【阿賀野市への移住】住み心地はどう?暮らしの特徴・仕事・支援情報|新潟県|縁結び大学
この記事では、地方移住を検討している方に向けて「新潟県阿賀野市(あがのし)」での暮らしについてご紹介します。
阿賀野市は、新潟県の北東部、下越(かえつ)地方に位置する人口約40,000人のまちです。市の南側に阿賀野川、東側には雄大な五頭連峰が広がる水と緑に恵まれた地域で、「自然に囲まれた土地でゆったりと暮らしたい」とお考えの方に向いています。
また、魅力的な子育て支援が充実していることから、子育て世帯の方にもおすすめですよ。子どもの遊び場も豊富に揃っており、「のびのび育てられる」と評判です。
今回は阿賀野市役所の企画財政課・企画係にお勤めの富岡さんにお話を伺いながら、阿賀野市での暮らしや移住に関するお役立ち情報をご紹介します。ぜひ参考にしてみてください。
阿賀野市で暮らす魅力とは?4つの特徴に注目
新潟平野のほぼ中央に位置し、水と緑に囲まれた自然豊かなロケーションにある阿賀野市。農業・畜産業・窯業が盛んに行われているほか、「桜まつり」や「コスモスまつり」といった四季折々のイベントも多く、自然との共生心が深く根付いているまちです。
そういったのどかなエリアでありながら、交通の利便性が高いことも阿賀野市ならではの魅力です。県都である新潟市とは車で30分ほどと行き来しやすく、鉄道を利用すれば東京にも約2時間30分でアクセスできますよ。
そんな阿賀野市での暮らしは、以下のような方におすすめです。
- のんびりと田舎暮らしを楽しみたいけれど、交通面が不便な場所は避けたい方
- 温泉好きな方
- 子育て環境に魅力があるエリアを探している方
なぜ上記のような方に向いているのか、ここからは阿賀野市での暮らしにおける主な特徴を5つご紹介します。
特徴1:豊かな自然が身近にある
阿賀野市においてまず注目したいのが、自然環境が魅力的であることです。
東側には標高1,000メートル級の山々が連なる「五頭連峰」がそびえ立ち、南側には穏やかな「阿賀野川」が流れる風景のなか、ゆったりとした日常を過ごせます。キャンプ場やスキー場といったレジャースポットも多く、さまざまな角度から自然を堪能できますよ。
特におすすめしたい場所は、『白鳥の聖地』として国の天然記念物に指定されている「瓢湖(ひょうこ)」です。11月下旬のピーク時には約6,000羽もの白鳥が訪れ、湖を優雅に泳ぐ絶景を眺められます。
雪化粧をした五頭連峰を背景に、白鳥が飛び立つ姿はとても幻想的です。
▲冬の瓢湖には、例年冬になるとロシアのシベリア地方からオオハクチョウやコハクチョウが渡来します
白鳥は日中、まちの田んぼで落ち穂や二番穂などを食べています。普段の生活で白鳥を間近で見ることができますよ。
特徴2:新潟市のベットタウンとしての側面を持ち、利便性が高い
阿賀野市は県都の新潟市に隣接しているため、生活の利便性に優れていることも注目したいポイントです。新潟市にはオフィスビルや商業施設、各種公共施設などが集結しており、通勤や通学、週末の買い物等に不便を感じることはありません。
阿賀野市にも、スーパーやドラッグストア、ホームセンター、家電量販店などが揃い、日常生活に必要なものは基本的に揃えられる環境です。
阿賀野市から新潟市へのアクセスについては、以下をご確認ください。
電車を利用する場合 | ・JR「新潟駅」ー白新線で約40分ー「新発田駅」ー羽越本線で約20分ー「水原(すいばら)駅」 ・JR「新潟駅」ー信越本線で約20分ー「新津駅」ー羽越本線で約15分ー「水原駅」 |
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バスを利用する場合 | 新潟交通バスで約1時間 |
車を利用する場合 | 磐越道経由で約30分 |
(※2023年2月時点、縁結び大学調べ)
特徴3:子育て環境が充実
阿賀野市では、のびのびと子育てできる環境が整備されています。
まず注目したいのが、保育施設の待機児童数がゼロであること。市内には私立保育園が2園と私立認定こども園が14園あり、子育て世帯の移住者から「移住後すぐに子どもを預けて働ける!」と評判です。
また、市内には8つも支援センターがあります。支援センターでは、同じ月齢の子やママさんたちが交流し、育児の悩みや子育てに関する情報交換をしています。
子育て支援センター「にこにこ」では、毎月いろんなイベントを開催しています。「にこにこなんでも相談」では、助産師や栄養士への相談もできます。
▲子育て支援センター「にこにこ」で開催するイベント「GO!GO!えいご」は、遊びを通じて親子で楽しく英語に触れることができるので人気です!
