勝浦市への移住はどう?暮らし・仕事・住居・支援内容を解説

この記事では、地方移住を検討している方に向けて「千葉県勝浦市」での暮らしや移住情報をご紹介します。

房総半島の南東部に位置する勝浦市は、美しい海と山に囲まれた自然豊かなまちです。100年以上、気温35度を上回る猛暑日がないことから『関東の隠れた避暑地』として近年注目を集めており、移住者も増えて活気があふれています。

移住者向けの就業支援や住宅支援が整備されている点も魅力的なので、新しい環境で仕事を見つけたい方、住まいを設けたい方はぜひ勝浦市への移住を検討してみてはいかがでしょうか。

また、子ども関連の支援や教育環境も充実しているため、子育て世帯にもおすすめです。

今回は勝浦市役所企画課、移住・定住支援班にお勤めの立石さんにお話を伺いながら、勝浦市での暮らし・仕事・住居・支援内容などを詳しくご紹介します。ぜひ参考にしてみてください。

本日お話を伺った方
勝浦市の担当者モチーフ画像

勝浦市役所 企画課
移住・定住支援班

立石さん

勝浦市の暮らしとは?主な4つの特徴をご紹介

勝浦市の暮らしの特徴

勝浦市は、東京駅からは特急わかしおで約90分、潮の香りと穏やかな風景に包まれた港町です。市内には自然豊かな絶景スポットが多いほか、新鮮な海の幸グルメを堪能できる、年間を通して過ごしやすいなどさまざまな魅力があります。

そんな勝浦市での暮らしは、以下のような方におすすめです。

  • 海や山のアクティビティやグルメを気軽に楽しめる環境へ移住したい方
  • 過ごしやすい気候の土地に定住したい方
  • 子育てのしやすさを重視して移住先を検討している方

なぜ上記のような方におすすめなのか、ここからは勝浦市での暮らしにおける主な魅力を詳しくご紹介します。

特徴1:アウトドアな趣味とともに生活できる

勝浦市の海水浴場その1

豊かな自然に恵まれた勝浦市は、アウトドアな趣味を手軽に楽しめる場所に生活拠点を置きたい方にぴったりなまちです。

市内には日本の渚百選に選ばれた「鵜原海水浴場」、日本の水浴場88選に選ばれた「守谷海水浴場」、国際環境認証の『ブルーフラッグ』を取得した「興津(おきつ)海水浴場」があります。どの海岸も綺麗なのでマリンスポーツを趣味とされる方には特におすすめです。

参考:鵜原海水浴場
参考:守谷海水浴場
参考:興津海水浴場

また、農村部にはキャンプ場も多くあるため、「休日にはキャンプ場で自然と共に過ごしたい」とお考えの方にも向いています。

特徴2:年間を通して寒暖差が少なく、過ごしやすい

勝浦市の海水浴場その2

勝浦市は年間を通して寒暖差が少なく、夏は涼しく、冬は暖かであることも大きな魅力です。

気象庁の観測史上、一度も35℃以上を記録したことのない『猛暑日知らずのまち』として近年多くのメディアが取り上げています。また、年間平均気温は2022年度においては「16.3度」で、この数値は夏に40℃を超える気温となる地域の年間平均温度より高い値(※1)です。
(※1)参考:全国有数の『暑いまち』として知られる群馬県館林市の年間平均気温は15.7℃

つまり、勝浦市は年間を通して過ごしやすく、身体への負荷が少ない地域といえます。

勝浦市の担当者モチーフ画像
立石さん

勝浦市の穏やかな気候を気に入られて移住される方もたくさんいらっしゃいますよ。

特徴3:新鮮な海の幸グルメを手軽に味わえる

勝浦市の漁業

市域を太平洋に面する勝浦市は、漁業が盛んなまちとしても有名です。四季折々に多彩な魚が水揚げされ、カツオや金目鯛、アワビ、伊勢海老といった新鮮な海の幸をお手頃価格で味わえます。

市内の飲食店で味わうのもいいですが、自宅用に鮮魚を購入したい方へおすすめしたいのが「勝浦朝市」。400年以上前から続く名物イベントで、朝の6時から11時ごろまでほぼ毎日行われています。

公式:勝浦朝市

勝浦朝市の風景
▲近年、若い方や移住者の朝市出店が増えており活気に溢れています

勝浦市の担当者モチーフ画像
立石さん

勝浦市では、ご当地グルメの「勝浦タンタンメン」も大人気です。市内の30店舗以上が提供しており、お店によって味わいが異なります。ぜひ食べ比べを楽しんでお気に入りを見つけてみてください。

