【茨城デート】土浦市立博物館で国宝刀剣鑑賞と城下町散策！歴史探訪カップルプラン

この記事では茨城県土浦市にある「土浦市立博物館」を中心に、城下町土浦の歴史や文化に触れ、公園や古民家カフェでゆったり過ごすデートプランをご紹介します。

「土浦市立博物館」は、国宝や重要文化財を多数所蔵する博物館で、その貴重な展示品を目当てに県外からも歴史愛好家が訪れる人気スポットとなっています。

近年は、周辺の旧水戸街道沿いのレトロな街並みと合わせて街歩きを楽しむことができ、歴史と現代が融合した魅力的な体験ができます。

(※現在博物館は設備の大規模改修工事のため令和6年1月頃まで臨時休業中)

土浦市立博物館を中心に楽しむ歴史探訪デートプランの概要

今回は、お洒落な最先端スポットや行列ができる人気のレストランもいいけれど、人混みを避けてゆっくり過ごしたいカップルにおすすめのデートプランをご紹介します。

10:00～11:00	「土浦市立博物館」を見学
11:00～12:00	「亀城公園」をお散歩
12:00～13:00	「城藤茶店」でランチ
13:00～15:00	「まちかど蔵」など旧水戸街道散策。カフェで休憩
15:00～16:30	「上高津貝塚ふるさと歴史の広場」を見学

博物館と亀城公園は同じ駐車場を利用できるため、博物館見学後そのまま公園散策へ移動できます。

近年、土浦市の中心街では、旧水戸街道沿いのレトロな建物をリノベーションした食事処やカフェ、土産店が立ち並ぶおしゃれなエリアに生まれ変わっています。博物館見学と合わせて巡るのに最適なデートコースとなっています。

ゆっくりと歩くのも楽しいですが、レンタサイクルを利用して市街を回るのもおすすめです。車を駐車場に停めて自転車で巡るのも良いでしょう。霞ヶ浦が見渡せるマリーナまでは約2kmなので、天気が良ければ気持ちの良いサイクリングデートを楽しめます。

土浦市レンタサイクル案内：https://www.city.tsuchiura.lg.jp/page/page014976.html

土浦市立博物館：国宝刀剣と土浦の歴史文化を体感できる魅力的スポット

土浦市立博物館は、土浦の歴史と周辺地域に暮らす人々の生活の変遷や文化を学ぶことができる施設です。

江戸時代に整備された土浦城の二の丸跡地に建てられており、城郭をイメージした特徴的な外観が印象的です。

最大の見どころは、旧土浦藩主の土屋家が所有していた85口の刀剣コレクションです。この中には国宝1口、重要文化財4口、重要美術品6口が含まれており、大名家の刀剣をこれほどの規模でまとめて所蔵している例は極めて珍しいです。その資料的価値の高さから、多くの刀剣愛好家を魅了しています。

▲展示室1では常時刀剣や刀装具を見ることができる

博物館に隣接する亀城公園も、土浦城跡の一部を整備して造られました。堀や櫓門などの遺構が残されており、付属展示館の土浦城東櫓も見学できます。博物館と合わせて訪れることで、より深く土浦の歴史を体感できるスポットとなっています。

この魅力的な博物館について、広報担当の柴崎さんに見どころや周辺の立ち寄りスポットまで、詳しくお話を伺いました。

霞ヶ浦の歴史と文化を季節展示で紹介する土浦市立博物館の魅力

編集部

どんな博物館かワクワクしながら事前に資料を拝見したのですが、まず外観に驚きました。とてもユニークで、一般的な博物館のイメージとは違いますね。

広報担当：柴崎さん

はい、当博物館は、土浦城二の丸があった場所に位置しているので、お城をイメージしたデザインになっています。外壁は石垣のような迫力ある造りで、来館者の方々に博物館に入る前から期待を持っていただけるよう工夫しています。

編集部

この博物館のテーマや特徴を教えてください。

広報担当：柴崎さん

「霞ヶ浦に育まれた人々のくらし」をメインテーマに、城下町土浦の歴史をわかりやすく展示しています。また、常設展示ではなく3ヶ月に1度展示替えを行う「季節展示」となっており、ガラッと展示内容が変わるのが特徴です。これにより、リピーターの方々にも新鮮な体験を提供できるようにしています。

編集部

霞ヶ浦は日本で2番目に大きな湖ですね。豊かな自然と豊富な水源に恵まれた土浦という地域の歴史がよくわかりそうです。展示されている大きな高瀬船の模型は、霞ヶ浦が物流の水路として重要な役割を果たしていたことを示すものですね。

