【岐阜県大野町への移住】住み心地はどう?暮らしの特徴・仕事・支援情報

この記事では、地方への移住を検討している方のために、岐阜県大野町の魅力を紹介していきます。

大野町は、岐阜市の北西、濃尾平野の西北端に位置する人口約22,000人(※2024年2月1日時点)の町です。バラ苗や柿の全国有数の産地であり、「柿とバラに囲まれた彩りあざやかなまち」と言われています。町内には自然・文化財・公園が多く、子育てや教育環境に恵まれています

そんな大野町での暮らしの特徴やその魅力について、パーシーちゃんに聞いたお話とあわせて、詳しく解説していきます。

本日お話を伺った方
パーシーちゃん

大野町観光PR公式キャラクター

パーシーちゃん

ローズちゃん

大野町観光PR公式キャラクター

ローズちゃん

岐阜県大野町の暮らし、3つの特徴

岐阜県大野町の暮らしの特徴

大野町は、名古屋市まで車で約1時間という立地の良さと、豊かな自然に恵まれ、地価も安いことから、近隣の市町村から移住してくる方も多いようです。

そんな大野町は以下のような特徴があります。

  • 豊かな自然環境や文化財がある子育て・教育におすすめの町
  • 子育て支援制度や、サポート体制が充実している
  • 近隣市町村へのアクセス良好。名古屋まで約1時間

それではここから、大野町の魅力や特色について更に掘り下げていきたいと思います。

特徴1:豊かな自然環境や文化財がある子育て・教育におすすめの町

大野町観光写真コンテスト第4回大野町議会議長賞「春爛漫」
▲「花田川桜ロード」と呼ばれる大野町の桜の名所

揖斐川(いびがわ)と根尾川に挟まれるように位置する大野町は、バラ苗や柿の全国有数の産地であるだけでなく、緑と水、天然記念物の揖斐二度ザクラや野村モミジなどの草木花に恵まれた自然豊かな町です。

大野町の揖斐二度ザクラ
▲外側の花びらがしぼみかけると、花芯のつぼみが開き、二度開花することから「揖斐二度ザクラ」の名がついた

大野町の野村モミジ
▲1年間で葉の色が7度変わるという珍しい「野村モミジ」は、町指定の天然記念物

四季折々の変化を景色の移り変わりで感じることができ、のびのびとした生活を送れるため、子育て環境としても適している町と言えます。

また、大野町には野古墳群や旧北岡田家住宅などを始めとした歴史的な文化財も多く、教育環境にも良いと言えそうです。

公式:大野町(史跡野古墳群)
公式:大野町(旧北岡田家住宅と旧岡田酒店)

パーシーちゃん
パーシーちゃん

町内には公園も多いので、子どもたちが外で遊ぶ場所にも困らない町だよ。

特徴2:子育て支援制度や、サポート体制が充実している

大野町は子育て世帯を応援するべく、補助施策に広く取り組んでいます。

制度名 概要
医療費助成 0歳から18歳までの子どもを対象に、医療費自己負担分(外来と入院費用の一部)を助成
出産・子育て応援事業(応援ギフトの支給) 妊娠届や出生届を提出した妊産婦であり、かつ、出産・子育て応援事業(伴走型相談支援)の面談を受けた人を対象に、出産・子育て関連用品の購入と子育て支援サービスの利用負担軽減を目的とし、応援ギフトを支給
・出産応援ギフト:妊娠1回あたり5万円
・子育て応援ギフト:子ども1人あたり5万円
大野町第2子以降出産祝金 第2子以降の子どもが生まれた世帯に対し、祝金10万円/人を支給

少子高齢化の影響もあり、子育てに関する施策を整備している自治体は増えつつありますが、大野町では進学や通学に関する支援制度も整えています。町内に高校はありませんが、近隣市町村に通学する際の負担軽減になると、好評です。