また、妊娠や子育てをサポートしてくれる制度やサービスが数多くあることも、阿賀野市で暮らす大きなメリットです。具体的な支援内容については、以下をご確認ください。
▼【妊娠関連の支援制度】
- 特定不妊治療費用の助成:特定不妊治療を受けた家庭を対象に、1治療当たり最大15万円を助成
- 阿賀野市不育症治療費助成:不育症治療を受けた家庭を対象に、1治療当たり上限10万円を助成
▼【子育て関連の支援制度やサービス】
- 出産育児助成事業:出産費用として40,000円、出生した翌月から1歳の誕生日までの紙おむつ代として月額5,000円を助成
- 子育て世帯生活支援特別給付金:ひとり親世帯や低所得世帯を対象に、給付金を支給
- 2歳までの第2子以降の保育料を無償化:認定こども園や保育園に通う2歳までの第2子以降の保育料を無償化(所得制限なし)
- 子ども医療費助成:高校3年生までの入院・通院にかかる医療費を全額助成。中学生までの児童・生徒のインフルエンザ予防接種にかかる費用を全額助成
- 病児保育事業:病気やけがの治療中または回復期に至らない生後6か月から小学6年生を対象に、1日2,000円で一時預かりを行う制度
- 子育て支援センター「にこにこ」:子どもの遊び場や一時預かりを無料で提供している施設
- 放課後児童クラブの施設を拡充:定員を増やすため、利用者が増加している京ヶ瀬地区のコスモス児童クラブの施設を拡充
- 小中学校の給食費を補助:小中学校に通う子どもの給食費の3分の1相当額を補助
- 学習支援教員、スクール・サポート・スタッフを増員:児童生徒がよりきめ細かな指導を受けることができるよう、学習支援教員を増員。また、教員の負担軽減を図るため、スクール・サポート・スタッフを増員
▲阿賀野市の病児保育は当日でも申請可能となっており、共働きしている家庭も安心です。
さらに、阿賀野市には子ども向けのレジャースポットも多く、遊び場探しに困ることはありません。特に屋内の施設でボール遊びができる「わくわくヒルズ」や、立体迷路や恐竜ジェットコースター、観覧車などのアトラクションが揃うアミューズメントパーク「サントピアワールド」が人気です。
特徴4:温泉を手軽に楽しめる
温泉が身近にあることも、阿賀野市での暮らしにおける大きな魅力です。
五頭連峰のふもとに広がる「五頭温泉郷」が有名で、国内有数の天然ラジウム温泉として知られています。宿泊施設はもちろん、日帰りでふらっと立ち寄れるスポットも多いことから地元の人に愛される温泉です。日帰り入浴は250円〜1,000円で入ることができるので、毎日温泉に通っている地元の方もいます。
▲五頭温泉郷は12の宿があり、すべての宿の温泉が効能高いラジウム温泉です。
女将さんもスタッフの方もみなさん温かく受け入れてくれます。お財布にも優しいので、私は週末になると温泉に入って心身ともに癒されています!
