久喜市への移住はどう?暮らし・仕事・住居・支援内容を解説
この記事では、地方移住を検討している方に向けて「埼玉県久喜市(くきし)」での暮らしや移住情報をご紹介します。
埼玉県東北部に位置する久喜市は、豊かな自然がありつつ都心へのアクセスにも恵まれた“バランスの良いまち”です。市内にはショッピング施設や医療機関が多く点在していて生活の利便性も高く、埼玉県東北部の中心都市として発展を続けています。
さらに注目したいのが、子育て・教育環境が整備されていること。「18歳まで医療費無料」「手厚い出産祝い金」といった魅力的な支援制度が整っており、若い世代や子育て世代の皆さんにおすすめのまちです。
今回は久喜市総合政策部企画政策課の小室さんと鍋島さんにお話を伺いながら、久喜市での暮らし・仕事・住居・支援内容などを詳しくご紹介します。ぜひ参考にしてみてください。
久喜市の暮らしとは?主な4つの特徴をご紹介
久喜市は、関東平野の中央に広がる人口約15万人の都市です。2010年に行われた久喜市・菖蒲町・栗橋町・鷲宮町の合併によって現在のエリアへと拡大し発展し続けています。
そんな久喜市には、下記のような特徴があります。
上記の特徴について、以下で詳しく解説します。
特徴1:生活の利便性が高く、豊かな自然にも恵まれている
久喜市での暮らしにおける最大の魅力といえるのが、自然と利便性のバランスに優れた田園都市であることです。
市内には大型ショッピングモールをはじめ、スーパーやドラッグストア、コンビニといった商業施設が数多く点在しており、普段のお買い物からファッション・インテリア関連のショッピング、映画鑑賞まで手軽に楽しめます。また、医療機関や公共施設も豊富で、日々の暮らしに不便を感じることはありません。
そのような便利な環境が整備されている一方で、のどかな田園風景も身近に存在します。「久喜菖蒲公園」などの緑豊かな公園も多数あるほか、桜の名所として有名な「清久さくら通り」、春はポピー・秋にはコスモスが咲き誇る「コスモスふれあいロード」もあり、四季折々の自然の風景を存分に堪能できるまちです。
公式:久喜菖蒲公園
公式:清久さくら通り
公式:コスモスふれあいロード
4月には「清久さくらまつり」、6月にはあやめ・ラベンダーの「ブルーフェスティバル」など、花の見頃に応じたイベントも多数開催されます。
公式:久喜市花の名所・祭り
特徴2:都心や大宮方面へアクセスしやすい
都心へのアクセスに便利であることも、久喜市での暮らしにおける大きな特徴です。市内にはJR宇都宮線と東武伊勢崎線のターミナル駅である「久喜駅」をはじめ、JR宇都宮線と東武日光線が通る「栗橋駅」、JR宇都宮線の「東鷲宮駅」、東武伊勢崎線の「鷲宮駅」、東武日光線の「南栗橋駅」があり、都心や大宮方面へ乗り換えなしでアクセスできます。
【参考:久喜駅から都心・大宮方面への所要時間】
- 新宿駅まで:JR湘南新宿ライン(快速)で約50分
- 池袋駅まで:JR湘南新宿ライン(快速)で約45分
- 北千住駅まで:東武伊勢崎線急行で約45分
- 上野駅まで:JR宇都宮線で約50分
- 大宮駅まで:JR宇都宮線で約20分
また、久喜市内には東北自動車道や首都圏中央連絡自動車道などの道路交通網も充実しており、遠方へ車での移動もしやすくなっています。
市内の移動には、市内を周回する市内循環バスや、ニーズに応じて移動できるデマンド交通「くきまる」が便利ですよ。
公式:久喜市循環バス
公式:久喜市デマンド交通(くきまる)
特徴3:子育て・教育環境が整備されている
久喜市は”子どもを育てるなら久喜市で!教育するなら久喜の学校で!”を合言葉に、子育て・教育環境の整備に尽力しています。
まず注目したい点が、魅力的な子育て支援制度が設けられていることです。主な内容は以下をご確認ください。
- 子ども医療費助成:18歳までの医療費が通院・入院ともに無料
- 赤ちゃんスマイル祝金:子どもを出産した方を対象に、第1子、第2子なら5千円、第3子なら3万円・第4子なら4万円・第5子以降なら5万円を支給
- 出産子育て応援事業:保健師や助産師等の専門職が出産や子育てについて相談に乗ったり、出産応援ギフトとして妊娠1回につき5万円、子育て応援ギフトとして令和5年3月1日以降に生まれた子ども1人につき5万円を支給
公式:久喜市子育て支援
久喜市内には子育て支援センターや児童館が多数点在しているほか、公園や屋内レジャー施設も豊富にあるため、子どもの遊び場に困ることもありません。
▲久喜市内には数多くの子育て支援センターや児童館があり、親子や子どもたち同士の憩いの場となっています
▲なかには昔ながらの遊びを体験できるところもあり、子どもたちに大人気!