制度名 概要
高等学校就学準備等支援金 中学校3年生の生徒の保護者等に対し、進学や就職等の準備費用として対象生徒1人あたり3万円を支給
高校生の通学定期券等の購入補助金 高校生が通学に利用する通学バス、鉄道定期券購入費用、スクールバス利用料金の3分の1を補助
学生通学定期券等・回数券の購入補助金 学校教育法に規定する高等専門学校、専修学校、大学および短期大学(大学院は除く)の学生またはその保護者を対象とし、高速バス「にしみのライナー」を利用して通学する際の費用の一部を補助
・定期券:5,000円/月を補助
・回数券:上限を5,000円/月として、回数券購入費用の3分の1を補助

また、小学生を対象とし、「自転車損害賠償保険加入促進補助金」として、自転車に係わる損害賠償責任保険などの加入に要する費用の一部(1人につき年度1回、上限1,000円)を補助するユニークな制度もあります。

公式:大野町(自転車に係る損害賠償責任保険等に要する費用を一部補助します)

出産から高校まで切れ目のない子育て支援を行っている大野町には、子育てをサポートするための施設もあります。

道の駅パレットピアおおのの外観
▲県内最大級の道の駅として賑わう「道の駅パレットピアおおの」

岐阜県内最大規模の道の駅である「道の駅パレットピアおおの」には、地元産の農作物や加工品、おみやげ品を取りそろえた直売所や、ベーカリー、レストランがあるほか、地域子育て支援拠点の「子育てはうす ぱすてる」が併設されています。

子育てはうす ぱすてるの様子
▲子育てはうす ぱすてるで遊ぶ親子。友達も作りやすい環境

子育てはうす ぱすてるは、子育て世帯の相談・交流の拠点として0歳から小学6年生までの子どもと保護者に利用されています。

乳幼児期から木のぬくもりに触れることのできる乳児ルームや、大野町の象徴である柿・バラ・古墳を彷彿させる空間で遊べるキッズルーム、大型絵本や紙芝居など子供向けの図書が充実した図書ルームがあります。

子育てに関する悩みが相談できる相談員や町の職員も常駐しているため、子育て世帯の交流だけでなく、子育てそのものをサポートしてくれる施設です。

公式:道の駅パレットピアおおの
公式:子育てはうす ぱすてる

充実した支援制度に、整備された子育て支援施設から、大野町が町全体として子育て世帯のサポートに力を入れていることがわかります。

ローズちゃん
ローズちゃん

「子育てはうす ぱすてる」では、親子を対象にした季節のイベントや親子教室も開催されているよ。「道の駅パレットピアおおの」は大野町の情報発信のための拠点としてこれからも進化していくので、楽しみにしていてね。

特徴3:近隣市町村へのアクセス良好。名古屋まで約1時間

大野町の位置とアクセスを示した地図
▲町の南にある「大野神戸インターチェンジ」から名古屋を始めとした各地へのアクセスが容易な立地(引用:大野町移住・定住促進パンフレット

自然や環境に恵まれた大野町は、その立地にも恵まれた町です。大野町内には電車が走っていませんが、車を使えば岐阜市や大垣市まで30分ほどで行くことができます

また、町の南部には「大野神戸インターチェンジ」があり、そこから高速で1時間もあれば名古屋まで行くこともできます。道の駅パレットピアおおのからは高速バスも出ているので、車がない場合でも名古屋までのアクセスは容易です。

生活の基盤を自然豊かな大野町で築きながらも、周りの地域にも遊びや買い物に行きやすいのは、魅力の1つと言えるでしょう。

岐阜県大野町の暮らしに関する情報

ブルーヘブン
▲大野町で20年の歳月をかけて生まれた青いバラ「ブルーヘブン」

ここからは大野町での生活に関する基本情報を、データとともに紹介します。

気候 ・夏(8月):平均気温27.6℃
・冬(1月):平均気温3.8℃
※参考:気象庁ホームページ(揖斐川地点)
人口 約22,000人(約8,200世帯) ※2024年2月1日時点
病院 町内にはクリニックも含め20件の医療機関がある ※2024年2月時点
学校 公立認定こども園2園、私立認定こども園5園、小学校6校、中学校2校 ※2024年2月時点
交通 【路線バス】
・岐阜バス:岐阜駅・名鉄岐阜駅方面、穂積駅方面
・名阪近鉄バス:大垣駅方面、名古屋方面(にしみのライナー)
・揖斐川町コミュニティバス(揖斐川町ふれあいバス)

