京都府京丹後市のハートロック周辺にある鳥居と海の風景

【京丹後市】狛猫のいる神社と海や夕日の絶景スポットを巡るドライブデート|京都府

この記事では、京丹後市観光公社の吉岡さんにお尋ねした情報をもとに作成した、京都府京丹後市で人気の“映え”スポットを巡るデートプランをご紹介します。

京都府の最北端に位置する京丹後市は、日本海に面していることから『海の京都』と呼ばれる美しいエリアです。市内には、紅葉の名所でもあり「狛猫(こまねこ)」が鎮座していることでも有名な神社をはじめ、『恋する灯台(※1)』としてカップルに人気の灯台、ロマンチックな夕日を眺められる場所など、写真を撮りたくなるスポットがたくさんあります。
(※1)恋する灯台:日本ロマンチスト協会と日本財団が共同で実施しているプロジェクトで、ロマンチックなロケーションや歴史的な逸話を持つ灯台が認定されている

今回は、そんなフォトジェニックなまち、京丹後市で特におすすめしたい“映え”スポットをいくつかピックアップしました。ぜひ参考にしてみてください。

京丹後市の魅力:絶景や海・山の食、歴史文化など

京丹後市は、海・山・里すべての恩恵を通年堪能できる魅力的なまちです。山陰海岸ユネスコ世界ジオパーク(※2)の地質遺産が残る海岸線には、鳴砂(なきすな)で有名な「琴引浜」や美しい夕日を眺められる「夕日ヶ浦」、関西屈指のロングビーチもあり、爽快なドライブを楽しめます。
(※2)山陰海岸ユネスコ世界ジオパーク:日本海に面した京都府、兵庫県、鳥取県にまたがる広大なエリアで、リアス海岸や砂丘、火成岩類といった貴重な地質遺産が数多く存在していることから「ユネスコ世界ジオパーク」に認定されている

公式:琴引浜

また、市内のグルメスポットでは地場産の新鮮魚介や野菜を活かした料理を味わえるほか、府下一の泉源数を誇り、温泉処もたくさん。さまざまな角度から旅を楽しめることもおすすめポイントです。さらに日本遺産「300年を紡ぐ絹が織り成す丹後ちりめん回廊」では江戸時代に発祥した絹織物、丹後ちりめんの魅力を存分に堪能できるなど、歴史文化の魅力にもあふれています。

公式:300年を紡ぐ絹が織り成す丹後ちりめん回廊

京丹後市の絶景スポットを巡るおすすめルート

今回は、京丹後市でおすすめの絶景スポットを車で巡るコースをご紹介します。

金刀比羅神社から経ケ岬灯台までは、国道482号を経由し海岸線(国道178号)を通ります。絶景が楽しめるルートなので、ドライブデートにぴったりです。

また、経ケ岬灯台から夕日ヶ浦へ向かう途中には、天然記念物に指定されている「琴引浜」や縁結びスポットがあるため、時間があれば足を運んでみてください。琴引浜では鳴砂(なきすな)体験ができ、その近くの浅茂川漁港周辺には、浦島太郎と乙姫が出会ったと伝わる場所に出現した縁結びスポット「ハートロック」があります。

  1. 金刀比羅神社(ことひらじんじゃ)で狛猫と写真撮影
  2. 水平線と山陰海岸ユネスコ世界ジオパークの絶景を横目にドライブを楽しむ。
  3. 京都府最北端の「経ケ岬灯台(きょうがみさきとうだい)」で絶景を堪能。
  4. 国道178号を西に向かう。途中、ランチにちょうど良いおしゃれなカフェや道の駅もあり。
  5. 「夕日ヶ浦」で美しい夕日を眺めながら思い出に残るひとときを。

京丹後市で人気の“映え”デートスポット3選

ここからは、上記でおすすめした京丹後市の“映え”スポットの特徴をひとつひとつご紹介します。

1.金刀比羅神社:国内唯一ともいわれる「狛猫」に出会える神社

金刀比羅神社の境内の風景

金刀比羅神社には讃岐の金毘羅権現の分霊が祀られており、商売繁盛・縁結び・学業成就にご利益があるとされています。

境内にある木島社には狛犬ならぬ「狛猫」が鎮座しており、これは昔から絹織物の産地であった京丹後ならでは。猫は蚕を食べる鼠を追い払うことから、丹後ちりめんの「守り猫」として親しまれています。

ちなみに狛猫は夫婦猫で、左側が母子猫、右側が父猫とされています。母猫が子猫を抱っこしている姿がとても可愛らしいので、ぜひ注目してみてくださいね。

金刀比羅神社の狛猫(一対)
▲狛猫は「阿形」と「吽形」の一対で、阿形は口を開けて威嚇する姿、吽形は口を閉じた姿をしています

金刀比羅神社の狛猫と絵馬
▲猫の絵馬と一緒に撮影するのもおすすめ!自分で顔を書いて奉納する絵馬なので、ひとつひとつ顔が異なります

金刀比羅神社の狛猫フォトスポット(上段)狛猫の置き物(左下)、狛猫の置き物を手に取る2人(右下)
▲狛猫の置き物やフォトスポットもあり、記念撮影にぴったり!

