ加えたい場所だと感じました。
カップルに向けた登別市郷土資料館からのメッセージ
編集部
これから訪れるカップルへのメッセージをお願いします。
学芸員・平塚さん
当館は派手さはないですが、登別市の歴史や文化の概観を知ることができます。登別温泉に泊まる前に立ち寄っていただくと、より思い出深いデートになるのではないでしょうか。
編集部
本日はたくさんのお話を聞かせていただき、ありがとうございました。
登別市郷土資料館の基本情報
住所 | 〒059-0016 北海道登別市片倉町6丁目27 |
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アクセス | 【車】 登別室蘭ICより15分 【バス・JR】 JR幌別駅下車西口から徒歩32分/道南バスにて10分 |
開館時間 | ■4~10月 10:00~17:00 ■11~3月 10:00~16:00 |
休館日 | 月曜日、国民の祝日の翌日、年末年始 ※祝日・振替休日にあたる月曜日は開館します。 ※詳しくはカレンダーにてご確認ください。 |
駐車場 | 川上公園の駐車場との共用 |
料金・予算 | 大人190円 小中学生60円 ※障がいのある方、同数の付添いの方は無料 |
空いている時間帯 | 平日や体験学習のない土日 |
平均的な滞在時間 | 30~40分程度 |
電話番号 | 0143-88-1339 |
公式サイト | https://www.city.noboribetsu.lg.jp/ docs/shiryokan/ |
※最新の情報はホームページ等でご確認をお願いいたします。
※記事中の金額はすべて税込表示です
登別市郷土資料館周辺のおすすめデートスポット
学芸員の平塚さんに、登別市郷土資料館の後におすすめのスポットをお伺いしてみたところ、「のぼりべつ文化交流館カント・レラ」という施設を教えてくださいました。
こちらは登別温泉周辺にありますので、資料館を後にしてから、まずは美味しいランチで腹ごしらえ。
その後登別温泉に着く手前で、「のぼりべつ文化交流館カント・レラ」に立ち寄ってみましょう。
より一層、登別の魅力に夢中になると思いますよ。
おすすめのデートスポット
のぼりべつ文化交流館カント・レラで縄文文化体験
のぼりべつ文化交流館カント・レラは、登別市内で出土した土器や石器などを飾ってある施設で、考古学をテーマにしたいろいろな体験ができるのが魅力です。しかもうれしいことに、入館料は無料です!
縄文文化など考古学をテーマにした博物館ですが、開館時はいつ来られても、まが玉作り、火おこし体験、ワークシートを片手に館内を巡って答えを探す探検などをすることができます。パートナーの前で、ささっと火をおこすことができたら、きっと惚れ直されるはず!
縄文服を試着してみたり、火起こしの体験ができたりと、2人とも子供に戻ったような気持ちでデートを楽しめる施設です。
▲中学校を再生して作った施設の入り口には縄文人のパネルもあり写真撮影ができます
▲たくさんの土器が展示されています
▲時代の流れにそって変わっていったという縄文服
▲縄文服を試着できるコーナーもあり、身に着けてカップルで写真を撮るのも楽しそう!
▲火起こしの体験コーナー
火起こしの体験コーナーで、2人のうちどちらが早く火をつけられるか対決するのも楽しそうです。思わず、火をおこす手にも力がこもってしまいそうですね。
住所 | 〒059-0551 北海道登別市登別温泉町123番地 |
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アクセス | 【車】 登別東ICより15分 【バス・JR】 JR登別駅下車 道南バス温泉方面 紅葉谷入口下車 徒歩15分 |
開館時間 | 考古学展示室(1階) ■4~10月 10:00~17:00 ■11月 10:00~16:00 |
休館日 | 月曜日、国民の祝日の翌日 ※祝日・振替休日にあたる月曜日は開館します。 12月~3月は冬季休館 ※詳しくはカレンダーにてご確認ください。 |
駐車場 | あり |
料金・予算 | 無料 |
電話番号 | 0143-88-1129 |
公式サイト | https://www.city.noboribetsu.lg.jp/ docs/kantorera/ |
※最新の情報はホームページ等でご確認をお願いいたします。
名湯・登別温泉で疲れを癒す
全国的にも有名な温泉地、登別温泉。日帰り入浴の施設も多く、ゆっくりと日ごろの疲れを癒せます。資料館デートでいろんな体験をした後は、温泉でさっぱりと汗を流してひとやすみはいかがですか?
翌日からお仕事なら日帰りで帰宅するもよし、時間があるなら1泊してゆっくり2人で語り合ってもいいですね。
公式URL:https://noboribetsu-spa.jp/
レストランミハスでイタリアンランチを楽しむ
幌別駅近くにあるおしゃれなイタリアンレストランが『レストランミハス』です。リーズナブルで手軽に楽しめるパスタランチに自家製の手打ちパスタを使用しており、とっても美味しいと評判のお店です。
郷土資料館でたっぷりと登別市の歴史の世界に浸ったら、ランチはイタリアンで気分を変えてみてはいかがでしょう。
まとめ:登別市郷土資料館で思い出に残る特別な体験デート
今回は、登別温泉に行く途中に立ち寄れる登別市郷土資料館と、のぼりべつ文化交流館カント・レラを巡るデートプランをご紹介しました。
登別温泉の周囲に、お財布に優しくて楽しめる市の観光スポットがあるのは大きな発見でした。
温泉の楽しみに加えて、今まで知らなかった登別の歴史や文化、昔の生活に触れられる経験はいい思い出になるはずです。施設内でヒグマと一緒に写真におさまるのもいいですし、施設から出て自然の中でリフレッシュするのもいいですね。
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