阿賀野市の暮らしに関する情報
続いては、気候や病院、学校、交通など、阿賀野市での暮らしに関連するお役立ち情報をまとめました。
気候 | ・2月:平均気温1.7°C ・8月:平均気温25.7°C ※参考:気象庁ホームページ |
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人口 | 人口:39,479人 世帯数:14,943世帯 (2024年6月1日時点) |
病院 | 病院・クリニック:13件 歯科:16件 |
学校 | ・私立保育園:2園 ・私立認定こども園:14園 ・公立幼稚園型こども園:1園 ・特別支援学校:1校 ・小学校:7校 ・中学校:4校 ・高等学校:1校 |
文化 芸術 |
【祭事・イベント】 瓢湖大花火大会 瓢湖あやめまつり やすだ瓦ロードフェスティバル 水原まつり コスモスきょうがせまつり 新江の桜並木 裸参り 安田八幡宮例祭 あがのワクワク産業フェア ウォーク&イート五頭温泉郷 |
食べ物 | ヤスダヨーグルト・しんぼこんにゃく・三角揚げ・米(コシヒカリ)・日本酒(白龍、越後桜、代々泉)・地ビール(スワンレイクビール)・あがの姫牛・笹神なす(白なす)・えんだま(枝豆)など |
交通 | 【鉄道】 JR羽越本線が通行し、市内に3駅あり(京ケ瀬駅・水原駅・神山駅) 【路線バス】 基幹路線:新潟中心部と京ヶ瀬・水原地区を結ぶ「S9亀田・横越線」 ※安田地区や京ヶ瀬地区にも京ヶ瀬営業所の路線あり 【コミュニティバス】 市域をほぼ網羅する「阿賀野市営バス」あり 【高速バス】 県内路線:「ときライナーG五泉村松線」(新潟ー安田・五泉・村松) 県外路線: 「福島県→阿賀野市(五頭温泉郷)」猪苗代・磐梯方面、会津若松方面 「東京都→阿賀野市(五頭温泉郷)」池袋方面、新宿方面 【高速道路】 磐越自動車道「安田インターチェンジ」 |
娯楽 | 有名スポット:瓢湖水きん公園・サントピアワールド・五頭山麓うららの森・五頭の麓のくらし館・蒲原三十三観音 など |
近隣都市 | 新潟市(北区・江南区・秋葉区) 新発田市 五泉市 東蒲原郡阿賀町 |
阿賀野市の気候は「日本海気候」に属しており、夏は比較的過ごしやすいものの、冬の寒さには注意が必要です。ただし、近年の暖冬傾向によって雪が多く積もることは少ないことから、それほど不便なく冬期間を過ごせるでしょう。
なお、市内では鉄道やバスも利用できますが、車のほうが各所へのアクセスがしやすい印象です。もしも車を所有していない場合は、移住計画と同時にマイカーの取得計画も立てるとよいでしょう。
仕事情報:近隣も含めれば比較的見つけやすい
大手の求人サイトで阿賀野市における「正社員の求人数」を検索してみると、約1,400件がヒットしました。また、車で30分圏内の新潟市(北区・江南区・秋葉区)や新発田市や五泉市も含めると約2,600件の求人があり、幅広いジャンルで検討すれば比較的仕事を見つけやすい印象です。(2023年2月時点)
もしも農業に興味をお持ちの場合は、移住を機に就農するのもおすすめです。阿賀野市では主に有機米や柿、えんだま(枝豆)、トマトの就農者を募集しており、丁寧なサポートを受けながら農業にチャレンジできますよ。
移住してきた方で、お勤めしながら農業をされている方もいます。農業に興味がある方は、ぜひお気軽にご相談ください!