▲支援センターや児童館では、クッキー作りなどの体験教室も無料で提供
▲クリスマス会など、季節のイベントも各施設で大変盛り上がります
また、教育面においても以下のような特色があり、先進的・多角的に学べる環境が整備されています。
- SDGs実現に向けたSTEAM教育を推進:2021年には市内の小中学校11校でSTEAM教育のモデル授業を実施(小型スクリーン製版機「MiScreen a4」を使ったエコバック制作の授業や、プログラミング教育と印刷体験を組み合わせた授業等)
- Google for Educationパートナー自治体プログラムに参画:Chromebookを児童生徒1人につき1台整備し、クラウド型教育プラットフォーム「Google for Education」のアカウントを全児童生徒に配布 など
▲市内の小中学校にはICTを活用した教育環境が整備されています
公式:久喜市学校教育
放課後に無料で個別に学習をサポートする「くき本樹塾」があることも久喜市ならではの特色です。今後も引き続き子育て・教育環境の整備に取り組んでまいりますので、ぜひご期待ください。
特徴4:魅力的なスポット・イベントが多い
観光としての見どころが多いことも、久喜市における魅力のひとつです。
たとえば観光スポットとしては、関東最古の大社とも称される「鷲宮神社」が有名です。大人気アニメ「らき☆すた」の聖地としても注目を集めており、遠方からも多くの参拝客が訪れます。
▲鷲宮神社に伝わる「鷲宮催馬楽神楽」は、国の重要無形民俗文化財に指定されています
公式:鷲宮神社
東鷲宮駅近くには、自噴泉かけ流しの良質な湯を楽しめる「百観音温泉」を筆頭に温泉施設や銭湯があり、地域の方の憩いの場となっています。
公式:百観音温泉
また、久喜市にはお祭りやイベントも豊富。なかでも毎年7月に開催される 久喜提燈祭り「天王様」は約230年の歴史を誇る伝統的なお祭りで、7町内から出された7台の山車が昼・夜と姿を変えて町内を走り回ります。
▲夜には山車の四面に約500個の提燈を飾りつけた提灯山車が出現!
