長野県山形村への移住!子育て支援充実&自然豊かな暮らしができる村
この記事では、地方移住を考えている人に向けて「長野県山形村」の特徴を紹介します。
長野県山形村は長野県のちょうど中心あたりにある村です。村は東部が住宅や病院、スーパーなどが点在しており、西部は清水高原の森林に囲まれています。
山形村は松本市・塩尻市・安曇野市まで車で約30分とアクセスが良く、仕事や生活に困らないことも魅力の一つです。自然に囲まれながらも、仕事や生活がしやすい、そんな都会と田舎の良いとこ取りができます。
今回は山形村役場企画振興課の波多野さんに、地域の暮らしや役立つ情報、魅力についてお話をお聞きしました。
山形村の魅力を紹介!移住前に知っておきたい3つの特徴
長野県山形村は森林や田畑に囲まれており、自然豊かな中でのびのびと子育てができます。子育て支援もあるので、小さいお子さんがいる家族も住みやすい村です。
そんな山形村の暮らしには、次のような方が向いています。
- 自然に囲まれた中でも、すぐに都市部へ出られるアクセスが良いところで暮らしたい方
- 教育支援もしっかりしているところに住みたい方
- 地産地消に関心のある方
- 四季を通じて伝統的な文化を楽しみたい方
なぜこのような方に向いているのか、その理由を山形村の暮らしの特徴から紹介していきます。
特徴1:自然と暮らしのバランスが良好!都市部へのアクセスも便利
山形村は自然と暮らしのバランスが良く住みやすい村です。
山形村の東側は県道25号、291号を中心に、スーパーマーケットやコンビニ、ドラッグストアだけでなく、医療機関も充実しています。
その他、村の北東部には大型商業施設であり百貨店の「アイシティ21」もあるため、買い物に困らないのも良いですね。また、アイシティ21の中には映画館やゲームコーナーも入っているので、友人や家族といっしょに娯楽の場としても活用できます。
他にも山形村は松本市、塩尻市、安曇野市まで車で約30分とアクセスの良いのもポイントです。東京や名古屋といった都市にも車で約2時間半で着きます。信州まつもと空港も約10分と近く、空港から福岡や北海道などにも行きやすいという好立地なので、家族で旅行や遊びに行く際にも便利です。
都市部に出やすいといった暮らしやすさがある一方で、村西部は標高約1300メートルの清水高原が広がっており、自然の宝庫になっています。
▲清水高原から見える雲海。秋には紅葉といっしょに楽しむことができる
清水高原では四季折々の風景が楽しめ、春には桜、秋には紅葉を見ることもできます。ハイキングコースもあるので、自然を感じながら心地よいウォーキングも楽しめます。
運が良ければ、山頂部で雲海を目にすることもできます。家族と散策をしながら「絶景が見たい」「綺麗な景色を写真に撮りたい」という人にもおすすめの移住先です。
▲冬の清水高原の様子
▲清水高原に佇む清水寺。現在は村民を会員とした保存会が組織され管理している
清水高原の標高約1200メートル地点には清水寺(きよみずでら)があります。この清水寺は京都東山の清水寺とも関係が深いとも伝えられています。
▲清水寺の参道。山道の横には百体観音が並んでいる
また、清水高原には入浴・宿泊施設の「スカイランドきよみず」があります。日帰りで立ち寄りも可能なので、家族で自然の中を歩いたあとは、お湯に浸かって疲れた体を癒すこともできますよ。
特徴2:充実した子育て支援と教育制度!地域コミュニティも活発
山形村は子育て支援や教育に熱心で、子どもを大切にする村です。実際に移住した人からも「子育てがしやすい」という声が多くありました。
