堺市への移住!「泉北ニュータウン」がおすすめの理由は?子育て・交通アクセス・スマートシティ推進のまち|大阪府

この記事では、大阪府への移住を考えている方に向けて、大阪都心まで電車で20分余りでアクセス可能な「堺市」に関する情報をご紹介します。

堺市は、大阪府の中南部に位置し、世界遺産に登録された百舌鳥・古市古墳群をはじめ、豊かな歴史文化に恵まれています。昔から「ものの始まりなんでも堺」と謳われ、新しいことに果敢にチャレンジし、イノベーションを生み出してきた都市です。

そんな未来に向かって挑戦し続ける堺市では、多様なライフスタイルが実現します。堺市の西側にある臨海部は産業地域、古くからの市街地である中央部では都市機能が充実、さらに南には田園風景や丘陵地を整備したニュータウンが広がるなどバリエーションが豊富です。

とくに、日本を代表する大型ニュータウンとして計画的に整備された「泉北ニュータウン」は移住希望者からの注目のエリアです。暮らしやすい街なみに加え、ICT技術などを活用したスマートシティへの取組をいち早く取り入れているエリアであるなど、「持続発展可能なまち」をめざしています。

今回は、そんな堺市役所の泉北ニューデザイン推進室・副主査である田中太朗さんに、堺市や泉北ニュータウンでの暮らしの特徴や魅力についてお伺いしました。

堺市の暮らしの特徴3つ

大阪府堺市の暮らしの特徴

大阪府第2の都市である堺市は、人口約80万人の政令指定都市です。便利な暮らしはもちろん、国内外へのアクセスも良好です。堺市全体で、子育て世帯に対する支援も充実しているので、これから結婚する方や、新婚世帯の方が移住するのにぴったり。

そんな堺市の特徴としてご紹介したいのが下記の3つです。

  • 自然と便利な暮らしが調和する「泉北ニュータウン」が移住者に人気!
  • 交通網の充実!国内外への観光・旅行に行く手段の選択肢が多い
  • 子育てしやすい「3つのゼロ」を実現!第2子以降の保育料・認定こども園等待機児童・学童待機児童ゼロ

それではこれらの特徴について詳しく見ていきましょう。

特徴1:自然と便利な暮らしが調和する「泉北ニュータウン」が移住者に人気!

堺市の中で、最も移住に力を入れているのが南区にある「泉北ニュータウン」です。日本有数の大規模ニュータウンで、大阪都心まで直通電車で約25分と良好なアクセスを有しています。また、里山や農地などの田園風景が広がる環境に隣接しており、住宅地や公共・商業施設などがバランスよく配置された良いとこどりのまちです。

2025年の秋には、近畿大学医学部・病院が移転することから、泉北にある泉ケ丘駅前を中心に整備が進んでいます

それでは、泉北ニュータウンの魅力についてもっと深く掘り下げていきましょう。

車道と分離された歩行空間「緑道」あり!通学や通勤も安全・安心&リフレッシュできる暮らし

泉北ニュータウンには、車道と歩行空間が完全に分離された「緑道」と呼ばれる道があります。緑道は、住宅地や学校、駅など、通学・通勤者の多いエリア一帯に整備されており、車を気にせず利用できることから、子育て世帯から高い評価を得ています。

子どもたちの安全を守るだけでなく、木々に囲まれた緑道では、ウォーキングやランニングなどを楽しむ方も多いです。

緑道は、幅広い世代が交流できる泉北の人気スポット。慌ただしい日々の中でも緑道を歩けばリフレッシュできるとの声も見かけました。

公園面積の広さは関西108市区で2021年に第1位!どの年代にも適した大小さまざまな公園あり

大阪府堺市の公園の写真

泉北ニュータウンを含む堺市南区は、大手住宅情報サイトSUUMO関西の「公園面積が広い街ランキング」で、2021年に1位を獲得しています。

泉北には、広々としたグラウンドのある公園やキャンプサイトやカフェを併設した公園、健康遊具やプール、スポーツジムを備えた公園など、レジャーとして一日中遊べる公園がたくさんあります。

大阪府堺市の泉ケ丘公園にあるビッグバン外観
▲泉ケ丘駅前にある全天候型の屋内遊び場「ビッグバン」。53mの高さがある巨大ジャングルジムは見もの!

