【熊本県山鹿市への移住】住み心地はどう?暮らしの特徴・仕事・支援情報|縁結び大学
この記事では、地方への移住を検討している方のために、熊本県山鹿市(やまがし)の魅力を紹介していきます。
山鹿市は、熊本県の北部に位置する人口約49,000人のまちです。熊本市からは車で約40分と近いですが、実は熊本市内からの移住者も多いそう。同じ県内かつ近距離にもかかわらず移住したくなる山鹿市の魅力とは、一体どんなものなのでしょうか。
山鹿市での暮らしの特徴やその魅力について、「山鹿暮らしサポート局」の方に伺ったお話とあわせて、詳しく解説していきます。
熊本県山鹿市の暮らし、5つの特徴
全国有数の温泉スポットでもある山鹿市は、江戸時代の参勤交代路として栄えた豊前街道沿いに、現在も風情ある街並みを残すまちです。
西日本一の栗の生産量を誇り、日本酒酒蔵、ウイスキー蒸留所、ワイナリーなどもある、お酒好きにはたまらないまちでもあります。市内に鉄道はありませんが、車があれば近隣都市へのアクセスも良好ですよ。
そんな山鹿市は、以下のような人におすすめです。
- 温泉が大好きで、日常生活の中に温泉を欲している方
- 歴史や文化を感じられるような地域に住みたい方
- 特色あるお酒が揃う地域に興味がある方
- 車の運転が苦ではなく、市内外へ車で移動することを考えている方
それではここから、山鹿市の魅力や特色についてじっくりと掘り下げていきたいと思います。
特徴1:市内に点在する温泉は多湯多彩。入る泉質を選べる贅沢さも
▲山鹿温泉のシンボルともいえる「さくら湯」はまちの中心部にある
温泉はお好きですか?えっ、大好き?ならば山鹿市に住むしかありません!と言いたくなるほど、山鹿市内には多湯多彩な温泉施設が点在しています。その数なんと55。山鹿温泉には実に1,000年以上の歴史があり、山鹿市は温泉のまちと言っても過言ではありません。
山鹿温泉は基本的にまろやかで柔らかい泉質ですが、山鹿市内には他にも熊入温泉、平山温泉、菊鹿温泉、鹿本温泉などが点在しており、その湧出量は県内随一です。
泉質も温泉によって異なるため、例えば少し体に刺激を与えたいときは硫黄や酸性の濃度が高い温泉を選ぶ、ということもできますよ。こんなふうに市民は体調に合わせて入る温泉を選び、日常的に利用しているそう。生活のすぐそばに温泉があるのは魅力的ですね。
公式:山鹿探訪なび(温泉)
特徴2:散策するだけでも楽しい。歴史を感じる、風情ある街並み
▲大勢の観客が所狭しと八千代座に公演を見に来る
江戸時代から山鹿市のメイン通りとして栄えてきた豊前街道(ぶぜんかいどう)には、当時の面影を感じられる古き良き建物が現在も多く残っています。明治期に建てられた「八千代座」は今も現役の芝居小屋として営業しており、地域の催しから落語や芝居まで多くの人で賑わう国指定重要文化財です。
演者と客席の距離が近いため、一体感があることも魅力のようですよ。
▲夜の鞠智城(きくちじょう)の城跡は神秘的な雰囲気。大和朝廷が建立したとされる、国指定の史跡
昔ながらの商屋を活用した飲食店や土産物屋、山鹿灯籠民芸館、寺社、薬師堂に足湯などもあり、歩いているだけでも楽しい風情ある街並みを残しています。そんな山鹿市は「歴史の流れを感じることができるまち」だと言えそうです。
公式:山鹿探訪なび(豊前街道)
特徴3:お酒好きにはたまらない。食べ物も美味しいまち
▲山鹿の美食を五感で楽しむことができる施設、菊鹿(きくか)ワイナリー
山鹿暮らしサポート局の方が「お酒好きの方には山鹿市はたまらないまちですよ」とおっしゃっていた通り、山鹿市には日本酒酒蔵、ウイスキー蒸留所、ワイナリーが市内に点在しています。
参考:日本酒酒蔵:千代の園酒造、ウイスキー蒸留所:山鹿蒸溜所、ワイナリー:菊鹿ワイナリー
「お酒は飲めないから自分には関係ないな」と思った方はいらっしゃいませんか?お酒を醸しているということは、つまり水が美味しいということです。美味しい水は美味しい食材も育んでくれます。
西日本一の生産量を誇るのは栗。8月下旬から11月まで、郷土料理である栗だんごや栗を使ったスイーツを楽しむことができます。
また、大正20年から山鹿市で味噌・醤油造りを続けている「卑弥呼醤院」では、こだわりの甘酒や味噌を取り扱っています。店内の茶房「さくらさくら」では、おにぎり、味噌汁、漬物の定食がいただけて、味噌汁の味噌は17種類から選べるそうです。
参考:卑弥呼醤院
一年を通して美味しい食べ物やお酒を味わえるのは嬉しいですね。
特徴4:子育て支援にも力を入れている。小学生にはランドセルのプレゼントも
山鹿市は、子育て世帯も手厚くサポートしています。妊婦健診費用や産婦・乳児健診費用の助成、高校生まで医療費を無料にする「子ども医療費助成」など、妊娠・出産から子育て段階の支出を支援してくれますよ。