子育てがしやすいと言われる理由としては、まず待機児童なしの保育園が2園あり、教育方針によって保育園を選べる、ということが挙げられます。
「山形保育園」は、1977年に設立されており、村の約9割の子どもが入園するそうです。園舎は2012年に新築されており、綺麗な園内で遊ぶことができます。
もう一つの「やまのこ保育園」は、自然の中で遊ばせること、無・低農薬の食材を使った昼食やおやつを使うなど、体に優しい園をテーマにしている保育園です。
どちらの保育園も村内からアクセスしやすく、ご家族の教育方針によって選ぶことができます。
未就園児が利用できる施設として、子育て支援センター「すくすく」も人気です。2012年に施設が新築され、遊具や親子参加型のイベントも充実しています。職員とも気軽に話ができ、村の規模だからこそできる相談体制が整っています。
小学校では、地域の大人を招いて「ふるさと学習」や「キャリア教育」を進めています。地域の大人と関わる学びの時間は、児童の自己肯定感を高め、人格形成にとって有意義な機会になっています。
その一環として、地域の大人や大学生が、放課後の児童の学習支援や遊びの見守りを行う「放課後山形っ子タイム」が実施されています。
また、「放課後児童クラブ」では、保護者が昼間家庭にいない児童に遊びや生活の場を提供しています。2022年12月の時点では、山形小学校児童の36%が「放課後児童クラブ」に登録しており、仕事で忙しい親御さんも安心してお子さんを預けることができます。
それ以外にも、人や社会と関わる力、生活習慣、学習習慣を育む「子どもたちの居場所事業」や、大学生と地域の大人が小中学生の学習をサポートし、苦手克服につなげる取り組み「やまがた未来塾」といった事業が行われています。
さらに、山形村の保育園、小中学校の給食は「自園・自校給食」として、地元で採れた新鮮な食材をふんだんに使っています。小さい頃から地産地消に触れることができる環境があるのは魅力的ですよね。
このように子育て支援として地域の人との交流が盛んに行われていたり、地産地消によって地域の特産品や伝統的な食文化が継承されていくなど、地域のコミュニティの豊かさが伺えます。
ご家族で移住する場合、子どもたちがうまくコミュニティに溶け込めるかが不安だと思いますが、こうした支援から地域の人たちとも自然とつながっていくため、心配する必要はありません。山形村でなら、自然のなかでのびのびと子育てできますよ。
子どもの遊び場が充実!各地区に整備された公園
山形村には子どもの遊び場も豊富で、「山形なろう原公園」「ちびっこ広場」など、各地区に公園があります。それぞれ遊具が充実しており、小さい子も遊べる公園です。
車で10分ほどの場所にある松本空港には、空港を囲うように整備された「スカイパーク」という公園があります。芝生広場や大型遊具などが整備されており、すぐ目の前を飛び立っていく飛行機を眺めることができるので、小さい子どもから大きい子どもまで思いっきり楽しむことができます。
また、公民館ではイベントが行われており、スポーツ団体が活動しています。子どもだけでなく大人も参加できるスポーツ団体なので、休日にお子さんと参加してみてはいかがでしょうか。
スポーツを通して子どもたちも大人世代の人たちと仲良くなれる、良い機会になりますね。
このように、安心して子育てできる環境が整っている山形村には「自然の中で子育てをしたい」「たくさん体を動かせる環境で子育てしたい」という方にオススメの移住先です。
特徴3:豊かな食文化と伝統文化を体験できる!