▲「高瀬船」の展示からは城下町土浦の歴史を学べる

土浦市立博物館が誇る国宝・重要文化財の刀剣コレクション

編集部

他の博物館にはない自慢ポイントは何でしょうか。また、柴崎さんが個人的に「これは絶対見て欲しい」と思う展示品があれば教えてください。

広報担当：柴崎さん

文化庁の「公開承認施設」に指定されており、全国から様々な国宝・重要文化財を借りて展示できることが大きな特徴です。これにより、常に新鮮で貴重な展示を提供できます。

また、土浦藩主土屋家の刀剣を85口所蔵しており、「今月の土屋家刀剣」として、毎月テーマを変えながら数点ずつ展示しています。これは刀剣ファンにとって魅力的な企画です。

私が特におすすめしたいのは、国宝の短刀「筑州住行弘」です。秋に数週間しか展示していない貴重な機会なので、ぜひ見ていただきたいです。茨城県内には国宝の刀剣が2口しかなく、その1つを当館で見られるのは大変貴重です。

▲国宝の短刀「筑州住行弘」は必見

編集部

来館者さんの展示品を見る様子やお声なども教えてください。

広報担当：柴崎さん

地元土浦に根ざした展示のため、多くの来館者が熱心に展示を見学しています。ゆっくりと時間をかけて館内をめぐり、展示品を詳しく観察する姿が印象的です。

特に国宝を展示している時期は、「105円で国宝が見られるなんて安すぎてびっくりした」というお声をよくいただきます。この手頃な価格で貴重な文化財を鑑賞できることに、多くの方が驚かれるようです。

土浦の歴史と文化を体験できる企画展と講座の紹介

編集部

様々なテーマの企画展を開催されていると伺いましたが、これまでどんな内容の企画展をされてきましたか？また、今後予定している企画展があれば教えてください。

広報担当：柴崎さん

土浦の歴史的な特徴を紹介した展示を開催しています。過去には、全国的に有名な「土浦の花火」や、県指定史跡「土浦城」を取り上げた展示をおこないました。これらの展示では、それぞれの歴史や文化的な意義について詳しく紹介しています。

編集部

「土浦の花火」は日本3大花火大会の一つで、花火の競技大会になっているので、毎年趣向を凝らした花火がたくさん打ち上げられると聞きました。そんな花火大会の歴史を知ることができる企画展は、土浦市立博物館ならではですね。

今後の特別展についても、ぜひ詳しく教えていただけますか？

伝統的な「はたおり」体験：土浦の生活文化を学ぶ人気講座

編集部

他にも、体験講座などを実施されているそうですね。どんな内容の体験講座なのですか？

広報担当：柴崎さん

夏休みには子ども向けの体験講座を実施しています。また、土浦周辺の農家で昔から行われていた「はたおり」を体験する講座も開催しています。はたおりとは、織機を使って布を織る伝統的な技法です。

編集部

はたおり体験は貴重な機会ですね。機械による大量生産が当たり前の現代で、昔ながらのモノづくりを体験できるのは意義深いことだと思います。

広報担当：柴崎さん

はい、博物館に展示しているものには、一つ一つに歴史があります。背景に「人」があること、そして今の生活にもつながっていることに気づいたり、考えたりしてもらえたらと思います。これらの体験を通して、来館者の皆さまに歴史や文化への理解を深めていただければ幸いです。

カップルの思い出に最適！土浦城の「御城印」コレクション

編集部

館内にショップやカフェなどはありますか？あれば、おすすめ商品などを教えてください。

広報担当：柴崎さん

ミュージアムショップ・カフェ・レストランは併設されておりませんが、受付では当館で発行している様々な書籍を販売しています。最近特に人気なのが「御城印（ごじょういん）」です。

土浦城の御城印は2種類あり、それぞれ異なるデザインとなっています。これらは当館でしか購入できない限定品です。ご来館の際にぜひお買い求めいただき、デートの素敵な思い出としてお持ち帰りいただければと思います。