その他にも山鹿市ならではの特色ある子育て支援もあります。
制度名 | 概要 |
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山鹿市新生児等育児用品購入費助成事業 | ・山鹿市が指定する販売店で使用できる育児用品購入券を交付 ・子ども1人あたり月額3千円 ・期間は生まれた月から満1歳の誕生日まで ・紙・布おむつ、おむつカバー、粉・液体ミルクが購入可能 |
幼児教育・保育の無償化 | ・0〜2歳児のうち住民税非課税世帯は保育料無償(副食費を含む) ・3〜5歳児は保育料無償(副食費は別途徴収) |
新入学児童へのランドセル贈呈 | ・入学祝としてランドセルを贈呈 ・小学校の入学式当日に各学校にて配布 |
その他にも、紹介しきれないほどさまざまな支援制度がありますので、詳細は下記のページをチェックしてくださいね。
公式:やまがで育てる
山鹿暮らしサポート局の方からは、遊び場として「あんずの丘」をご紹介いただきました。ふれあい広場には芝生が敷き詰められ、芝すべりや大型遊具のビッグキャニオンなどがあるそうです。子どもたちが目いっぱい遊べる場所もあるのは良いですね。
特徴5:電車はないが、車があれば周辺地域へのアクセスも良好
▲山鹿市周辺のアクセスマップ(引用:山鹿探訪なび)
山鹿市内には電車が走っていません。ですが、車を活用すれば周辺都市までアクセスしやすい立地です。例えば、熊本市や熊本空港までは車で約40分、福岡県久留米市や福岡空港までは50分〜1時間ほどで行くことができます。
新幹線を使って移動したい場合は、近隣都市である玉名市のJR新玉名駅を使うと良いでしょう。
山鹿市での日頃の生活は、車があれば困ることはありません。少し遠出したい場合も1時間弱ほどで主要都市や空港までアクセスできる、立地の良いところです。
熊本県山鹿市の暮らしに関する情報
▲山鹿灯籠まつり「千人灯籠踊り」は柔らかな灯かりに包まれ幻想的な風景を生み出す
ここからは山鹿市での生活に関する情報を、データとともに紹介します。
気候 | ・夏(8月):平均気温26.3℃ ・冬(1月):平均気温3.5℃(最低気温が氷点下を下回ることはほとんどない) ※参考:気象庁ホームページ |
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人口 | 約49,000人(約22,000世帯)※令和5年4月末時点 |
病院 | 個人経営のクリニックを含め、市内には61の医療機関が存在 |
学校 | 公立保育園:3園、私立保育園:17園、公立幼稚園:1園、認定こども園:3園(公立1、私立2)、地域型保育:2か所、特別支援学校:1校、小学校:8校、中学校:5校、高等学校:4校 |
文化・芸術 |
・山鹿灯籠まつりの千人灯籠踊り:8月に開催される夏の風物詩。中でも見どころなのが、浴衣姿で金灯籠を頭に掲げた女性が優雅に舞い踊る千人燈籠踊りである。幾重にも重なる一千人もの踊り手は圧巻の一言に尽きる |
観光スポット | ・岩隈山の切通し:菊鹿町に位置する、丘陵だった地域を通行できるように切り開いた散策スポット。30mほどの崖は見る者を圧倒する迫力がある ・アイラトビカズラ:菊鹿町の菊鹿ワイナリーの近くにある樹齢1,000年と言われる老木。毎年5月には暗い紅紫色の大きな花がブドウのように咲く。国の特別天然記念物である ・山鹿市立博物館:鍋田地区に熊本県内で2番目に開館した博物館。菊池川流域の考古資料や歴史と民俗資料を中心に全国唯一の石包丁形鉄器など、約3,000点を収蔵・展示している |
食べ物 | ハウスきんかん「夢小町」、栗、里芋、あんず、スイカ、ぶどう、たけのこ、アスパラ、あいがも米、塩麹、山鹿羊羹、燈籠せんべい、灯籠もなか、岳間茶、菊鹿ワイン、日本酒 |
交通 | ・飛行機:熊本空港 ・バス:九州産交バス、高速バスひのくに号 |
近隣都市 | 県内:熊本市、菊池市、玉名郡玉東町、玉名郡和水町 県外:福岡県八女市、大分県日田市 |
【仕事】市内外問わず、選択肢は広い
大手求人サイトで「山鹿市×正社員」で検索したところ、約2,400件の求人情報が見つかりました。車で30分程度の通勤圏(山鹿市から15km以内)を含め検索すると、結果は約15,000件となりました。
※参考:求人情報の一例
地域内の職種の傾向としては、製造業、接客業、農業など。その他にも自営業の人や、林業に携わる人もいるようです。近隣都市まで足を延ばすと大手企業も多いようなので、選択肢は多いと言えそうですね。
【住まい】賃貸物件に空き家バンク。居住エリアも合わせて検討を