また、歩きはじめたばかりの小さなお子さまや、小学校入学前のお子さまが遊べる小さな公園も点在しています。

「公園」といっても、子どもだけでなくどの年代でも思い思いに楽しめる公園ばかりなので、泉北ニュータウンから出なくても、休みの日に遊びに行く場所に困ることは少ないでしょう。

もちろん泉北ニュータウンだけでなく、堺市全体に視野を広げると特色のある公園はまだまだたくさんあります!堺市の公園は下記URLからチェックしてみてください。

公式:主な公園・施設の紹介

最先端の取組に挑戦!スマートシティ重点エリア

泉北ニュータウンで電動サイクルを利用する女性

泉北ニュータウンは、大阪府から「スマートシティ」のチャレンジフィールドとして位置付けられており、さまざまな実証事業に取り組んでいます。例えば「電動サイクルシェアリングサービス」や「AIオンデマンドバスの運行」などです。

時速約20kmで走れる電動サイクルは、もともと丘陵地であり、坂の多い泉北の手軽な移動手段としてシェアリングサービスの実証事業をスタート。

予約状況に応じて最適なルートを案内してくれるAIオンデマンドバスは、高齢者の方など、住民の移動課題を解決したいとの思いから運行しています。

そのほか南海電鉄では、歩いた歩数によってポイントが貯まり、そのポイントを泉北高速鉄道のデジタルきっぷに交換できるほか、泉北エリアの商業施設や飲食店などで利用できるヘルスケアアプリの取組も実施中です。

泉北ニュータウンについてもっと知りたい!という方は、堺市が発行する「SENBOKU Welcome Book」をご覧ください。

公式:泉北ニュータウン

たくさんの魅力を有した泉北ニュータウンで、スマートな暮らしを始めてみませんか?

特徴2:交通網の充実!国内外への観光・旅行に行く手段の選択肢が多い

大阪府堺市を走る電車とまちなみ

堺市は、泉北ニュータウン以外のエリアに関しても、交通の利便性が高い街です。市内には、JR阪和線・南海本線・南海高野線・阪堺電車、Osaka Metro御堂筋線などの電車が運行しており、関西空港までも車で30分ほどでアクセスできるため、国内問わず海外への旅行計画もたてやすいでしょう。

Osaka Metro御堂筋線の始発駅があることや、なんば・梅田・心斎橋・新大阪などの都市部まで直通電車で1時間以内で行ける点が、移住地の決め手となった方も多いです。

堺市は、「思い立ったときに気軽に旅行に行きたい」「休みの日はアクティブに動きたい」という方に適した移住地といえます。

特徴3:子育てしやすい「3つのゼロ」を実現!第2子以降の保育料・認定こども園等待機児童・学童待機児童ゼロ

大阪府堺市のまちを歩く家族の写真

堺市は、子育て世帯へのサポートも充実しており、下記の「3つのゼロ」を実現しています。

  • 第2子以降の保育料ゼロ
  • 認定こども園等での待機児童ゼロ
  • 学童保育の待機児童ゼロ

認定こども園等や学童保育の待機児童ゼロという実績は、共働き世帯にとって嬉しい施策です。認定こども園等に関しては4年連続でゼロを保持していることから、子育て世帯を助けようという堺市の本気が伝わります。

また、多子世帯に向けた経済的なサポートは、お財布に優しいだけでなく、心のゆとりをももたらしてくれるでしょう。

さらに、令和7年6月からは、市内の中学校で給食がスタートすることも決定しています。朝のお弁当作りの負担を軽減してくれる保護者思いの支援です。また、栄養バランスの整った食事を成長期の子どもに食べさせられる点も魅力的。

医療費は、18歳まで一部助成(1日500円。同じ医療機関の場合、月3日目以降は無料)する制度も実施しています(処方箋の調剤薬局は無料)。

堺市には、子育てしやすい支援や環境が整っています。「利便性を保ちながら、ゆとりを持って子どもを育てたい」という希望を持つ方にとって、堺市での暮らしはぴったりといえるでしょう。