山形村は食文化も豊富で自然の食を楽しむことができます。長野県といえば蕎麦が有名ですが、特に山形村はそば通の間では「そばの里」としても知られており、ながいもを千切りにして蕎麦といっしょに食べる名物「やまっちそば」は絶品です。
▲山形村の名物「やまっちそば」。とろろとは違い、ながいもをすり潰さず、麺状に切り、そばといっしょに食べる
山形村は山のすそ野で川上に面していることから、水が自然の濾過装置でキレイになり、その水によって育ったそば畑がたくさんあります。地元の美味しいそばが手軽に食べられる山形村は、そば好きにはたまらない町です。
▲山形村のそば畑。秋と夏に収穫する。収穫する時期によって「秋そば」「夏そば」と言われる
また村内に農産物直売所が3ヶ所もあります。村で採れた野菜と果物がとにかく安く新鮮なので、いつも地元の人で賑わっています。
新鮮な地元の名品を食卓に取り入れたいと考えている方は、ぜひ直売所などを利用してみてください。
▲艶があって美味しそうなスイートコーン。
▲山形村のスイカは糖度が高く、心地よいシャリシャリ感が特徴。
▲山形村のりんごは老若男女問わず人気です
山形村では食以外にも、地元のお祭りなどの村の文化も楽しむことができます。
夏のお盆の時期には「夏祭り山形じゃんずら」というお祭りがあり、村役場のトレーニングセンターでやぐらが立ちます。地元の人たちによる盆踊りや屋台が並ぶほか、盛大な花火も打ち上げられ、夏の風物詩としても有名です。各地区では秋と春に、伝統的なお神輿を使ったお祭りも行われるため、四季を通して村の文化に触れることができます。
お祭りは地域の人が一堂に集まる会でもあるので、顔見知りになって交流を深めることもできます。移住後、村の行事やコミュニティに積極的に参加すれば、自然と地元の人たちと仲良くなれるはずです。
▲山形村の夏祭り「じゃんずら」では例年大きな花火があがります
▲夏祭り「じゃんずら」で盆踊りをして交流を深めてみては
▲山形村の秋祭りも賑わうイベントです
山形村での生活と仕事に関する支援制度
ここでは山形村での暮らしに関する情報、気になる仕事情報や住まいについてまとめています。
気候 | 8月平均気温:25.7 度 1月平均気温:-1.0 度 ※参考:気象庁ホームページ (山形村に観測地点が無いため、近隣の松本市地点を参照) |
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人口 | 人口:8,519人 世帯数:3,169世帯 (令和5年5月31日現在) |
病院 |
内科:3院(内科・小児科:2院) |
学校 | 保育施設:2園 小学校:1校(山形村立山形小学校) 中学校:1校(松本市山形村朝日村中学校組合立鉢盛中学校) |
交通 | 【自動車】 ・松本市、塩尻市、安曇野市まで30分 ・東京、名古屋まで2時間半 ・信州まつもと空港まで約10分 【バス】 ・アルピコ交通バス(通称・松本電鉄バス)山形線 ・村井・山形線 ・朝日・波田線 【鉄道】 ・最寄駅は、車で5分程度の場所にあるJR東日本篠ノ井線広丘駅か、アルピコ交通上高地線(通称・松本電鉄)森口駅。 |
近隣都市 | 松本市、塩尻市、安曇野市 |
山形村の病院の数は多く、村には大きなスーパーやドラッグストアもあるので生活に不便は感じないでしょう。
公共交通機関はバスのみで、バスは通勤通学時間帯は多いものの、昼間は1時間に1本ほどです。電車の最寄駅はどちらも約4キロほど離れているため、車があった方が移動はしやすいですね。
気候は寒暖差が厳しいと言われています。冬は雪は少ないですが、数センチ積もることも多く、除雪機がでることもあるんだとか。10センチ以上の積雪は年1〜2回程度あるそうなので、車はスタッドレス対応必須です。
【子育て支援】私立高校への通学補助金制度も充実
山形村の子育て支援は数多くありますが、ここでは経済的な支援をご紹介します。
私立高等学校等通学者補助金 | 私立高等学校等における奨学を図るため、高校等に通学する生徒の保護者の方に補助金を交付。生徒1人あたり年額20,000円。 参考:私立高等学校等通学者補助金 |
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公式:山形村の支援制度
子育てに関する支出が多い子育て世代にとって、上記のような経済的支援があるのは非常に助かりますよね。
【就業機会】車で30分圏内に多数の求人、農業支援制度も
大手求人サイトで山形村の仕事を探してみたところ約150件見つかりました。通勤30分程度の25km圏内で検索すると、約15,000件がヒットします。
山形村内でも求人はありますが、通勤圏を広げることで求人数が増えていくので、さまざまな職種の中から仕事を選びたいという場合は周辺地域を含めて検索してみることをおすすめします。実際に山形村で暮らす人たちの中には、車で30分ほどのアクセスの良い松本市・塩尻市・安曇野市の企業に勤めている方もいます。