【デマンドタクシー】
・大野デマンドタクシー「あいのりくん」
・あいのりくんプラス(西濃厚生病院直行便)

【高速道路】
・東海環状自動車道:大野神戸IC
隣接自治体 瑞穂市、本巣市、揖斐郡揖斐川町、池田町、安八郡神戸町
大都市からのアクセス 【名古屋から】
・車:名神高速道路の西宮線を経由し、約1時間
・電車:名古屋駅から東海道本線で穂積駅まで約30分、そこから岐阜バスの大野穂積線で大野バスセンターまで約40分

【岐阜から】
・車:県道53号と国道303号を経由し、約30分
・バス:岐阜駅前のバス停から、岐阜バスで大野バスセンターまで約55分

町内にはスーパー、ドラッグストア、病院など、生活に必要な施設は一通り揃っているので、日常生活に困ることはないでしょう。

公共交通機関がバスしかないため、生活には車が必需品ですが、町内全域を走る「大野デマンドタクシー」も運行しているので、車がない方や、運転免許を返納した高齢者の方にも好評です。

大野デマンドタクシー「あいのりくん」
▲「パーシーちゃん」と「ローズちゃん」が目印の大野デマンドタクシー

自宅前を停留所として登録すると、自宅前から乗ることができるほか、現在、指定の停留所は100ヶ所以上あり、300円/乗車と利用しやすい金額なのも嬉しいポイントです。

公式:大野町(大野デマンドタクシー「あいのりくん」について)

町のホームページにはバスの停留所やルート、町内の主要な施設についてまとめた「大野町公共交通マップ」も掲載されているので、どのエリアに何があるか一目瞭然です。

公式:大野町(大野町公共交通マップについて)

パーシーちゃん
パーシーちゃん

大野神戸ICのあるエリアは今整備途中なんだよ。大きな病院ができたり、大きな事業所ができたりと、これからどんどん栄えてくる地域になるよ。

【仕事】近隣自治体を含めると、求人の選択肢はかなり広がる

大手求人サイトで「大野町×正社員」で検索したところ、約350件の求人情報が見つかりました。車で30分以内の通勤圏内(町内から25km以内)で検索したところ、求人情報は約52,000件まで広がりました。※2024年2月時点
※参考:求人情報の一例(大野町のみ)
※参考:求人情報の一例(大野町から25km以内)

近隣自治体へのアクセスが良い大野町は、岐阜市や大垣市まで車で30分ほどで行くことができるため、町外へ働きに出る人も多いようです。町内で希望する仕事が見つからない場合は、町外に目を向けると選択肢はぐっと広がるので、仕事探しに苦労することはないでしょう。

【住まい】地価が安く、新築する場合には補助金制度もある

大手住宅情報サイトで大野町の物件を探したところ、賃貸が可能なアパート・マンションは約40件見つかりました。※2024年2月時点
参考:物件情報の一例

大野町は土地の価格が安いため、移住者の多くは土地を購入し、新築物件を建てる傾向にあるようです。例えば岐阜市の地価平均は約97,000円/㎡ですが、大野町は約26,000円/㎡と大きな差があります。※縁結び大学調べ(2024年2月)

岐阜市までは車で30分、名古屋市までは高速を使えば約1時間で行くことのできる立地の良さがありながらも、土地の価格が安いのは大野町の大きな魅力の一つと言えそうです。
参考:土地価格相場が分かる土地代データ(岐阜県)

また、大野町内で新築や住宅の建替え、または新築住宅の購入をする場合、「大野町新築住宅の移住定住補助金」を適用できる可能性があります。基本の補助額は30万円ですが、町外からの転入の場合は10万円が加算されるので、移住者にとって嬉しい制度と言えそうです。

公式:大野町(新築住宅の定住奨励金制度が変わります!)