堺市の暮らしに関する情報

堺市の航空写真

続いて、堺市の暮らしに関するデータを見ていきましょう。

気候 1月平均気温:5.6
8月平均気温:28.6℃
※参考:気象庁
人口 807,377人
(2024年9月時点)
病院 一般診療所:744、病院:43、歯科:475(※2024年12月1日時点)
学校 公立小学校:92、私立小学校:2
公立中学校:43、私立中学校:4
公立高校:16、私立高校:9
交通
アクセス
【電車】
  • 新大阪から約24分
    JR東海道本線で「新大阪」から「大阪」→JR関空・大和路快速で「大阪」から「新今宮」→南海高野線で「新今宮」から「堺東」
  • 京都まで約48分
    南海高野線で「堺東」から「難波」→Osaka Metro御堂筋線で「なんば」から「梅田」→JR東海道本線で「大阪」から「京都」
  • 神戸まで約40分
    南海高野線で「堺東」から「難波」→Osaka Metro御堂筋線で「なんば」から「梅田」→JR東海道本線で「大阪」から「三ノ宮」

【車】
  • 新大阪まで約30分
    阪神高速15号堺線
  • 京都まで約1時間20分
    阪神高速6号大和川線/近畿自動車道/第二京阪道路
  • 神戸まで約50分
    阪神高速5号湾岸線

【飛行機】
最寄り空港:関西国際空港(堺から南海線で26分)
  • 東京まで112分
  • 福岡まで97分
  • 札幌まで172分
  • 沖縄まで142分

堺市は、生活利便性の高さが約束されていることに加え、世界遺産である百舌鳥古墳群をはじめ多くの古墳が築造されているなど、歴史文化資源も有するまちです。

堺市にある仁徳天皇陵古墳の空撮写真
▲堺市堺区にある「仁徳天皇陵古墳」世界3大墳墓の一つといわれている

堺市は市域がとても広いため、その分学びや発見も多く、刺激的な毎日を送れる移住地といえるでしょう。

【仕事】堺市内に正社員の求人多数。多様な働き方が可能

堺市での仕事を大手求人情報サイトで検索すると約22,000件が見つかり、その中でも深井駅周辺の求人が最も多くありました。(2024年9月時点)

参考:求人情報の一例(堺市のみ

事務職や介護職のほか、製造や販売、技術開発まで職種は幅広く、選択肢も多いので、これまで培ってきたスキルや経験を生かした働き方ができるでしょう。

また、全国各地へのアクセスも良いので、在宅と通勤を組み合わせて働く方も多くいます。

【住まい】賃貸物件多数!子育て世帯必見の空き家購入補助金あり

大手住宅情報サイトで堺市の賃貸物件を検索すると、約12,300件が見つかりました。物件やエリアによって異なりますが、1R~1DKのマンションやアパートだと、家賃相場は52,000円ほどです。(2024年9月時点)※参考:物件情報の一例

また、堺市では子育て世帯の移住者に向けた空き家活用に関する補助金を助成しています。補助金額は最大で120万円!古民家に憧れを持つ方や、空き家を自分好みにリフォームしてみたいという子育て世帯の方は、ぜひお得にマイホームを手に入れてください。

公式:堺市子育て世帯等空き家活用定住支援事業補助金

ちなみに泉北ニュータウンにある泉ケ丘駅周辺はマンションや団地などの集合住宅があり、駅からすこし離れた場所には戸建て住宅のエリアがあります。また、公社賃貸住宅のリノベーションを実施しているため、住む場所を探す際に困ることはないでしょう。

堺市へ移住した人の感想や口コミ

大阪府堺市の移住者の声

ここでは、実際に堺市へ移住した方の声をご紹介します。

  • 子育てと仕事が両立できる
  • 生活利便性の高さと子育てのしやすさが魅力
  • 保育園にすぐに入れたので驚いた
  • 交通アクセスが良いので通勤時間が短縮できて子どもとの時間が増えた
  • 特色のある公園が多く、休日を満喫できる

堺市の移住者からは子育てにまつわる口コミが多く聞かれました。保育園や学童保育の待機児童がゼロであることや、生活利便性の高さや交通網の充実で共働き世帯の方が子どもとの時間を増やせることにメリットを感じているようです。

世界遺産や自然、たくさんの公園がある堺市は、充実したライフスタイルが送れるまちであることが分かりました。

堺市の移住に関するお問い合わせ

堺市(泉北ニュータウン)への移住については、下記の担当課へお問い合わせください。

担当課 堺市役所
泉北ニューデザイン推進室
住所 大阪府堺市堺区南瓦町3番1号
電話番号 072-228-7530
公式サイト https://www.city.sakai.lg.jp/shisei/toshi/senbokusaisei/index.html