特徴4:のびのびと子育てできる環境が整っている

勝浦市の公園

勝浦市には手厚い子育て支援が整備されており、経済的なサポートを受けながら子どもを育てられる点も大きな特徴です。主な支援内容は以下をご確認ください。

  • 子ども医療費助成制度:高校3年生まで医療費完全無料
  • 乳児おむつ等給付券:出生により勝浦市の住民基本台帳に記載されたお子様を対象に、乳児おむつまたはおしりふきに引き換えることができる「乳児おむつ等受給券」65,000円分+可燃ゴミ袋10袋を支給
  • 学校給食費補助事業:小中学校給食費を全額補助 など

公式:日々、かつうら「子育て支援」

また、教育環境にも勝浦市ならではの魅力があります。たとえば小学校では各学校の特色を活かしながら、磯観察や農業体験、SUP(スタンドアップパドルボード)体験などが行われています。

中学校では、地域を学び、地域に学ぶ「郷育(さといく)プロジェクト」を実施。地域密着型の教育により、豊かな心や愛郷心が育まれます。

主な内容は以下をご確認ください。

  • 体験:田植え・稲刈り・漁船乗船・魚裁き・地引網・林業
  • 教室:コンディショニング・ライフセービング
  • その他:地域まちおこし講話・正月飾り作り など
勝浦市の担当者モチーフ画像
立石さん

勝浦市内には「潮風公園」や「八幡岬公園」をはじめとする公園も多くあり、子どもの遊び場に困ることもありません。

参考:潮風公園
参考:八幡岬公園

勝浦市の暮らしに関する情報

続いては、気候や病院、学校、交通など、勝浦市での暮らしに関連するお役立ち情報をまとめました。

気候 1月:平均気温6.8℃
8月:平均気温25.9℃
※参考:気象庁ホームページ
人口 15,703人(8,205世帯)
※2023年11月末現在
※参考:勝浦市公式ホームページ
病院 14院
学校 小学校:5校
中学校:1校
大学:1校
名所・観光 勝浦城跡、勝浦朝市、鵜原海水浴場、守谷海水浴場、興津海水浴場など
行事・イベント 勝浦朝市、かつうらビッグひな祭り、かつうら朝空マーケットなど
交通

【鉄道】
JR外房線「勝浦駅」「上総興津駅」「行川アイランド駅」

【高速バス】
勝浦~東京線
茂原~羽田・横浜線

【路線バス】
小湊鉄道(4路線)

【タクシー】
エミタスタクシー

近隣都市 いすみ市、鴨川市、御宿町、大多喜町

勝浦市には大型スーパーマーケットや各種ジャンルの小売店などが点在しているため、日常的な買い物は市内で事足ります。住む場所によっては近隣の市町のほうが近い場合もありますが、いずれの場合も所要時間は車で5~20分程度です。

ショッピングモールへ行きたい場合は、近場なら鴨川市へ。大型店舗であれば、市原市や千葉市などへ足を延ばすとよいでしょう。

また、インターネット通販についても、特段配送が遅くなることなくスムーズにお買い物を楽しめます。

勝浦市への移住・定住において注意したいことは、都心部に比べて市域の公共交通網が発達していない点です。マイカーがないと何かと不便に感じることが多いため、もしお持ちでない場合は移住を機に購入する必要があるでしょう。

勝浦市の担当者モチーフ画像
立石さん

勝浦市の市民性はおおらかで、自然と声を掛けてくれる方が多いです。方言の房総弁は少し荒っぽい言葉に聞こえたり、威圧的に感じたりすることもあるかもしれませんが、皆さん怒っているわけではありませんのでご安心くださいね。

仕事情報:近隣も含めて探せば選択肢が多い

大手の求人サイトで勝浦市における「正社員の求人数」を検索してみると、600件ほどがヒットしました。また、車で30分圏内までエリアを広げると約3,500件の求人が公開されていることから、鴨川市やいすみ市、茂原市といった近隣都市も含めて探せば多くの選択肢から求人探しを行えるでしょう。
参考:求人情報の一例(勝浦市内)
参考:求人情報の一例(勝浦市から25km圏内)

勝浦市の担当者モチーフ画像
立石さん

市内で働いている方は飲食品卸売業や飲食品小売業、宿泊業、飲食店、医療業、漁業、農業といった業種が多く、近隣の市町で働かれている方の業種はさまざまです。印象としては、市内勤務と市外勤務はちょうど半々くらいの割合となっています。