公式: 久喜提燈祭り「天王様」
久喜市の暮らしに関する情報
続いては、気候や病院、学校、交通など、久喜市での暮らしに関連するお役立ち情報をまとめました。
気候 | 1月:平均気温3.6℃ 8月:平均気温31.8℃ ※参考:気象庁ホームページ |
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人口 | 約15万人(2023年12月時点) |
病院・クリニック | 病院7、診療所90、歯科診療所93機関 |
学校 | 保育施設:46園 小学校:22校 中学校:10校 高校:5校 |
名所・観光 | 鷲宮神社、百観音温泉、久喜菖蒲公園、菖蒲城趾あやめ園など |
行事 ・イベント |
久喜市民まつり、赤花そば栗橋やさしさときめき祭り、久喜市菖蒲産業祭など |
交通 | 【鉄道】 JR宇都宮線、東武鉄道伊勢崎線、日光線 【バス】 路線バス:朝日バス、大和観光バス、中田観光バス、久喜市内循環バス 深夜急行バス:ミッドナイトアロー蓮田・久喜号(大宮駅東口→蓮田駅西口・久喜駅西口) 高速バス:京都・大阪行きの夜行高速バスあり 【道路】 東北自動車道(久喜白岡ジャンクション、久喜インターチェンジ) 首都圏中央連絡自動車道(菖蒲パーキングエリア、白岡菖蒲インターチェンジ、久喜白岡ジャンクション) |
近隣都市 | 埼玉県:加須市、幸手市、杉戸町、白岡市、宮代町、鴻巣市、桶川市、蓮田市 茨城県:古河市、五霞町 |
久喜市の気候は内陸性の太平洋側気候に属しており、夏は高温多湿、冬は低温乾燥傾向にあります。
市内には各種公共施設や商業施設、レジャー施設等が数多く点在し、どのエリアに住んでも生活の利便性に優れている印象です。駅周辺であればマイカーがなくても不便を感じることはありませんが、郊外のエリアにおいては車があるほうが快適に暮らせるでしょう。
仕事情報:久喜市内に限定しても豊富な選択肢あり。都内への通勤も可能
大手の求人サイトで久喜市における「正社員の求人数」を検索してみると、5,000件以上が見つかりました。久喜市では商業・工業・産業・医療が充実していることから、多彩なジャンルの求人に出会えます。(2024年1月時点)
久喜市は都内通勤圏でもあるため、地元・都内の豊富な選択肢のなかから求人探しを行えますよ。
なお、久喜市で勤務する正社員の世帯年収相場は約508万円で、全国平均とほぼ同水準です。なるべく年収の高い仕事に就きたい方は、ぜひ上記の数字を参考にしながら求人探しを行うとよいでしょう。
※参考:年収相場の一例
住まい情報:賃貸・売買ともに物件情報が充実
久喜市の賃貸マンション・アパートの相場は、ワンルームや1Kで約4.3~5.5万円、1LDKで7万円、2DKや2LDK、3LDKで5.5~7.8万円ほどです。非常に多くの物件情報が出回っているため、賃貸物件探しに困ることはないでしょう。(2024年1月時点)
また、売買物件も数が多く、たとえば3~4LDKの新築一戸建て住宅の場合は2,000~3,000万円台で売り出されています。場所によっては広大な宅地を数百万円で手に入れることができ、実際に土地を購入してマイホームを建てる移住者も少なくありません。
都内へ通勤される方は、アクセスに便利な駅周辺で住まいを探すといいですよ。一方、「自然を身近に感じながらのんびりと暮らしたい」とお考えなら、のどかな風景が広がるエリアもありますので、ぜひ検討してみて下さい。
久喜市への移住ステップ
久喜市への移住に興味をお持ちの方は、まずは実際に現地へ足を運んでみてください。駅前や住宅地の雰囲気、交通機関の利便性、商業施設・公共施設の利用しやすさといった項目について自分の目で確認できると、久喜市での生活をイメージしやすくなるでしょう。
久喜市は、自然の豊かさと利便性の両方を求める方や、子育て環境が整ったまちで暮らしたい方に向いています。まずはぜひお気軽に遊びに来てくださいね。
久喜市への移住に関するお問い合わせ
担当課 | 久喜市市長公室 シティセールス課 マーケティング係 |
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住所 | 〒346-8501 埼玉県久喜市下早見85番地の3 |
電話番号 | 0480-22-1111(代表) |
対応時間 | 平日8:30~17:15 |
公式サイト | https://www.city.kuki.lg.jp/ |