なお、阿賀野市には東京圏(東京・埼玉・千葉・神奈川)から移住・就業した方への補助金制度があります。条件に当てはまる場合は世帯100万円・単身60万円が支給されるほか、18歳未満の帯同員を帯同して移住する場合は18歳未満の方ひとりにつき30万円を加算してもらえる魅力的な内容なので、ぜひチェックしてみてください。
ちなみに、阿賀野市で勤務する正社員の世帯年収相場は約502万円で、全国平均の約500万円とほぼ同様の水準です。高待遇の仕事を見つけたい場合は、相場との比較も行いながら求人探しを行うとよいでしょう。
住まい情報:転入者は加算額あり!手厚い住宅支援
大手の賃貸情報サイトで阿賀野市の賃貸物件を検索したところ、数十件の物件情報が見つかりました。1LDKや2DKの間取りが多く、平均家賃は約4.67万円です。(2023年2月時点)
「空き家バンク」をチェックするのもおすすめで、売買物件や賃貸物件、空き地の情報が掲載されています。以下のページでこまめに最新情報をチェックして、良い物件を見つけたら早めに申し込むことをおすすめします。
なお、阿賀野市には移住時に利用できる住宅支援が充実しています。以下で概要をチェックして、ご自身に合うものを見つけてみてください。
- 虹の架け橋住宅取得支援事業:市内で住宅を取得する方を対象に補助金を交付(市外からの転入者の場合は最大100万円を支給)
- 住宅リフォーム支援事業:空き家や中古住宅に住むためにリフォームする場合や、市内施工業者を活用してリフォームを行う場合に、工事費等の一部を補助
- 安田瓦普及助成事業:リフォームする住宅や併用店舗、作業場、車庫等に安田瓦を使用した場合、瓦代金の一部を助成
阿賀野市に移住した方の体験談
ここでは、実際に阿賀野市へ移住した方の体験談をご紹介します。
- 自然を身近に感じながら、穏やかな日々を過ごせることに満足している
- 天然のラジウム温泉を日帰りで満喫できるロケーションがうれしい
- 新潟市にアクセスしやすいため、大きな買い物も楽しめて便利
- 子どもがのびのび過ごせる環境が整っており、子育て支援も手厚いので助かっている
阿賀野市へ移住した方の多くが、自然豊かなエリアでありながらも生活の利便性が高いことに満足している印象です。また、子育て面の評判も高いほか、天然温泉が身近にあることを気に入って移住を決めた方も多くみられました。
そのため、阿賀野市は自然や温泉を身近に楽しめる土地をお探しの方や、ゆとりを持って子育てできる場所への移住を検討している方などにおすすめです。
阿賀野市への移住に向けて行いたいこと
阿賀野市での暮らしに興味のある方は、以下のステップを参考にしながら移住計画を進めてみてください。
STEP1:阿賀野市への移住について相談する
まずは、移住について具体的に相談することから始めるとよいでしょう。
阿賀野市では「阿賀野市 移住相談窓口」の名称でLINEアカウントが設けられており、LINEを通して気軽に相談できます。「阿賀野市の気候は過ごしやすい?」「スーパーはたくさんある?」など、気になる点があればぜひ質問してみてください。
STEP2:移住体験・移住交流イベントに参加してみる
阿賀野市には、以下の移住体験事業があります。
- オーダーメイド型移住体験
参加者が希望する日時・内容に合わせて、市の職員が対応するオーダーメイド型の移住体験を実施
(通年受付 ※12月29日から翌年の1月3日までの日を除く) - お試し空き家暮らし体験
市内(旧笹神地域)の空き家を活用して、移住検討者が最大30日間滞在できる制度
(950円/日)
また、阿賀野市への移住を希望する県外在住者には、移住体験の参加に要する交通費を補助しています。(補助率1/2、上限10,000円)
阿賀野市または新潟県が主催する移住交流イベントに参加するのもおすすめです。暮らしや仕事などに関するリアルな情報をゲットできますよ。
イベントの最新情報は以下のページでチェックしてみてください。
>>阿賀野市または新潟県が主催する移住交流イベントをチェック!
阿賀野市への移住に関するお問い合わせ
担当課 | 阿賀野市役所 企画財政課 |
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住所 | 〒959-2092 新潟県阿賀野市岡山町10番15号 |
電話番号 | 0250-61-2482 |
対応時間 | 平日8:30~17:15 |
公式サイト | ▼阿賀野市移住サイト「あがのライフ」 https://www.city.agano.niigata.jp/ijuu/index.html |