なお、大野町では空き家バンクにも取り組んでおり、数件の物件が登録されています。空き家の改修や解体に対しての補助金制度もあるので、もし空き家バンクから住宅を取得する場合は、合わせて活用を考えると良いでしょう。

公式:大野町(大野町空家バンク事業)
公式:大野町(大野町空家等改修および解体に対する補助事業)

【子育て】町内には大小さまざまな公園がある

黒野駅レールパークの公園での様子
▲黒野駅レールパークの公園の遊具やミニトレインは子どもたちに大人気

大野町内には大小さまざまな公園があり、その中でも特に人気なのが、「黒野駅レールパーク」です。名古屋鉄道旧黒野駅の駅舎やプラットフォームを利用したミュージアムでもあり、4㎡の黒野地域の古い町並みを再現したジオラマなども展示されています。

レールの残る園内には、さまざまな遊具が設置されているほか、芝生の広場もあるので、ピクニックをするのも楽しい場所です。土日祝日には赤白電車と呼ばれる車両をモデルにしたミニトレインに乗ることもできます。

公式:大野町(大野町公園マップ)
公式:黒野駅レールパーク(黒野駅ミュージアム)

【教育】子どもたちの学習力向上のため、環境整備に取り組む

大野町では「第2期おおの創生総合戦略」を策定しており、基本目標の1つに「結婚・出産・子育ての希望をかなえる(出生数を増やす)」を上げています。

その施策として「教育力の強化・教育レベルの向上」を掲げ、学習環境の整備に力を入れてきました

  • 少人数指導などを取り入れ、一人ひとりの子どもに応じた教育に取り組む
  • GIGAスクール構想に基づき、学習用にタブレット端末を児童生徒1人につき1台貸与
  • 学校施設のトイレの洋式化と教室の空調設備の整備

公式:大野町(第2期おおの創生総合戦略・大野町人口ビジョン)

また、総合学習では地域の郷土や歴史、文化について学んだり、音楽学習の一環としてプロの音楽家を招いたり、音楽鑑賞会を開催したりなど、情操教育にも力を入れて取り組んでいます。

ローズちゃん
ローズちゃん

町のユニークな取り組みの一つとして、子どもたちが自宅でオンライン学習に取り組むためにインターネット環境を整備する際の費用を補助する制度もあるよ。

公式:大野町(ご家庭のインターネット環境の整備に要する費用を一部補助します)

岐阜県大野町に暮らす先輩移住者の声

岐阜県大野町に移住した人の声

実際に大野町で暮らし始めた移住者の皆さんは、その暮らしをどのように感じているのでしょうか。ここではそんな先輩移住者たちのリアルな声を紹介します。

  • ずっと都会で暮らしていたが、実家のある大野町に戻ってきた。住み心地が良いので、戻ってきて良かった。
  • 転職先を探していて、たまたま大野町を知った。ワークライフバランスが取れた生活を送れるようになった。
  • 自然が豊かなところに住みたいと思って移住したが、近隣の市町村へのアクセスが良い立地なので、遊びに行きやすいところも気に入っている。

生活の基盤を自然が豊かでアクセスの良い大野町においたことで、のびのびと暮らしている人が多いことがわかりますね。

大野町への移住に関するお問い合わせ

大野町に興味を持った方は、まずは政策財政課に問い合わせてみてくださいね。移住について親身に相談に乗ってくれますよ。

担当 大野町役場 総務部 政策財政課
住所 〒501-0592
岐阜県揖斐郡大野町大字大野80番地
電話 0585-34-1111
公式サイト https://www.town-ono.jp/
移住サイト https://www.town-ono.jp/0000000204.html
大野町移住・定住促進パンフレット(PDF) https://www.town-ono.jp/cmsfiles/contents/0000000/204/izyu-teizyu-.pdf