山王宮日吉神社で挙げる厳かな神前式|天然記念物の花々に囲まれた京都の歴史ある神社
この記事では、京都府宮津市に鎮座する「山王宮日吉神社(さんのうぐうひよしじんじゃ)」の神前式について解説します。
天然記念物や史跡が数多く点在する境内は巨木に囲まれ、四季折々の美しい景色の中で伝統的な神前式を挙げることができます。木々の緑と婚礼衣装のコントラストが印象的で、思い出に残る日本らしい挙式を実現できます。
伝統的な神社で日本の文化を感じられる結婚式を希望する方は、ぜひこちらの記事を参考にしてください。
平安時代から続く歴史ある「山王宮日吉神社」の魅力
山王宮日吉神社は、京都府宮津市に鎮座しています。最寄り駅の宮津駅・天橋立駅から車でわずか5分という好アクセスの場所にあり、平安時代に創建されたとされる歴史深い神社です。
現在の神社の姿は江戸時代に再建されたもので、本殿は京都府の文化財に指定登録されています。
境内は重厚な彫刻で飾られ、周囲を木々に囲まれた清々しい雰囲気が魅力です。四季折々の美しい風景が、神前式に鮮やかな彩りを添えてくれます。
さらに、「赤ちゃんの初土俵入り」という極めて珍しく可愛らしい神事を毎年執り行っていることでも知られています。挙式後も安産祈願や七五三など、生涯にわたって縁のある神社として親しまれています。
今回は、山王宮日吉神社の宮司さんに、神前式の内容や山王宮日吉神社の魅力についてお話を伺いました。
天然記念物の花々に囲まれた自然豊かな神社
インタビュアー
どのような神社か教えてください。
宮司
1000年を超える歴史を繋ぐ神社ですが、宮津鎮護の神として社殿は全て江戸時代の歴代藩主が再建寄進しています。
神域は海と城下町を望む山裾の丘の上にあり、天然記念物の花々や巨樹に囲まれています。
安産・子育ての神とも言われ安産祈願に訪れる方も多く、また「赤ちゃんの初土俵入」という可愛らしい幼児の神事が伝わっています。
インタビュアー
とても歴史のある神社なんですね。境内を彩る四季折々の花々も魅力的です。
また、神様と赤ちゃんが相撲をとる「赤ちゃんの初土俵入」は、なんとも可愛らしくて和みますね。
樹齢400年の巨木と四季折々の美しい景観
インタビュアー
山王宮日吉神社を訪れた際の見どころはどこですか?
宮司
境内の含紅桜と大さざんかは、共に樹齢400年で天然記念物に指定されています。春には含紅桜が、秋には大さざんかが美しい花を咲かせ、参拝の方を楽しませてくれます。
また、当神社はツワブキの群生地でもあり、花の時期には神域が黄色の花々で彩られます。さらに、神社の背後にある滝上山は日本三景・天橋立の展望名所の一つで、「飛龍観」と呼ばれています。ここからは美しい景色を楽しむことができます。
インタビュアー
樹齢400年の木々や季節の花々、そして「飛龍観」からの眺めなど、自然の魅力がたくさんあるのですね。参拝の際は、ゆっくりと散策しながら、これらの見どころを楽しむことができそうです。
山王宮日吉神社で挙げる神前式の特徴と魅力
インタビュアー
山王宮日吉神社で結婚式を行うようになったのはいつ頃からですか?