ちなみに、勝浦市から都内までは電車で1時間半ほどでアクセスできるため、基本的には自宅にてリモート勤務を行い、ときどき都内へ通勤する方も少なくありません。

東京23区から勝浦市に移住して一定の条件を満たす方(就業・テレワーク・起業等)を対象とした「移住支援金」も設けられているので、都内から勝浦市への移住を検討している方はぜひ詳細をチェックしてみてください。

公式:勝浦市「移住支援事業支援金制度」

住まい情報:ファミリーなら空き家バンクの利用がおすすめ

勝浦市内の賃貸物件はワンルームや1Kが多く、相場としては3~3.5万円程度です。ファミリー向けの物件はあまり出回っていないため、賃貸・売買ともに空き家バンクを利用するとよいでしょう。
※参考:勝浦市における住まい情報の一例

公式:勝浦市空き家バンク

なお、空き家バンクに登録されている物件は基本的にはそのまま住むことが可能です。改修工事に対する補助は設けられていませんが、空き家バンクを利用される方が条件に該当するご夫婦である場合には、売買・賃貸問わず補助制度を利用できます

詳細は以下をご確認ください。

公式:勝浦市「若者等定住促進奨励金」

勝浦市へ移住した方の声

勝浦市へ移住した方の体験談

ここでは、実際に勝浦市へ移住した方の声をご紹介します。

  • 大好きなマリンスポーツを気軽に楽しめる環境に魅力を感じて勝浦市へ移住しました。趣味と仕事を両立でき、充実した日々を送っています。
  • 公共交通機関が発達していない点が不安でしたが、スーパーやコンビニが近くにあり、ネットショッピングもスムーズに届くため、日々の買い物に困ることはありません。何より、猛暑日のない過ごしやすい気候に大満足です。
  • 美味しい海の幸・山の幸を手軽に味わえることや、子育て支援が充実していることがお気に入りポイントです。勝浦市に移住してから子どもたちも自然が大好きになり、穏やかにのびのびと成長しています。

自然とともに暮らせることや、年間を通して寒暖差の少ない気候について高く評価する声が多くみられました。また、子育てしやすい環境が整っている点に関しても満足の意見が多く、アウトドアな趣味をお持ちの方や子育て世帯などにぴったりな土地だと感じました。

勝浦市の田園風景

勝浦市への移住ステップ

勝浦市への移住に興味をお持ちの方は、以下の手順で準備を進めてみてはいかがでしょうか。

ステップ1:窓口に相談する

勝浦市ではZOOMでのオンライン移住相談を受け付けているため、移住時の手続きや移住後の生活に関することなどを気軽に相談してみるとよいでしょう。相談可能日時は平日の9:00~16:30までで、相談希望日の3日前までにメールで申込を行います。

詳しくは以下のページにてご確認ください。

公式:勝浦市オンライン移住相談

ステップ2:下見をする

本格的に移住を検討する前に、ぜひ勝浦市を下見に訪れてみてください。

初めての場合はぜひ7月~8月の海水浴シーズンや、2月下旬~3月上旬に開催される「かつうらビッグひな祭り」の期間に訪れて、まずは観光の一環で勝浦市の雰囲気を味わうとよいでしょう。

かつうらビッグひなまつりの夜の様子
▲全国から寄贈されたひな人形が勝浦市内に飾られる「かつうらビッグひなまつり」期間中には、キッチンカーも出現して大いに賑わいます

勝浦市に来たことがある方には、大きなイベントのない5月~6月や10月~11月がおすすめです。観光客が少ないシーズンに訪れることで、普段の雰囲気を感じられるメリットがあります。

勝浦市のアジサイの風景
▲6月には、勝浦市内のいたるところで美しいアジサイを鑑賞できます

勝浦市の担当者モチーフ画像
立石さん

お試し住宅等はご用意しておりませんが、移住体験ツアーを開催する予定です。ぜひ勝浦市移住定住ポータルサイト「日々、かつうら」を定期的にチェックしていただき、お気軽にご参加ください。

勝浦市への移住に関するお問い合わせ

勝浦市役所企画課の窓口

担当課

勝浦市役所 企画課 移住・定住支援班

住所

〒299-5292    
千葉県勝浦市新官1343番地の1 勝浦市役所4F

電話番号 0470-62-5095
対応時間 平日8:30~17:15
公式サイト ▼移住ポータルサイト「日々、かつうら」
https://www.katsuura-iju.org/
▼勝浦市ホームページ「移住・定住をお考えの方はこちらへ」
https://www.city.katsuura.lg.jp/page/1162.html