なお、金刀比羅神社の周辺には洋菓子店や和菓子店があり、狛猫をモチーフにした可愛いお菓子が販売されています。ぜひおうちデート用のお土産にチェックしてみてはいかがでしょうか。

狛猫モチーフのお菓子いろいろ
▲狛猫モチーフのお菓子がこんなにたくさん♪可愛いのでプレゼント用にもおすすめです

京丹後市観光公社の吉岡さん

金刀比羅神社は紅葉の名所でもあるため、11月の紅葉シーズンが特におすすめです。紅葉に包まれた趣ある境内で、穏やかなひとときを過ごせますよ。

金刀比羅神社へのアクセスと基本情報

住所 〒627-0034
京都府京丹後市峰山町泉1165-2
電話番号 0772-62-0225
最寄り駅
アクセス
京都丹後鉄道「峰山駅」→丹海バス(丹後峰山線)で「金刀比羅神社前」下車後すぐ
公式サイト https://konpirasan.com/

2.経ケ岬灯台:『恋する灯台』にも選ばれた人気のデートスポット

経ケ岬灯台の外観

経ケ岬灯台とは、丹後半島の最北端、海抜148mの断崖に建つ白亜の灯台のこと。1898年に設置されたこの灯台は国内に5ヶ所のみ存在する第1等灯台であり、希少な第1等レンズ(フレネルレンズ)が使用されています。

国指定重要文化財であるほか、2008年には経済産業省の「近代化産業遺産」にも指定されました。また、ロマンチックなロケーションであることから、2018年には『恋する灯台』にも選ばれています。

京丹後市観光公社の吉岡さん

灯台のすぐそばまで行けるため、晴れた日には青い空と海を背景に白く輝く灯台の前で撮影するとよいでしょう。時期としては、春のGW~11月頃までがおすすめです。ちなみに灯台までは舗装がされていない山道なので、スニーカーでお越しになるといいですよ。

経ケ岬灯台からの風景
▲灯台からの絶景を撮影すれば、絵葉書のような美しい景色を思い出に残せます

ちなみに、次のスポットである「夕日ヶ浦」に向かう途中の福島という場所には、「ハートロック」と呼ばれるハート型の赤い岩があります。浦島太郎(京丹後市では「水江浦嶋児(みずのえのうらしまのこ)」)と乙姫が出会い、結ばれたといわれる場所で、恋愛成就のパワースポットとして人気です。

ハートロックの場所は、経ヶ岬からは離れており、京丹後市網野町浅茂川・浅茂川漁港周辺になります。

京丹後市にあるハートロック
▲こんなところに!?と驚く場所にあるハートロック

ハートロックの周辺にある浦島太郎の像
▲周辺には浦島太郎の像もあり、記念撮影におすすめです

経ケ岬灯台へのアクセスと基本情報

住所 〒627-0245
京都府京丹後市丹後町袖志
電話番号 0772-72-6070(京丹後市観光公社)
最寄り駅
アクセス
・山陰近畿自動車道「京丹後大宮IC」から約54分(R651~R312~R482~R178経由)→経ヶ岬駐車場から山道を徒歩約15分 

・京都丹後鉄道「網野駅」から丹後海陸交通バスの「網野駅」海岸線に乗車、「経ヶ岬」下車後、徒歩30分で経ヶ岬灯台駐車場→そこから山道を約20分
※バスの本数が少ない点に注意
公式サイト https://www.kyotango.gr.jp/sightseeing/681/

3.夕日ヶ浦海岸:美しい夕日を眺められるスポットとして人気

夕日ヶ浦海岸のモニュメントと絶景(上段)、ビーチブランコゆらり(左下)、看板と風景(右下)

夕日ヶ浦海岸は別名「常世の浜」ともいわれており、太陽が夕日に変わるときにみられる景色が美しいと人気です。黄金色の夕日が海面に映し出される風景は、まるで美しい鏡のように見えます。

ビーチには木製の大型ブランコ「ビーチブランコゆらり」が設置されていて、フォトスポットとしておすすめですよ。浜辺の散策路「夕日の路」にはベンチがあるため、ゆっくりと夕日を楽しむことができます。

さらに、海岸のすぐそばにある浜詰夕日の丘には「YUHIGAURA」のモニュメントがあり、日が暮れるとライトアップされるため、ぜひ夕日が沈む風景を楽しんだあとに行ってみてください。

京丹後市観光公社の吉岡さん

水平線に夕日が沈む春~夏のシーズンがおすすめです。毎年6月第1週土曜日は約2,000個のキャンドルが灯される「キャンドルナイト」のイベントが実施されるので、ぜひデートで訪れてロマンチックな時間を過ごしてくださいね。

夕日ヶ浦海岸のキャンドルナイト
▲幻想的な世界が広がる「キャンドルナイト」。フィナーレに打ち上げ花火も楽しめます!

夕日ヶ浦海岸へのアクセスと基本情報

住所 〒629-3245
京都府京丹後市網野町浜詰 
電話番号 0772-72-6070(京丹後市観光公社)
最寄り駅
アクセス
京都丹後鉄道「夕日ヶ浦木津温泉駅」から丹海バス→「浜詰」下車後、徒歩約3分
※令和6年12月1日までの期間中は京都駅→夕日ヶ浦(京丹後市)への直行バスが運行
▼詳細
https://www.kyotango.gr.jp/access/
公式サイト https://www.kyotango.gr.jp/sightseeing/28884/

取材協力:京丹後市観光公社(https://www.kyotango.gr.jp/