大手賃貸サイトで山鹿市の物件を探したところ、賃貸が可能なアパート・マンションは約100件が見つかりました。家賃相場は約4.5万円です。物件数は多くないですが、そこそこ空いているそうなので、希望の物件に入りやすいかもしれません。
※参考:賃貸物件情報の一例
市としては空き家バンク制度にも取り組んでいます。賃貸よりも売買が多い傾向にあるようですが、一戸建てに住むことを希望している方は忘れずにチェックしてくださいね。
移住者に人気の地域について「山鹿暮らしサポート局」にお伺いしたところ、生活スタイルによって地域を選んでいる方がほとんどとのことでした。
買い物や病院など、日々の用事をコンパクトに済ませたい方は市の中心部がよいでしょう。一方で自然豊かな山間のエリアは、地域の活動を通じて積極的にご近所づきあいをしたい方におすすめです。希望のライフスタイルに合わせて住む地域を選びましょう。
熊本県山鹿市に暮らす先輩移住者の声
他所から山鹿市内に移住した先輩移住者は、山鹿市の暮らしについてどう感じているのでしょうか。ここでは実際に移住した先輩移住者のリアルな声を紹介します。
- 想像以上に人が温かいと感じる
- 近所の人から野菜を頂いたりすることがある。採れたて野菜で美味しい
- 休日は山鹿市の自然の中でゆったりと過ごすことができている。森の中でコーヒーを飲んだりとか
- 引っ越した当初は地域の方と距離を感じることもあったが、地域の方々の優しさに助けられ、溶け込むことができた
「住んでみると予想外にいい」と話している移住者の方もいらっしゃいました。ご近所付き合いも営みのひとつとして、地域の中に溶け込むように暮らせそうですね。
公式:山鹿暮らし(移住者紹介)
熊本県山鹿市への移住ステップ
ここからは、山鹿市に移住するためのステップをご紹介します。
- STEP1:移住イベントや関連サイトで情報収集してみる
- STEP2:オンライン移住相談で、山鹿市について質問してみる
- STEP3:お試し住宅を活用して、山鹿市に滞在してみる
STEP1:移住イベントや関連サイトで情報収集してみる
山鹿市は積極的に移住関連のイベントに参加しています。イベント参加についても発信しているので、タイミングが良ければ参加してみてはいかがでしょうか。
また、移住・定住、子育て、観光など、用途に合わせた特設WEBサイトを開設しています。より詳細な情報を知りたくなったら、まずは各サイトをチェックしてみてください。
STEP2:オンライン移住相談で、山鹿市について質問してみる
▲オンライン上で移住の相談対応をする様子(引用:山鹿暮らし)
山鹿市では、随時オンラインで移住相談をすることができます。相談を希望する1週間前までに申し込みをすると、Zoomなどのオンライン会議システムを使って気軽に相談ができますよ。些細なことでも聞いてみてくださいね。
STEP3:お試し住宅を活用して、山鹿市に滞在してみる
山鹿市は、山鹿地域と鹿北地域の2つのエリアにお試し住宅を用意しています。
山鹿地域のお試し住宅は、市街地から車で10分ほどの生活に便利な立地にあり、最長1か月まで利用することができます。
鹿北地域のお試し住宅は、市街地から車で20分ほどの自然豊かな場所に位置しています。こちらは最長3か月まで利用することができますよ。
利用料金はいずれもおひとり1日500円という破格の安さ。洗濯機や冷蔵庫、Wi-Fiなど、生活に必要な備品も揃っています。
「山鹿市の魅力は実際に来ていただくと一番わかりやすい」とのことでしたので、ぜひ一度は山鹿市に足を運んで、お試し住宅を利用しながらその暮らしを体感してみてくださいね。
公式:山鹿暮らし(お試し住宅)
山鹿市への移住に関するお問い合わせ
▲レトロな雰囲気が漂う山鹿暮らしサポート局
山鹿市に興味を持った方は、まずは、山鹿暮らしサポート局に問い合わせてみてくださいね。移住について親身に相談に乗ってくれますよ。
担当 | 山鹿暮らしサポート局 (一般社団法人山鹿移住定住支援センターkutamin) |
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住所 | 〒861-0331 熊本県山鹿市鹿本町来民1633-1 |
電話 | 0968-41-9009 |
公式サイト | https://www.city.yamaga.kumamoto.jp/ |
https://twitter.com/yamagacity | |
https://www.instagram.com/yamaga.tanbou/ | |
移住・定住サイト | https://www.yamaga-gurashi.com/ |