▲2種類から選べる土浦城の「御城印（ごじょういん）」

編集部

神社やお寺の「御朱印（ごしゅいん）」は結構人気で集めている方も多いですが、「御城印（ごじょういん）」というのは初めて聞きました！デートの記念にもぴったりですね。

静かな博物館と緑豊かな亀城公園で過ごす癒しのデートタイム

▲土浦城の史跡が残る「亀城公園」

編集部

デートで訪れた場合のおすすめポイントや過ごし方を教えてください。

広報担当：柴崎さん

博物館は若い方にも楽しんでいただける場所です。どなたでも気軽に訪れていただきたいと思います。

博物館内は静かで、展示室は資料保護のため照明を抑えめにしています。中2階の展示ホールには広々としたスペースがあり、ゆっくりと過ごすことができます。お昼時や15時以降は比較的空いていますが、他の時間帯も混雑することは少ないです。

博物館のすぐ隣には土浦城跡の「亀城公園」があります。公園内にある付属展示館「土浦城東櫓」は、博物館の入館券で見学できます。亀城公園は春には桜の名所として知られ、四季折々の景色を楽しめます。春の桜、夏の緑、秋の紅葉、冬の雪景色など、季節ごとに異なる魅力を博物館と合わせて楽しむことができます。

来館者が語る土浦市立博物館の魅力と人気の理由

編集部では、実際に土浦市立博物館を訪れた方のリアルな声を集めました。以下に代表的な感想をご紹介します。（※Google、各ポータルサイト、SNS調べ）

他にも、地元に住んでいても知らなかった土浦の歴史を知ることができて良かったという声が多く寄せられています。口コミでも高評価の105円という低価格の入館料と、無料の駐車場も大きな魅力となっています。

土浦市立博物館の利用案内と基本情報

住所	〒300-0043 茨城県土浦市中央一丁目15番18号
電話番号	029-824-2928
開館時間	9:00～16:30
公式サイト	https://www.city.tsuchiura.lg.jp/page/dir000378.html
休館日	※現在、博物館は設備の大規模改修工事のため令和6年1月頃まで臨時休業中です。 付属展示館「土浦城東櫓」は開館しています。休館日は公式サイトの「今月の休館日」をご確認ください。 ・月曜日（祝日の場合は開館） ・祝日の翌日（土日の場合は開館） ・年末年始（12月28日～1月4日） ・展示替えに伴う臨時休館
駐車場	無料（第1駐車場13台、第2駐車場38台） 大型車スペースはありません
入館料	・一般105円 ・小中高生50円 ※毎週土曜日は小中高生の入館料無料 ※付属展示館「土浦城東櫓」は無料
アクセス	≪電車の場合≫ ・JR土浦駅（上野駅から快速59分・特急45分）下車、 土浦駅西口から徒歩15分、または土浦駅西口バス停(4)(5)番から「亀城公園」下車徒歩1分 ・TXつくば駅（つくばエクスプレス秋葉原駅から45分）下車、 つくばバスセンター(3)番から「千束町」下車徒歩8分 ≪車の場合≫ ・常磐自動車道土浦北インターチェンジ（水戸インターチェンジから35分）から10分 ・常磐自動車道桜土浦インターチェンジ（三郷インターチェンジから30分）から10分

※最新の情報は公式ホームページ等でご確認ください。
※記事中の金額はすべて税込表示です。

土浦市立博物館周辺のおすすめデートスポット完全ガイド

土浦市立博物館の周りには、公園や古い街並みなど、デートにぴったりの場所が多くあります。周辺のランチ店、カフェ、博物館の後に立ち寄れるおすすめデートスポットについて、広報担当の柴崎さんに伺いました。

広報担当：柴崎さん

当博物館は、土浦市の中心部に位置し、周辺には様々な歴史を感じる街並みが広がっています。古い街並みの中には、昔ながらの雰囲気を楽しめる老舗の定食屋や、趣のある古民家を改装したカフェなどがあり、すぐに足を運ぶことができます。

おすすめのデートスポット

▲旧水戸街道をカップルで散策するのもおすすめ

▲趣のある佇まいが魅力的な旧水戸街道沿いの蕎麦屋「吾妻庵」

1. 午前中に博物館を見学し土浦城（亀城公園）散策
2. 博物館の近隣にある食堂などでランチ
3. ランチ後は周辺カフェでゆっくり
4. 「上高津貝塚ふるさと歴史の広場」見学

このような順序で回るのもおすすめです。博物館の入館券を使って特典が受けられる「＠カフェ（あとかふぇ）」制度も利用できます。

さらに、県内在住のカップルの方が利用できる「iPASS（アイパス）」というカードを提示していただくと、同じ市内にある「上高津貝塚ふるさと歴史の広場」への入館引換券をお渡ししています。ぜひ両方の施設を見学してみてください。