宮司
神前結婚式は50年程前から執り行っています。
当時は神前式で結婚式を挙げることが一般的で、そうした需要に応えて結婚式場が設けられました。現在でも四季を通じて、多くの方々が当神社で結婚式を挙げられています。
さらに、かつて当神社で挙式されたご夫婦のお子様が、再び当神社で結婚式を挙げられるケースもあります。
宮司
結婚式は新たな家庭を築く第一歩です。神社で挙式をされたお二人は、その後も安産祈願・初宮詣・初土俵入・七五三詣など、人生の節目ごとに神社を訪れられます。
これは神縁の始まりと言えるでしょう。そのため、神社にとっても結婚式は非常に重要な儀式だと考えています。
神聖な空間で執り行う厳かな神前式
インタビュアー
山王宮日吉神社の結婚式ならではの良さを教えてください。
宮司
現在は、ご神殿または屋内挙式場のどちらかを選んでいただいていますが、ほとんどの方がご神殿での挙式を選ばれます。
参列者と共にゆっくりと神域を進み、杜の緑に囲まれたご神殿で厳かに行われる結婚式は、神域でしか得られない特別の清々しさがあります。
新郎新婦の人生の門出となる大切な時間の中で、参列者全員が悠久の日本の心を体感することができます。ご神殿での挙式は、日本の伝統と自然の美しさに包まれた、忘れられない思い出となるでしょう。
山王宮日吉神社における神前式の流れ
インタビュアー
山王宮日吉神社における神前式の流れについて教えてください。
宮司
神前結婚式では一連の儀式の中の「三献の儀」をもって夫婦となります。
まず、お二人の心身を清めます。その後、ご神前にこれから夫婦となるお二人の幸せを祈願し、三献の儀が始まります。
式の流れとしては、両家が社務所玄関に集合し、列を作って神域を進み、拝殿に着席します。お祓いの後に婚儀が始まり、参列者全員が御神酒をいただきます。儀式全体で40分程かかります。
インタビュアー
40分程度の儀式時間は、短すぎず長すぎず、ちょうど良い時間ですね。
挙式カップルと参列者からの感想・評価
インタビュアー
神前式をされた夫婦・参列者の感想を教えてください。
宮司
特に屋内結婚式場での挙式に参列された経験を持つ方々からは、ご神殿での結婚式の荘厳な雰囲気にとても感動していただいています。
天候や空調などを考慮して屋内での挙式を行ってきたのですが、若いお二人がご神殿での結婚式を望まれることに神社としても嬉しく感じています。
インタビュアー
近年は、和婚ブームということもあり、若い人の間でも神前式を望まれる方が増えているようです。日本文化の魅力を改めて感じている方が多いのかもしれませんね。
山王宮日吉神社の神前式に関するよくある質問
インタビュアー
神前式の予約申し込みはいつ頃から可能ですか?
宮司
ご神殿での挙式では、その間ほかの祈願の受付を止めますので2ヶ月前までには予約を入れてください。神社の運営上、この期間が必要となります。
ただ、日程に余裕がある場合はこの限りではありません。ご予約は8ヶ月前から受け付けておりますので、お早めにご相談いただくことをおすすめします。
雨天時の挙式対応について
インタビュアー
雨天でも挙式は可能ですか?
宮司
小雨の場合は、できる限りご神殿で挙式を執り行います。荒天の場合は、安全を考慮して屋内の結婚式場を使用します。どちらの場合も、晴れやかな挙式ができるよう努めております。
両家合わせて40名まで参列可能
インタビュアー
参列は何名まで可能ですか?
宮司
両家20名ずつの参列が可能です。また、ご友人も着席できる場を設けます。
具体的には、新郎新婦の両家から各20名、合計40名の親族の方々に加えて、ご友人のための席も用意いたします。
着付け・ヘアメイク・写真などは業者を紹介してもらえる
インタビュアー
着付けやヘアメイク、写真などはお願いできますか?
宮司
写真は神社指定のプロカメラマンが撮影します。神事の厳粛さを維持するために、可能な限り指定カメラマンをお願いしています。
貸衣装、着付け、ヘアメイクについては、ご要望があれば神社からご紹介させていただきます。専門業者と提携しておりますので、安心してご利用いただけます。
待ち時間は控室を利用できる
インタビュアー
当日は控室などのご用意はありますか?
宮司
はい。ご両家別々に庭園に面した控え室をご用意します。新郎新婦の家族や親族の方々が、ゆったりとくつろげる空間となっています。また、お支度や最後の打ち合わせなどにも活用していただけます。
神前式を検討中のカップルへのメッセージ
宮司
神前結婚式は厳粛に執り行われます。
お二人は緊張されると思いますが、その緊張感はとても貴重なものになると考えています。
近年、入籍だけで結婚を済ませる方も多いですが、ご神前で二人のために醸し出される張り詰めた雰囲気の中で行われる儀式は、他では経験できない特別な思い出となるはずです。
神前式では、美しい自然に囲まれた厳かな環境で、お二人が気持ちを確かめ合う大切な時間を過ごすことができます。これは、人生の中でも特に印象深い思い出の一つとなることでしょう。
山王宮日吉神社の基本情報
住所 | 〒626-0005 京都府宮津市宮町1408番地 |
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電話番号 | 0772-22-3356 |
FAX | 0772-22-0303 |
公式サイト | https://www.sannougu.jp/ |