参考:正社員求人情報の一例(山形村のみ)
参考:正社員求人情報の一例(25km圏内)
また、山形村は農家も多く、実際に移住した人の中には「山形村新規就農者支援事業」という支援制度を使って就農した例もあります。他にも、関東や愛知・大阪から移住して山形村で働きたいという人に向けての支援制度もあります。支援制度に対応した求人サイトもあるので参考にしてみてください。
山形村新規就農者支援事業 | 平成25年以降に就農し、村内で新たに農業を始めた方へ支援金を給付(30万円)。村に住所がある45歳未満の方が対象。 制度の詳細:山形新規就農者支援事業について |
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UIJターン就業・創業移住支援金 | 東京圏、愛知県、大阪府から移住し、県内で就業・創業しようとする方へ支援金を給付。 ・単身世帯:60万円 ・二人以上の世帯:100万円(また18歳未満の世帯員一人につき100万円を加算) 制度の詳細:山形村UIJターン就業・創業移住支援金交付要綱 公式求人サイト:長野県移住支援金対象求人情報サイト |
【住居情報】充実した支援制度と人気の戸建て空き家
大手住まい情報サイトで山形村の賃貸物件を調べたところ約20件が見つかりました。家賃相場は1LDK・2LDK・3LDKなど5.5万円〜7万円でした。
※賃貸物件の一例
山形村には空き家バンクがあるため、戸建の空き家の紹介も積極的に行っています。住宅関連の補助は以下のようなものがあり、空き家の改修は最大で70万円まで補助金が出るのでチェックしておくことをおすすめします。
山形村住まいる奨励金 | ・山形村に住宅を建築または購入した人に、30万円の奨励金を交付。 ※申請者が転入者で、新築住宅を建築・取得した場合は20万円上乗せ 参考:山形村住まいる奨励金 |
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空き家に関する補助金 | ・空き家バンクの登録物件を対象に、住宅の改修工事および住宅内にある家財道具等の片づけに対して補助を行う制度。 ・ただし改修工事は村内の法人、個人事業主に依頼して行う場合のみ。 ・対象経費の1/2以内(上限70万円) ※1物件につき、1回限り 参考:空き家に関する補助金 |
山形村への移住者が語る!実際の暮らしの声
ここでは、実際に移住して山形村に暮らしている方の体験談・感想をご紹介します。
- 小さい子どもがいる中で移住しましたが、住み心地が良いです。田舎での近所付き合いから声をかけてもらえるようになり、畑の作物をおすそ分けしてもらえることもあります。
- どこに行っても声をかけてくれる人がいます。地域活動でも年齢に関係なくみんなで仲良くしようという雰囲気があるので、話しかけやすいです。人との距離の近さが嬉しいですね。
- 自然豊かな遊び場がたくさんあるので、子どもたちも健やかに育っています。村では中学校まで一貫してみんなで進んでいけるので、子どもも保護者も深い関係が築けます。
- 自然が気持ちいいです。特に冬は空気も澄んで山々が美しく見えるので心が洗われます。
山形村に移住した人は子育て世帯が多いようですが、皆さんいずれも「住み心地が良い」「距離が近いから話しかけやすい」といった山形村ならではのコミュニティの温かさを感じていますね。
また仕事も近隣都市へすぐに行けるので困らない、買い物もスーパーや商業施設があるから便利、といったようにアクセスの良さを話す人もいました。
山形村への移住に興味を持ったら、ぜひ一度お問合せしてみてください。
山形村で暮らしを体験!移住お試しツアーの案内
山形村への移住に関する情報を集めたら、次は実際に現地に足を運んでみましょう。
山形村の「おためし住宅」では、村の暮らしを体験したり、先輩移住者と交流したりすることができ、移住を検討している利用者から好評です。1泊あたり2,000円で、2泊から最長30日まで宿泊することが可能です。
利用を希望する方は、HPから予約が必要です。どのような手順で移住するのか詳しく知りたいという人や、先輩移住者に話を聞いてみたいという人は、ぜひ公式HPをご覧ください。
公式:山形村おためし住宅
山形村への移住相談窓口
担当課 | 山形村役場 企画振興課 地域振興係 |
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住所 | 〒390-1392 長野県東筑摩郡山形村2030番地1 |
電話番号 | 0263-98-3111 |
対応時間 | 8時30分~17時15分(土日祝除く) |
公式サイト | https://www.vill.yamagata.nagano.jp/docs/1795.html |