土浦城址「亀城公園」：博物館に隣接する歴史と自然の憩いの場

土浦市立博物館に隣接する亀城公園は、土浦城跡の一部を整備した公園です。歴史的価値の高い城の遺構が残されているだけでなく、広々とした芝生エリアや児童用遊具も設置されています。そのため、幅広い年齢層の地域住民が、ゆったりと過ごせる憩いの場となっています。

春になると亀城公園は花見の名所として知られ、園内には約70本のソメイヨシノが咲き誇り、多くの花見客で賑わいます。また、博物館の付属展示館「土浦城東櫓」も公園内にあるので、歴史的な建造物を見学した後に、公園内をゆっくりと散策するのもおすすめです。歴史と自然が融合した魅力的なスポットで、カップルのデートにも最適です。

公式URL：https://www.city.tsuchiura.lg.jp/page/page000785.html

レトロな古民家カフェ「城藤茶店」：歴史ある空間で味わう和スイーツ

亀城公園の向かいにある古民家カフェです。1936年に建てられた民家をリノベーションした味わいのある佇まいが特徴的で、歴史ある雰囲気を楽しめます。

こちらのお店は暖簾をくぐり、靴を脱いで上がるスタイル。まるでおばあちゃんの家に来たような懐かしさを感じられる空間で、心が落ち着きます。珈琲やジュースなどの飲み物だけでも気軽に立ち寄れます。スイーツメニューも充実しており、「お餅のワッフルはちみつ醤油がけ」「草もちの黒蜜がけ」など、和風テイストを楽しめる一品も用意されています。

ランチメニューも人気で、特に「蓮根とひよこ豆のカレー」が好評です。朝8時から営業しているので、博物館見学の前後でも利用しやすいのが魅力です。土浦市立博物館の「＠カフェ」サービスも利用可能で、カップルでのデートにぴったりの落ち着いた雰囲気のカフェです。

公式URL（ブログ）：http://blog.chiryudo.com/

縄文時代を体感！上高津貝塚ふるさと歴史の広場で prehistoric date

引用：上高津貝塚ふるさと歴史の広場公式サイト

上高津貝塚ふるさと歴史の広場は、縄文時代に霞ヶ浦の沿岸で暮らしていた人々の貝塚文化を学べる博物館です。施設は、考古学資料を展示する資料館と、縄文時代の村の様子を再現した広場からなる貝塚で構成されています。広場には、当時の生活を体感できる竪穴住居や掘立柱建物が復元されています。

資料館では、動画やジオラマを用いて縄文人の生活を分かりやすく解説しています。貝塚は斜面に広がっており、貝の堆積層を一目で確認できる展示となっています。また、近隣には宍塚古墳群もあり、合わせて史跡巡りを楽しむことができます。

土浦市立博物館から車で約10分の距離にあるので、両施設を訪れて土浦の歴史を深く学ぶのもおすすめです。

公式URL：https://www.city.tsuchiura.lg.jp/page/dir000569.html

インスタ映え間違いなし！旧水戸街道の「まちかど蔵」

引用：土浦市観光協会公式サイト

土浦市立博物館と土浦駅の中間に位置する旧水戸街道沿いには、レトロな街並みが広がっています。その中でも「まちかど蔵・大徳」と「まちかど蔵・野村」は、カップルにおすすめのスポットです。これらは江戸時代後期の建物をリノベーションした施設で、観光案内やお土産販売、カフェ、多目的スペースとして活用されています。歴史ある建物内でタイムスリップしたような雰囲気を味わえ、インスタグラムに投稿したくなるような写真も撮影できます。レトロな雰囲気を楽しみながら、二人で特別な思い出を作ることができる魅力的なデートスポットです。

公式URL：https://www.tsuchiura-kankou.jp/machikado_kura/

まとめ：お得に楽しむ土浦の歴史探訪デート～博物館から街歩きまで～

土浦市立博物館は入館料が105円とリーズナブルながら、季節によっては国宝や重要文化財を鑑賞できるため、節約中のカップルのデートに最適です。特に戦国時代や歴史に興味のあるカップルなら、充実した時間を過ごせるでしょう。展示内容は定期的に変わるので、事前に公式サイトで確認するのがおすすめです。

博物館見学後は、周辺にある古民家カフェでおしゃれなランチを楽しむのもよいでしょう。博物館での学びと、カフェでのくつろぎを組み合わせることで、知的で居心地の良いデートになります。土浦の歴史と文化に触れながら、二人の絆を深める機会として、気軽に訪れてみてはいかがでしょうか。